ピュアで美味しいワインをnoisyがご紹介します。 自然派、ブルゴーニュ、イタリアワインを好きな方は是非ご来訪ください。
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■ セシル・トランブレイ来日記念!
2025年2月19日テイスティングセミナーレポート・・by oisy

 お忍びで・・と言うことでは無かったのですが、この2025年2月にひっそりと忍び足でセシルが来日してくれていました。
 少数人数でテイスティングセミナーを行うので是非・・という事で noisyをご招待してくれたのですが、時はまさに決算真っ最中・・新着も何とかこなさないといけない・・激務中と言うことで noisy は参加を断念・・残念でしたが・・。
 せっかくご招待してくれたので、「noisyは都合付かないけど oisy でも良いか?」と尋ねたら二つ返事でOKが出たので、oisy を派遣することに。
 まぁ・・日本初輸入の時から延々と扱わせていただいて、「こんなに凄い存在になられるとは!」・・とは思っていましたが・・(^^;;
 ただ行かせるのも癪なので、oisyにレポートを書いていただきました。
 1級畑だとばかり思っていたレ・ボーモン・バがグラン・クリュを名乗れる部分を含んでいて驚いた・・とか、醸造の時はどんな風に意識しながら行っているかとか・・
「梗の使用は料理に塩で味をつけるようなもの」
「料理人で例えるなら、プレスは火入れ」
などなど、感触や感覚の部分の細かい部分まで話してくれたようですよ。oisy渾身で書かせていただきました。セシルファンならずとも、ワインにご興味のある方ならきっと必見のコラムです!
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ドメーヌ・フーリエ

フーリエ

フランス Domaine Fourrier ブルゴーニュ
● 2022年のドメーヌ・フーリエをご紹介させていただきます。なおA.C.ブルは買い葡萄を混ぜていますので「ジャン=マリ・フーリエ」名義になりますのでご了承ください。

 2022年になって、確かに数量は少し回復しましたが、それでも2022年も色々と有ったのでしょう。シャンボール1級レ・グリュアンシェルの入荷が無く、代わりにモレ=サン=ドニ1級クロ・ソルベが入って来ました。シャンボール1級が無いのは残念ですが、モレ1級クロ・ソルベなら良いですよね・・あのジャッキー・トルショ・マタンも造っていたキュヴェですし、彼は決して濃く造ろうとか、新樽を掛けようとかは一筋も思わず、ただ伝統の造りをしていた人です。そんなクロ・ソルベをフーリエ風に仕上げたのでしたら・・そりゃ・・気になっちゃうでしょう?

 出来としましてはどうでしょう・・総合的にはいつもとほぼ同様かと感じます。しかし、

「よりエレガントに、より繊細に」

なって来ていると感じます。

 今回は2アイテムのテイスティングに留まらざるを得ない数量でしたので、完全に理解したヴィンテージとは言えませんが、

「エレガントで薫り高い、質の高いワイン」

で有ることは間違い無さそうです。

 アチコチ、ネットを徘徊していましたら、2022年ものについてジャン=マリが述べている文章を見つけましたので掲載させていただきます。本来はインポーターさんがテクニカル等で教えてくれるものなんですが・・ね。


「オー・ゼシェゾー」とは対照的にこの区画はブロション村に隣接するジュヴレの最北側にあり、よりタニックなバックボーンと全体的なストラクチャーを持つワインを生産する傾向にある場所です。村名ジュヴレにしては複雑で、熟したブラックチェリーの果実と美しく絹のようなテクスチャーを持ちながらも、根底にあるミネラルの推進力とボトルの中でうまく進化するための十分なストラクチャーを備えています。」
- ドメーヌ・フーリエ

 オー・ゼシェゾーと言うのは、Noisy wine のルートでは入って来ないジュヴレ=シャンベルタン村名のリューディのことで、ジュヴレの南端、G.C.マゾワイエールの下部、および南に接しており、G.C.マゾワイエールとその上部の1級レ・コンボットと同様にモレ側に出っ張っているので、

「どうしてモレ=サン=ドニじゃないの?」

みたいな区画です。

 相対的な感想としてジャン=マリ本人も「絹のようなテクスチュア」だと、そして「ボトルの中でうまく進化するための充分なストラクチャーが有る」と言っているように、

「エレガントで美しく仕上がったが、まだまだこれから美味しくなるよ」

と言うことなのでしょう。ご検討くださいませ。どうぞよろしくお願いいたします。

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 2021年のフーリエをご紹介させていただきます。

 まず最初に、2021年もののフーリエですが・・激減です・・仕入れ金額で半減、数量で70パーセント減、入らないアイテムも有りまして・・どうにもならない状況です。

 出来栄えですが・・A.C.ブルしかテイスティング出来なかったとは言え、このように言えると思います。

「圧巻!」
「記念すべき出来映え!」

 まぁ・・そんなことを言いますと、アンチ側からは・・

「また・・そんなこと言って・・。ジャスパーさんはA.C.ブル、89ポイント止まりじゃん?」

 などと返されてしまいそうですが、ジャスパーさんはA.C.ブルの最高点を89にしている疑惑が有りますから・・はい・・(^^;;

 ですので、ちょっと大きめに切り出した2021年のブルゴーニュ・ピノ・ノワールV.V. の写真を掲載させていただきました。どうでしょう?・・素晴らしいとしか言いようの無い色彩、照りじゃないかと思います。そして涙とグラスのワインとの接点の・・

「まるで日本刀の刃文を見るような・・」

 重力で落ちつつあるワインのエキスが落ちずに留まっているかのような・・エキスの濃密さが表れたようにも見えるかと思うんですね。

 そして、アロマは芳醇で冷ややかさと温かみ、両方を感じさせつつ、高く短い振幅と低くやや長い振幅を組み合わせ、非常に高質です。

 2020年ものと比較しても、色彩はより淡い・・と言いますか、2020年ものが異常に濃いんですが・・エキスの質・濃度は、ブルゴーニュ・ピノ・ノワールとして超えているかもしれないとさえ感じさせる、圧巻な味わいでした。

 A.C.ブルでこれですから・・いや、A.C.ブルで充分な満足が得られるだろうと言う大きさが有りますので、上級キュヴェは推して知るべし..だと思います。

 価格も上昇していますが、すでに現在のA.C.ブルは昔の村名クラス同様以上と言って良く、さらにポテンシャルを拾おうと頑張ってしまうと、何と上級キュヴェ並みの要素を見つけてしまう・・まぁ、その辺はA.C.ブルのコラムにも書いていますので、是非お読み下さいませ。

 2021年ものは厳しかったはずですが、

「全くネガティヴさを感じさせず、むしろエレガンスや複雑性を評価すると、総合では2020年ものよりも上かも?」

と感じました。是非ご検討いただきたく、A.C.ブルは必飲、その他はお財布に相談して・・とさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。


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 2020年のフーリエです。昨今の円安傾向から仕方が無いとは言え、厳しい値付けに追い込まれています。しかも数が有る訳では無く、フーリエの人気アイテムからどんどん減らされ続けていまして、

「もう減りようがない」

ところまで来ています。

 ですので、以前のような・・今となってはゴージャスなテイスティングは行えず、A.C.ブルと村名ジュヴレV.V.の寂しいテイスティングになってしまいました。

 ですが!・・

 いや~・・驚きました!・・A.C.ブルゴーニュ・ピノ・ノワール2020年の美味しさったら・・まるでフーリエが大変身した伝説の2006年を彷彿させる美しさなんですよ!まぁ・・世間の間ではリアルワインガイドが書いたように2007年と言うことなのでしょうが、noisy のお客様は2006年だと・・ご理解いただいているものと思います。

 まぁ、微妙にも異なる部分は有りますが、イメージ的に、感覚的には、あの・・心底、ハッとさせられた物凄い美しさにまた出会えた喜びを是非お客様にも判っていただきたいと思います。価格はちょっと上がり過ぎ・・と言うことで、Noisy wine の取り分を減らして対応していますので結構お買い得なはずです。

 まず、美味しくないと言うかたは「いない」はず・・(^^;; 頑張ってコラムを書きましたので、テイスティング出来たA.C.ブル・ピノ・ノワールと村名ジュヴレV.V.のコラムはぜひお読みいただけましたら幸いです。

 また、世界的にも評価が高くなっていますので、グリオット=シャンベルタンやクロ・サン=ジャックのみならず、1級コンブ・オ・モワンヌ、1級シェルボード、シャンボール1級グリュアンシェルもグレートワインの仲間入りをしています。非常に少ない入荷で飲めてはいませんが、今回はジャスパー・モリス氏、ティム・アトキン氏の評価が見当たりましたので掲載させていただきました。

 なお村名ではモレ=サン=ドニ・クロ・ソロンが最も安い価格になっていますし、日本の価格も上昇していますが、海外の方が相当に高いです。これもドルのアヴェレージ価格が見当たりましたので、判ったものは掲載させていただきました。

 何は無くともA.C.ブル、そして村名ジュヴレV.V.です。村名ジュヴレV.V.は、昔は山ほどいただけましたが、2020年ものはたったの2ケースの入荷です。早々に完売するかと思いますので早めにどうぞよろしくお願いいたします。 

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2019年のドメーヌ・フーリエ、ジャン=マリ・フーリエをご紹介させていただきます。今回分は通常、「ドメーヌもの」として理解されている分ですが、A.C.ブルの赤に関しましてはネゴス部門でのリリースで、ジャン=マリ・フーリエのクレジットになっています。

 2019年もののブルゴーニュワインの生産は、有名ドメーヌ、実力派ドメーヌになればなるほど、大変に厳しい生産量になっていますので、今回ご紹介させていただくフーリエも、

「オファーを見てビックリするほどに少ない・・」

です。

 まぁ、この先の年末に向けて、ジョルジュ・ルーミエやメオ=カミュゼ、ダンジェルヴィーユなどの大御所が入ってくる予定ですが、

「すでに聞いている割り当て分は、金額ベースで昨年2018年ものの50~75%ほど。」

と言う厳しい状況で、数量ベースになりますとそこから値上げ分をマイナスすることになりますので、さらに10%以上は減る計算になり・・noisy としましても、大変に厳しい状況に頭を抱えています。

 しかも2020年もの、2021年ものはさらなる減産だと聞いていますので、どうしたものかと・・


 ですが、今回のフーリエの2019年ものもそうですが、やはりこのクラスの生産者ともなりますと、ワインは本当にキッチリ・・仕事キッチリ、味わいバッチリに仕上げてくれているのを確認させていただきました。

 最もA.C.ブルと村名位しかテイスティングに回せるアイテムが有りませんでしたので、上級キュヴェのテイスティングは回避しています。それでも、素晴らしいA.C.ブルと、官能さまで出てきている完成度の高い村名を飲めば、

「やはりジャン=マリ・フーリエ風の見事なジュヴレ・・半端無い出来をさも簡単なように仕上げてくれる!」

と言わざるを得ません。


 海外メディアもその辺はしっかり評価しているようで、ジャスパー・モリス氏は、

「2019年のグリオット=シャンベルタンに96~98ポイント、クロ・サン=ジャックに95~98ポイント!」

と、フーリエの大看板2アイテム両方に上値98ポイントを献上?しています。


 まぁこの辺りは、日本向けでは無い樹齢100年以上のスペシャル・キュヴェ、クロ・サン=ジャック・キュヴェ・セントネールの分を、テイスティング出来る、できないとか、ノーマルよりもより素晴らしい、そうでもないに関わらず、98~100ポイントのスペースを開けて置く・・みたいな考え方も在るのか?・・などと勘ぐってしまいます。噂ではそこまでの違いは無いと聞きますが・・どうなんでしょうね。


 いずれにしましても、2019年から3年間のドメーヌ・フーリエのワインは、生産量の減少と新興国への供給で、日本への割り当てがさらに減り、酷いことになりそうです。出来が良いだけに残念では有ります。

 2019年ものの上級キュヴェは本当に少なく、全て1本~3本・・・多くて6本のキュヴェが有ると言う状況です。是非お早めにご検討くださいませ。



 フーリエの2018年メゾン・セクションが到着しました。ドメーヌものに先駆けて入って来ました。

 2020年は世界的に特別な状況に置かれてしまった年です。新型コロナ感染症で多くの方々が命を落としてしまいましたし、さらには大国のエゴのぶつかり合いと言いますか、新しい冷戦時代に入ったかのようにさえ見えて来ます。

 2000年代前半は経済成長を始めた中国が、香港を筆頭にボルドーワインを物凄い勢いで買い占め始めたのは記憶に新しいところです。

「ボルドーを水で割っても、オンザロックでも文句言わないからブルゴーニュには興味を持たないでくれ!」

みたいな論調がブログなどでも散見された頃では有りますが、その後はその懸念通り、ブルゴーニュワインまで買い占めてしまう結果となり・・今では貨物船さえ、日本直行便は無くなってしまっています。

 しかしながらその香港は一国二制度を撤廃したと見える状況になっています・・。それにこの新型コロナウイルス騒ぎに便乗してかどうかは判りませんが、結果として世界中で中国を取り巻く環境は悪化しています。


 そんな現況の性なのでしょうか・・。あれだけ数量の無かったフーリエのブルゴーニュ・ピノ・ノワールの割り当てが急激に増えたんですね。それに、まともな案内の無かったジャン・マリ・フーリエの上級キュヴェさえも、少量では有りますがオファーが有ったんです。

 皆さんもおそらくそれにはお気付きかと思いますが、幾つかのインポーターさんがフーリエの2018年ものを扱い始めています。

 以上を考え併せてみると、やはり「中国ワイン市場の購買力の低下」が、この状況を生んだとみるのが正解かと思われます。

 それに上級キュヴェは据え置きか、僅かな価格上昇では有りますが、

「正規品2018年ものブルゴーニュ・ピノ・ノワールはまぁまぁの値下げ!」

 と言う結果なんですね・・。


 味わいにつきましてはコラムをご覧いただきたいと思いますが、この数年は中国と言う存在にどれだけ振り回されてきたのかを思い知ったところです。


 因みに・・量は結構有ると言っても、A.C.ブルゴーニュ・ピノ・ノワール2018年のみですよ。上級キュヴェ(次回以降ご案内予定)は例年並みですし、もう少し後に入港すると思われるドメーヌものの数量や価格についてはまだ判りません。

 ですので、リーズナブルになった2018年ブルゴーニュ・ピノ・ノワールを飲んでいただくことで、2018年ドメーヌものをどうされるか、ご判断いただくのも良いかな・・と思います。ご検討くださいませ。

 栽培はラ・リュット・レゾネを採用。農薬は主に低濃度の硫酸銅を使用。肥料は遺伝子組み換えでないものを2~3年に1回撒いている。剪定は集団選抜クローンに適しているギュイヨ仕立て。株が均一化するとワインの複雑味が損なわれるとの考えから、市販のハイブリッドクローンは用いない。収穫量を制限するため摘芽は非常に厳しく行う。収穫は、収穫人を急がせず、ゆっくりと選別しながら摘み取りを行わせ、またカビが飛び移らないよう手洗いも励行している。

 収穫果は100%除梗し半分だけ破砕。低温浸漬は自然の温度(朝の収穫果の温度)で3~4日行う。マストが15℃を超えるときは温度を下げる。自然に任せて発酵を開始し、発酵開始直後と末期に液循環、最盛期には1日4回手作業によるピジャージュを組み合わせ、トータルの発酵期間は18~20日間。熟成は、新樽は多用せず20%程度の使用に留める。18ヶ月の熟成中、澱引き、清澄、フィルターも一切行わない。


ドメーヌについて:
 ジュヴレ・シャンベルタン、モレ・サン・ドニ、シャンボール・ミュジニー、ヴージョに9.5haを所有し、その内1級とグラン・クリュが70%程度を占めます。現在の当主は1971年生まれのジャン=マリー・フーリエ氏。ボーヌのワイン農業学校を卒業後、ブルゴーニュ大学の醸造講座に通いました。1988年には半年間アンリ・ジャイエで研修、その後父親の元で修行を積み、1993年オレゴンに渡りジョセフ・ドルーアンでアメリカのピノ・ノワール造りを学びました。1994年の帰国後23歳の若さで父の跡を継ぎ、自ら「テロワリスト」と名乗り、醸造にテクニックを求めず、自然を支配することを好みません。高度な技術に頼らず、自然に任せていた20世紀初頭のヴィニュロンの流儀の再現を目指しています。 

ネゴシアンについて:
 ネゴシアン事業は、高品質の葡萄であること、ドメーヌ生産量の3割を超えないことを自らに課し、2011年ヴィンテージが初リリース。これらのワインは、ドメーヌワイン同様のフィロソフィーで選ばれ、造られており、ジャン=マリー氏曰く「新たに養子に迎えた子供のような存在」なのです。


2022 Bourgogne Pinot Noir Jean-Marie Fourrier
ブルゴーニュ・ピノ・ノワール ジャン=マリ・フーリエ

19001
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ドメーヌ・フーリエ
お一人様1本限定
◆◆◆ 販売条件:お一人様1本限定
◆◆◆ 滅茶素晴らしいです!必飲です!

■メディア情報
◇2022年もの Avg Price (Ex-tax) ¥8912 / 750ML
 90 Points CellarTracker
◇2021年もの
 87~89 Jasper Morris - Inside Burgundy
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥7,790 (外税) 
【素晴らしい仕上がりです!今飲んで良く、長くも置け成長します。フーリエらしい赤と黒のグラデュエーション、ピュアさ、自然さ、質感をぜひお楽しみください!】
 こう言う事を言って良いのか判りませんが、いや・・このワイン、1万円超えがかなり出ていると言うのは良く判りません。高くなったと言えば・・そうなんですが、

「Noisy wine は2021年ものから200円だけアップ」

 させていただきました。

 まぁ、数量が大幅に減っているので、利益率を下げるようになりますからちょっとだけは無理してはいますが、さりとて、卸価格の値上がり分程は上げてさせていただいてますから・・あ・・バレちゃうかな・・(^^;; 中々下がって来ないが何とかボックス相場で安定しているユーロですが、インポーターさんのドメーヌへの支払いのタイミングによっては、結構に値上げしているところが有るので、ワイン屋としましても厳しいですが、利幅を削って上がりを抑えに掛かっています。ただ、ブルゴーニュ系のインポーターさんの中には、未だにイケイケな所も有るようで、平気で大幅値上げを言って来ますので・・参りますが、今回の2022年ドメーヌ・フーリエに関しましては、比較的・・大人しい値上げでした。

 ですが数が揃わないので飲めるアイテムに限界が有り、このA.C.ブルと村名ジュヴレ=シャンベルタンに限定されてしまったのは残念です。

 若いうちはエマニュエル・ルジェほどに官能的にはならないが、栓を抜くと「ふわっ」とほんのりとセクシーで魅力のあるアロマが立ち昇ります。チェリーやベリー、ラズベリーなニュアンスにほど良く茶や黒の美しい土、わずかなショコラっぽいニュアンスも有ります。

 甘く無いが薄辛く無く、濃厚だとは言うべきでは無く、繊細な複雑さと充分以上な集中が有ります。現状、村名ジュヴレ=シャンベルタンよりこなれてバランスが取れています。 

 ふっくらとしていて適度な拡がりを持つ中域、瑞々しいフレーヴァーを還しながらエレガントで長い余韻が有り、高い質感を感じさせます。

「これでA.C.ブル!・・決して高くないぞ!」

と思っていただけるでしょう。

 1枚目の写真もそうですが、フーリエのグラスの写真って・・こんな感じに「涙」が伝うんですよね。これは、

「グラスに注ぐときには、グラスとボトルを持ち上げ、グラスの淵に流し込むようにして優しく注ぐ」

ようにしていますので、その「淵を通った液体」がゆったりしていると、このように写ります。

 ですので口内でも同様に、

「口蓋にへばり付く粘性」

が有り、飲み込んだとしても・・残存成分からの「訴え」を聞くことが出来るのでしょう。

 なので、飲み応えも有るし、知的な探求の欲求をも満たしてくれる、まさにフーリエらしい仕上がりになっていると思います。

 また、このA.C.ブルクラスになりますと、

「とたんにメディアの評価が出なくなる」

んですね。

 例えテイスティングしていたとしても、点数さえ付けないし、レヴューも掲載しなかったりします。先般の、

「ロベール・シリュグのA.C.ブル2022年」

へのジャスパーさんの評価は、かなりレアなんですね・・美味しいのに余り足が速く無いのは人気か価格か・・まぁ、あれ以上はNoisy wineとしましても下げられません。

 話が飛びましたが、ようやっと見つけた評価がSNSのセラートラッカーでして、今のところ「たった一人だけ」のレヴューで90ポイントでした。なかなか興味深いレヴューだったので、ちょっと訳してみます。

「ブルゴーニュ・ルージュのレベルとしては非常に高い。透明で軽く、優美な印象ですが、果実味がしっかりと凝縮されています。若干の緑のハーブのヒントとブルゴーニュとしては中程度のタンニン。ワインのあらゆる側面を統合するには、1~2 年のセラーでの熟成が必要かもしれませんが、このレベルのワインとしては非常に印象的です。」

 どうでしょう・・ワインのレベルと言うことで相当褒めている感じで90ポイントでした。ですが、中々・・ムズイですが、1~2年ではまとまるのは纏まりますが、硬くはなってしまうとは思いますので、寝かすのならもう少し長めになると思います。飲んでみてください。お薦めします!

【質感高い積層した赤い果実のエレガンス、黒い果実の優しくビターな深みと穏やかなスパイス、そして正に極上のジュヴレを感じさせる深く大きな構造!・・「全ての表情がテロワリスト、フーリエのワインだ!」と囁いています!】

 いや・・旨いです!・・めっちゃ美味しい・・圧巻です!

 noisy も長くフーリエを扱わせていただいていまして1990年代後半からずっと・・25年は飲み続けている訳です。

 で・・その当初はグリオットとかクロ・サン=ジャックとかは中々良かったにせよ、村名も価格の割には美味しかった・・ものの・・勿論、将来性は輝いて見えたものの、

「まだまだ・・」

と感じていたのは事実です。

 何度も言って申し訳ありませんが、大きく値上げになった2006年ものの、ドメーヌものだったA.C.ブルを飲んで・・

「・・来た!・・ついにフーリエが来た!」

と・・(^^;;

 急いで仲間に、

「とんでもない出来だからさっさと飲んで!」

と電話したのを覚えています。


 昨年ご案内の2020年ものは、痺れるような果実の美味しさを詰め込んだ素晴らしいA.C.ブルでした。と、ここまでは2020年もののご案内の時と同じです。

 ですが・・ここからが重要・・。

 この、アルコール分13パーセントの液体は、2020年ものに比較して色は淡いものの・・

「エキスの濃密度、完成度、そのエレガンス、大きさは2020年もの以上かもしれない!」

と思わせる・・まさに「モンスター」です!

 ファーストノーズを一嗅ぎすればブルゴーニュワインが持つそのエレガンスをしっかり、たっぷり持ちながらも柔らかく、質感高く、官能ささえ含んだアロマが・・

「・・ぶわっ」

と目の前に素晴らしい情景を浮かび上がらせてくれます。

 フレッシュなのによく熟していて、さらっとしていながらも口内をゆっくり歩きまわり、非常に質感の有る・・香水的な赤果実とベリーの赤い部分だけを取り出したかのような極上の甘みをドライに表現し、余韻には黒果実のビターさとコク、豊かさをサラッと感じさせながらノーズへ還元し、大きさとイメージを脳にまで還して来ます。

 すみません・・2021年のフーリエは、このA.C.ブルで充分!・・じゃないかとさえ感じさせてくれました。

 A.C.ブルに過ぎないこのワインが、ジュヴレ=シャンベルタン村名としても極上クラスのポテンシャルを持つと感じましたし、さらに何かを拾おうとすると・・

「・・えっ?・・ホントに持ってるの?」

と・・テイスターをも翻弄するような「振る舞い」を見せてくれるんですね・・いや、それは幻想なのかもしれません・・有ったら良いな・・持っていたら素晴らしいな・・と心が見せる、マボロシに過ぎないのかもしれません。

 しかし、「有る」と勘違いにせよさせるということは、少なくとも近いものが有る訳でして・・もしくは、判断する脳への・・ある種の幻覚物質的な成分でも存在しないと・・(^^;;

 まぁ・・飲んでいただくしか無いですね。モンスターな仕上がりでした!・・アル分13度でグラス周りの涙の派手なこと、赤い色彩が美しいこと・・はお判りいただけると思います。

「2021年のフーリエA.C.ブルは必飲!」

 どうぞよろしくお願いいたします。超超お勧めいたします。激安です!




 以下は以前のレヴューです。
-----
【アンチ・フーリエ派はこれを2日立てて休めて即飲むべし!ジャン=マリが反撃の狼煙を上げた2006年ものを彷彿させる静かなる抑揚の美しさ、彼の最高傑作です!】

 まぁ・・売れるようになるとアンチ派も増えて来ます。それにブルゴーニュワインは高くなる一方ですし、フーリエはもう・・海外では物凄い人気ですから、

「日本へのアロケーションが減り、東南アジアやその他の地域に再割り当て」

されているのでしょう。

 価格の方も、昨年の2019年ものは頑張って5千円を切ってのご案内をさせていただきました。相当にリーズナブルな価格だったと思いますが、今回の2020年ものはむしろそれが裏目に出た感じになってしまいまして、こんなプライスになってしまいました。

 noisy にとりましては、こんな「景色」はデジャヴ・・です。そう、

「明らかに今までと異なる美しくたなびく見事な収束を見せた2006年」

で、noisy的には完全にフーリエにやられちゃいました。

 しかもその2006年ものは前年の2005年ものから大幅な値上げが有ったんですね。なので、仕入れる約束をすでにインポーターさんとしていたnoisy は、

「2006年ものが最後になるかもしれないよ」

と、言い渡していたんです。ところが届いた2006年のこのワイン、・・まぁ、当時はドメーヌものオンリーではありましたが、飲んでびっくり!・・慌てて仲間と連絡を取り、

「とにかく、この凄いA.C.ブルを飲め!」

と言うことで、とことん美しく、まん丸く球体に輝く見事な感覚を仲間と共有したんですね。

 なので、今回の2020年ものを一口すすって・・あの時の記憶がいきなり蘇るほど引き戻されました。


 いや~・・素晴らしいです。有り得ないほど美しい球体です。

 中域の膨らみ・・なんて、言いたく無いです。たぶん膨らんでなんかいないのでしょう。ただそこに適当に存在しているだけ・・それが単に「丸い球体」なんですね。

 余韻?・・余韻なんて・・無い感じです。あるのは、とことん自然な減衰です。だから余韻と言うよりも、「無くなる」んです。だけど、

「何とも心地の良い、幸せな空気に包まれた感じ」

が残像として感じられる・・そんなイメージです。・・でも、

「それを余韻と言うのよ!」

と言われりゃそれっきりですが・・。


 果実がま~・・とことん滑らかで美しいです。濃いとか薄いとか、全然関係無いんですね。濡れていて、自然で、ふっくらしているだけのピュアな果実感です。「果実の静かなる抑揚」が心を大きく揺らします。アルコール分が13度でエレガントタイプながら、果皮の濃度が半端無い・・まぁ、味わい的にはクリュール(花ぶるい)によるミルランダージュに近い味わいです。

 あ、そうそう・・ちょっといたずらでグラスの画像のサイズの大きいものをアップしてあります。スマホや携帯の方はクリックしないでくださいね。相当にでかい画像ですので、「ギガ」が大きく減っちゃいます。

一枚目の大サイズ

二枚目の大サイズ

 フーリエ・ファンなら間違い無く、フーリエに疑問を持ち始めた方ならなんとしても、アンチ・フーリエ派の方ならどうにかして・・(^^;; 飲んでいただきたい、とんでもなく素晴らしいA.C.ブルです。

 それも、

「時を置かずにさっさと飲む!」

「できる限り2~3日静置して、揺らさないようにしてグラスに注ぐ!」

 そうやって飲んでみてください。


 noisy は、おそらく・・傍からは全くそうは見えない・・真逆に見えると思いますが、実はワインに関しては自称、結構に繊細な神経・・と言いますか、感性・・です・・(^^ なので、

「おっ・・フーリエ!」

と、まぁ・・気持ちは判りますけどね・・見たとたんにそのボトルのエチケットが良く見えるように自分の方に揺らしながらスッと持ち上げ、ボトルを横にしてしまうような・・そんな場面に出くわしましたら、

「それ、その後すぐに飲むんでしょう?」

と思わず言ってやりたくなります。

 で、そんな扱いを「込み」で感想を持っていただくのならまだ良いんですが、それでも飲まれたその瞬間の味わいしか切り取らないで口に出される方がいらして・・閉口することが有ります。


 それでもこの2020年もののフーリエのA.C.ブルは、まったく破綻しない姿を見せてくれるはずです。

 使われたSo2はかなり少ないと感じられます。なので、滅茶苦茶ピュア・・です。飲んでみてください・・みるべきです!超お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
-----
【熟成期に降水が少なかったのが良い結果を?・・赤い小果実に黒い極小果実が混じり、ジュヴレらしい鉄っぽい重厚さをほんのり感じさせる、実に完成度が高い・・村名並みのA.C.ブルです!必飲!】

 それほどはワインに詳しくない方に、葡萄は沢山収穫できるようじゃ余り良く無い・・とか、水分が多いとダメとか、そもそもは生産地のブルゴーニュの大地は、昔は海の底が隆起して斜めの断層になり表土がのっただけで、それがグラン・クリュと1級、その他を分けるかのように地中に存在するとか・・まぁ、美味しいトマトのサディスティックな栽培までは行かないにせよ、

「大量の収穫-->素晴らしいこと」

と言うような一般的な感覚とは程遠い世界の話しをさせていただくと、皆さん・・目を真ん丸にして驚かれていらっしゃることが多いです。ただし、話しが上手く出来ていたかどうか、正確に伝わっていたかは不明ですから、とんでもない勘違いで驚かれていただけかもしれません。

 2019年のブルゴーニュワインは、例えばあのシリュグさんちのヴォーヌ=ロマネV.V.(V.V.付きの方)は確実にミルランダージュ的な濃密さと美しさを感じさせてくれましたし、グロ・フレールのヴォーヌ=ロマネ1級に至っては、「格上のエシェゾーもビックリ!」と言うレベルの、やはりミルランダージュか・・もしくは水分不足による小果実化が影響したと推測できる素晴らしい味わいでした。

 どうやらジュヴレ近郊では、

「8月の葡萄の生育期に降雨量が少なかった・・」

ことが、ワインの生成には良い方向に行った優良生産者がそれなりにおり、この「単にA.C.ブルゴーニュ、広域指定のアペラシオン」のピノ・ノワールも結構に小粒化し、

「濃密なのに酸はちゃんと有る!」

と言う、通常なら真逆になりがちなところを、実に有難い味わいを生成することになったのかもしれません。


 ですので、同時にテイスティングさせていただいた村名も実に美味しく、さらにはちょっと・・1級並みかと思わせるような官能さまで感じられるほどでした。

 1枚目の写真は思い切り寄った写真です。グラスのワインの色が何とも美しいですよね・・こんな風に2/3ほど左側をカットしてみると、そのグラデュエーションが見えやすいような気がして、最近・・こればかりやってます。

 村名ジュヴレとは違う部分は、

「村名ジュヴレよりも赤い小果実の割合が多く、黒い極小果実は少なめ」

・・その点の影響が一番大きいでしょうか。まぁ、通常だってそこの部分こそがA.C.ブルと村名との違い・・と言ってしまえばそれっきりでは有りますが、

「やはり赤果実の素直な美味しさと酸バランスの良さ」

が、このピノ・ノワールの美味しさを素直に、ストレートに感じさせてくれる部分だと思います。そして瑞々しさが余韻の最後の最後に返って来るのが良いですね・・早めに飲み始めても充分に納得できると思います。


 その上で、完成度はかなり高く・・上記の「小果実化」も相まってか、

「濃いワインでは無いのに赤く濃密なノーズが有る」

のが、このA.C.ブルを含めた2019年のフーリエの特徴かな?・・とも感じました。


 ですので、「格上」のニュアンス、存在感がバッチリで、見目も麗しく、ノーズもバッチリな素晴らしい味わいです。上級ワインは価格も立派ですし数も無い・・でも、リーズナブルにさえ感じられてしまう素晴らしいA.C.ブルが有りますので、是非飲んでみて下さい。非常に美味しいです!お勧めします。








 以下は以前のレヴューです。
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【いつも超美味しい村名ジュヴレ=シャンベルタンのセカンド的な位置付けは2018年も健在!5年後に飲んだら大感激は間違い無し!しかもとてもリーズナブルです!ティム・アトキン氏は90点でした!】

 こんなにリーズナブルなフーリエのA.C.ブルを販売させていただくのは、一体、いつ以来なんだろう・・と思って調べてみました。

 すると、2011年ものが4000円ほどでしたが、2012年ものが5000円オーバーでした。なので、4千円台はもしかしたら初めてかもしれません。

 因みに昨年ご案内の2017年ものは6390円ですから・・25パーセントも値下げと言う計算になってしまいます。

 まぁ、このような値下げは有難くも有り、でも商売上は単純には1/4の売上ダウンを意味しますから、決して喜んでばかりもいられない訳です。


 ましてやこの10年ほどは、フーリエのワインは村名ジュヴレ=シャンベルタン以外、まともには飲めていない訳です。2008年までは、かなりのアイテムをテイスティングさせていただき・・結構苦労しながら販売させていただいていましたので・・2009年ものからは物凄い勢いで売れ始めましたが、2009年ものA.C.ブルは3000円位だったことを思えば、

「ワインの価格って本当に流動的!」

と思ってしまいます。


 色合いも非常にフーリエ的な色彩です。深淵なしっとりした、赤と黒が印象的です。透明 + 半透明 なミネラリティがバランス良く内包されているような感じに見えますよね。それに精緻ささえ漂っているかの如くです。

 口に含んでみると・・やはりフーリエの見事な味わいです。やや重厚なチェリー的果実にベリーのトッピング・・。ほんのり鉄っぽく、しかし重くなり過ぎない感じ。充実していますがフーリエ的な軽やか過ぎないエレガントさが非常に心地良いです。

 毎年、基準・指標としてのテイスティングをしている村名ジュヴレ=シャンベルタンV.V.の到着はまだ後になりますが、しなやかさやエレガンスが隅々にまで行き渡っていると感じる村名ジュヴレに比べてしまえば、セカンド的な立ち位置かと感じるこの振る舞いは仕方が無いでしょう。

 これも毎年言っているような気がしてきましたが、このA.C.ブルはむしろ、

「村名ジュヴレ=シャンベルタンよりも後年になってから飲むべき」

です。


 その方が確実に美味しくいただけます。5年ほどですね。最も今でも美味しく飲めないと言う訳ではありませんよ。若い段階の村名ジュヴレが見せる見事な振る舞いに「寄せる」には、それだけ必要・・と言うことになります。

 そして多くの場合、5年後の村名ジュヴレは、香りこそ・・「おおっ!・・さすが!」と感じるに違いないんですが、味わいの方は香りほどには開いて行かないので、

「・・まだ早かったか・・」

と残念な気持ちになってしまうことが多い訳です。


 ですので、5年後のこのA.C.ブルと村名ジュヴレを同時比較すれば、A.C.ブルの方が美味しい!・・と判断する可能性が高いんですね。

 しかしながら10年後はどうでしょうね・・結構同じ位の評価にはなるかと思いますが、村名ジュヴレのエレガンスが勝って感じられるので、その分が上と言うことになるでしょう。


 この素晴らしいA.C.ブル2018年を美味しく飲むには、この厳しい夏の暑さが引いて2週間ほど経った頃から半年間ほど・・が第一回目のチャンスです。それ以後はやはり最低でも3年後でしょうし、出来るなら5年後以降をお薦めします。

 因みにM.W.のティム・アトキン氏は90Pointsと評価しています。ヴィノスのガローニさんは例のごとく飲み頃2020~2023などと戯けたことを言ってるので評価は書きません。是非この機会にご購入いただき、秋口に飲んでいただくのがお勧めです!


 以下は以前のレヴューです。
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【貴重なA.C.ブルゴーニュ赤!こちらは基本、ジュヴレより長めに休ませてください。】

 ここのところは全く飲めていないA.C.ブルゴーニュの赤です。まぁ、村名ジュヴレV.V.2017の色合いを見れば、2016年ものよりもより熟しているのは見て取れるかと思います。この位の果実の熟度バランスは、神様アンリ・ジャイエとほぼ同様です・・ので、飲むとどこかに神様がいらっしゃるような感じがするのでしょう。似ちゃいませんが、「いる」んですよね・・。

 フーリエのワインで有りながらもこちらはネゴスもの、ジャン=マリのクレジットです。でも、ドメーヌもの同様に畑を管理しています。海外メディアの批評を見ますと、概ね88Points ほどのようです(バーガウンド等)。これは、リアルワインガイドの評価基準に慣れた方には低く見えるかもしれませんが、バーガウンド基準でみると「結構に高い評価」です。

 因みに・・今も思い出しますが、2006年のこのワイン、物凄いワインでした!・・それを飲んで「たまげて」しまい、その他のキュヴェを立て続けに開け、

「フーリエがついに来た!」

と、新着でご案内することになったんですね。


 深みでは村名ジュヴレV.V.には叶わないですが、充実したミネラリティに支えられたピュアな味わいは今も普遍であると思います。いつもは少なくてご迷惑をお掛けしているキュヴェですが、決して後悔しない選択かと思います。ご検討くださいませ。


 以下は2017年ジュヴレ=シャンベルタンV.V.のレヴューです。
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【これを飲んだらアンチ・フーリエの立場でも「ぎゃふん!」と言わざるを得ないはず!・・素晴らしい・・パーフェクトです!】 

 ワインは嗜好品ですから、好き嫌いでの選択が基本です。それで良いんです。嫌いなものを無理して飲む必要も無いし、そんなことをしたら還って身体に悪いですから。

 でも、ちょっと飲み方を変えるだけで・・飲む時期を変えるだけで、理解がより深まるのは間違い無いことです。プロじゃないんですから、まずは簡単に美味しく飲める方法が良いんですね。

 なのでこの、noisy が素晴らしいと言っているフーリエのジュヴレ=シャンベルタンV.V.2017年を美味しく、且つ、より理解が深まるように飲むには、

「到着して落ち着かせたらさっさと飲む!」

のが良い・・と言えます。


 その上で、数年後とか十数年後とかにも同じものが飲めるのでしたら、これはもう・・最強の経験です。その経験がワインとのお付き合いをより深めてくれることに繋がります。

 2016年ものも非常に美味しかったですが、2017年ものはより深~~い香りと味わいです。ポテンシャルは言うことは無いほどしっかり有ります。

 軽く無く、重過ぎず、華やかだが出しゃばらず、ずっとそこにいてどっしりしているのに軽妙です。

 別の言い方をすると、「まるでアンリ・ジャイエには似せても似つかない」と感じるのに、「ジャイエ的なパーフェクト・バランスに包まれているのに気付く」とか、「クラシックと思いきや、最先端だとも感じてしまう」とか、「重量感が特徴のジュヴレのワインに在って、これほどまでに華麗な姿で舞っているような姿に驚かされる」とか、「タンニンなどまるで感じないのに、その存在が無ければ出てこない表情が有る」などなど・・。

 そして、結局は、

「フーリエは、誰にも似ていない。フーリエはフーリエ!」

と言う結論に達するしか道が残されていないんですね。


 果実だけに終始しないミネラリティ由来の多彩な表情と、そのジュヴレのテロワールがもたらす「物凄いバランス」に感動していただけると確信しています。是非この素晴らしいジュヴレ随一のワインをご賞味いただきたいと思います。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【やはりジュヴレを代表するワインでした!繊細な表現と大きな構成・・赤い果実と黒みを帯びた果実がジュヴレのテロワールに溶け込んで滲み香ります!】

 何だろう・・もう、万全なんですね。口に含むと何とも言えぬ心地良さや包容力に包まれ、ジンワリと肯定感が拡がって行く・・そんな感じの2016年ジュヴレ=シャンベルタンV.V.でした。何とも美味しいです。

 何せ・・テイスティングの前日に届いていますから、それに通関が切れたのも直前です。荒れていて当然なんですね。プロの立場からは・・いや、偉そうに言いますが、もっと砕けていえば「慣れ」です。長くやってますと「荒れ」もちゃんと感じられるようにになります。「荒れ」が「荒れ」として感じられないことも有りますが・・いや、それすらも判りますが、やはりそれは素晴らしい仕上がりのワインなんですね。そしてこの2016年のジュヴレV.V.もそうでした。

 2016年のブルゴーニュワインは、本当に戦々恐々としていました。酷い天気で全滅だ・・などと脅されましたし、僅かに造ることが出来たワインの価格は暴騰する・・などと言われました。

 実際、昨年の2015年ものよりも確かに上がりました。特に上級キュヴェは値上げ率が半端ないですよね。フーリエはまだ・・かなり良い方だと思います。海外の価格を見ますと、グリオット=シャンベルタン2016年はショップでの単品価格、9万円以下は見当たりません。日本の正規品は・・安いですよ。ひとたびネゴシアンに渡れば、グリオットクラスでその倍はしますから。クロ・サン=ジャックに至っては、正規品の単品で4万円以上、ネゴシアン価格はグリオット=シャンベルタンと変わりません・・。ビックリです。・・あ、ついでに最近のオファーで見て仰天したんですが、あのユベール・ラミーのクリオ=バタール=モンラッシェのネゴシアン渡し価格が20万円以上のリストが在りました・・。呆れました・・。

 そんなことよりこの2016年もの・・です。色合いをご覧いただきたいのですが、2015年ものよりも黒みが深く、赤い色合いが黒や紫に侵食されているようにも見えます。また、透明度と言う観点からはどうでしょう・・やや、「あっけらかん」と付き抜けているとは言えないですよね。僅かに半透明なヴェールに包まれているように見えるかと思います。

 この辺りの透明度は「荒れ」を含んだ見え方ですね。飲む前に静置しておくことが出来ればクリアになったはずです・・が、前日に到着していながら立てて休ませることが出来なかったんですね・・。いや、2日の火曜日に到着しているんですが、先だっての台風で・・見事にやられてしまいました。外に置いている日本酒用のプレハブ冷蔵庫が有るんですが、その屋根が強風で飛んでしまいました。不幸中の幸いで人的被害やワインへの影響、ご近所に迷惑をかけるようなことにはならなかったので助かりました。

 しかしながら、プレハブ冷蔵庫の上には「冷凍機や電気の配線」が有りますので、そのままにはしておけず・・突貫工事を自身でやらざるを得ない羽目になっちゃったんですね・・。他にも倉庫へ続く通路の屋根も飛ばされ、一部母屋にも破損が見つかりました。そちらは応急処置をして保険で何とかすることにしましたが、冷蔵庫の方は自力でやらざるを得ず、3日水曜の夜九時過ぎまで掛かって、ようやく形になった次第。これで何とかなるところまで来たと言う訳です。

 で、ようやくその日の晩、この貴重なフーリエの2016年ジュヴレV.V.を・・立てて置けばもっと素晴らしかったのは言うまでも有りませんが、

「荒れを荒れとして感じさせない見事なテクスチュアとバランス・・そして構成」

で、noisyたちを包んでくれたんですね。思わず普段はほとんどやってないfacebookに写真を載せてしまいました。


 何しろ連日の力作業、屋根に昇ったり降りたりを一日に何十回もやる訳ですので、足も腕もパンパン・・ちょっと写真にも写ってしまっていますが、腕が「プルプル」してしまったのか、グラスに液が飛んでしまっています・・お見苦しくてすみません。

 いつもはこの2枚目の写真だけを掲載していますが、全体像の見える1枚目も、全てのテイスティングアイテムで撮ってます。何となく

「存在感が判るかも・・」

と思い、掲載してみました。


 やはり2006年の、

「ドメーヌ・フーリエ大変身!」

から続くレベルの高いワインの供給は、ヴィンテージの特徴を踏まえつつ、さらに進化していると感じられます。


 「造り手としてのセンス」が、このワインから隠しようも無く、滲んでいると思います。2016年も万全でした。他のアイテムもテイスティングしたいところですが・・諦めます。是非飲んでみてください。さすがフーリエ・・と感じていただけるかと思います。


 因みに、2016年ジュヴレ=シャンベルタンV.V.の評価機関の評価は、

ジャスパー・モリス 92Points
バーガウンド 88~90Points
デカンター 90Points
ジョン・ギルマン 90Points
といった感じで、noisy的にはM.W.のジャスパーモリス氏が推しです。

 その他のワインはすみません・・飲めませんので、判る限りの評価機関のポイントを掲載します。


 因みに珠玉の「クロ・サン=ジャック」につきましては、以前より

「海外の評価が異常な位に思えるほど高い影響?」

も有ってか、仕入れ価格が暴騰しています。昨年販売させていただいた2015年もののクロ・サン=ジャックの「販売価格」と、今回の2016年もののクロ・サン=ジャックの「仕入価格」は・・余り変わりません。noisy が値付けを大きく変えたのでは無いですよ。それだけ評価が上昇してしまったし、生産量が少なくて厳しくなってしまったことを現しているのかもしれません。既存のヒエラルキーを信じると、海外でのクロ・サン=ジャックとグリオット=シャンベルタンの評価が変わらないのは理解しがたいかもしれませんが、それこそ以前ご紹介させていただいた、「2015ジュヴレ=シャンベルタン・クロ・サン=ジャック・キュヴェ・サントネールV.V.」の存在でも判るように、その凄さが世の人々に認知されたと言うことかもしれません。


●2016 グリオット=シャンベルタンV.V.
 ジャスパー・モリス 95~97Points
 バーガウンド 92~94Points
 デカンター 95Points
 ジョン・ギルマン 96Points
●2016 ジュヴレ=シャンベルタン・クロ・サン=ジャックV.V.
 セラー・トラッカー 95Points
●2016 ジュヴレ=シャンベルタン・コンブ・オ・モワンヌV.V.
 ジャスパー・モリス 95Points
 ヴィノス 91~94Points
 ジョン・ギルマン 93Points
 バーガウンド 90~92Points
 デカンター 91Points
●2016 ジュヴレ=シャンベルタン・シェルボードV.V.
 ジャスパー・モリス 95Points
 ジョン・ギルマン 93Points
 バーガウンド 90~93Points
 ヴィノス 91~93Points
 デカンター 90Points
 ジャンシス・ロビンソン 17.5/20Points
●2016 シャンボール=ミュジニーレ・グリュアンシェルV.V.
 バーガウンド 89~92Points
 ヴィノス 89~92Points
 デカンター 90Points