【デ・ザムリエもここまで来たか!・・と思ってしまいました(・・すみません)。ドライなローヌの美味しさを高いレベルで表現しています!ヌッフ並みの質!】

ん~・・まさにビックリです。noisy 的には・・実はあまり評価していなかった造り手です。悪くは無いけど・・さして・・ねぇ・・と・・(すみません・・)。
でもこのヴァケラス3兄弟を飲んで、そして2020年もののデ・ザムリエの下級クラスを飲んで、ちょっと意識を改めることにしました。
例えばこの南ローヌの最高のワインと言えば「シャトーヌッフ・デュ・パプ」です。ウヴェーズ川を挟んで、ヴァケラスの南西に有りますが、本当に凄い造り手が大挙して存在するアペラシオンです。
それに比べてしまえば、ヴァケラスは・・やっとラヤスがいるだけでした。そのラヤスにしても本拠本宅はシャトーヌッフです。
で・・ここで問いかけをさせていただきたい・・と思います。
「ドライで素晴らしく美味しいシャトーヌッフ・デュ・パプ・ルージュにどれだけ出会えましたか?」
ん・・どうでしょうか。何度も出会っているよ・・と言うお方もいらっしゃるかもしれませんが、それは少数派のはずです。
勿論ですが、ドライだ、スウィートだと言う感覚は、人によって異なります。あくまで感覚ですからね。
ですが、ほとんどの素晴らしいシャトーヌッフ・デュ・パプは、
「結構な量の残糖が有る」
はずです。

実は、あの素晴らしいラヤスも、アンリ・ボノーでさえも、それなりの残糖を良しとしています。その他のドメーヌも結構に甘い・・ル・ヴュー・ドンジョンはさほど甘くは無いですが。
ですが、デ・ザムリエはそこは潔い。キッチリとドライです。ドライに仕上げますと、痘痕が見えやすくなってしまう・・。色んなバランスもミエミエなんですね。
ただし!・・ヌッフの造り手も、そうしたいから残糖を良しとしているのでは無いと思います。
おそらくですが、この20年来は温暖化の影響で潜在アルコール度数が上がってしまう訳ですよ・・東南に向いた丘・・日当たりが非常に良い訳です。
ヴァケラスやジゴンダスは、近年非常に海外メディア評価も上がって来ている地域です。ヌッフに比較しますと、北西、もしくは西に開けた土地です(一部南にも向いています)。なので、ブルゴーニュでも有りますよね?西に開けたサン=トーバンは少し前までは、完全に熟す年が少なかったですが、昨今はそんな年は有りません。コルトン=シャルルマーニュも、以前はコルトン側の畑がもてはやされましたが、昨今は南西に開けたアン・シャルルマーニュ(ペルナン側)が評価が高い・・など・・。いつの間にかルーミエさんのコルトン=シャルルマーニュ(アン・シャルルマーニュ)が超レアものになってしまっていて、noisy もビックリした位です。
因みに・・シニャチュールは今飲んで、驚くほど美味しいです!・・でもポテンシャルはこちらが確実に上。しかし、そのポテンシャルが上・・と言うのは間違い無くどなたでもお判りになるものの、
「今飲んで?」
と言った場合は・・同点位です。
そして、まだ閉じこもったままの要素が有ります。少なくともそれは3年掛るかもしれません。
ですので、すぐ飲むならシニャチュール、少し置くならジュネスト、熟成具合を見ながら飲むならトリュフィエール..そんな選択にされると良いと思います。ご検討くださいませ。