
フーリエの2014年です。数量的には非常に少なかった2013年より若干増えたようです。noisy のところの数量もほんの僅かですが増えましたが、3年連続で30%以上も減りましたので最盛期の半分にも届きません。しかしながら現状の人気振りを考えると、いただけるだけ有りがたいのかもしれません。
2013年のフーリエは、厳しいヴィンテージ背景を物ともせず、非常に美しい、またフーリエらしいブルゴーニュに仕上げてきました。エレガントで滲み出るような美しさでした。また、リリース直後でもかなりまとまっていて、ひとつの良いバランスに仕上がっていました。
2014年もののフーリエのジュヴレは、2013年ものに比べ、予想通り僅かに濃い、より複雑性が感じられる色合いです。とても健全で華やかなピュアアロマです。
香りを嗅いでみると・・
「おっ!」
と・・。フーリエのワインでは非常に珍しい・・と言うか、おそらく非常に良い仕上がりになった性でしょう。まだ完全にはバランスしていない性で、「低温の漬け込み時由来の香り」がします。「ヨード香」などと言ったりしますが、海草に近いニュアンスです。これは、アンリ・ジャイエのワインにも顕著に現れ、ある種、ジャイエのワインの証拠みたいな感じですが、ジャイエのものよりも冷ややかでナチュラル、とても自然なものです。
また非常に美しく透明感がバッチリ、伸びやかな石灰系のミネラリティが感じられます。中域にはまだ広がりきらない要素の粒が感じられます。
しかし・・その奥に・・発見してしまいました。滅茶苦茶美しい「真っ赤なベリー」です。その美しさと言ったら・・昨今の著名なビオ系の生産者も驚くでしょう。余韻も長く、素晴らしいワインに仕上がっていました。
2014年は2013年に比較して、より健康でとてもしっかりした仕上がりになったようで、熟成期間を長く取ることを良しとしない造り手(低温浸漬~低温発酵系の造り手に多いです。)のワインは、若干まだ仕上がり切っていない・・と言えます。これはメオ=カミュゼのA.C.ブルゴーニュの欄にも書きましたが同様のことで有り、おおよそ2~3カ月後には、「ひとつのバランスを形成する」と判断しています。
もっとも、現時点でも美味しく飲めますよ。その場合は勿論ですが、しばらく立てて落ち着かせる期間は必要です。品温もセラーから出した直後の14度位では可哀想で、16度位までには持っていってあげると、より始めから美味しくいただけるでしょう。2~3カ月経過してからは、それよりもやや低めの温度から飲み始めても大丈夫です。
2014年のフーリエは、グレートな年と共通の姿を見せつつ、フーリエらしい非常にピュアでエレガントな奥深い構造を持った素晴らしいワインとなったように思います。
他のアイテムはさすがに飲めませんで・・申し訳有りません。A.C.ブルゴーニュ・ルージュはネゴスとしてジャン=マリ・フーリエ名でリリースされています。こちらは若干数量は増えたようですが、入荷数量は余り変わっていません。
A.C.ブルの白はフーリエ唯一の白、しかもドメーヌものです。今回・・何故か非常に少ないです。
その他、モレ村名クロ・ソロン、シャンボール1級、ジュヴレ1級各畑、その中のクロ・サン=ジャック、またグリオット=シャンベルタンをご案内致しますが、クロ・サン=ジャックは3本セット、グリオット=シャンベルタンは4本セットのみのご案内です。
申し訳ございませんがクロ・サン=ジャックとグリオット=シャンベルタンのセットはどちらかのみになります。 また、
ご注文が完了しましても確定では有りません。当方からの確定メールを持ちまして確定とさせていただきますのでご留意くださいませ。 年々高くなってしまって申し訳有りませんが、例えば海外ではグリオットは8~10万以上、クロ・サン=ジャックは5万以上で取引されていますので、正規が購入できれば非常にお得です。
また現時点で上がっている各機関の評価は自身では直接未確認ながら、グリオット、アントニオ・ガローニで94~97、クロ・サン=ジャックでアドヴォケイト96~98/100(・・マジか!)、アントニオ・ガローニ94~96/100です。コンブ・オ・モワンヌは93、シェルボード92、村名90と言うところが多いようです。9月位の暑さが引き始めた頃にとりあえず、ジュヴレ村名クラス、もしくはACブルゴーニュを飲んでみるのが良いかもしれません。
年に一度のご案内です。お早めにご検討くださいませ。
以下は2013年もののご案内文です。

フーリエは絶対に大丈夫だと判っていても、何かと心配の種が尽きない2013年のブルゴーニュでは有りますので、待ちきれずに村名ジュヴレを飲んでしまいましたが・・・やはりフーリエ・・!素晴らしいです!・・これなら飲むことも無かった・・少ない入荷数を減らすことも無かったとは思います。
何しろ昨年の2012年ものでは2/3に減り、今回もまた昨年の2/3の数量です・・。
暗算できませんが・・2011年入荷数の45%位でしょうかね・・。しかも、価格は2012年と同じですんで・・確実に収入減!・・これは非常に痛い。・・・ご飯とオカズの量か質を少なくとも2/3にしないと生活できません。
冗談はさておき、気になっていらっしゃるはずの2013年、ドメーヌ・フーリエですが・・
「めちゃんこ旨い!」
です。
わずかに暗い赤が強めの淡く美しい色合いです。ボトルを1日立てておきましたが、完全には静まってはいないようです。
わずかにワイルドなベリーの印象、非常に精緻でピュア。濃密さは全く感じない・・・しかし、実はエキス化した液体の中に、細やかな要素がしっかり、とてもバランス良く抽出されているのが判ります。

全く無理の無い・・ストレスフリーな感覚で、ジュヴレの持つ深い構造を、フーリエらしい緻密さとエレガンスで表現しています。
これで、どこかに力みが感じられると、
「あ~・・さすがのフーリエも2013年は・・・」
などと感じてしまうんですが、このようにまでピュアで繊細、美しいと、
「2013年のフーリエ、ジュヴレはエレガントで精緻。ヴィンテージの要素を表現しつつ、フーリエらしさを見せた素晴らしいワイン!」
と表現したくなっちゃう訳です。
輸入のストレスもまだ残っているはずなのに・・・全く判りません。淡い赤紫の液体に、ついついのめり込んでしまいます。
フルーツ感も、瑞々しく、ピュアで・・まるで朝露をその実に湛えたワイルドベリーを感じさせます。
不思議なのは、非常にドライなのに・・何故か甘いんですよね・・。糖分の甘みじゃ無いんですね。酸の組成による素直な甘みなんですよ。それも「アレコレいじくりまわした結果」を見せられているんじゃなくて、「素直にありのままの葡萄をワインにしただけ」と判ります。
おそらくですが、美味しくないと言う方はいないだろうと思わせる、見事な仕上がりでした。
なお、入荷数減により、上級キュヴェはアソートにしたくても、まともなセットが組めないので、昨年よりもだいぶリーズナブルなものになっています。
また、2013年ブルゴーニュは、コート・ド・ニュイは、ドメーヌものはとても良く、コート・ド・ボーヌは、白が良く、赤は選ぶべき・・と言うのが現在のnoisyの印象です。
やはりさすがフーリエ、トップドメーヌらしい仕上がりが確信される2013年ジュヴレでした。この高みにまで来ると安易に品質が落ちることはまず考えられません。リアルワインガイドも2013年もののテイスティングは出来たのかどうか・・?昨年は2012年ものを飲めずに、発酵途中の2013年シャンボール1級とモレ村名を口に出来ただけでしたね。今月15日に発売予定の次号辺りで掲載されるとは思いますが、徳丸さんも口が堅くて何も情報いただけませんので・・。まぁ、15日には全てのボトルが予約済みになってると思いますが、
アペラシオン通りのしっかりした構造を持ちつつも、ふわっと軽やかでエレガント、精緻さとピュアさが漲る2013年
を、お早めにご注文くださいませ。
なお、ご注意ください。
余りにアクセスが集中しますと、サーバーの動作が不安定になり、データファイルの在庫数を超えてご注文を受けてしまうことが有りますので、noisyからのご注文の確定メールを受け取るまでは確定では有りません。ご了承くださいませ。