実際のところはイケムは1999年にL.V.M.H.の傘下に入っちゃいましたんで、イケムに誇らしげにエチケットされていた「Lur Saluces」の文字が無くなっちゃってますよね。
以前は
Chateau d'Yquem
Lur Saluces
だったのが、
Chateau d'Yquem
Sauternes
になってます。

上記は1996年のイケムですから、当然ながら Lur Saluces・・・。まぁ、似ている文字列ではありますが、時代の流れを感じてしまいますね。
現在イケムの所有関係はどうなってるのか判りませんが、以前の醸造チームはそのまま・・と言うことだったと思いますんで、この数百年も所有している「シャトー・ド・ファルグ」も、同じように造られていると言われています。
生産量は1.5万本ほど、ボルドーのシャトーとしますと非常に少ないです。1本の葡萄の樹から1本のイケムが出来るが、ド・ファルグは2/3しか出来ないとも言われていました。非常に希少なソーテルヌです。
色合いも赤みが出てきていて、非常に美しいです。
で、名前はファルグ(村)ですけどね・・ホント、単純な名付けです。
今回は2004年と1998年で、アドヴォケイトはそれぞれ95点、94点とわずかに2004年ものの方が評価が高いんですが、
「2004年ものの方が僅かに赤みの入り方、進み方が早いように見える・・」
んですね・・面白いですね・・。
また、その色合いも実に色っぽい感じに見えます。写真を見比べられますと・・もしかしたら判るかもしれません。
どちらも評価の高いヴィンテージですし、価格もまだまだリーズナブルです。
またイケムよりは熟成が早いと思われますし、価格は1/4~1/3ですので、味わいが区別付かないと言うことも有って、とても面白い存在かと思います。
甘口好きの方には、飲んでおきたいワインのひとつでしょう。サリュース家の秘宝・・ド・ファルグです。ご検討ください。