【美味しいです!フレッシュなシャンブルシーの2017年のムニエと2013~2016年のリザーヴの絶妙ブレンドです!ピュアで美しい酸の味わい!】

ラヴァルです。良いですね~・・久々に「ガレンヌ」を飲んでみました。まぁ、価格も依然と同様ですから優等生以上の存在です。
グラスの泡立ちも良いですね。比較的細やかで密な泡です。さすがに長~~くいつまでも・・と言う訳には行きませんが、そんじょそこらのシャンパーニュでは表せないレベルです。
ノーズはピュアさの滲む小粒な赤い林檎、滅茶細かい粒子だと感じさせる石灰感ですね。樽っぽいニュアンスはしません。口に含むと感じの良い、やや強めにさえ思えるシャンパーニュらしい果実酸が有ります。弱く無く、強過ぎない感じです。ここはリザーブのワインが上手いバランスをとっていると感じます。膨らみは実に良い感じで、若いと平板で酸を余分に感じられてしまうものですが、ベストな酸バランスと言って良いでしょう。
そして旨味・・これぞラヴァルと言えるでしょうか。何とも口内から得た旨味が、長く後を引いてくれます。なので、ついつい・・その快感を求めて、さらにグラスを傾けてしまう・・そんな感じですね。
まぁ、ジェスタン系の味わいでは有りますが、決して味わいの起伏が少ないものでは無く、キュッと締まって出るところはしっかり出てます!・・みたいなボディラインの美しさも感じられます。
こんなシャンパーニュのバランスは久しぶりですね。ムニエ系と言えばジェローム・プレヴォーが有りますが、そこまで「ムッツリ」はしていませんで、より柔らかでグラマラスです。ヴィノスで同じロットかと思われるものが90ポイントでしたが、個人的にはもっと付けて良いと思えるほど美味しかったです。是非飲んでみて下さい。お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【ファースト・リリースです!このピュアで繊細なディテール!見事です。シャンパーニュは葡萄で造られている・・当たり前のようですが、この事実を突きつけられます!】

「わお~!」です。やはりエルヴェ・ジェスタンのまごうことなき直系の味わいです。
「シャンパーニュを飲んで、葡萄そのもののピュアな味わいを感じたことが有りますか?」
と聞かれたら、どうお答えになるでしょうか?
「ワインは葡萄で造られるんだから・・当たり前じゃないの!」
と言われるかもしれません。
でもそれは、
「頭ではそう感じているかもしれないが、実際に飲んでいる時にそう感じられますか?」
と言う問いなんですね。
「・・いや、感じますよ・・」
とお答えになるかもしれない。でも、このジョルジュ・ラヴァルの「ガレンヌ N.V.」を飲まれたら、
「・・今までのシャンパーニュは何だったんだ?」
と思われるに違い有りません。
このピュアでナチュラルなディテールには、一点の曇りも感じられません。溌剌とした酸の美味しさ、立ち昇るアロマの美しさ、たっぷりな軽やかミネラリティ。それらは、正にこのワインも、
「葡萄そのものである」
ことを見事に物語っています。
エルヴェ・ジェスタン、マルゲの「2008年 サピエンス」を飲まれたでしょうか?確かにそれ以前のサピエンスは、余りの静寂の中のうごめき・・とも言える表情に、
「・・ん~・・結局良く判らん・・」
と思われたかもしれません。
しかし2008年のサピエンスは、「完璧なシャンパーニュ」だと感じます。その血統をしっかり感じさせるのがこの「ガレンヌ」で有り、ジョルジュ・ラヴァルで有ると言えます。
確かに、サピエンスほどの超極上の泡質は持ち得ていません。価格も違うし、熟成期間も違いますんで、それは仕方が無い。
しかしながら、全く同じ「ニュアンス」を、このガレンヌも持っています。しっかり休めて・・移動させず、動かさずにこのガレンヌを開けることが出来れば、サピエンスに近い感覚を知っていただけることでしょう。
残念ながらいただける数の制限で、上級キュヴェのテイスティングは回避しています。間違い無いでしょう。日本で飲めるだけで幸せ・・とは、良く表現したなぁ・・と思います。是非ご検討ください。そして飲んでご確認ください。圧巻の「葡萄感!」・・に出会って欲しいと思います。
以下は以前のレヴューです。
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数が無くて飲めないので以前のレヴューを使用しています。2014年は素晴らしいヴィンテージで上出来と判断され、例外的に早々とリリースすることになったと聞いています。
因みに2010年世界ソムリエコンクール優勝のルカ・ガルディーニさんは、2006年時点でのテイスティングで93Pointsと中々の評価をしています。2005年のドン・ペリニヨン・ロゼが92Points と言う評価ですので、ジョルジュ・ラヴァルのベースのシャンパーニュがプレスティージュ・ミレズィンメ・ロゼを超えている・・のが凄いです。
今はシャンパーニュの評価は、どんどんナチュール系に寄って来ているような感触も有ります。しかしそれは、
「ピュアさが侵されることの無い美しい姿をしていること」
と、
「出来る限り純粋に、元の姿を変えない」
・・つまり、ドザージュは限りなく少なく、薬品等の使用も少ない、出来れば「ゼロ」の方向に行っていると思われますが、長く貯蔵せざるを得ないシャンパーニュの世界では、非常に難しいのかな・・と言う気もします。
セドリック・ブシャールしかり、ユリス・コランしかり・・・そして、エルヴェ・ジェスタン絡みのこのジョルジュ・ラヴァル、マルゲ、ブノワ・ライエなどのレコルタン・マニピュラン達が注目され、賞賛されているのでしょう。ご検討くださいませ。
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【日本で売ることが出来るだけで幸せ・・かもしれない、ジョルジュ・ラヴァルのキュミエール・ブリュット・・(^^】 ライターさんの・・山本さんが一生懸命考えたであろうコピーをパクってしまいましたが・・取り合えず扱っています・・位の数量しか無いので、noisy も今のところは一滴たりともまだ口にはしていません。
そんな販売方法が良いのか?・・と言う部分は有りますが、
「・・いや・・焦って飲んでも貴重なボトルを減らすだけ・・」
と言うような感覚がジョルジュ・ラヴァルには有って、勿論、上記の山本さんが書かれた幾つかの文章の影響も有り、
「しっかり落ち着かせてから飲もう」
と言う気持ちになった訳ですね。
特にシャンパーニュと言うワインは、いつも言ってますが、
「動かした直後には飲むな」
と言う格言通り、ほとんどの場合、移動の影響で味わいや香り、そして何より「泡質」も変わってしまいます。せっかく細やかで滑らかな泡質を持っていたとしても、充分な休養が無いと、
「・・ん?・・どこが細やかなの?」
とレヴューさえ疑って掛かってしまいたくなるほど、大雑把なテクスチュアとなって現れてしまいます。
なので、せっかくのジョルジュ・ラヴァルですから、少なくとも1カ月は休めないといかんかな・・と思っている訳です。
それに加え、エルヴェ・ジェスタンが絡んでいることを思えば、その酒質傾向が有る程度読めます。彼のトップのキュヴェは・・恐ろしいほど美しいです。
「こんなの・・本質を本当に理解できる人がどれだけ存在するんだろうか?」
と思えるほど・・です。価格も非常に立派なものでしたし・・。
基本は、ユリス・コランのオリヴィエ・コランやセドリック・ブシャールのラインに有ると思います。・・いや、違ったらすみません。何せ・・まだ飲んでないもので・・。
ただし、昨今のシャンパーニュの流れ、特にレコルタン系は、
「(もちろん)自然派」
「出来るだけ(リキュールなどを)足さないエクストラなドライ」
「ガス圧は比較弱め」
「二次発酵はやらないか、やっても影響は弱めに抑える」
「熟成させて飲むか、さっさと飲むかの判断は持ち主に委ねる」
だと思うんですね。
noisyが思ったより何故か足が遅い・・少し残っているセドリック・ブシャールも、飲まれた方、ほとんどから、
「素晴らしかった!」
とのお声もいただきました。極一部・・
「それなりに美味しかったけど・・でも特に・・??」
との方もいらっしゃいましたが・・。
なので、今回のジョルジュ・ラヴァルは、
「残ったら noisy の 昼シャン用に!」
する予定です。
細かな味わいなどは、是非山本さんのページをご検索いただき・・(^^・・ご検討いただければと思います。noisy 的お節介なご紹介は次のヴィンテージからになるかと思います。非常なレアものです。
Champagne Georges Laval 2016年インフォメーション
土壌、ブドウの樹、醸造の3段階の作業における要点
土壌
ブドウの樹の健康を維持すること、収穫量と品質の絶妙なバランスをとることは、テロワールに由来するアロマを表現することと同様、土壌によるところが大きいため、入念に土壌の手入れをします。ビオ栽培の規制に則り、自然な素材(牛の堆肥など)をベースにした堆肥を使い、ブドウの樹にとって必要最低限の養分が土壌に行きわたるようにします。畑は馬で耕作し、雑草も手作業で、刈るところとそのまま残すところを分けます。(もちろん除草剤を使わず、また雑草のすべてを刈るわけではありません。)この方法は土壌の浸食を防ぎ、動植物相の充実した活動を維持するからです。そして地下深く根を張らせることを助けます。こうしてブドウの樹は、ワインにおける骨格や複雑性、ミネラル感、繊細さを織りなす痕跡元素を摂取します。
ブドウ畑
ラヴァルは、シャンパーニュの主要3品種であるピノ・ノワール、ピノ・ムニエ、シャルドネを育てています。畑の半分は樹齢30年以上で、中には樹齢80年以上の古木もあり、古木からはクオリティの高いブドウが得られます。有機栽培にとって重要なことは、よく観察して未然に予防策を打つことであり、剪定、芽かき、整枝、摘芯、摘葉などは、手作業で丁寧に行います。そのため僅か2.5haを5人がかりで作業しています!一本一本注意深く手入れされ、房ごとに通風をよくすることによって、寄生虫に耐えうる樹、畑となります。そのほかの寄生虫対策として、必要な時に限って、自然素材のミネラルと有益な細菌を元にした調剤を施すこともあります。
醸造
頃合いよく熟したときに手作業で収穫し、伝統的なプレス機で圧搾します。
自然にデブルバージュされた後、シャプタリザシオン(糖分添加)せず、ブドウジュースは樽に詰め、野生酵母で発酵します。ブドウの品質が良いこと、また容量の少ない樽による10か月かけての長い醸造は、清澄や濾過を行わなくても、自然に澱が沈殿するので、ある程度濁りを取り除くことができます。ワインはゆっくりと自然に形成されることで、すべての官能特性を保つことができるのです。収穫してから瓶詰めに至るまで、醸造中の樽は、試飲しながら目減りした分、補酒します。品種ごとに、区画ごとに分けて醸造し、瓶詰め時にブレンドします。そして瓶内2次発酵とシュールリーによる熟成はキュヴェによって異なりますが、18か月から48か月です。ルミュアージュは手作業で、デゴルジュマン前の30日間行います。