【大きめのグラス、出来ればマグナムグラスで飲んでください。めちゃ美味しいドルチェットです!】2018年ものドルチェット・ダルバもアドヴォケイトで90ポイントでした!

久し振りに飲んだサンドローネのドルチェットです。いや~・・テッカテカに輝きながら口内、舌、喉を通って行くシルキーなテクスチュアのドルチェットはサンドローネならでは!・・と言って過言ではないでしょう。高貴ささえ漂わせ、実に旨いです。ガッサガサなテクスチュアの真っ茶っ茶色なドルチェットが普通でしょう?この美しい、濃くも無く淡くも無い、美しい赤紫が全てを語っています。石灰のトーンまで写しているようじゃないですか!・・写真がたまたま良いのか、それとも腕が良いのか・・いや、やはり写真と言うのは恐ろしいもので、実際に目で見るよりも正直だったりしますから・・。
しっかりとベリーやチェリーの小果実的味わいが有ります。果実感たっぷりで有りながらも縦構造が深いので、安直な味わいでは無いんですね。ドルチェットを小馬鹿にしがちでは有りますが、サンドローネは別格と言えます。
今回、数がそんなにはご用意できなかったので・・正規ものの特売です。是非お早めにご検討くださいませ。実に旨い!一推しです!
以下は大昔のコメントです。リアルワインガイドでイタリア編をやっていた頃の話しをしていますね・・。懐かしい!
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有る意味でドルチェット・ダルバの理想型と言えるんじゃないでしょうか?今までは数が少なくて、あっという間に無くなっていたワインです。詳細をお知らせしたくても..殆どの方に渡らない状態でした。
またこのような繊細なドルチェットは、口径の小さな ISOグラス では、ポテンシャルを発揮できないため、ポイント評価は厳しい部分が有ります。(繊細なドルチェットなるものがほとんど存在しない為に起きる悲劇とも言えます..)
脱線しますが、繊細系、大樽系 等の若いワインをISOグラスでテイスティングすると、まず樽のニュアンスを拾ってしまいます。新樽系のワインでもトップノーズに樽のニュアンスが来ることでご理解いただけるでしょう。つい最近まで入っていた入れ物のニュアンスが伝わることは極自然なことです。そして、大樽系の綺麗なワインなら、トップノーズに感じられる酸化香に混じった抜栓初期の不安定・不健全な部分を嗅ぎ分け、ややもすると「劣化」とか、悪く感じすぎると
「ブッショネじゃないの?」
とかマイナスに判断してしまいがちです。こういった場合は口径の大きなグラスに移し替えるとか、デキャンタしてみるとかしてみると全く無くなってしまいます。むしろとても伸びやかでピュアそのものに感じられると思います。
まあ、サンドローネさんのドルチェットがお好きな方はその当たりは重々承知で、
「いいの、いいの、あんまり知らない方が幸せだし、手に入れるのが少しでも楽になるんだから..」
と、思っていらっしゃるんでしょう。
RWGのかなり昔発行の第5号では(そうそう、noisy 大特集を組んでいただきまして有り難うございました)、noisyの健闘及ばず、やや低い評価に甘んじてしまいました。まあ、ISOグラスですので..仕方がない部分でもありますが、もし、一瓶お付き合いする機会があったなら、大きくその印象を変えるに違い有りません。アルターレのバルベーラも含め、このサンドローネのドルチェットは、「さくっと購入するべきワイン」と申し上げておきましょう。
今回は珍しくテイスティング・コメントからはかけ離れた部分でもご紹介をしてみました。「優しさ」「しみじみ伝わる質の良さ」「エレガンス」に長けた素晴らしいワインです。