ピュアで美味しいワインをnoisyがご紹介します。 自然派、ブルゴーニュ、イタリアワインを好きな方は是非ご来訪ください。
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■ セシル・トランブレイ来日記念!
2025年2月19日テイスティングセミナーレポート・・by oisy

 お忍びで・・と言うことでは無かったのですが、この2025年2月にひっそりと忍び足でセシルが来日してくれていました。
 少数人数でテイスティングセミナーを行うので是非・・という事で noisyをご招待してくれたのですが、時はまさに決算真っ最中・・新着も何とかこなさないといけない・・激務中と言うことで noisy は参加を断念・・残念でしたが・・。
 せっかくご招待してくれたので、「noisyは都合付かないけど oisy でも良いか?」と尋ねたら二つ返事でOKが出たので、oisy を派遣することに。
 まぁ・・日本初輸入の時から延々と扱わせていただいて、「こんなに凄い存在になられるとは!」・・とは思っていましたが・・(^^;;
 ただ行かせるのも癪なので、oisyにレポートを書いていただきました。
 1級畑だとばかり思っていたレ・ボーモン・バがグラン・クリュを名乗れる部分を含んでいて驚いた・・とか、醸造の時はどんな風に意識しながら行っているかとか・・
「梗の使用は料理に塩で味をつけるようなもの」
「料理人で例えるなら、プレスは火入れ」
などなど、感触や感覚の部分の細かい部分まで話してくれたようですよ。oisy渾身で書かせていただきました。セシルファンならずとも、ワインにご興味のある方ならきっと必見のコラムです!
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ドメーヌ・フーリエ

フーリエ

フランス Domaine Fourrier ブルゴーニュ
● 2022年のドメーヌ・フーリエをご紹介させていただきます。なおA.C.ブルは買い葡萄を混ぜていますので「ジャン=マリ・フーリエ」名義になりますのでご了承ください。

 2022年になって、確かに数量は少し回復しましたが、それでも2022年も色々と有ったのでしょう。シャンボール1級レ・グリュアンシェルの入荷が無く、代わりにモレ=サン=ドニ1級クロ・ソルベが入って来ました。シャンボール1級が無いのは残念ですが、モレ1級クロ・ソルベなら良いですよね・・あのジャッキー・トルショ・マタンも造っていたキュヴェですし、彼は決して濃く造ろうとか、新樽を掛けようとかは一筋も思わず、ただ伝統の造りをしていた人です。そんなクロ・ソルベをフーリエ風に仕上げたのでしたら・・そりゃ・・気になっちゃうでしょう?

 出来としましてはどうでしょう・・総合的にはいつもとほぼ同様かと感じます。しかし、

「よりエレガントに、より繊細に」

なって来ていると感じます。

 今回は2アイテムのテイスティングに留まらざるを得ない数量でしたので、完全に理解したヴィンテージとは言えませんが、

「エレガントで薫り高い、質の高いワイン」

で有ることは間違い無さそうです。

 アチコチ、ネットを徘徊していましたら、2022年ものについてジャン=マリが述べている文章を見つけましたので掲載させていただきます。本来はインポーターさんがテクニカル等で教えてくれるものなんですが・・ね。


「オー・ゼシェゾー」とは対照的にこの区画はブロション村に隣接するジュヴレの最北側にあり、よりタニックなバックボーンと全体的なストラクチャーを持つワインを生産する傾向にある場所です。村名ジュヴレにしては複雑で、熟したブラックチェリーの果実と美しく絹のようなテクスチャーを持ちながらも、根底にあるミネラルの推進力とボトルの中でうまく進化するための十分なストラクチャーを備えています。」
- ドメーヌ・フーリエ

 オー・ゼシェゾーと言うのは、Noisy wine のルートでは入って来ないジュヴレ=シャンベルタン村名のリューディのことで、ジュヴレの南端、G.C.マゾワイエールの下部、および南に接しており、G.C.マゾワイエールとその上部の1級レ・コンボットと同様にモレ側に出っ張っているので、

「どうしてモレ=サン=ドニじゃないの?」

みたいな区画です。

 相対的な感想としてジャン=マリ本人も「絹のようなテクスチュア」だと、そして「ボトルの中でうまく進化するための充分なストラクチャーが有る」と言っているように、

「エレガントで美しく仕上がったが、まだまだこれから美味しくなるよ」

と言うことなのでしょう。ご検討くださいませ。どうぞよろしくお願いいたします。

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 2021年のフーリエをご紹介させていただきます。

 まず最初に、2021年もののフーリエですが・・激減です・・仕入れ金額で半減、数量で70パーセント減、入らないアイテムも有りまして・・どうにもならない状況です。

 出来栄えですが・・A.C.ブルしかテイスティング出来なかったとは言え、このように言えると思います。

「圧巻!」
「記念すべき出来映え!」

 まぁ・・そんなことを言いますと、アンチ側からは・・

「また・・そんなこと言って・・。ジャスパーさんはA.C.ブル、89ポイント止まりじゃん?」

 などと返されてしまいそうですが、ジャスパーさんはA.C.ブルの最高点を89にしている疑惑が有りますから・・はい・・(^^;;

 ですので、ちょっと大きめに切り出した2021年のブルゴーニュ・ピノ・ノワールV.V. の写真を掲載させていただきました。どうでしょう?・・素晴らしいとしか言いようの無い色彩、照りじゃないかと思います。そして涙とグラスのワインとの接点の・・

「まるで日本刀の刃文を見るような・・」

 重力で落ちつつあるワインのエキスが落ちずに留まっているかのような・・エキスの濃密さが表れたようにも見えるかと思うんですね。

 そして、アロマは芳醇で冷ややかさと温かみ、両方を感じさせつつ、高く短い振幅と低くやや長い振幅を組み合わせ、非常に高質です。

 2020年ものと比較しても、色彩はより淡い・・と言いますか、2020年ものが異常に濃いんですが・・エキスの質・濃度は、ブルゴーニュ・ピノ・ノワールとして超えているかもしれないとさえ感じさせる、圧巻な味わいでした。

 A.C.ブルでこれですから・・いや、A.C.ブルで充分な満足が得られるだろうと言う大きさが有りますので、上級キュヴェは推して知るべし..だと思います。

 価格も上昇していますが、すでに現在のA.C.ブルは昔の村名クラス同様以上と言って良く、さらにポテンシャルを拾おうと頑張ってしまうと、何と上級キュヴェ並みの要素を見つけてしまう・・まぁ、その辺はA.C.ブルのコラムにも書いていますので、是非お読み下さいませ。

 2021年ものは厳しかったはずですが、

「全くネガティヴさを感じさせず、むしろエレガンスや複雑性を評価すると、総合では2020年ものよりも上かも?」

と感じました。是非ご検討いただきたく、A.C.ブルは必飲、その他はお財布に相談して・・とさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。


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 2020年のフーリエです。昨今の円安傾向から仕方が無いとは言え、厳しい値付けに追い込まれています。しかも数が有る訳では無く、フーリエの人気アイテムからどんどん減らされ続けていまして、

「もう減りようがない」

ところまで来ています。

 ですので、以前のような・・今となってはゴージャスなテイスティングは行えず、A.C.ブルと村名ジュヴレV.V.の寂しいテイスティングになってしまいました。

 ですが!・・

 いや~・・驚きました!・・A.C.ブルゴーニュ・ピノ・ノワール2020年の美味しさったら・・まるでフーリエが大変身した伝説の2006年を彷彿させる美しさなんですよ!まぁ・・世間の間ではリアルワインガイドが書いたように2007年と言うことなのでしょうが、noisy のお客様は2006年だと・・ご理解いただいているものと思います。

 まぁ、微妙にも異なる部分は有りますが、イメージ的に、感覚的には、あの・・心底、ハッとさせられた物凄い美しさにまた出会えた喜びを是非お客様にも判っていただきたいと思います。価格はちょっと上がり過ぎ・・と言うことで、Noisy wine の取り分を減らして対応していますので結構お買い得なはずです。

 まず、美味しくないと言うかたは「いない」はず・・(^^;; 頑張ってコラムを書きましたので、テイスティング出来たA.C.ブル・ピノ・ノワールと村名ジュヴレV.V.のコラムはぜひお読みいただけましたら幸いです。

 また、世界的にも評価が高くなっていますので、グリオット=シャンベルタンやクロ・サン=ジャックのみならず、1級コンブ・オ・モワンヌ、1級シェルボード、シャンボール1級グリュアンシェルもグレートワインの仲間入りをしています。非常に少ない入荷で飲めてはいませんが、今回はジャスパー・モリス氏、ティム・アトキン氏の評価が見当たりましたので掲載させていただきました。

 なお村名ではモレ=サン=ドニ・クロ・ソロンが最も安い価格になっていますし、日本の価格も上昇していますが、海外の方が相当に高いです。これもドルのアヴェレージ価格が見当たりましたので、判ったものは掲載させていただきました。

 何は無くともA.C.ブル、そして村名ジュヴレV.V.です。村名ジュヴレV.V.は、昔は山ほどいただけましたが、2020年ものはたったの2ケースの入荷です。早々に完売するかと思いますので早めにどうぞよろしくお願いいたします。 

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2019年のドメーヌ・フーリエ、ジャン=マリ・フーリエをご紹介させていただきます。今回分は通常、「ドメーヌもの」として理解されている分ですが、A.C.ブルの赤に関しましてはネゴス部門でのリリースで、ジャン=マリ・フーリエのクレジットになっています。

 2019年もののブルゴーニュワインの生産は、有名ドメーヌ、実力派ドメーヌになればなるほど、大変に厳しい生産量になっていますので、今回ご紹介させていただくフーリエも、

「オファーを見てビックリするほどに少ない・・」

です。

 まぁ、この先の年末に向けて、ジョルジュ・ルーミエやメオ=カミュゼ、ダンジェルヴィーユなどの大御所が入ってくる予定ですが、

「すでに聞いている割り当て分は、金額ベースで昨年2018年ものの50~75%ほど。」

と言う厳しい状況で、数量ベースになりますとそこから値上げ分をマイナスすることになりますので、さらに10%以上は減る計算になり・・noisy としましても、大変に厳しい状況に頭を抱えています。

 しかも2020年もの、2021年ものはさらなる減産だと聞いていますので、どうしたものかと・・


 ですが、今回のフーリエの2019年ものもそうですが、やはりこのクラスの生産者ともなりますと、ワインは本当にキッチリ・・仕事キッチリ、味わいバッチリに仕上げてくれているのを確認させていただきました。

 最もA.C.ブルと村名位しかテイスティングに回せるアイテムが有りませんでしたので、上級キュヴェのテイスティングは回避しています。それでも、素晴らしいA.C.ブルと、官能さまで出てきている完成度の高い村名を飲めば、

「やはりジャン=マリ・フーリエ風の見事なジュヴレ・・半端無い出来をさも簡単なように仕上げてくれる!」

と言わざるを得ません。


 海外メディアもその辺はしっかり評価しているようで、ジャスパー・モリス氏は、

「2019年のグリオット=シャンベルタンに96~98ポイント、クロ・サン=ジャックに95~98ポイント!」

と、フーリエの大看板2アイテム両方に上値98ポイントを献上?しています。


 まぁこの辺りは、日本向けでは無い樹齢100年以上のスペシャル・キュヴェ、クロ・サン=ジャック・キュヴェ・セントネールの分を、テイスティング出来る、できないとか、ノーマルよりもより素晴らしい、そうでもないに関わらず、98~100ポイントのスペースを開けて置く・・みたいな考え方も在るのか?・・などと勘ぐってしまいます。噂ではそこまでの違いは無いと聞きますが・・どうなんでしょうね。


 いずれにしましても、2019年から3年間のドメーヌ・フーリエのワインは、生産量の減少と新興国への供給で、日本への割り当てがさらに減り、酷いことになりそうです。出来が良いだけに残念では有ります。

 2019年ものの上級キュヴェは本当に少なく、全て1本~3本・・・多くて6本のキュヴェが有ると言う状況です。是非お早めにご検討くださいませ。



 フーリエの2018年メゾン・セクションが到着しました。ドメーヌものに先駆けて入って来ました。

 2020年は世界的に特別な状況に置かれてしまった年です。新型コロナ感染症で多くの方々が命を落としてしまいましたし、さらには大国のエゴのぶつかり合いと言いますか、新しい冷戦時代に入ったかのようにさえ見えて来ます。

 2000年代前半は経済成長を始めた中国が、香港を筆頭にボルドーワインを物凄い勢いで買い占め始めたのは記憶に新しいところです。

「ボルドーを水で割っても、オンザロックでも文句言わないからブルゴーニュには興味を持たないでくれ!」

みたいな論調がブログなどでも散見された頃では有りますが、その後はその懸念通り、ブルゴーニュワインまで買い占めてしまう結果となり・・今では貨物船さえ、日本直行便は無くなってしまっています。

 しかしながらその香港は一国二制度を撤廃したと見える状況になっています・・。それにこの新型コロナウイルス騒ぎに便乗してかどうかは判りませんが、結果として世界中で中国を取り巻く環境は悪化しています。


 そんな現況の性なのでしょうか・・。あれだけ数量の無かったフーリエのブルゴーニュ・ピノ・ノワールの割り当てが急激に増えたんですね。それに、まともな案内の無かったジャン・マリ・フーリエの上級キュヴェさえも、少量では有りますがオファーが有ったんです。

 皆さんもおそらくそれにはお気付きかと思いますが、幾つかのインポーターさんがフーリエの2018年ものを扱い始めています。

 以上を考え併せてみると、やはり「中国ワイン市場の購買力の低下」が、この状況を生んだとみるのが正解かと思われます。

 それに上級キュヴェは据え置きか、僅かな価格上昇では有りますが、

「正規品2018年ものブルゴーニュ・ピノ・ノワールはまぁまぁの値下げ!」

 と言う結果なんですね・・。


 味わいにつきましてはコラムをご覧いただきたいと思いますが、この数年は中国と言う存在にどれだけ振り回されてきたのかを思い知ったところです。


 因みに・・量は結構有ると言っても、A.C.ブルゴーニュ・ピノ・ノワール2018年のみですよ。上級キュヴェ(次回以降ご案内予定)は例年並みですし、もう少し後に入港すると思われるドメーヌものの数量や価格についてはまだ判りません。

 ですので、リーズナブルになった2018年ブルゴーニュ・ピノ・ノワールを飲んでいただくことで、2018年ドメーヌものをどうされるか、ご判断いただくのも良いかな・・と思います。ご検討くださいませ。

 栽培はラ・リュット・レゾネを採用。農薬は主に低濃度の硫酸銅を使用。肥料は遺伝子組み換えでないものを2~3年に1回撒いている。剪定は集団選抜クローンに適しているギュイヨ仕立て。株が均一化するとワインの複雑味が損なわれるとの考えから、市販のハイブリッドクローンは用いない。収穫量を制限するため摘芽は非常に厳しく行う。収穫は、収穫人を急がせず、ゆっくりと選別しながら摘み取りを行わせ、またカビが飛び移らないよう手洗いも励行している。

 収穫果は100%除梗し半分だけ破砕。低温浸漬は自然の温度(朝の収穫果の温度)で3~4日行う。マストが15℃を超えるときは温度を下げる。自然に任せて発酵を開始し、発酵開始直後と末期に液循環、最盛期には1日4回手作業によるピジャージュを組み合わせ、トータルの発酵期間は18~20日間。熟成は、新樽は多用せず20%程度の使用に留める。18ヶ月の熟成中、澱引き、清澄、フィルターも一切行わない。


ドメーヌについて:
 ジュヴレ・シャンベルタン、モレ・サン・ドニ、シャンボール・ミュジニー、ヴージョに9.5haを所有し、その内1級とグラン・クリュが70%程度を占めます。現在の当主は1971年生まれのジャン=マリー・フーリエ氏。ボーヌのワイン農業学校を卒業後、ブルゴーニュ大学の醸造講座に通いました。1988年には半年間アンリ・ジャイエで研修、その後父親の元で修行を積み、1993年オレゴンに渡りジョセフ・ドルーアンでアメリカのピノ・ノワール造りを学びました。1994年の帰国後23歳の若さで父の跡を継ぎ、自ら「テロワリスト」と名乗り、醸造にテクニックを求めず、自然を支配することを好みません。高度な技術に頼らず、自然に任せていた20世紀初頭のヴィニュロンの流儀の再現を目指しています。 

ネゴシアンについて:
 ネゴシアン事業は、高品質の葡萄であること、ドメーヌ生産量の3割を超えないことを自らに課し、2011年ヴィンテージが初リリース。これらのワインは、ドメーヌワイン同様のフィロソフィーで選ばれ、造られており、ジャン=マリー氏曰く「新たに養子に迎えた子供のような存在」なのです。


2022 Gevrey-Chambertin Vieilles Vignes
ジュヴレ=シャンベルタン・ヴィエイユ・ヴィーニュ

19002
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ジュヴレ=シャンベルタン
ドメーヌ・フーリエ
お一人様2本まで限定
◆◆◆ お一人様2本まで限定
■海外メディア情報
◇2022年もの Avg Price (Ex-tax)¥21428 / 750ML
 17/20 Points = 94 Points Jancis Robinson
 92&87 Points CellarTracker
 89~91 Points Allen Meadows Burghound.com
 89~90 Points William Kelley Wine Advocate
◇2021年もの Avg Price (Ex-tax)¥21043 / 750ML
 90~93 Points Jasper Morris - Inside Burgundy
 91 Points Burghound.com
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥17,980 (外税) 
【香水的に香り高い見事にエレガントで繊細なジュヴレ村名!・・今、もしくは早めに開けるならA.C.ブルにしましょう!】
 そうです。昨年の2021年ものは長年続けて来た・・

「このフーリエのジュヴレ村名のテイスティングが途切れる!」

と言う、前代未聞の結果になってしまった訳なんですね。古今東西、最低の入荷数でしたので、減らす訳にもいかないし、飲まないと何も判らない・・と言うような、どこか強迫観念みたいな気持ちが生まれてしまって・・参りました。なので、2022年もので少しでも数量が回復したら、必ずテイスティングしようと思っていた訳です。期待の割ほどには増えませんでしたが・・。

 是非、1枚目のグラスの写真をご覧ください。ジュヴレの村のブロション寄りの6つのリューディからの葡萄で2022年ものは仕上げたそうです。

「・・えっ?・・これ、ジュヴレなの?」

と驚かれた方もいらっしゃるかもしれません。

 そもそもフーリエのワインは、赤い色が良く出る・・美しい色彩がグラデュエーションしているのが普通ですが、2022年ものはより淡目で赤く、

「まるでシャンボール=ミュジニーのよう!?」

と思われないでしょうか。

 アロマは柔らかでふんわりしつつもどこか香水的..やはりシャンボール的なものをイメージ出来ます。ジュヴレ的な鉄っぽさも感じますが、2022年ものはやや弱めかと。

 石灰が溶け込み、チェリーやベリー、プラムと言った果実がピュアに、しっとりと感じます。口に含むと例年よりもややエレガントさに長け、繊細さも多いように感じます。

 その分、重量感と言った部分は・・

「まだ成長中」

で有ることも確認しました。翌日になると「どしっ」とした部分が出て来て、よりバランスしますので・・。

 中域もややスタイリッシュで、細やかな表情はやや閉じ気味、しかし口内からノーズに還って来る繊細なアロマが実に心地良いエレガンスとなって感じられます。余韻も重みは少な目でエレガント、ふんわりと繊細に持続します。

 翌日になると重量感も出て、低域からの押し上げが感じられて充実した味わいになりますので、もう少し置くべきだと思います。1~2カ月ほどしたらだいぶバランスしてくると思います。

 まぁ・・2021年ものの写真が無いので比較できませんが、2020年ものと比較しますと・・全く異なるワイン・・と思えるような色彩です。暑かった2020年は濃くなり、美しい色彩も濃さを増して多重化、画像からは余り良く判らないですが、それはそれで非常に良く出来ていたと思い出します。ただし、

「2020年ものとは相当違う!」

と思ってください。

 この、抜栓直後・・1日目の高い周波数主体の華やかで繊細なアロマと、2日目の低域から・・低い周波数の発生?、そしてバランスの良さを鑑みますと、早めにバランスしてくるのは間違い無いですが、その先ももう少し成長すると思いますので、

「早めに飲むならA.C.ブルがお薦め。村名は少し先。」

にされると良いと思います。

 価格の方も・・もう少し上げたいのは山々ですが、昨年より千円だけ上げさせていただきました。海外(日本も含む)は税抜の平均が「21428円」のようですので、相当リーズナブルだと思います。ぜひご検討くださいませ。超お薦めします!

 以下は以前のレヴューです。
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【静かなる抑揚が心に響くA.C.ブルとは異なり、複雑性の高い表現が次々に飛び出してくるマジカルな抑揚の村名ジュヴレV.V.!ここ数年無かった動的な味わいです!】-----以前のレヴューを掲載しています。

 A.C.ブルの余りの美味しさに舞い上がってしまったnoisy では有りますが、果実感をしっかり持ちながらも果実果実していない・・と言いますか、果実臭さに頼っていない静かな造形美と言いますか、それを踏まえた上での球体感覚・・かなぁ・・

 まぁ、真ん丸で球体!・・なんて言ってしまいますと、つるつるで丸くて結果、何も無いように思われてしまうと困るので・・いや、言葉で表すのっていつも悩んでいますが、やはり静寂の表現が素晴らしいのがA.C.ブルです。

 で、そのつもりでA.C.ブルの翌日にテイスティングさせていただいた村名ジュヴレV.V.ですが・・またこれが全然違う感覚なんですね・・いや、味わいの傾向と言いますか、「フーリエらしさ」と言う意味では一緒なんですが、

「A.C.ブルは静的、村名ジュヴレは動的な美味しさ」

と言えると思うんですね。

 通常は逆かな・・と思うんですね・・リリース直後と言うことも有りますから。ところがこの村名ジュヴレV.V.は、ノーズ、口内とも動的に動いて表現してくれるんですよ。それに、

「果実的なA.C.ブルに対し、官能的な村名ジュヴレV.V.」

と言うことも出来、村名ジュヴレV.V.は樽の影響を適度に受けた酸化熟成の美味しさや表情を、旺盛に感じさせてくれます。もっと判りやすく言うとすれば、ちょっとオーバー過ぎる比喩になりますが、

「A.C.ブルはシルヴァン・パタイユ的なピュアさ、村名ジュヴレV.V.はエマニュエル・ルジェ的な官能さ」

みたいな感じでしょうか。でも、重ねて申し上げますが、オーバーに判りやすく例えた場合です。フーリエはやっぱりフーリエですから。


 そして酷暑の2020年にあって、濃密さをも持っていながらアルコール度が13度ですから、実はA.C.ブル同様に果実感もしっかり有るんですね。その上でエレガントで有り、動的に表情を出してくれ、官能的なアロマ、味わいだと・・そして総合的に、やはりフーリエだ!・・と感じさせてくれます。

 こちらも今回は、大きな画像を用意させていただきました。スマホや携帯の方はギガを減らしてしまいますのでクリックしないでくださいね。

1枚目の大きな画像

2枚目の大きな画像

 どうでしょう?・・A.C.ブルの整い方を見れば、2020年ものの村名ジュヴレV.V.はもう一歩・・もしくは、この冷え込みのタイミングで急激に整い始めている・・と言えるかと思います。

 かのジャスパー・モリス氏は上値で99ポイント、クロ・サン=ジャックとグリオット=シャンベルタンに与えています。まぁ・・おそらく飲めてはいないのでしょうが、クロ・サン=ジャックには樹齢100年超の葡萄だけで仕込んだスペシャルなキュヴェが有りますから、そこを意識してしまうと満点は付け辛いですよね。

 そんな希少な2020年ものの村名ジュヴレV.V.です。昔は40ケース、2020年ものはたったの2ケースです。もう、グリオットやクロ・サン=ジャックのセットも作れないようになってしまいました。お早めにご検討くださいませ。

 以下は以前のレヴューです。
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【村名なのに上値94ポイント(ジャスパー・モリス氏)って・・凄くないですか?・・2019年は村名ジュヴレ=シャンベルタンでさえも貴重品・・でも値上げせずに頑張ります!・・少量です!】

 確か2004年ものは、店内に40ケース以上のこのワインが鎮座していて・・

「・・おい・・ど~すんのよ・・これ・・」

と自問自答?

 まあ、何とかなってしまった・・と言うか、異常に良く売れてくれたので助かりましたが、そのころから比較すれば、良いところ5パーセントほどまでに減少しています。毎年20%は平気で減らしてくれるエージェントさんなので、本当に育て甲斐の無い・・(^^;; 売れるようになると10年掛けてほぼ全て分捕られてしまう訳です。


 しかしこの2019年の村名ジュヴレ・・・A.C.ブルのコラムでも書きましたが、8月の降雨量の少なさが極少な濃密果実を生んだことが、本当に良く判る味わいです。

 あの非常に厳しい評価点を付けるバーガウンドのメドゥズさんも90~92 ポイントと・・、ジャスパー・モリス氏の94ポイントには届かないものの近い形の評価点を出した上で、

「クープ・ド・キュール!アウトスタンディング!」

と言ってます・・まぁ、92点でアウトスタンディングと言うのも何だかな・・だったらもっと高い点を付けたら良いのに・・と思っちゃいますが・・。

 あ、クープ・ド・キュールと言うのは、「心臓発作!」とか、そこから由来して「一目惚れ!」・・みたいな意味でして、

「・・ぞっこんです・・」

のような、最高の評価だと思えるものなんですね。凄いですね・・。


 それにアドヴォケイトのウィリアム・ケリー氏は、89~91+ ポイントでメドゥズ氏よりは少し低め、しかも、


「飲むのは2027年以降!」

と、若飲みが普通の日本人が聞いたら・・

「もう・・終わってるんじゃないの~?」

と言いかねないようなことを言っています。


 しかしながらケリーさんは間違ってないです。

 でも、

「実は今飲んでも滅茶お美味しい!」

のも間違いないんですね・・はい。


 極小果実満載ながらも決して「濃いワイン」では無いエレガンスを持ちつつ、「赤の小果実」の中域~高域と、「黒の極小果実」の「低域~中域」をしっかり持ち・・あ。ここは勘違いしないで聞いていただきたいんですが、「滅茶苦茶高質なリキュール的」な濃密さをも内包しつつ、そこにジュヴレ的な官能感を潜ませた・・そして全体的にはエレガントな仕上がり・・
そんな感じの見事な味わいなんですね。


 メドゥズさんは、その凝縮した感じのある、ある種リキュール的に感じられる「エレガントだが分厚い果皮のニュアンス」が表情として全てポテンシャルをさらけ出し始めるのに、

「あと6年かかるよ。」

と言っているのでしょう。

 そして、noisy的には、

「早く飲んでも美味しいが、完全に保有しているポテンシャルの表情を出してくれるのには6~7年かかる・・でも今までの2018年までのジュヴレのように、到着後1年以内に飲んで美味しく、そこから2~4年は閉じる・・と言うことは無さそうで、その凝縮した果皮の要素が徐々に分解され、いつ飲んでもそれなりに美味しいヴィンテージになった。」

んじゃないかと思っています。


 そしてその上で、

 実際、93~94ポイントと言う評価は、ブルゴーニュの場合はほぼ良い造り手の1級畑のものに該当します。PKさん全盛の20年前など・・そんなことは全く起こり得ませんでした。世の中、変わるもんですね・・。

 赤果実と黒果実、そしてジュヴレ的な重厚さ、ジャン=マリ・フーリエの感性が相まって、この2019年の村名ジュヴレ=シャンベルタンが仕上がった訳です。1枚目の寄った写真の色合い・・何とも素晴らしいですよね?・・でも2枚目のように引いて撮った写真だと、上手く表情が出ないんですよ・・。本当はもっと大きな写真を掲載したいんですが、何かと別の問題も関係してきてしまうので・・すみません。


 noisy も、毎年のように飲ませていただいているこの村名を大いにお勧めしたいところではあるんですが、上記のように、「本当に少ない・・」ので、どうにもなりません。是非お早めに・・もしくは、それでもまだ数の有るA.C.ブルをご検討ください。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【赤から深紅へ・・見事なグラデュエーション!重量感と軽やかさの素晴らしいシンクロ!果実のミルフィーユ+カスタード的味わいと緻密さの競演です!!】

 まぁ・・ティム・アトキン氏が呆れるような評価をされたのも判る、見事な味わいです。何と言いますか・・非常に難しいんですが、やはりジャン=マリは「感性の人」だと感じさせてくれます。


 真っ赤な・・ピュアで鮮烈な赤から、赤い染料を何度も塗り、時間を置いて乾燥させ酸化させ、また重ねて塗りを施したような深紅の重厚な色合いを、自身の目と舌と鼻で直接感じることになります。

 そのトップノーズはあくまでピュアですが、柔らかでやや太目な官能さを、ほんの少しだけ嗅ぎ分けることができるかもしれません。それでも鈍重な部分が全くなく、軽やかさがやがて命と質量を得て成長するかのごとく、見事に自然な「重さ」をも感じさせてくれます。重いのか、軽いのか・・の二者択一ではなく、その両方を持ちつつもバランスしている訳です。

 豪奢なデザートのようでいて、そのカスタードクリーム的な味わいは、見事なドライさです。しかしそのテクスチュアは反対に「ウェット」・・実にしっとりとして気品に満ちています。

「これは・・ジュヴレ=シャンベルタンなのか?」

と、もしかしたらそんな疑問を持つ方さえいらっしゃるかもしれません。全ての相反する要素を同時に持ちながら、けっしてネガティヴな印象に結論付けされないバランスなんですね。

 余りにスムーズで、とても自然なその振る舞いに、「凄み」はどこにも無いようにさえ感じられるかもしれません。

「・・ふと気付けばグラスが空いていた・・」


 羽のような軽さと、完全球体に育って行くに違いないバランスには、たしかに見事な中域の構成が有るから達成できた味わいなんでしょう。

 今まで、ジャン=マリのワインに師の一人であるアンリ・ジャイエの面影を感じることは余り有りませんでした。確か・・一度だけ、ふっとよぎったことは有ったかと記憶しています。

 しかしながらこの2018年ものジュヴレ=シャンベルタンV.V.には、ジャイエ発案の低温浸漬由来の表情が見て取れるように感じています。

「そうだった・・ジャン=マリもまたアンリ・ジャイエの弟子だったっけ。」


 それでもジャイエの味わいとはかけ離れています。ジャン=マリほどの新鮮でピュアな果実感はジャイエには無く、ジャイエに有った信じられないほどのワインの完成度もまたジャン=マリのワインには備わっていないのは事実だと感じます。

 フーリエのワインは誰がなんと言ってもフーリエでしか造り出せない・・そう感じさせてくれた瞬間でした。今飲んでもとても美味しいです・・まったく飲み頃では無いとしても・・です。そして見事な熟成をも迎えることが出来るワインだと感じます。是非2018年のジュヴレ=シャンベルタンV.V.、飲んでみて下さい。超お勧めします!

 以下は以前のレヴューです。
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【これを飲んだらアンチ・フーリエの立場でも「ぎゃふん!」と言わざるを得ないはず!・・素晴らしい・・パーフェクトです!】

 ワインは嗜好品ですから、好き嫌いでの選択が基本です。それで良いんです。嫌いなものを無理して飲む必要も無いし、そんなことをしたら還って身体に悪いですから。

 でも、ちょっと飲み方を変えるだけで・・飲む時期を変えるだけで、理解がより深まるのは間違い無いことです。プロじゃないんですから、まずは簡単に美味しく飲める方法が良いんですね。

 なのでこの、noisy が素晴らしいと言っているフーリエのジュヴレ=シャンベルタンV.V.2017年を美味しく、且つ、より理解が深まるように飲むには、

「到着して落ち着かせたらさっさと飲む!」

のが良い・・と言えます。


 その上で、数年後とか十数年後とかにも同じものが飲めるのでしたら、これはもう・・最強の経験です。その経験がワインとのお付き合いをより深めてくれることに繋がります。

 2016年ものも非常に美味しかったですが、2017年ものはより深~~い香りと味わいです。ポテンシャルは言うことは無いほどしっかり有ります。

 軽く無く、重過ぎず、華やかだが出しゃばらず、ずっとそこにいてどっしりしているのに軽妙です。

 別の言い方をすると、「まるでアンリ・ジャイエには似せても似つかない」と感じるのに、「ジャイエ的なパーフェクト・バランスに包まれているのに気付く」とか、「クラシックと思いきや、最先端だとも感じてしまう」とか、「重量感が特徴のジュヴレのワインに在って、これほどまでに華麗な姿で舞っているような姿に驚かされる」とか、「タンニンなどまるで感じないのに、その存在が無ければ出てこない表情が有る」などなど・・。

 そして、結局は、

「フーリエは、誰にも似ていない。フーリエはフーリエ!」

と言う結論に達するしか道が残されていないんですね。


 果実だけに終始しないミネラリティ由来の多彩な表情と、そのジュヴレのテロワールがもたらす「物凄いバランス」に感動していただけると確信しています。是非この素晴らしいジュヴレ随一のワインをご賞味いただきたいと思います。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【やはりジュヴレを代表するワインでした!繊細な表現と大きな構成・・赤い果実と黒みを帯びた果実がジュヴレのテロワールに溶け込んで滲み香ります!】

 何だろう・・もう、万全なんですね。口に含むと何とも言えぬ心地良さや包容力に包まれ、ジンワリと肯定感が拡がって行く・・そんな感じの2016年ジュヴレ=シャンベルタンV.V.でした。何とも美味しいです。

 何せ・・テイスティングの前日に届いていますから、それに通関が切れたのも直前です。荒れていて当然なんですね。プロの立場からは・・いや、偉そうに言いますが、もっと砕けていえば「慣れ」です。長くやってますと「荒れ」もちゃんと感じられるようにになります。「荒れ」が「荒れ」として感じられないことも有りますが・・いや、それすらも判りますが、やはりそれは素晴らしい仕上がりのワインなんですね。そしてこの2016年のジュヴレV.V.もそうでした。

 2016年のブルゴーニュワインは、本当に戦々恐々としていました。酷い天気で全滅だ・・などと脅されましたし、僅かに造ることが出来たワインの価格は暴騰する・・などと言われました。

 実際、昨年の2015年ものよりも確かに上がりました。特に上級キュヴェは値上げ率が半端ないですよね。フーリエはまだ・・かなり良い方だと思います。海外の価格を見ますと、グリオット=シャンベルタン2016年はショップでの単品価格、9万円以下は見当たりません。日本の正規品は・・安いですよ。ひとたびネゴシアンに渡れば、グリオットクラスでその倍はしますから。クロ・サン=ジャックに至っては、正規品の単品で4万円以上、ネゴシアン価格はグリオット=シャンベルタンと変わりません・・。ビックリです。・・あ、ついでに最近のオファーで見て仰天したんですが、あのユベール・ラミーのクリオ=バタール=モンラッシェのネゴシアン渡し価格が20万円以上のリストが在りました・・。呆れました・・。

 そんなことよりこの2016年もの・・です。色合いをご覧いただきたいのですが、2015年ものよりも黒みが深く、赤い色合いが黒や紫に侵食されているようにも見えます。また、透明度と言う観点からはどうでしょう・・やや、「あっけらかん」と付き抜けているとは言えないですよね。僅かに半透明なヴェールに包まれているように見えるかと思います。

 この辺りの透明度は「荒れ」を含んだ見え方ですね。飲む前に静置しておくことが出来ればクリアになったはずです・・が、前日に到着していながら立てて休ませることが出来なかったんですね・・。いや、2日の火曜日に到着しているんですが、先だっての台風で・・見事にやられてしまいました。外に置いている日本酒用のプレハブ冷蔵庫が有るんですが、その屋根が強風で飛んでしまいました。不幸中の幸いで人的被害やワインへの影響、ご近所に迷惑をかけるようなことにはならなかったので助かりました。

 しかしながら、プレハブ冷蔵庫の上には「冷凍機や電気の配線」が有りますので、そのままにはしておけず・・突貫工事を自身でやらざるを得ない羽目になっちゃったんですね・・。他にも倉庫へ続く通路の屋根も飛ばされ、一部母屋にも破損が見つかりました。そちらは応急処置をして保険で何とかすることにしましたが、冷蔵庫の方は自力でやらざるを得ず、3日水曜の夜九時過ぎまで掛かって、ようやく形になった次第。これで何とかなるところまで来たと言う訳です。

 で、ようやくその日の晩、この貴重なフーリエの2016年ジュヴレV.V.を・・立てて置けばもっと素晴らしかったのは言うまでも有りませんが、

「荒れを荒れとして感じさせない見事なテクスチュアとバランス・・そして構成」

で、noisyたちを包んでくれたんですね。思わず普段はほとんどやってないfacebookに写真を載せてしまいました。


 何しろ連日の力作業、屋根に昇ったり降りたりを一日に何十回もやる訳ですので、足も腕もパンパン・・ちょっと写真にも写ってしまっていますが、腕が「プルプル」してしまったのか、グラスに液が飛んでしまっています・・お見苦しくてすみません。

 いつもはこの2枚目の写真だけを掲載していますが、全体像の見える1枚目も、全てのテイスティングアイテムで撮ってます。何となく

「存在感が判るかも・・」

と思い、掲載してみました。


 やはり2006年の、

「ドメーヌ・フーリエ大変身!」

から続くレベルの高いワインの供給は、ヴィンテージの特徴を踏まえつつ、さらに進化していると感じられます。


 「造り手としてのセンス」が、このワインから隠しようも無く、滲んでいると思います。2016年も万全でした。他のアイテムもテイスティングしたいところですが・・諦めます。是非飲んでみてください。さすがフーリエ・・と感じていただけるかと思います。


 因みに、2016年ジュヴレ=シャンベルタンV.V.の評価機関の評価は、

ジャスパー・モリス 92Points
バーガウンド 88~90Points
デカンター 90Points
ジョン・ギルマン 90Points
といった感じで、noisy的にはM.W.のジャスパーモリス氏が推しです。

 その他のワインはすみません・・飲めませんので、判る限りの評価機関のポイントを掲載します。


 因みに珠玉の「クロ・サン=ジャック」につきましては、以前より

「海外の評価が異常な位に思えるほど高い影響?」

も有ってか、仕入れ価格が暴騰しています。昨年販売させていただいた2015年もののクロ・サン=ジャックの「販売価格」と、今回の2016年もののクロ・サン=ジャックの「仕入価格」は・・余り変わりません。noisy が値付けを大きく変えたのでは無いですよ。それだけ評価が上昇してしまったし、生産量が少なくて厳しくなってしまったことを現しているのかもしれません。既存のヒエラルキーを信じると、海外でのクロ・サン=ジャックとグリオット=シャンベルタンの評価が変わらないのは理解しがたいかもしれませんが、それこそ以前ご紹介させていただいた、「2015ジュヴレ=シャンベルタン・クロ・サン=ジャック・キュヴェ・サントネールV.V.」の存在でも判るように、その凄さが世の人々に認知されたと言うことかもしれません。


●2016 グリオット=シャンベルタンV.V.
 ジャスパー・モリス 95~97Points
 バーガウンド 92~94Points
 デカンター 95Points
 ジョン・ギルマン 96Points
●2016 ジュヴレ=シャンベルタン・クロ・サン=ジャックV.V.
 セラー・トラッカー 95Points
●2016 ジュヴレ=シャンベルタン・コンブ・オ・モワンヌV.V.
 ジャスパー・モリス 95Points
 ヴィノス 91~94Points
 ジョン・ギルマン 93Points
 バーガウンド 90~92Points
 デカンター 91Points
●2016 ジュヴレ=シャンベルタン・シェルボードV.V.
 ジャスパー・モリス 95Points
 ジョン・ギルマン 93Points
 バーガウンド 90~93Points
 ヴィノス 91~93Points
 デカンター 90Points
 ジャンシス・ロビンソン 17.5/20Points
●2016 シャンボール=ミュジニーレ・グリュアンシェルV.V.
 バーガウンド 89~92Points
 ヴィノス 89~92Points
 デカンター 90Points