え~・・すみません・・少量です。最近は安定感バッチリのフランク・コーネリッセンです。コンタディーノも非常にコストパフォーマンスが良く、バランスにも優れますが、そのロゼ版とも言えるのがススカールです。
少量なので飲まずにご案内させていただきます。申し訳ありません。
以下はコンタディーノのご紹介文です。
━━━━━
【安定感バッチリです。ナチュラルさ爆発!・・でも目立つ揮発酸無し!・・だから凄くピュア!ややジャミーなフルーツ感が素晴らしい!】
昨年の入荷分は4本で、どうにも成りませんでしたので飲めませんでしたが、今回はようやく2cs確保でき、2年越しでテイスティングしました。
10数年前までのフランク・コーネリッセンのワインは、刺激的で、不安定で、
「・・ん~・・判断に困るな~・・」
と言うのが正直なところ・・。いや、ぶっちゃけちゃえば、
「・・大丈夫か?・・飲んでも・・」
みたいな、ちょっと恐る恐る口にするような感じでいました。
それでも各試飲会では、オータさんも豪勢に最上級キュヴェの「マグマ」クラスまで出されて、一般のお客さにも飲んでいただいていて、そんな広報活動が実ったとも言えるかもしれません。
そんな感じの印象を持っていたものの、この数年はどうも様子が違うんですよね。
「ん?・・そっち系のアグレッシヴさは全く感じないけど?」
「かなりピュアな方向に向かってる・・その分、複雑な構成が見えるようになってきた。」
と感じさせてくれています。この2014年のコンタディーノも同様で、意外にも骨太で、繊細なテクスチュアが有り、軽やかさも、後口の「押し」もしっかり有る、普通にナチュラルでピュアなエキス系フルーツな味わいなんですね。
価格は昔から余り変わってない・・と言うか、昔の方が高かったような気がします。これにはオータさんが自社倉庫を建てたことが影響しているのかもしれません・・倉庫代は減価償却だけですからね・・在庫して倉庫代を支払い続けなければならない通常のアウトソースなエージェントさんとは、コストがかなり違いますんで。
それにしても「綺麗系」とまでは言わないにせよ、そう取って貰っても間違いにはならない綺麗なロッソです。火山の軽石系なミネラリティが基本で、マグマのようなパワフルさは、このコンタディーノには有りません。その変わり、マグマっぽいのは「ムンジェベル」で味わえますので、
「比較的軽やかなコンタディーノ」
「重量感も備わり迫力の有るムンジェベル」
と、とりあえずご理解ください。非常に美味しかったです。お勧めします!
以下は前ヴィンテージ以前のご紹介文です。
━━━━━
【たった4本の入荷?!】 ・・・なので、飲みようが有りません。このクラスを4本仕入れてどうすんの?っちゅう感じですが、ピュアな味わいで比較飲み易いと想像しています。そんなにビオビオはしていないと・・。色合いは2010年よりもしっかりしていると思います。
以下は2010年のロッソ・デル・コンタディーノ8 のコメントです。ご参考までに。
━━━━━
【コーネリッセンのワインは最近結構フツーです!】 人間、齢を経ると丸くなる・・・と言われます。ま、noisyにしても、きっとそうなのかもしれません。自分本人は子供の頃からちっとも変っていないようにも思ってますけど、気付かぬうちに「成長」と言われることをしているのでしょう。・・誰だ?退化じゃないのなんて言ってるのは!
noisy の場合、仲間内では、人呼んで「揮発酸検知器」と言われるくらいに、揮発酸には敏感です。その時、ほぼしてなくても、時間の経過で上昇してくる揮発酸値を嗅ぎ取ってしまいます。ま、ワイン以外の何の役にも立ちませんけど・・。
揮発酸は、それ自体は要素のひとつと言えます。でも厄介なのは、総量としての揮発酸生成が多すぎる場合と、「生きている揮発酸が多分に含まれている場合」です。後者の場合、酷い時は30分で・・
「・・これって・・お酢でしたっけ?」
と、洒落にならないような事態になってしまいます。
でも笑ってられないんですよ。実際、そんな自然派ワインは山ほど出荷されているんですから・・。勿論、揮発酸値が高目だよ・・と知っての上での入手なら良いかと思いますが、
「とても美味しいよ」
と言われて購入して、
「あ~、そうか~、これがワインの美味しさなんだ~!」
と勘違いされる若者が多くいるようで・・。ほんと、冗談じゃ済みません。
さらには、売り場で熱にさらされちゃってて、もう、「ひねたお酢」って、なんだこりゃ~・・みたいになっちゃってるんですね。いや、ホント、実際に有った話ですからね。勿論、お客さんの購入後の管理が悪くてそうなってる場合だって多く有るんですよ。
このコンタディーノ8ですが、勿論、揮発酸が無いとは言いませんし、極僅かな還元香も有ります。でも、自然派ワインに親しまれていらっしゃるnoisy
のお客様や、若い方々は、全く問題無いと言えるでしょう。
それどころか、美しくピュアなアロマ、適度な複雑性も持つ赤い果実とミネラリティ、芯がしっかりと有り、軽~く飲めるのに、実は飲み応えもたっぷり有ると言う・・本当は不思議なバランスなのに、それにも気付かないほどナチュラルな美味しさなんですね。
「え~、フランク・コーネリッセンって・・・こうじゃないはずなのに!」
なんていう、昔の荒々しくも若かりし暴力的なビオの味わいを信奉してらっしゃる方には、かなり物足りないかもしれません。でも、ワインはお酢じゃ無いんだから・・・。見る見るうちにお酢になり・・とかは、やっぱり駄目ですよ。それに、揮発酸が高過ぎると、中盤から後半に掛けて、どんなワインも同じ味わい・余韻になっちゃうんですね。
とてもナチュラルで、揮発酸値はゼロでは無いけれど、それが良い方に・・つまり、複雑性の一要素として存在しているピュアな味わいのワインです。ネレッロ・マスカレーゼを中心に、様々な品種をブレンドして出来たコンタディーノ、農民ワインです。お奨めします!