ピュアで美味しいワインをnoisyがご紹介します。 自然派、ブルゴーニュ、イタリアワインを好きな方は是非ご来訪ください。
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■ セシル・トランブレイ来日記念!
2025年2月19日テイスティングセミナーレポート・・by oisy

 お忍びで・・と言うことでは無かったのですが、この2025年2月にひっそりと忍び足でセシルが来日してくれていました。
 少数人数でテイスティングセミナーを行うので是非・・という事で noisyをご招待してくれたのですが、時はまさに決算真っ最中・・新着も何とかこなさないといけない・・激務中と言うことで noisy は参加を断念・・残念でしたが・・。
 せっかくご招待してくれたので、「noisyは都合付かないけど oisy でも良いか?」と尋ねたら二つ返事でOKが出たので、oisy を派遣することに。
 まぁ・・日本初輸入の時から延々と扱わせていただいて、「こんなに凄い存在になられるとは!」・・とは思っていましたが・・(^^;;
 ただ行かせるのも癪なので、oisyにレポートを書いていただきました。
 1級畑だとばかり思っていたレ・ボーモン・バがグラン・クリュを名乗れる部分を含んでいて驚いた・・とか、醸造の時はどんな風に意識しながら行っているかとか・・
「梗の使用は料理に塩で味をつけるようなもの」
「料理人で例えるなら、プレスは火入れ」
などなど、感触や感覚の部分の細かい部分まで話してくれたようですよ。oisy渾身で書かせていただきました。セシルファンならずとも、ワインにご興味のある方ならきっと必見のコラムです!
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ドメーヌ・フーリエ

フーリエ

フランス Domaine Fourrier ブルゴーニュ
● 2019年のドメーヌ・フーリエ、ジャン=マリ・フーリエをご紹介させていただきます。今回分は通常、「ドメーヌもの」として理解されている分ですが、A.C.ブルの赤に関しましてはネゴス部門でのリリースで、ジャン=マリ・フーリエのクレジットになっています。

 2019年もののブルゴーニュワインの生産は、有名ドメーヌ、実力派ドメーヌになればなるほど、大変に厳しい生産量になっていますので、今回ご紹介させていただくフーリエも、

「オファーを見てビックリするほどに少ない・・」

です。

 まぁ、この先の年末に向けて、ジョルジュ・ルーミエやメオ=カミュゼ、ダンジェルヴィーユなどの大御所が入ってくる予定ですが、

「すでに聞いている割り当て分は、金額ベースで昨年2018年ものの50~75%ほど。」

と言う厳しい状況で、数量ベースになりますとそこから値上げ分をマイナスすることになりますので、さらに10%以上は減る計算になり・・noisy としましても、大変に厳しい状況に頭を抱えています。

 しかも2020年もの、2021年ものはさらなる減産だと聞いていますので、どうしたものかと・・


 ですが、今回のフーリエの2019年ものもそうですが、やはりこのクラスの生産者ともなりますと、ワインは本当にキッチリ・・仕事キッチリ、味わいバッチリに仕上げてくれているのを確認させていただきました。

 最もA.C.ブルと村名位しかテイスティングに回せるアイテムが有りませんでしたので、上級キュヴェのテイスティングは回避しています。それでも、素晴らしいA.C.ブルと、官能さまで出てきている完成度の高い村名を飲めば、

「やはりジャン=マリ・フーリエ風の見事なジュヴレ・・半端無い出来をさも簡単なように仕上げてくれる!」

と言わざるを得ません。


 海外メディアもその辺はしっかり評価しているようで、ジャスパー・モリス氏は、

「2019年のグリオット=シャンベルタンに96~98ポイント、クロ・サン=ジャックに95~98ポイント!」

と、フーリエの大看板2アイテム両方に上値98ポイントを献上?しています。


 まぁこの辺りは、日本向けでは無い樹齢100年以上のスペシャル・キュヴェ、クロ・サン=ジャック・キュヴェ・セントネールの分を、テイスティング出来る、できないとか、ノーマルよりもより素晴らしい、そうでもないに関わらず、98~100ポイントのスペースを開けて置く・・みたいな考え方も在るのか?・・などと勘ぐってしまいます。噂ではそこまでの違いは無いと聞きますが・・どうなんでしょうね。


 いずれにしましても、2019年から3年間のドメーヌ・フーリエのワインは、生産量の減少と新興国への供給で、日本への割り当てがさらに減り、酷いことになりそうです。出来が良いだけに残念では有ります。

 2019年ものの上級キュヴェは本当に少なく、全て1本~3本・・・多くて6本のキュヴェが有ると言う状況です。是非お早めにご検討くださいませ。



 フーリエの2018年メゾン・セクションが到着しました。ドメーヌものに先駆けて入って来ました。

 2020年は世界的に特別な状況に置かれてしまった年です。新型コロナ感染症で多くの方々が命を落としてしまいましたし、さらには大国のエゴのぶつかり合いと言いますか、新しい冷戦時代に入ったかのようにさえ見えて来ます。

 2000年代前半は経済成長を始めた中国が、香港を筆頭にボルドーワインを物凄い勢いで買い占め始めたのは記憶に新しいところです。

「ボルドーを水で割っても、オンザロックでも文句言わないからブルゴーニュには興味を持たないでくれ!」

みたいな論調がブログなどでも散見された頃では有りますが、その後はその懸念通り、ブルゴーニュワインまで買い占めてしまう結果となり・・今では貨物船さえ、日本直行便は無くなってしまっています。

 しかしながらその香港は一国二制度を撤廃したと見える状況になっています・・。それにこの新型コロナウイルス騒ぎに便乗してかどうかは判りませんが、結果として世界中で中国を取り巻く環境は悪化しています。


 そんな現況の性なのでしょうか・・。あれだけ数量の無かったフーリエのブルゴーニュ・ピノ・ノワールの割り当てが急激に増えたんですね。それに、まともな案内の無かったジャン・マリ・フーリエの上級キュヴェさえも、少量では有りますがオファーが有ったんです。

 皆さんもおそらくそれにはお気付きかと思いますが、幾つかのインポーターさんがフーリエの2018年ものを扱い始めています。

 以上を考え併せてみると、やはり「中国ワイン市場の購買力の低下」が、この状況を生んだとみるのが正解かと思われます。

 それに上級キュヴェは据え置きか、僅かな価格上昇では有りますが、

「正規品2018年ものブルゴーニュ・ピノ・ノワールはまぁまぁの値下げ!」

 と言う結果なんですね・・。


 味わいにつきましてはコラムをご覧いただきたいと思いますが、この数年は中国と言う存在にどれだけ振り回されてきたのかを思い知ったところです。


 因みに・・量は結構有ると言っても、A.C.ブルゴーニュ・ピノ・ノワール2018年のみですよ。上級キュヴェ(次回以降ご案内予定)は例年並みですし、もう少し後に入港すると思われるドメーヌものの数量や価格についてはまだ判りません。

 ですので、リーズナブルになった2018年ブルゴーニュ・ピノ・ノワールを飲んでいただくことで、2018年ドメーヌものをどうされるか、ご判断いただくのも良いかな・・と思います。ご検討くださいませ。

 栽培はラ・リュット・レゾネを採用。農薬は主に低濃度の硫酸銅を使用。肥料は遺伝子組み換えでないものを2~3年に1回撒いている。剪定は集団選抜クローンに適しているギュイヨ仕立て。株が均一化するとワインの複雑味が損なわれるとの考えから、市販のハイブリッドクローンは用いない。収穫量を制限するため摘芽は非常に厳しく行う。収穫は、収穫人を急がせず、ゆっくりと選別しながら摘み取りを行わせ、またカビが飛び移らないよう手洗いも励行している。

 収穫果は100%除梗し半分だけ破砕。低温浸漬は自然の温度(朝の収穫果の温度)で3~4日行う。マストが15℃を超えるときは温度を下げる。自然に任せて発酵を開始し、発酵開始直後と末期に液循環、最盛期には1日4回手作業によるピジャージュを組み合わせ、トータルの発酵期間は18~20日間。熟成は、新樽は多用せず20%程度の使用に留める。18ヶ月の熟成中、澱引き、清澄、フィルターも一切行わない。


ドメーヌについて:
 ジュヴレ・シャンベルタン、モレ・サン・ドニ、シャンボール・ミュジニー、ヴージョに9.5haを所有し、その内1級とグラン・クリュが70%程度を占めます。現在の当主は1971年生まれのジャン=マリー・フーリエ氏。ボーヌのワイン農業学校を卒業後、ブルゴーニュ大学の醸造講座に通いました。1988年には半年間アンリ・ジャイエで研修、その後父親の元で修行を積み、1993年オレゴンに渡りジョセフ・ドルーアンでアメリカのピノ・ノワール造りを学びました。1994年の帰国後23歳の若さで父の跡を継ぎ、自ら「テロワリスト」と名乗り、醸造にテクニックを求めず、自然を支配することを好みません。高度な技術に頼らず、自然に任せていた20世紀初頭のヴィニュロンの流儀の再現を目指しています。 

ネゴシアンについて:
 ネゴシアン事業は、高品質の葡萄であること、ドメーヌ生産量の3割を超えないことを自らに課し、2011年ヴィンテージが初リリース。これらのワインは、ドメーヌワイン同様のフィロソフィーで選ばれ、造られており、ジャン=マリー氏曰く「新たに養子に迎えた子供のような存在」なのです。


2019 Bourgogne Pinot Noir Jean-Marie Fourrier
ブルゴーニュ・ピノ・ノワール ジャン=マリ・フーリエ

16379
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ドメーヌ・フーリエ

◆◆◆素晴らしい出来の2019年ものブルゴーニュ・ピノ・ノワールは何故か沢山仕入が出来ました!!セラートラッカーは88~89ポイントです!
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥4,990 (外税) 
【熟成期に降水が少なかったのが良い結果を?・・赤い小果実に黒い極小果実が混じり、ジュヴレらしい鉄っぽい重厚さをほんのり感じさせる、実に完成度が高い・・村名並みのA.C.ブルです!必飲!】
 それほどはワインに詳しくない方に、葡萄は沢山収穫できるようじゃ余り良く無い・・とか、水分が多いとダメとか、そもそもは生産地のブルゴーニュの大地は、昔は海の底が隆起して斜めの断層になり表土がのっただけで、それがグラン・クリュと1級、その他を分けるかのように地中に存在するとか・・まぁ、美味しいトマトのサディスティックな栽培までは行かないにせよ、

「大量の収穫-->素晴らしいこと」

と言うような一般的な感覚とは程遠い世界の話しをさせていただくと、皆さん・・目を真ん丸にして驚かれていらっしゃることが多いです。ただし、話しが上手く出来ていたかどうか、正確に伝わっていたかは不明ですから、とんでもない勘違いで驚かれていただけかもしれません。

 2019年のブルゴーニュワインは、例えばあのシリュグさんちのヴォーヌ=ロマネV.V.(V.V.付きの方)は確実にミルランダージュ的な濃密さと美しさを感じさせてくれましたし、グロ・フレールのヴォーヌ=ロマネ1級に至っては、「格上のエシェゾーもビックリ!」と言うレベルの、やはりミルランダージュか・・もしくは水分不足による小果実化が影響したと推測できる素晴らしい味わいでした。

 どうやらジュヴレ近郊では、

「8月の葡萄の生育期に降雨量が少なかった・・」

ことが、ワインの生成には良い方向に行った優良生産者がそれなりにおり、この「単にA.C.ブルゴーニュ、広域指定のアペラシオン」のピノ・ノワールも結構に小粒化し、

「濃密なのに酸はちゃんと有る!」

と言う、通常なら真逆になりがちなところを、実に有難い味わいを生成することになったのかもしれません。


 ですので、同時にテイスティングさせていただいた村名も実に美味しく、さらにはちょっと・・1級並みかと思わせるような官能さまで感じられるほどでした。

 1枚目の写真は思い切り寄った写真です。グラスのワインの色が何とも美しいですよね・・こんな風に2/3ほど左側をカットしてみると、そのグラデュエーションが見えやすいような気がして、最近・・こればかりやってます。

 村名ジュヴレとは違う部分は、

「村名ジュヴレよりも赤い小果実の割合が多く、黒い極小果実は少なめ」

・・その点の影響が一番大きいでしょうか。まぁ、通常だってそこの部分こそがA.C.ブルと村名との違い・・と言ってしまえばそれっきりでは有りますが、

「やはり赤果実の素直な美味しさと酸バランスの良さ」

が、このピノ・ノワールの美味しさを素直に、ストレートに感じさせてくれる部分だと思います。そして瑞々しさが余韻の最後の最後に返って来るのが良いですね・・早めに飲み始めても充分に納得できると思います。


 その上で、完成度はかなり高く・・上記の「小果実化」も相まってか、

「濃いワインでは無いのに赤く濃密なノーズが有る」

のが、このA.C.ブルを含めた2019年のフーリエの特徴かな?・・とも感じました。


 ですので、「格上」のニュアンス、存在感がバッチリで、見目も麗しく、ノーズもバッチリな素晴らしい味わいです。上級ワインは価格も立派ですし数も無い・・でも、リーズナブルにさえ感じられてしまう素晴らしいA.C.ブルが有りますので、是非飲んでみて下さい。非常に美味しいです!お勧めします。








 以下は以前のレヴューです。
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【いつも超美味しい村名ジュヴレ=シャンベルタンのセカンド的な位置付けは2018年も健在!5年後に飲んだら大感激は間違い無し!しかもとてもリーズナブルです!ティム・アトキン氏は90点でした!】

 こんなにリーズナブルなフーリエのA.C.ブルを販売させていただくのは、一体、いつ以来なんだろう・・と思って調べてみました。

 すると、2011年ものが4000円ほどでしたが、2012年ものが5000円オーバーでした。なので、4千円台はもしかしたら初めてかもしれません。

 因みに昨年ご案内の2017年ものは6390円ですから・・25パーセントも値下げと言う計算になってしまいます。

 まぁ、このような値下げは有難くも有り、でも商売上は単純には1/4の売上ダウンを意味しますから、決して喜んでばかりもいられない訳です。


 ましてやこの10年ほどは、フーリエのワインは村名ジュヴレ=シャンベルタン以外、まともには飲めていない訳です。2008年までは、かなりのアイテムをテイスティングさせていただき・・結構苦労しながら販売させていただいていましたので・・2009年ものからは物凄い勢いで売れ始めましたが、2009年ものA.C.ブルは3000円位だったことを思えば、

「ワインの価格って本当に流動的!」

と思ってしまいます。


 色合いも非常にフーリエ的な色彩です。深淵なしっとりした、赤と黒が印象的です。透明 + 半透明 なミネラリティがバランス良く内包されているような感じに見えますよね。それに精緻ささえ漂っているかの如くです。

 口に含んでみると・・やはりフーリエの見事な味わいです。やや重厚なチェリー的果実にベリーのトッピング・・。ほんのり鉄っぽく、しかし重くなり過ぎない感じ。充実していますがフーリエ的な軽やか過ぎないエレガントさが非常に心地良いです。

 毎年、基準・指標としてのテイスティングをしている村名ジュヴレ=シャンベルタンV.V.の到着はまだ後になりますが、しなやかさやエレガンスが隅々にまで行き渡っていると感じる村名ジュヴレに比べてしまえば、セカンド的な立ち位置かと感じるこの振る舞いは仕方が無いでしょう。

 これも毎年言っているような気がしてきましたが、このA.C.ブルはむしろ、

「村名ジュヴレ=シャンベルタンよりも後年になってから飲むべき」

です。


 その方が確実に美味しくいただけます。5年ほどですね。最も今でも美味しく飲めないと言う訳ではありませんよ。若い段階の村名ジュヴレが見せる見事な振る舞いに「寄せる」には、それだけ必要・・と言うことになります。

 そして多くの場合、5年後の村名ジュヴレは、香りこそ・・「おおっ!・・さすが!」と感じるに違いないんですが、味わいの方は香りほどには開いて行かないので、

「・・まだ早かったか・・」

と残念な気持ちになってしまうことが多い訳です。


 ですので、5年後のこのA.C.ブルと村名ジュヴレを同時比較すれば、A.C.ブルの方が美味しい!・・と判断する可能性が高いんですね。

 しかしながら10年後はどうでしょうね・・結構同じ位の評価にはなるかと思いますが、村名ジュヴレのエレガンスが勝って感じられるので、その分が上と言うことになるでしょう。


 この素晴らしいA.C.ブル2018年を美味しく飲むには、この厳しい夏の暑さが引いて2週間ほど経った頃から半年間ほど・・が第一回目のチャンスです。それ以後はやはり最低でも3年後でしょうし、出来るなら5年後以降をお薦めします。

 因みにM.W.のティム・アトキン氏は90Pointsと評価しています。ヴィノスのガローニさんは例のごとく飲み頃2020~2023などと戯けたことを言ってるので評価は書きません。是非この機会にご購入いただき、秋口に飲んでいただくのがお勧めです!


 以下は以前のレヴューです。
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【貴重なA.C.ブルゴーニュ赤!こちらは基本、ジュヴレより長めに休ませてください。】

 ここのところは全く飲めていないA.C.ブルゴーニュの赤です。まぁ、村名ジュヴレV.V.2017の色合いを見れば、2016年ものよりもより熟しているのは見て取れるかと思います。この位の果実の熟度バランスは、神様アンリ・ジャイエとほぼ同様です・・ので、飲むとどこかに神様がいらっしゃるような感じがするのでしょう。似ちゃいませんが、「いる」んですよね・・。

 フーリエのワインで有りながらもこちらはネゴスもの、ジャン=マリのクレジットです。でも、ドメーヌもの同様に畑を管理しています。海外メディアの批評を見ますと、概ね88Points ほどのようです(バーガウンド等)。これは、リアルワインガイドの評価基準に慣れた方には低く見えるかもしれませんが、バーガウンド基準でみると「結構に高い評価」です。

 因みに・・今も思い出しますが、2006年のこのワイン、物凄いワインでした!・・それを飲んで「たまげて」しまい、その他のキュヴェを立て続けに開け、

「フーリエがついに来た!」

と、新着でご案内することになったんですね。


 深みでは村名ジュヴレV.V.には叶わないですが、充実したミネラリティに支えられたピュアな味わいは今も普遍であると思います。いつもは少なくてご迷惑をお掛けしているキュヴェですが、決して後悔しない選択かと思います。ご検討くださいませ。


 以下は2017年ジュヴレ=シャンベルタンV.V.のレヴューです。
━━━━━

【これを飲んだらアンチ・フーリエの立場でも「ぎゃふん!」と言わざるを得ないはず!・・素晴らしい・・パーフェクトです!】 

 ワインは嗜好品ですから、好き嫌いでの選択が基本です。それで良いんです。嫌いなものを無理して飲む必要も無いし、そんなことをしたら還って身体に悪いですから。

 でも、ちょっと飲み方を変えるだけで・・飲む時期を変えるだけで、理解がより深まるのは間違い無いことです。プロじゃないんですから、まずは簡単に美味しく飲める方法が良いんですね。

 なのでこの、noisy が素晴らしいと言っているフーリエのジュヴレ=シャンベルタンV.V.2017年を美味しく、且つ、より理解が深まるように飲むには、

「到着して落ち着かせたらさっさと飲む!」

のが良い・・と言えます。


 その上で、数年後とか十数年後とかにも同じものが飲めるのでしたら、これはもう・・最強の経験です。その経験がワインとのお付き合いをより深めてくれることに繋がります。

 2016年ものも非常に美味しかったですが、2017年ものはより深~~い香りと味わいです。ポテンシャルは言うことは無いほどしっかり有ります。

 軽く無く、重過ぎず、華やかだが出しゃばらず、ずっとそこにいてどっしりしているのに軽妙です。

 別の言い方をすると、「まるでアンリ・ジャイエには似せても似つかない」と感じるのに、「ジャイエ的なパーフェクト・バランスに包まれているのに気付く」とか、「クラシックと思いきや、最先端だとも感じてしまう」とか、「重量感が特徴のジュヴレのワインに在って、これほどまでに華麗な姿で舞っているような姿に驚かされる」とか、「タンニンなどまるで感じないのに、その存在が無ければ出てこない表情が有る」などなど・・。

 そして、結局は、

「フーリエは、誰にも似ていない。フーリエはフーリエ!」

と言う結論に達するしか道が残されていないんですね。


 果実だけに終始しないミネラリティ由来の多彩な表情と、そのジュヴレのテロワールがもたらす「物凄いバランス」に感動していただけると確信しています。是非この素晴らしいジュヴレ随一のワインをご賞味いただきたいと思います。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【やはりジュヴレを代表するワインでした!繊細な表現と大きな構成・・赤い果実と黒みを帯びた果実がジュヴレのテロワールに溶け込んで滲み香ります!】

 何だろう・・もう、万全なんですね。口に含むと何とも言えぬ心地良さや包容力に包まれ、ジンワリと肯定感が拡がって行く・・そんな感じの2016年ジュヴレ=シャンベルタンV.V.でした。何とも美味しいです。

 何せ・・テイスティングの前日に届いていますから、それに通関が切れたのも直前です。荒れていて当然なんですね。プロの立場からは・・いや、偉そうに言いますが、もっと砕けていえば「慣れ」です。長くやってますと「荒れ」もちゃんと感じられるようにになります。「荒れ」が「荒れ」として感じられないことも有りますが・・いや、それすらも判りますが、やはりそれは素晴らしい仕上がりのワインなんですね。そしてこの2016年のジュヴレV.V.もそうでした。

 2016年のブルゴーニュワインは、本当に戦々恐々としていました。酷い天気で全滅だ・・などと脅されましたし、僅かに造ることが出来たワインの価格は暴騰する・・などと言われました。

 実際、昨年の2015年ものよりも確かに上がりました。特に上級キュヴェは値上げ率が半端ないですよね。フーリエはまだ・・かなり良い方だと思います。海外の価格を見ますと、グリオット=シャンベルタン2016年はショップでの単品価格、9万円以下は見当たりません。日本の正規品は・・安いですよ。ひとたびネゴシアンに渡れば、グリオットクラスでその倍はしますから。クロ・サン=ジャックに至っては、正規品の単品で4万円以上、ネゴシアン価格はグリオット=シャンベルタンと変わりません・・。ビックリです。・・あ、ついでに最近のオファーで見て仰天したんですが、あのユベール・ラミーのクリオ=バタール=モンラッシェのネゴシアン渡し価格が20万円以上のリストが在りました・・。呆れました・・。

 そんなことよりこの2016年もの・・です。色合いをご覧いただきたいのですが、2015年ものよりも黒みが深く、赤い色合いが黒や紫に侵食されているようにも見えます。また、透明度と言う観点からはどうでしょう・・やや、「あっけらかん」と付き抜けているとは言えないですよね。僅かに半透明なヴェールに包まれているように見えるかと思います。

 この辺りの透明度は「荒れ」を含んだ見え方ですね。飲む前に静置しておくことが出来ればクリアになったはずです・・が、前日に到着していながら立てて休ませることが出来なかったんですね・・。いや、2日の火曜日に到着しているんですが、先だっての台風で・・見事にやられてしまいました。外に置いている日本酒用のプレハブ冷蔵庫が有るんですが、その屋根が強風で飛んでしまいました。不幸中の幸いで人的被害やワインへの影響、ご近所に迷惑をかけるようなことにはならなかったので助かりました。

 しかしながら、プレハブ冷蔵庫の上には「冷凍機や電気の配線」が有りますので、そのままにはしておけず・・突貫工事を自身でやらざるを得ない羽目になっちゃったんですね・・。他にも倉庫へ続く通路の屋根も飛ばされ、一部母屋にも破損が見つかりました。そちらは応急処置をして保険で何とかすることにしましたが、冷蔵庫の方は自力でやらざるを得ず、3日水曜の夜九時過ぎまで掛かって、ようやく形になった次第。これで何とかなるところまで来たと言う訳です。

 で、ようやくその日の晩、この貴重なフーリエの2016年ジュヴレV.V.を・・立てて置けばもっと素晴らしかったのは言うまでも有りませんが、

「荒れを荒れとして感じさせない見事なテクスチュアとバランス・・そして構成」

で、noisyたちを包んでくれたんですね。思わず普段はほとんどやってないfacebookに写真を載せてしまいました。


 何しろ連日の力作業、屋根に昇ったり降りたりを一日に何十回もやる訳ですので、足も腕もパンパン・・ちょっと写真にも写ってしまっていますが、腕が「プルプル」してしまったのか、グラスに液が飛んでしまっています・・お見苦しくてすみません。

 いつもはこの2枚目の写真だけを掲載していますが、全体像の見える1枚目も、全てのテイスティングアイテムで撮ってます。何となく

「存在感が判るかも・・」

と思い、掲載してみました。


 やはり2006年の、

「ドメーヌ・フーリエ大変身!」

から続くレベルの高いワインの供給は、ヴィンテージの特徴を踏まえつつ、さらに進化していると感じられます。


 「造り手としてのセンス」が、このワインから隠しようも無く、滲んでいると思います。2016年も万全でした。他のアイテムもテイスティングしたいところですが・・諦めます。是非飲んでみてください。さすがフーリエ・・と感じていただけるかと思います。


 因みに、2016年ジュヴレ=シャンベルタンV.V.の評価機関の評価は、

ジャスパー・モリス 92Points
バーガウンド 88~90Points
デカンター 90Points
ジョン・ギルマン 90Points
といった感じで、noisy的にはM.W.のジャスパーモリス氏が推しです。

 その他のワインはすみません・・飲めませんので、判る限りの評価機関のポイントを掲載します。


 因みに珠玉の「クロ・サン=ジャック」につきましては、以前より

「海外の評価が異常な位に思えるほど高い影響?」

も有ってか、仕入れ価格が暴騰しています。昨年販売させていただいた2015年もののクロ・サン=ジャックの「販売価格」と、今回の2016年もののクロ・サン=ジャックの「仕入価格」は・・余り変わりません。noisy が値付けを大きく変えたのでは無いですよ。それだけ評価が上昇してしまったし、生産量が少なくて厳しくなってしまったことを現しているのかもしれません。既存のヒエラルキーを信じると、海外でのクロ・サン=ジャックとグリオット=シャンベルタンの評価が変わらないのは理解しがたいかもしれませんが、それこそ以前ご紹介させていただいた、「2015ジュヴレ=シャンベルタン・クロ・サン=ジャック・キュヴェ・サントネールV.V.」の存在でも判るように、その凄さが世の人々に認知されたと言うことかもしれません。


●2016 グリオット=シャンベルタンV.V.
 ジャスパー・モリス 95~97Points
 バーガウンド 92~94Points
 デカンター 95Points
 ジョン・ギルマン 96Points
●2016 ジュヴレ=シャンベルタン・クロ・サン=ジャックV.V.
 セラー・トラッカー 95Points
●2016 ジュヴレ=シャンベルタン・コンブ・オ・モワンヌV.V.
 ジャスパー・モリス 95Points
 ヴィノス 91~94Points
 ジョン・ギルマン 93Points
 バーガウンド 90~92Points
 デカンター 91Points
●2016 ジュヴレ=シャンベルタン・シェルボードV.V.
 ジャスパー・モリス 95Points
 ジョン・ギルマン 93Points
 バーガウンド 90~93Points
 ヴィノス 91~93Points
 デカンター 90Points
 ジャンシス・ロビンソン 17.5/20Points
●2016 シャンボール=ミュジニーレ・グリュアンシェルV.V.
 バーガウンド 89~92Points
 ヴィノス 89~92Points
 デカンター 90Points