【海外メディアはようやく93ポイント付ける方が出始めた頃!・・まだ世間では大ブレークはしていない頃のコンブ・オ・モワンヌ!・・懐かしいですよね・・!】
2006年もので大きく品質が変わり、noisy もビックリして大絶賛するようになったフーリエです。リアルワインガイドは2007年ものから大絶賛、世間的には2009年からかと思いますが、その3年間はNoisy wine では売れていましたが、まだまだ・・だったと思います。
2008年のコンブ・オ・モワンヌは、実は当時、相当数を販売しています。あるインポーターさんが売れずに沢山持っていらしたので、その在庫を一人でほとんど買ってしまいました。ですので、お持ちの方は多いはず・・です。
それに、
「フーリエはコンブ・オ・モワンヌが安くて滅茶美味しい!」
と言い続けていたので、ご信頼いただいているお客様から結構お買い求めいただいた記憶があります。
因みに現状は、コンブ・オ・モワンヌは海外メディアで96点とか97点が当たり前になっていますし、価格も相当高くなっています。
このワインも2012年ジュヴレ=シャンベルタンV.V.と同様の時期に正規ものを減らされた noisy が、
「少し高いけど・・10年経ったら古酒で売ろうかなぁ・・」
と考え、随分と前に仕入れたものです。
コンディションは外観からはとても良いように見えます。少なくともリリースから10年は経過していますので、noisy 的感覚から言うとするなら
「あと2~3年後頃からがベスト」
と思っています。
と言う訳で、希少なコンブ・オ・モワンヌ2008年です。ご検討くださいませ。
以下はリリース当時の正規もの、2008年ジュヴレ=シャンベルタン・コンブ・オ・モワンヌV.V.のレヴューです。
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【やっぱりフーリエは、2008年もフーリエだった!】 かなり昔からフーリエの扱いが有って、安い割にはとても美味しくて、それも年を追うごとにどんどん造りが上手くなって来て・・・、2005年も普通に美味しくて・・・それでも値上げは余り無くて・・・、2006年に、
「どか~ん」
と値上げだと通告されて・・・、
「・・・じゃあ・・そんなんじゃぁ・・・でも約束だから仕入れるけど、2006年で最後かなぁ・・」
などと思ってACブルゴーニュを飲んでみたら、
「絶句」
してしまうほど素晴らしくて、慌てて購入できるだけ・・!他の人の分まで・・!掻き集めた・・・というのが実際のところです。
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今でも覚えてますが、2000年の頃は、おそらくグリオット=シャンベルタンだけで3ケースは仕入れていたはず・・です。それが今では・・まあ、エージェントさんのエクスクルーシヴや代替わりなども有ったんですが、これ以上は減らないだろう・・位の数量になってしまいました。
まあ、それでもクロ・サン=ジャックは元々少なかったので、昔より少し減った位です。もう少しなぁ・・・何とか数がなれば、
「ドメーヌ・フーリエ2008年 完全ガイド!」
みたいに新着を出せるんですが、残念な結果に申し訳の無い気持ちになります。 |
それでも、毎年お待ちになっていらっしゃる方が多くて・・・特に、2004年の村名などは4千円に消費税位でしたから、その頃からのファンの方も多いかな?と思います。
ところで、このコラムのトップ部分に、IWCの記事の抜粋をさせていただきましたが、10年以上も前の記事とは言え、なかなかに今に繋がる部分が見えて面白いですよね。
「常に注意深く観察する」-->「素早く判断する」-->「改革する」------------>「経過を見る」
ト----->「いつも通りケアする」--->「経過を見る」
ト----->「何もしない」---------->「経過を見る」
の流れを持ちつつ、判断する際に変えてはいけない部分をしっかりと判断している訳です。96年ものは2月まで澱を引かず・・・、97年ものは4月まで・・・のように、臨機応変に対応しているもの判ります。葡萄は畑で育つものだから、ワインも畑から生まれる・・だから、畑の段階で「良く見て」----->「改革」している訳ですね。その方が間違いが無いからです。今では、選果台があることが、優れた生産者のイメージになっているような部分も有るんですが、広大な葡萄園を持ちつつも、「畑」にこだわる故の「ピュアネス」が有る訳です。
ですから、2008年のフィリップ・パカレの赤のようなことは起きないと言えるでしょう。・・・もっとも、パカレの場合は、日本に送った赤ワインのほとんどだけが、何かの問題を持っていたのかもしれませんが・・。まあ、想像することは幾らでも出来ますが、本当のことは誰にもわかりません。
2008年のジュヴレ=シャンベルタン村名は、赤と、わずかに紫の小果実がピュアに、ミネラリティー高く存在しています。滅茶苦茶柔らかくて、真ん丸で、ふくよかで、食べちゃいたいくらいに愛らしいニュアンスです。余韻も実にナチュラルで長く、何のストレスも無く、美しく収束して行きます。
もっとも、いつもよりも3カ月半も早く到着していますから、その辺りの「荒れ」「まとまり切ってない感じ」は若干有ります。それよりも、
「2008年でこれだもんなぁ・・・。文句なんか絶対に出ないよなぁ・・」
と思ってしまいました。
例えばアンリジ・ジャイエもそうだったんですが、91年、92年、93年、94年と言った、一般には「駄目」(後に変更された年も有りますが)と言われるヴィンテージのワインが目茶区茶美味しくて、しかも、下級のワインがすこぶる美味しかったんですよね。・・・いや、90年や89年、85年などが美味しくなかったという訳じゃ無いですよ。今から10年位前に、あるエージェントさんに飲ませて貰った84年のエシェゾー・マグナムなどは、まあ・・・びっくりするほど、「中身はほぼ何も無くなって・・終わっている」のに、体格、酒格、風情、存在としては、ものの見事にエシェゾーとアンリ・ジャイエを保っていました。潜在アルコール分の低い葡萄しか収穫できなかった84年でさえ、早い段階で飲む分には、とても美味しかっただろうと、想像させるものでした。
ですので、「2008年は駄目」という平たいイメージは、持つべきでは無いでしょう。いつもの年よりもやや早めに飲むべき・・・と判断するべきでしょうね・・このような素晴らしい生産者の場合は・・。それでも、上級キュヴェを飲んだら、滅茶苦茶感動すると思います。
2007年のACブルゴーニュですが、このワインに関しては、来たときからやや硬かったです。むしろ、ACジュヴレの方がソフトで、丸みが有り、早い段階から美味しかったです。ところが、先日、友達のお客様のところで飲ませていただいたら・・・まあ、もう、香りからして・・・他のワインとは格が違うんですよね。もうクラクラ来ちゃうようなエロティックさと、格の高さを感じさせる荘厳さを持っていました。ACブルが・・ですよ?
フーリエのACブルは、おそらくですが、格落ちがかなり含まれているはずですので、滅茶苦茶お得で、むしろACジュヴレよりも飲み頃は遅いかもしれません。ジュヴレほどの、当初の丸みが無いから・・ですね。素晴らしく旨いACブルですが、2008年はリリースが有りません。おそらくバルクで売り飛ばしてしまったのでしょう。これが出来るのが・・・ドメーヌの強みです。
他のワインも、圧倒的に数が有りません。単独販売できる本数がかなり限られていますので、是非お早目にお手当てください。
クロ・サン=ジャックは3本セット、グリオットは4本のセットになります。グリオットのセットは昨年とは内容が異なりますのでご注意くださいね。いつか、セット販売しないで済む様になってくれればとは思います。大変申し訳ないと思いますが、有る程度の公平を保つため、ご容赦ください。
上の部分でも書かせていただきましたが、もしかしたら、2009年は2008年のご購入者の方を優先させていただくかもしれません。2005年の、まだそれほど騒がれていない頃でも、フーリエ全般に電話での予約のお問い合わせなどが呆れるほど有りました。混乱を避けるために、そのようにするかもしれないことをご了承ください。
最後に、noisy のフーリエの扱いは、正規エージェントの豊通商事さんの品物です。昔のトーメンさんですね。散々文句を言い続けた性??かどうかは判りませんが、このところ、品物のコンディションがググッと良くなって来たような気がします・・・。いや、まだ確信はしていませんし、監視を緩めるつもりも有りません。一度夏越えの安いアイテムなどをチェックしてみたいと思っています・・・いや、絶対に黙っていてくださいよ。・・・そういうことをチマチマとやっているから利益が中々出ないんだ!などと言われてしまうかもしれませんが、熱の入った自然派系のワインなどは絶対に口に入れたく無いし、入れさせたくないですからね。
そういう訳で、2008年のフーリエ、是非ともご検討いただきたく・・・ACジュヴレでさえ、かなりの旨さです。稀代の生産者になるべきジャン=マリ・フーリエでしょう。超お奨めします。