
そうです。昨年の2021年ものは長年続けて来た・・
「このフーリエのジュヴレ村名のテイスティングが途切れる!」
と言う、前代未聞の結果になってしまった訳なんですね。古今東西、最低の入荷数でしたので、減らす訳にもいかないし、飲まないと何も判らない・・と言うような、どこか強迫観念みたいな気持ちが生まれてしまって・・参りました。なので、2022年もので少しでも数量が回復したら、必ずテイスティングしようと思っていた訳です。期待の割ほどには増えませんでしたが・・。
是非、1枚目のグラスの写真をご覧ください。ジュヴレの村のブロション寄りの6つのリューディからの葡萄で2022年ものは仕上げたそうです。
「・・えっ?・・これ、ジュヴレなの?」
と驚かれた方もいらっしゃるかもしれません。
そもそもフーリエのワインは、赤い色が良く出る・・美しい色彩がグラデュエーションしているのが普通ですが、2022年ものはより淡目で赤く、
「まるでシャンボール=ミュジニーのよう!?」
と思われないでしょうか。
アロマは柔らかでふんわりしつつもどこか香水的..やはりシャンボール的なものをイメージ出来ます。ジュヴレ的な鉄っぽさも感じますが、2022年ものはやや弱めかと。
石灰が溶け込み、チェリーやベリー、プラムと言った果実がピュアに、しっとりと感じます。口に含むと例年よりもややエレガントさに長け、繊細さも多いように感じます。

その分、重量感と言った部分は・・
「まだ成長中」
で有ることも確認しました。翌日になると「どしっ」とした部分が出て来て、よりバランスしますので・・。
中域もややスタイリッシュで、細やかな表情はやや閉じ気味、しかし口内からノーズに還って来る繊細なアロマが実に心地良いエレガンスとなって感じられます。余韻も重みは少な目でエレガント、ふんわりと繊細に持続します。
翌日になると重量感も出て、低域からの押し上げが感じられて充実した味わいになりますので、もう少し置くべきだと思います。1~2カ月ほどしたらだいぶバランスしてくると思います。
まぁ・・2021年ものの写真が無いので比較できませんが、2020年ものと比較しますと・・全く異なるワイン・・と思えるような色彩です。暑かった2020年は濃くなり、美しい色彩も濃さを増して多重化、画像からは余り良く判らないですが、それはそれで非常に良く出来ていたと思い出します。ただし、
「2020年ものとは相当違う!」
と思ってください。
この、抜栓直後・・1日目の高い周波数主体の華やかで繊細なアロマと、2日目の低域から・・低い周波数の発生?、そしてバランスの良さを鑑みますと、早めにバランスしてくるのは間違い無いですが、その先ももう少し成長すると思いますので、
「早めに飲むならA.C.ブルがお薦め。村名は少し先。」
にされると良いと思います。
価格の方も・・もう少し上げたいのは山々ですが、昨年より千円だけ上げさせていただきました。海外(日本も含む)は税抜の平均が「21428円」のようですので、相当リーズナブルだと思います。ぜひご検討くださいませ。超お薦めします!
以下は以前のレヴューです。
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【静かなる抑揚が心に響くA.C.ブルとは異なり、複雑性の高い表現が次々に飛び出してくるマジカルな抑揚の村名ジュヴレV.V.!ここ数年無かった動的な味わいです!】-----以前のレヴューを掲載しています。

A.C.ブルの余りの美味しさに舞い上がってしまったnoisy では有りますが、果実感をしっかり持ちながらも果実果実していない・・と言いますか、果実臭さに頼っていない静かな造形美と言いますか、それを踏まえた上での球体感覚・・かなぁ・・
まぁ、真ん丸で球体!・・なんて言ってしまいますと、つるつるで丸くて結果、何も無いように思われてしまうと困るので・・いや、言葉で表すのっていつも悩んでいますが、やはり静寂の表現が素晴らしいのがA.C.ブルです。
で、そのつもりでA.C.ブルの翌日にテイスティングさせていただいた村名ジュヴレV.V.ですが・・またこれが全然違う感覚なんですね・・いや、味わいの傾向と言いますか、「フーリエらしさ」と言う意味では一緒なんですが、
「A.C.ブルは静的、村名ジュヴレは動的な美味しさ」
と言えると思うんですね。
通常は逆かな・・と思うんですね・・リリース直後と言うことも有りますから。ところがこの村名ジュヴレV.V.は、ノーズ、口内とも動的に動いて表現してくれるんですよ。それに、
「果実的なA.C.ブルに対し、官能的な村名ジュヴレV.V.」
と言うことも出来、村名ジュヴレV.V.は樽の影響を適度に受けた酸化熟成の美味しさや表情を、旺盛に感じさせてくれます。もっと判りやすく言うとすれば、ちょっとオーバー過ぎる比喩になりますが、
「A.C.ブルはシルヴァン・パタイユ的なピュアさ、村名ジュヴレV.V.はエマニュエル・ルジェ的な官能さ」
みたいな感じでしょうか。でも、重ねて申し上げますが、オーバーに判りやすく例えた場合です。フーリエはやっぱりフーリエですから。

そして酷暑の2020年にあって、濃密さをも持っていながらアルコール度が13度ですから、実はA.C.ブル同様に果実感もしっかり有るんですね。その上でエレガントで有り、動的に表情を出してくれ、官能的なアロマ、味わいだと・・そして総合的に、やはりフーリエだ!・・と感じさせてくれます。
こちらも今回は、大きな画像を用意させていただきました。スマホや携帯の方はギガを減らしてしまいますのでクリックしないでくださいね。
1枚目の大きな画像2枚目の大きな画像 どうでしょう?・・A.C.ブルの整い方を見れば、2020年ものの村名ジュヴレV.V.はもう一歩・・もしくは、この冷え込みのタイミングで急激に整い始めている・・と言えるかと思います。
かのジャスパー・モリス氏は上値で99ポイント、クロ・サン=ジャックとグリオット=シャンベルタンに与えています。まぁ・・おそらく飲めてはいないのでしょうが、クロ・サン=ジャックには樹齢100年超の葡萄だけで仕込んだスペシャルなキュヴェが有りますから、そこを意識してしまうと満点は付け辛いですよね。
そんな希少な2020年ものの村名ジュヴレV.V.です。昔は40ケース、2020年ものはたったの2ケースです。もう、グリオットやクロ・サン=ジャックのセットも作れないようになってしまいました。お早めにご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【村名なのに上値94ポイント(ジャスパー・モリス氏)って・・凄くないですか?・・2019年は村名ジュヴレ=シャンベルタンでさえも貴重品・・でも値上げせずに頑張ります!・・少量です!】

確か2004年ものは、店内に40ケース以上のこのワインが鎮座していて・・
「・・おい・・ど~すんのよ・・これ・・」
と自問自答?
まあ、何とかなってしまった・・と言うか、異常に良く売れてくれたので助かりましたが、そのころから比較すれば、良いところ5パーセントほどまでに減少しています。毎年20%は平気で減らしてくれるエージェントさんなので、本当に育て甲斐の無い・・(^^;; 売れるようになると10年掛けてほぼ全て分捕られてしまう訳です。
しかしこの2019年の村名ジュヴレ・・・A.C.ブルのコラムでも書きましたが、8月の降雨量の少なさが極少な濃密果実を生んだことが、本当に良く判る味わいです。
あの非常に厳しい評価点を付けるバーガウンドのメドゥズさんも90~92 ポイントと・・、ジャスパー・モリス氏の94ポイントには届かないものの近い形の評価点を出した上で、
「クープ・ド・キュール!アウトスタンディング!」
と言ってます・・まぁ、92点でアウトスタンディングと言うのも何だかな・・だったらもっと高い点を付けたら良いのに・・と思っちゃいますが・・。
あ、クープ・ド・キュールと言うのは、「心臓発作!」とか、そこから由来して「一目惚れ!」・・みたいな意味でして、
「・・ぞっこんです・・」
のような、最高の評価だと思えるものなんですね。凄いですね・・。
それにアドヴォケイトのウィリアム・ケリー氏は、89~91+ ポイントでメドゥズ氏よりは少し低め、しかも、
「飲むのは2027年以降!」
と、若飲みが普通の日本人が聞いたら・・
「もう・・終わってるんじゃないの~?」
と言いかねないようなことを言っています。
しかしながらケリーさんは間違ってないです。
でも、
「実は今飲んでも滅茶お美味しい!」
のも間違いないんですね・・はい。

極小果実満載ながらも決して「濃いワイン」では無いエレガンスを持ちつつ、「赤の小果実」の中域~高域と、「黒の極小果実」の「低域~中域」をしっかり持ち・・あ。ここは勘違いしないで聞いていただきたいんですが、「滅茶苦茶高質なリキュール的」な濃密さをも内包しつつ、そこにジュヴレ的な官能感を潜ませた・・そして全体的にはエレガントな仕上がり・・
そんな感じの見事な味わいなんですね。
メドゥズさんは、その凝縮した感じのある、ある種リキュール的に感じられる「エレガントだが分厚い果皮のニュアンス」が表情として全てポテンシャルをさらけ出し始めるのに、
「あと6年かかるよ。」
と言っているのでしょう。
そして、noisy的には、
「早く飲んでも美味しいが、完全に保有しているポテンシャルの表情を出してくれるのには6~7年かかる・・でも今までの2018年までのジュヴレのように、到着後1年以内に飲んで美味しく、そこから2~4年は閉じる・・と言うことは無さそうで、その凝縮した果皮の要素が徐々に分解され、いつ飲んでもそれなりに美味しいヴィンテージになった。」
んじゃないかと思っています。
そしてその上で、
実際、93~94ポイントと言う評価は、ブルゴーニュの場合はほぼ良い造り手の1級畑のものに該当します。PKさん全盛の20年前など・・そんなことは全く起こり得ませんでした。世の中、変わるもんですね・・。
赤果実と黒果実、そしてジュヴレ的な重厚さ、ジャン=マリ・フーリエの感性が相まって、この2019年の村名ジュヴレ=シャンベルタンが仕上がった訳です。1枚目の寄った写真の色合い・・何とも素晴らしいですよね?・・でも2枚目のように引いて撮った写真だと、上手く表情が出ないんですよ・・。本当はもっと大きな写真を掲載したいんですが、何かと別の問題も関係してきてしまうので・・すみません。
noisy も、毎年のように飲ませていただいているこの村名を大いにお勧めしたいところではあるんですが、上記のように、「本当に少ない・・」ので、どうにもなりません。是非お早めに・・もしくは、それでもまだ数の有るA.C.ブルをご検討ください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【赤から深紅へ・・見事なグラデュエーション!重量感と軽やかさの素晴らしいシンクロ!果実のミルフィーユ+カスタード的味わいと緻密さの競演です!!】
まぁ・・ティム・アトキン氏が呆れるような評価をされたのも判る、見事な味わいです。何と言いますか・・非常に難しいんですが、やはりジャン=マリは「感性の人」だと感じさせてくれます。
真っ赤な・・ピュアで鮮烈な赤から、赤い染料を何度も塗り、時間を置いて乾燥させ酸化させ、また重ねて塗りを施したような深紅の重厚な色合いを、自身の目と舌と鼻で直接感じることになります。
そのトップノーズはあくまでピュアですが、柔らかでやや太目な官能さを、ほんの少しだけ嗅ぎ分けることができるかもしれません。それでも鈍重な部分が全くなく、軽やかさがやがて命と質量を得て成長するかのごとく、見事に自然な「重さ」をも感じさせてくれます。重いのか、軽いのか・・の二者択一ではなく、その両方を持ちつつもバランスしている訳です。
豪奢なデザートのようでいて、そのカスタードクリーム的な味わいは、見事なドライさです。しかしそのテクスチュアは反対に「ウェット」・・実にしっとりとして気品に満ちています。
「これは・・ジュヴレ=シャンベルタンなのか?」
と、もしかしたらそんな疑問を持つ方さえいらっしゃるかもしれません。全ての相反する要素を同時に持ちながら、けっしてネガティヴな印象に結論付けされないバランスなんですね。
余りにスムーズで、とても自然なその振る舞いに、「凄み」はどこにも無いようにさえ感じられるかもしれません。
「・・ふと気付けばグラスが空いていた・・」
羽のような軽さと、完全球体に育って行くに違いないバランスには、たしかに見事な中域の構成が有るから達成できた味わいなんでしょう。
今まで、ジャン=マリのワインに師の一人であるアンリ・ジャイエの面影を感じることは余り有りませんでした。確か・・一度だけ、ふっとよぎったことは有ったかと記憶しています。
しかしながらこの2018年ものジュヴレ=シャンベルタンV.V.には、ジャイエ発案の低温浸漬由来の表情が見て取れるように感じています。
「そうだった・・ジャン=マリもまたアンリ・ジャイエの弟子だったっけ。」
それでもジャイエの味わいとはかけ離れています。ジャン=マリほどの新鮮でピュアな果実感はジャイエには無く、ジャイエに有った信じられないほどのワインの完成度もまたジャン=マリのワインには備わっていないのは事実だと感じます。
フーリエのワインは誰がなんと言ってもフーリエでしか造り出せない・・そう感じさせてくれた瞬間でした。今飲んでもとても美味しいです・・まったく飲み頃では無いとしても・・です。そして見事な熟成をも迎えることが出来るワインだと感じます。是非2018年のジュヴレ=シャンベルタンV.V.、飲んでみて下さい。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【これを飲んだらアンチ・フーリエの立場でも「ぎゃふん!」と言わざるを得ないはず!・・素晴らしい・・パーフェクトです!】
ワインは嗜好品ですから、好き嫌いでの選択が基本です。それで良いんです。嫌いなものを無理して飲む必要も無いし、そんなことをしたら還って身体に悪いですから。
でも、ちょっと飲み方を変えるだけで・・飲む時期を変えるだけで、理解がより深まるのは間違い無いことです。プロじゃないんですから、まずは簡単に美味しく飲める方法が良いんですね。
なのでこの、noisy が素晴らしいと言っているフーリエのジュヴレ=シャンベルタンV.V.2017年を美味しく、且つ、より理解が深まるように飲むには、
「到着して落ち着かせたらさっさと飲む!」
のが良い・・と言えます。
その上で、数年後とか十数年後とかにも同じものが飲めるのでしたら、これはもう・・最強の経験です。その経験がワインとのお付き合いをより深めてくれることに繋がります。
2016年ものも非常に美味しかったですが、2017年ものはより深~~い香りと味わいです。ポテンシャルは言うことは無いほどしっかり有ります。
軽く無く、重過ぎず、華やかだが出しゃばらず、ずっとそこにいてどっしりしているのに軽妙です。
別の言い方をすると、「まるでアンリ・ジャイエには似せても似つかない」と感じるのに、「ジャイエ的なパーフェクト・バランスに包まれているのに気付く」とか、「クラシックと思いきや、最先端だとも感じてしまう」とか、「重量感が特徴のジュヴレのワインに在って、これほどまでに華麗な姿で舞っているような姿に驚かされる」とか、「タンニンなどまるで感じないのに、その存在が無ければ出てこない表情が有る」などなど・・。
そして、結局は、
「フーリエは、誰にも似ていない。フーリエはフーリエ!」
と言う結論に達するしか道が残されていないんですね。
果実だけに終始しないミネラリティ由来の多彩な表情と、そのジュヴレのテロワールがもたらす「物凄いバランス」に感動していただけると確信しています。是非この素晴らしいジュヴレ随一のワインをご賞味いただきたいと思います。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【やはりジュヴレを代表するワインでした!繊細な表現と大きな構成・・赤い果実と黒みを帯びた果実がジュヴレのテロワールに溶け込んで滲み香ります!】
何だろう・・もう、万全なんですね。口に含むと何とも言えぬ心地良さや包容力に包まれ、ジンワリと肯定感が拡がって行く・・そんな感じの2016年ジュヴレ=シャンベルタンV.V.でした。何とも美味しいです。
何せ・・テイスティングの前日に届いていますから、それに通関が切れたのも直前です。荒れていて当然なんですね。プロの立場からは・・いや、偉そうに言いますが、もっと砕けていえば「慣れ」です。長くやってますと「荒れ」もちゃんと感じられるようにになります。「荒れ」が「荒れ」として感じられないことも有りますが・・いや、それすらも判りますが、やはりそれは素晴らしい仕上がりのワインなんですね。そしてこの2016年のジュヴレV.V.もそうでした。
2016年のブルゴーニュワインは、本当に戦々恐々としていました。酷い天気で全滅だ・・などと脅されましたし、僅かに造ることが出来たワインの価格は暴騰する・・などと言われました。
実際、昨年の2015年ものよりも確かに上がりました。特に上級キュヴェは値上げ率が半端ないですよね。フーリエはまだ・・かなり良い方だと思います。海外の価格を見ますと、グリオット=シャンベルタン2016年はショップでの単品価格、9万円以下は見当たりません。日本の正規品は・・安いですよ。ひとたびネゴシアンに渡れば、グリオットクラスでその倍はしますから。クロ・サン=ジャックに至っては、正規品の単品で4万円以上、ネゴシアン価格はグリオット=シャンベルタンと変わりません・・。ビックリです。・・あ、ついでに最近のオファーで見て仰天したんですが、あのユベール・ラミーのクリオ=バタール=モンラッシェのネゴシアン渡し価格が20万円以上のリストが在りました・・。呆れました・・。
そんなことよりこの2016年もの・・です。色合いをご覧いただきたいのですが、2015年ものよりも黒みが深く、赤い色合いが黒や紫に侵食されているようにも見えます。また、透明度と言う観点からはどうでしょう・・やや、「あっけらかん」と付き抜けているとは言えないですよね。僅かに半透明なヴェールに包まれているように見えるかと思います。
この辺りの透明度は「荒れ」を含んだ見え方ですね。飲む前に静置しておくことが出来ればクリアになったはずです・・が、前日に到着していながら立てて休ませることが出来なかったんですね・・。いや、2日の火曜日に到着しているんですが、先だっての台風で・・見事にやられてしまいました。外に置いている日本酒用のプレハブ冷蔵庫が有るんですが、その屋根が強風で飛んでしまいました。不幸中の幸いで人的被害やワインへの影響、ご近所に迷惑をかけるようなことにはならなかったので助かりました。
しかしながら、プレハブ冷蔵庫の上には「冷凍機や電気の配線」が有りますので、そのままにはしておけず・・突貫工事を自身でやらざるを得ない羽目になっちゃったんですね・・。他にも倉庫へ続く通路の屋根も飛ばされ、一部母屋にも破損が見つかりました。そちらは応急処置をして保険で何とかすることにしましたが、冷蔵庫の方は自力でやらざるを得ず、3日水曜の夜九時過ぎまで掛かって、ようやく形になった次第。これで何とかなるところまで来たと言う訳です。
で、ようやくその日の晩、この貴重なフーリエの2016年ジュヴレV.V.を・・立てて置けばもっと素晴らしかったのは言うまでも有りませんが、
「荒れを荒れとして感じさせない見事なテクスチュアとバランス・・そして構成」
で、noisyたちを包んでくれたんですね。思わず普段はほとんどやってないfacebookに写真を載せてしまいました。

何しろ連日の力作業、屋根に昇ったり降りたりを一日に何十回もやる訳ですので、足も腕もパンパン・・ちょっと写真にも写ってしまっていますが、腕が「プルプル」してしまったのか、グラスに液が飛んでしまっています・・お見苦しくてすみません。
いつもはこの2枚目の写真だけを掲載していますが、全体像の見える1枚目も、全てのテイスティングアイテムで撮ってます。何となく
「存在感が判るかも・・」
と思い、掲載してみました。
やはり2006年の、
「ドメーヌ・フーリエ大変身!」
から続くレベルの高いワインの供給は、ヴィンテージの特徴を踏まえつつ、さらに進化していると感じられます。
「造り手としてのセンス」が、このワインから隠しようも無く、滲んでいると思います。2016年も万全でした。他のアイテムもテイスティングしたいところですが・・諦めます。是非飲んでみてください。さすがフーリエ・・と感じていただけるかと思います。
因みに、2016年ジュヴレ=シャンベルタンV.V.の評価機関の評価は、
ジャスパー・モリス 92Points
バーガウンド 88~90Points
デカンター 90Points
ジョン・ギルマン 90Points
といった感じで、noisy的にはM.W.のジャスパーモリス氏が推しです。
その他のワインはすみません・・飲めませんので、判る限りの評価機関のポイントを掲載します。
因みに珠玉の「クロ・サン=ジャック」につきましては、以前より
「海外の評価が異常な位に思えるほど高い影響?」
も有ってか、仕入れ価格が暴騰しています。昨年販売させていただいた2015年もののクロ・サン=ジャックの「販売価格」と、今回の2016年もののクロ・サン=ジャックの「仕入価格」は・・余り変わりません。noisy が値付けを大きく変えたのでは無いですよ。それだけ評価が上昇してしまったし、生産量が少なくて厳しくなってしまったことを現しているのかもしれません。既存のヒエラルキーを信じると、海外でのクロ・サン=ジャックとグリオット=シャンベルタンの評価が変わらないのは理解しがたいかもしれませんが、それこそ以前ご紹介させていただいた、「2015ジュヴレ=シャンベルタン・クロ・サン=ジャック・キュヴェ・サントネールV.V.」の存在でも判るように、その凄さが世の人々に認知されたと言うことかもしれません。
●2016 グリオット=シャンベルタンV.V.
ジャスパー・モリス 95~97Points
バーガウンド 92~94Points
デカンター 95Points
ジョン・ギルマン 96Points
●2016 ジュヴレ=シャンベルタン・クロ・サン=ジャックV.V.
セラー・トラッカー 95Points
●2016 ジュヴレ=シャンベルタン・コンブ・オ・モワンヌV.V.
ジャスパー・モリス 95Points
ヴィノス 91~94Points
ジョン・ギルマン 93Points
バーガウンド 90~92Points
デカンター 91Points
●2016 ジュヴレ=シャンベルタン・シェルボードV.V.
ジャスパー・モリス 95Points
ジョン・ギルマン 93Points
バーガウンド 90~93Points
ヴィノス 91~93Points
デカンター 90Points
ジャンシス・ロビンソン 17.5/20Points
●2016 シャンボール=ミュジニーレ・グリュアンシェルV.V.
バーガウンド 89~92Points
ヴィノス 89~92Points
デカンター 90Points