
2020年ものの山火事が響いているのでしょうか。入ってくる数も少なく、また・・
「海外メディアの評価がほとんど見当たらない!」
んですね。
まぁ・・造れるワインが少なければ、メディアに露出してくる回数も少なくなるとは思いますが、このニーサ、モンタジ、ビショップ・クリークの3トップ・キュヴェは、今のところ・・ワインライターのマシュー・ジュークスさんのものがほとんどを占めています。稀にデカンター誌のものが見当たりますが・・新型コロナウイルスでテイスティングの機会も奪われたのかもしれませんね。
マシュー・ジュークスさんは、ベース・キュヴェのランサンブルにとんでもないほど高い98+ポイント(19+/20ポイント)と付けていまして、このまさにシャンボール的なツヤツヤ感とポテンシャルを見せるニーサには、97ポイントと・・
「かなり渋い評価!」
をしています。
まぁ・・それも理解出来なくはない・・「新世界的な舌と鼻」が仕上がっている方には、どうしても直近の美味しさを多く受け取る傾向が有ります。いや、ワインファンならそれも良いんですが・・好みですから。でもプロは・・それじゃいかんと思うんですけどね。
その昔、noisy も・・不当に低いブルゴーニュワインの評価に、しょっちゅう・・怒ってました。2000年頃のnoisy の新着をご覧になっていた方は、
「noisyさん・・何をそんなに怒っているんだろう・・」
と思われていたかもしれませんね・・。
「(若い頃はやんちゃしててね・・)」
と言う訳では無かったんですね。ただ、数十万本も造っているボルドー1級シャトーのワインの高い評価に比較して、1樽~2樽のブルゴーニュのグラン・クリュの・・とんでも無く低い評価にキレ気味だっただけです・・。

言ってしまえば・・新世界のワインは、王者フランスワインをどうやって負かすか?・・その方法・・と言いますか、その試合をどうやって行い、それをワインファンに見せつけるか?・・と言うようなことを考えていたようです。
「スタッグス・リープがシャトー・ムートンを下した・・・」
「シャトー・モンテレーナがルーロのムルソー=シャルムに勝った・・」
まぁ・・俗に言うところの1976年5月24日のパリでのパリスの審判..でしょうかね。もしその辺、興味がございましたらググってみてください。
また昨今は来日される外国人の方の、
「日本びいき」
が半端無いようです。
日本食もしかり、安全で気持ち良く過ごせ、四季のある自然と、都会と田舎の対比、人々の穏やかさなど・・それを帰国して口々に・・
「日本は素晴らしい!」
と言うものですから・・日本にいらっしゃる方々が非常に増えていると聞きます。
その「日本食の美味しさ」は、日本人的な感覚だけがそれを知っているのかと思っていたら、決してそうでは無いんですね。アチコチの国々からいらして、寿司やラーメンばかりでなく、お茶やせんべい、納豆から漬物までも・・
「日本って半端無い!」
と、滅茶美味しいと・・おっしゃっているようなんですよ。そして日本酒を飲まれた方々も口々に美味しいと・・そして海外への販売も凄く増えているようです。
ですから・・ワインもまた、日本人的な感性そのものが輸出?できるようになって来ていると・・感じます。そもそも25年前までは、
「ブルゴーニュワインをまともにやっていると笑われた」
訳でして・・Noisy wine もネット販売に出て、2023年で25年を経過しました。みんなボルドーをやっている時にブルゴーニュですからね・・。今や、中国をはじめとする東南アジアでは、ブルゴーニュも自然派も大人気です・・まぁ、今中国はどうなのか、判りませんが、
「これも日本人的感覚が輸出された?」
ことの一つのように感じます。
その意味でもこの2021年ニーサ、2020年のフルール・ブランシュを超えるポテンシャルを持っていると感じます。是非飲んでみてください。今飲んでもかなり美味しいです!
以下は以前のレヴューです。
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【テイスティングの時点ではモンタジに遅れを取りましたが、ポテンシャルでは負けていないです!素晴らしいテロワール!】
この赤果実の集合体!・・素晴らしいですね~!・・noisyの場合は基本的にアメリカのピノは余り好みでは無い・・と思っていました。
評判の良いカリ・ピノを飲んでみても、豊かだとはしても甘かったり・・ブルゴーニュ的だとしても若い時には平坦過ぎたり・・アルコールが強くて浮いていたり・・それに何より、
「・・・ちょっと高く無いか?」
と言うのも有ったんですね。なので、デイリー価格のものはネット販売開始当初は扱っていたのですが、その内に誰も買ってくれなくなってしまいまして、いらっしゃるのはカルフォルニア系のエージェントさんの売込みばかり・・と言う状況になってしまった訳です。なので、
「ちょっとアレルギー感」
が残っていたんですね。
ですが、この「ニーサ」のような素晴らしいエレガンスを持ったワインだとしますと話は別ですよ。noisy の想像よりも相当早く、
「高いレベルに到達した!」
と言えるんじゃないかと思います。

2017、2018、2019年のグラスの写真が、物凄いグラデュエーションになってしまっています。
しかしこのニーサ2019年、ミネラリティが凄いんですよ。なので、言ってしまえば・・
「モンタジよりもタイト」
です。
なのに隠しきれない気品の高い赤い小果実の群生・・。フィネスと言って良いんじゃないかと思いますが、「質感」が凄いんですね。
テイスティング時ですと、
「質感ならニーサが凌ぎ、現在のバランスでモンタジが勝る」
と思います。ビショップ・クリーク2019年は、その中間でしょうか。これも素晴らしく良いワインです!
実は、非常に少ないニコラ・ジェイのシャルドネが届いているんですよ。これを飲むか飲まないか、数が無いので悩んでいるところだったんです。でも、
94 Points Nicolas -Jay Affinites Chardonnay 2019 Willamette Valley. Oregon
95 Points Nicolas-Jay Bishop Creek Chardonnay 2019 Yamhill-Carlton. Oregon
と言う、ジェイミー・グッドさんの評価を見つけてしまったら・・テイスティングしてみたくなってしまいました。なので、今回のご紹介はパス、次回以降をお楽しみにされてください。
兎にも角にもニーサ!・・素晴らしいです。ちょっと「るみゑさん」入ってる感じです。是非飲んでみて下さい。
以下は以前のレヴューです。
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【noisy の大のお気に入りです!まるで見事なシャンボール=ミュジニー!・・1級以上並みのポテンシャルを感じます!】
これは美味しい!・・本当に美味しいです。最近ようやく飲ませていただいた2018年ものです・・2017年ものは少な過ぎて飲めていませんでした。
しかしながらようやっと飲めた2018年ものには感動しました・・。シャンボール的なテッカテカな明るさと、シルキーな舌触りに、赤い果実がドライに繊細に「たわわ」に感じられます。
しかも・・これを言って良いんだろうか・・シャンボールでも中々出会えないような、極々小さな実が・・口内ですり潰しても潰しきれないほど、細やかに感じられるんですね。それがまた物凄いポジティブなニュアンスとなって感じられて、
「わ~・・滅茶美味しいわ・・」
となってしまうんですね。
例えば、物凄く果実感が有って、ジューシーで美味しい!・・と言うワインは、それなりに結構存在します。ですが・・それって品格は別の話しなんですよね。むしろ、あまり果実果実してると品格は下がる・・下品に感じられてしまう部分が有りますし、繊細さも消えてなくなってしまいます。大雑把な味わい・・と言うことになります。
でも、こちらのニーサは違うんですよ。果実はそれなりには有りますが、やはりフレンチ式なんですね。なのでフィネスが有って繊細で、その一つ一つの要素がそれらの気品を持ちつつ、果実感も持っている・・そんな感じなんです。
なので・・美味しくない訳が無いじゃないですか!・・この美しさには脱帽でした!これは是非、何とかして飲んでいただきたいと思います。
まぁ、ニコラ・ジェイはワイン屋も全く飲んでいないので・・売れる訳が無いと思いますんで、きっと他のお店でも余っているはずです。もし完売していたらコンディションの良いお店で探してみて下さい。素晴らしいです!