● ポルシュレです。今回は蔵出しのオールド・ヴィンテージも届いています。液面が低いもの2本ばかりをテイスティングしましたが、これが超旨い!・・です。
まぁ、皆さんも、
「液面の低いのは・・どうもなぁ・・」
と思われるのが普通でしょう。
しかしながら、ドメーヌでちゃんとチェックした上で、そのまま出すか、リコルクして出すかの判断をし、リリースしている訳でして、なので、
「液面が低くても全く問題無い!」
と申し上げておきます。
実際、液面が低い・・キャプスュル下から5センチほどのボトルは、滅茶苦茶旨かったです!・・これは1996年ポマール1級フルミエでしたが、キャプスュル下3センチほどの同年、ヴォルネイ1級アン・シャンパンより熟成度がやや高いものの、今飲んで絶好調に近い美味しさでした!
また、ポルシュレさんと言えば、88年よりオスピス・ド・ボーヌからドメーヌ・ルロワへ、89年にはドゥエレさんと養子縁組でドゥエレ=ポルシュレ誕生へ、94年にはルロワを辞してオスピスへ戻り99年まで勤め上げ、並行してドゥエレ=ポルシュレで頑張っていた訳ですね。
なので、オスピス・ド・ボーヌでは、醸造そのものには大きく関われなかったとしても、大事なエルヴァージュのほとんどをやっていましたし、ルロワでも彼の手腕で超一流のドメーヌにする先鞭を付けたと言えます。
ドーヴネに関しては、マダムの理想を追求したドメーヌなので、よりナチュラルな方向性を持った造りと言う点で、ポルシュレとは異なると考えられますが、そうだとしても・・このドゥエレ=ポルシュレのワインはやはり魅力のあるものと考えられないでしょうか。
今回は1988年ものから最新ヴィンテージの2017年ものまで、各アイテムは少量では有りますがご紹介させていただきます。おそらくですがこんなチャンスは最後かと思います。価格もリーズナブルです。ご検討くださいませ。
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前から気になっていた造り手のワインがようやく入ってきました。その名も「モンテリー=ドゥエレ=ポルシュレ」。知っている人なら・・
「・・おっ!・・ポルシュレって・・あのポルシュレ?」
と思い当たるんじゃないかと思います。
■エージェント情報
「Domaine Monthelie-Douhairet-Porcheret」は300年以上前にモンテリー氏によって設立された歴史あるドメーヌで醸造所にはドメーヌ設立当初から1930年代まで使用していた古い圧搾機が展示してあります。
モンテリー氏の子孫によって畑は開墾され、最盛期には12haの畑を所有するまでになりました。1970年代初頭にドメーヌが2つに分裂して所有する畑も半分の6haずつに分けられ、一方のドメーヌは畑を売却してしまったため、もう一方のドメーヌ運営を引き継いだモンテリー一族の流れを受け継ぐアマンド女史が残された6haの畑でワイン造りを続けました。
1989年にはアマンド女史の養子でオスピス・ド・ボーヌの運営管理を12年続けた後、「Domaine Lalou Bize - Leroy」の運営管理を務めていたアンドレ・ポルシュレ氏がドメーヌに加わりました。2004年にアマンド女史は亡くなりましたが、ドメーヌに大きく貢献したアマンド女史の名前は今もキュヴェ名に残っています。
現在はアンドレ・ポルシュレ氏の孫娘であるカタルディナ女史が定年で引退したアンドレ・ポルシュレ氏の教えを受け継いでワイン造りを行っています。
所有畑は現在でも6haのまま変わりありません。畑仕事は昔ながらの耕作や剪定、必要に応じた摘房などを行い、収穫は手摘みで葡萄が自重で潰れないように容量25kgのケースを使用しています。
葡萄は選別台で厳しくチェックして100%除梗を行ってからブルゴーニュでは伝統的な木製の開放桶でアルコール醗酵を行います。酵母は葡萄の健康状態が良ければ自然酵母、そうでなければセレクション酵母を使用。
毎日液循環と軽い櫂入れを行いながら18~20日間醗酵させます。ワインはポンプを使わずに重力によって移動させ、300年以上前に建てられたアーチ型天井のカーヴ内に並べられた228Lのブルゴーニュ型樫樽(新樽約10%)で20~22カ月間熟成させます。テロワールを表現できるように人の干渉は出来るだけ行わず、化粧をしていないワイン造りを心掛けています。
