● 新規取り扱いのヴェネトの自然派、イル・カヴァッリーノをご紹介します。リーズナブルなビオ系ワインをガンガン輸入しているヴィナイオータさんの扱いです。
オータ社長さんのご紹介いただいてる文章、人のことはとても言えませんが、明瞭ながらもワインについては良く判らない・・とりあえずはヴェネトのビオ系ワインを新規取扱になったのでよろしく・・と言うことなんでしょう。
早速飲んでみましたところ、
「元気はつらつ!ナチュラル感もバッチリ!不安要素はほぼゼロ!」
と言う、非常に有り難い品質でした。
ただし、ヴァルポリチェッラのような重厚な飲み口では無く、中口と言って良いでしょうか。軽くは無いが重く無く、果実感がちゃんと有るワインです。強調されたエッジ感が無くとても滑らかですので、きっと気にっていただけると思います。
■オータ社長さんより

<イル カヴァッリーノ>
4年前のちょうど今頃、
「よほどのことがない限り取り扱う造り手の数を増やさない」
と拙ブログにて宣言したのですが、この4年の間に8軒ほど造り手が増えていました(笑)。“よほどのこと”がこれほどの頻度で起きるということは取りも直さず若い意欲ある造り手がどんどん出現しているということと、本来受けるべき注目脚光を浴びきっていない造り手&生産地域がまだまだ沢山いる&あるということを意味し…。“変”、“マイナー”と呼ばれていたものが徐々に市民権を勝ち得ようとしている歴史的変革の場面を目撃できる事、そしてその一端として参加させてもらえる事はオータにとって非常に光栄な事だったりします。
というわけで、バルバレスコの造り手カシーナロッカリーニに続く“2016年度よほどのこと”シリーズ第2弾、イル カヴァッリーノをご紹介させていただきます!!
当主のサウロ・マウレは1985年生まれの31歳、我らが先生ラ ビアンカーラのアンジョリーノが世に送り出した新たなお弟子さん造り手になります。牛など家畜の肥育を生業とするサウロのお父さんリーノはアンジョリーノとは旧知の仲(なんと若かりし頃一緒にジャズバンドを組んでいました)。自然環境と調和を図った農業への取り組みや人為的な関与を極限まで排しての醸造など、アンジョリーノのワイン哲学が垣間見える話を父リーノから初めて聞いた時、とても感動し、強い共感を覚えたとサウロは言います。リーノの一家が所有していたブドウ畑を譲り受けたことでワイナリーとしての活動をスタートさせます。今現在はガンベッラーラと隣接する集落、モンテベッロ ヴィチェンティーノにある畑で白ワイン用のブドウを、ダニエーレ ポルティナーリのいるコッリ ベーリチでは赤ワイン用のブドウを栽培し、2011年がファーストヴィンテージ、セラー建設の許可がなかなか下りないため、2015年まではアンジョリーノのセラーで醸造を行いました。
畑&セラーでの仕事は師匠同様に、ボルドー液以外の一切の薬剤を使用せず、そのボルドー液の使用量も減らす試みをし、添加する酸化防止剤の量も極限まで少なくする か完全無添加でボトリング。今回入ってきたのはガルガーネガ、ソーヴィニョン、ドゥレッラ、ピノ・グリージョで造るグランセルヴァ、厳選したガルガーネガで仕込むプリ(愛娘のプリシッラちゃんの愛称)とメルローとカベルネ・ソーヴィニョンのカ・ロンバルダの3種類で全て2014ヴィンテージです。雨が多く太陽に恵まれなかったという点では差はありませんが、アンジョリーノやダヴィデ・スピッラレと違い雹の被害を免れられたため、マシエリやクレスタン同様に濃度には欠けますが、それらのワインほどナーバスさ(雹害でブドウ樹 &ブドウが受けた肉体&精神的ストレス由来の)がなく、非常に素敵な飲み心地のあるワインとなっております。