
写真の出来がイマイチだったんですが、そのまま掲載させていただきました。しかも半年以上も寝かせてしまいましたので、その間にプライスもかなり上昇してます・・が、そのままご紹介しますので、かなりお買い得かと思います。
初めて扱わせていただく生産者です。全く知見が無いので・・アドヴォケイトの評価が高いことが選択肢に入ったことになります。たまにはその辺も利用させてもらわないと・・昨今のアドヴォケイトのイタリア編はアテにしても良いと思ってますので・・。
で、飲んでみたんですが、これは素晴らしかったです。ラバヤと言うとどうしても「ブルーノ・ロッカ」のイメージが強いですよね。noisy も大好きな造り手の一人です。
しかしながら、ブルーノ・ロッカのワインはピュアですがナチュラルでは無い・・ニュアンスが有ります。つまり、
「自然派では無い」
部分を多分に感じるわけです。
自然派で無いのが気に入らない・・駄目・・と言うことでは、勿論有りません。しかし、有機によるアプローチは、ワインにナチュラル感、柔らかさ、香りの上がりのスピード、奥行きの見通しの良さを与えます。この部分においては、有機でないワインは、確実に数歩のハンデをもらう訳です。
しかしながら自然派のワインは、生産者のビオへの傾倒の余り、自然でないものを使用したくない-->酸化防止剤を使いたくない と言う流れにも行き易く、結果として揮発酸量の多いワインになってしまう危険性も秘めている訳です。
このジュゼッペ・コルテーゼさんのワイン・・・非常にピュアで、ナチュラルです。ビオ的アプローチをしている、良い面だけをゲットしていると言えます。まぁ・・だからと言って、ラディコン辺りを否定するつもりも有りませんが・・。
タンニンもしっかり有ります。でも、これがまた非常にベルベッティなんですね~・・。それも太くて甘いんです。最上級の質と言って良いかと思います。
そして中域もしっかり膨らみます・・結果フカフカの土が目の前にしっかり浮かびます。ややもすると妙に土っぽいバルバレスコに出会うことが有りますが、枯れた味わいではなく、テッカテカに光った紫小果実に繊細なスパイスが身上です。余韻も長く、これはお買い得なバルバレスコと確信しました。
こう言うのに出会うと・・イタリアワインも良いよな~・・と思ってしまいます。先だってもアルターレさんのワインの特売をしました。こちらは自然派では有りませんが、やはりワインのことを本当に良く判っている生産者です。何人かのお客様には、
「いや~・・アルターレの上級キュヴェ、初めて飲みましたが・・たまげました~!」
とメールをいただきました。
そりゃぁ・・そうですよ・・ちゃんと書かせていただいたじゃないですか・・アルターレさんが来日された時、ラシーヌさんが陰に隠しておいたラ・ヴィッラのボトルを抱えて「うひひひひひ・・」と一人悦に入って飲んでたと・・。本当に声が出ちゃいますよね・・。
アルターレさんのバローロ、ランゲに比較するとかなりの柔らかさを感じるはずです。そしてピュアさもプラスされて感じるでしょう。アルターレさんのは幾分タイトに思うはず・・でもどちらが良いとか悪いとかではなく、どちらも素晴らしいと感じています。
今回飲ませていただいたのは、リゼルヴァでは無い方の2006年のバルバレスコ・ラバヤです。すでに店頭で結構動いてます。
2001年のリゼルヴァは入荷量が極少量でしたので飲むに至ってませんが、この素晴らしいタンニンを思えば・・悪い訳が無いな・・と思ってしまいます。こちらはもう・・収穫から15年ですから、かなり良いタイミングかと思います。
無くなったら次がいつ入荷するか判りませんが、非常に素晴らしいラバヤ・・飲んでみてくださいませ。お勧めします!