● フーリエのネゴス、ジャン=マリ・フーリエの最新ヴィンテージ2017年をご紹介します。
「フーリエはドメーヌものに比べてネゴスものは・・」
などと実しやかに言われていますが、言うほどちゃんと正規には入っては来ておらず、noisy も2011年ものの時にほんの少しだけ・・まぁ、A.C.ブルは別として、扱わせていただきました。それ以外でオファーさせていただいたのは、まずブローカー経由です。
しかしながら、ま~・・絢爛豪華かなラインナップで、「シャンベルタン」に「マジ=シャンベルタン」「ラトリシエール=シャンベルタン」などのジュヴレの銘醸畑に加え、「エシェゾー」に「ボンヌ=マール」に・・何と、「シャンボール=ミュジニー・レ・ザムルーズ」まで!・・凄いですね~。
色々と憶測なのか、言われているのは別にしておくとして、少なくとも2017年ものは・・凄い評価ですよ。ほぼ、
「96~97ポイント!」
と言うようなところに評価がほとんど落ち着いてきています。さすがに少ない「レ・ザムルーズ」の評価はまだ見当たりませんが・・。
と言うことで、どうせnoisy も飲めるほどはもらえていないので・・さらっと流したいと思います。もし飲まれましたら、是非ご感想などお寄せくださいね。

栽培はラ・リュット・レゾネを採用。農薬は主に低濃度の硫酸銅を使用。肥料は遺伝子組み換えでないものを2~3年に1回撒いている。剪定は集団選抜クローンに適しているギュイヨ仕立て。株が均一化するとワインの複雑味が損なわれるとの考えから、市販のハイブリッドクローンは用いない。収穫量を制限するため摘芽は非常に厳しく行う。収穫は、収穫人を急がせず、ゆっくりと選別しながら摘み取りを行わせ、またカビが飛び移らないよう手洗いも励行している。
収穫果は100%除梗し半分だけ破砕。低温浸漬は自然の温度(朝の収穫果の温度)で3~4日行う。マストが15℃を超えるときは温度を下げる。自然に任せて発酵を開始し、発酵開始直後と末期に液循環、最盛期には1日4回手作業によるピジャージュを組み合わせ、トータルの発酵期間は18~20日間。熟成は、新樽は多用せず20%程度の使用に留める。18ヶ月の熟成中、澱引き、清澄、フィルターも一切行わない。
ドメーヌについて:
ジュヴレ・シャンベルタン、モレ・サン・ドニ、シャンボール・ミュジニー、ヴージョに9.5haを所有し、その内1級とグラン・クリュが70%程度を占めます。現在の当主は1971年生まれのジャン=マリー・フーリエ氏。ボーヌのワイン農業学校を卒業後、ブルゴーニュ大学の醸造講座に通いました。1988年には半年間アンリ・ジャイエで研修、その後父親の元で修行を積み、1993年オレゴンに渡りジョセフ・ドルーアンでアメリカのピノ・ノワール造りを学びました。1994年の帰国後23歳の若さで父の跡を継ぎ、自ら「テロワリスト」と名乗り、醸造にテクニックを求めず、自然を支配することを好みません。高度な技術に頼らず、自然に任せていた20世紀初頭のヴィニュロンの流儀の再現を目指しています。
ネゴシアンについて:
ネゴシアン事業は、高品質の葡萄であること、ドメーヌ生産量の3割を超えないことを自らに課し、2011年ヴィンテージが初リリース。これらのワインは、ドメーヌワイン同様のフィロソフィーで選ばれ、造られており、ジャン=マリー氏曰く「新たに養子に迎えた子供のような存在」なのです。