● フィネスさん輸入のローヌの生産者さんをご紹介させていただきます。実は2013年ものから扱わせていただいておりましたが、色々有りまして・・少ないご案内しておりませんでしたのでお忘れになられたかもしれません。(^^;; ようやっとご紹介できることになりました。
非常にピュアでナチュラルです。真っすぐな味わい・・と言って良いでしょうか。判りやすいように比較してみるなら、例えばラヤスやアンリ・ボノーは・・遠いです。彼らのワインはリリース時には、官能感がバッチリ出た・・
「熟成込み」
の味わいがすると思います。
しかし、デ・ザムリエのワインはピュアで、彼らのような熟成感や官能感は無く、
「官能感はお客様のセラーで・・」
と言うような主義が見てとれます。
まぁ・・同じローヌ南部の造り手では有りますが、シャトーヌッフの大御所と、単独のアペラシオンがとれたのが比較最近のヴァケラスの造り手を比較するのは酷では有りますが、
「ナチュラルだけれどアヴァンギャルドでは無い実直な甘く無い、ダレの無いローヌワイン」
と言う意味では、非常に良い生産者になったと思います。是非飲んでみて下さい。

■エージェント情報
コート=デュ=ローヌ地方、ヴォークリューズ県のサリアン村とヴァケラス村の境界線に位置するこのドメーヌは、1928年に最初の葡萄の木が植えられたところから始まりました。農業技師であり醸造学者でもあったオーナーのジョスランシュ・ツィクイェヴィッツ氏は伝統を重視したワイン造りを営んでいましたが、1997年に交通事故で惜しくも他界され、氏の右腕として1991年から働いていたパトリック・グラ氏が生産、販売を引き継ぐことになりました。
所有畑は約22ha、ヴァケラスとコート=デュ=ローヌの畑は粘土石灰質の土壌に小石が散らばり、レオート テラスの畑はこれらよりも標高が低く、川が近いことから粘土と砂の混合土壌で、小砂利が散らばっています。日差しが強く、ミストラルという北風が強く吹くので非常に乾燥していますが、小石が太陽熱を蓄え、放熱するので葡萄は豊かな風味を得ることができます。

グルナッシュの木はゴブレ方式、シラーはコルドンロワイヤル方式で仕立てられ、樹間を約1m、1株当たり房数を4~7房に制限することで空気の循環を良好にし、病害から守るとともに収量を抑制して質の高い葡萄を作っています。除草剤も現在は使用していません。2014年ヴィンテージからすべてのアペラシオンにおいてビオロジックの認可(AgricultureBiologique)が下りています。
栽培されているのは、グルナッシュ種、シラー種、カリニャン種、サンソー種など多品種に渡ります。シラー種100%のレ・オート・テラスを除いて、グルナッシュ種主体ではありますが毎年セパージュは変化します。収穫は全て手摘みで葡萄が十分に熟してから行なわれ、醸造は品種ごと行なう伝統的な手法でコンクリートタンクで行われます。
『清潔だがワインがくつろげないステンレスタンクより、僅かながら外気に触れることでワインが穏やかになるコンクリートタンクを使う』
という、ワインに対する優しさはパトリック氏の人柄そのもので、灼熱の太陽とミストラルが吹く大地でできたワインとは思えないほど、エレガントで深みがあります。