ピュアで美味しいワインをnoisyがご紹介します。 自然派、ブルゴーニュ、イタリアワインを好きな方は是非ご来訪ください。
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■ セシル・トランブレイ来日記念!
2025年2月19日テイスティングセミナーレポート・・by oisy

 お忍びで・・と言うことでは無かったのですが、この2025年2月にひっそりと忍び足でセシルが来日してくれていました。
 少数人数でテイスティングセミナーを行うので是非・・という事で noisyをご招待してくれたのですが、時はまさに決算真っ最中・・新着も何とかこなさないといけない・・激務中と言うことで noisy は参加を断念・・残念でしたが・・。
 せっかくご招待してくれたので、「noisyは都合付かないけど oisy でも良いか?」と尋ねたら二つ返事でOKが出たので、oisy を派遣することに。
 まぁ・・日本初輸入の時から延々と扱わせていただいて、「こんなに凄い存在になられるとは!」・・とは思っていましたが・・(^^;;
 ただ行かせるのも癪なので、oisyにレポートを書いていただきました。
 1級畑だとばかり思っていたレ・ボーモン・バがグラン・クリュを名乗れる部分を含んでいて驚いた・・とか、醸造の時はどんな風に意識しながら行っているかとか・・
「梗の使用は料理に塩で味をつけるようなもの」
「料理人で例えるなら、プレスは火入れ」
などなど、感触や感覚の部分の細かい部分まで話してくれたようですよ。oisy渾身で書かせていただきました。セシルファンならずとも、ワインにご興味のある方ならきっと必見のコラムです!
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ニコラ・ジェイ

ニコラ・ジェイ

アメリカ Nicolas Jay オレゴン
● 2022年のニコラス=ジェイです。まぁ~~~・・呆れるほどに海外メディアの評価が高いです。でもじゃぁ・・外人さんがお好きな

「マッチョでクリーミーで甘いピノ・ノワールやシャルドネか?」

と言いますと・・真逆です。

「ブラインドでテイスティングしたら新世界とは誰も思わないだろう」

と言うのが noisy の予想です。それほどにブルゴーニュにそっくりです。noisy 的には、来日され感化された外国人観光客の方々や海外出店の日本の飲食店の影響で日本人的感性が海外に輸出されたお陰で、エレガントで美しい味わいを愛でるようになってきたものと考えています。日本に住んでいらっしゃるテイスターの方もいらっしゃいますし。

 今回の2022年ものは、数が非常に少なく・・ランサンブルは飲めましたが他は飲めるような状況では無かったので、

「海外メディアを出汁に使う・・ちょっと汚い手法」

でご紹介させていただきました。ぜひ楽しんで読んでいただけましたら幸いです。

「98+ って・・マジすか?」

「著名メディアも96ポイント!?」

 凄い時代になったものです。どうぞよろしくお願いいたします。

◇ニコラス=ジェイより
 2022年は近年の中で最も特殊なヴィンテージ。冬の気温と降水量は平均的だったが、4月に入っても気温が上がらずに冬のような気候が続いた。その後、気温が上がって開花期も無事に過ぎたが、夏も比較的冷涼だったので収穫は10月に入ってから開始した。9月は特に夜間が涼しかったので日中との気温差の影響が葡萄に素晴らしい酸味を与えた。シャルドネはアロマ豊かでチョークのような鉱物的なニュアンスと桃やパイナップルをグリルしたような香りにフレッシュな酸味も感じられる。果樹園を連想させるようなたっぷりの果実味とミネラル、トーストのニュアンスが濃厚にハーモニーを奏でていて、コートドボーヌの白ワインを連想せずにはいられない。ピノノワールは昔のヴィンテージを思い出させるような冷涼なアロマがあり、空気のように軽やかでエレガントなストラクチャーながらもコクのある複雑さ、柑橘類のような酸味と濃厚なブラックベリーのリキュール、ミネラルのエッセンスなどが混ざり合っていて、最初から最後までエネルギッシュで緊張感がある。

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 2021年のニコラス=ジェイをご紹介させていただきます。前年の2020年ものは山火事でほとんどのキュヴェがリリースされませんでした。2年ぶりのリリースとなります。

 noisy も2020年フルール・ブランシュは飲めたものの、ほとんどが2019年以来のテイスティングになりましたが・・

「ニコラ=ジェイ始まって以来の凄い出来!」

と申し上げておきたいと思います。


 以下は「 NICOLAS-JAY 」よりのコメントです。


 2021年は前年の冬から暖かく乾燥していて、春になると冷涼で雨が降る日が多くなったが葡萄の開花期は順調に過ぎた。6月には気温が45℃を超えるようなヒートドームが発生したが、幸いにも葡萄にそれほど影響を及ぼす時期ではなかったのでそこまで被害は出なかった。8月には気温も落ち着きを取り戻したので葡萄はゆっくり成熟することができ、9月初旬にシャルドネ、9月下旬にピノノワールを収穫。収穫量は多く、適度な糖度と酸味で葡萄の状態は素晴らしく、柔らかくスパイシーな果実味と滑らかな舌触り、緊張感もあり余韻がとても長い。2020年が山火事の影響でワインが造れなかったが、その翌年にこれほど素晴らしい出来になったことに感謝している。

 そして・・海外メディアの情報は、上級キュヴェになればなるほど出て来なかったのですが、飲まれた(奇跡的に飲めた)マシュー・ジュークスさん・・イギリスの著名なワインライターの方の評価を上げますと・・

「20点法ですべてが18.5以上!」

と言う、非常に高い評価をしていました。ベースのピノ・ノワールの「ランサンブル」に至っては、

「19+ポイント!」

ですから・・上位のキュヴェを凌ぐ98+ポイントと言うことになります。


 まぁ・・気持ちは判ります。今一番開いているのがランサンブルだから・・です。

 幾分、差し引くとしましても、2021年もののニコラ=ジェイは素晴らしい出来だと感じ入りました!ご紹介の全てのキュヴェをテイスティングしてのコメントです。是非ご覧いただけますよう・・どうぞよろしくお願いいたします。


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 2019年のニコラ・ジェイ・・素晴らしい出来でした!

「・・これ、本当にニコラ・ジェイか?」

と思えるほどでした。

 まぁ・・もうそんな戯言は聞き飽きたとおっしゃるに違い無いんですが・・嘘は申しません。一番下の「ランサンブル」で結構!・・飲んでみて下さい。必ずや「嘘じゃ無かった」と・・思っていただけると確信しています。

 そして何と、

「2020年ものは赤ワインが造れなかった!」

ことが判明しています。山火事による影響だそうです・・2019年ものが半端無く良かっただけに残念です。葡萄の樹自体に影響がなければよいのですが・・まだ詳細は不明です。どうぞよろしくお願いいたします。


■造り手による2019年
 2019年のオレゴンは暑かったブルゴーニュとは対照的に我々がこの地でワイン造りを始めてから最も涼しい年だった。夏の日差しはいつも通りだったが熱波が来ることもなく、特に早熟というわけでもなく9月にはすでに気候は涼しく時々雨も降り、曇りの日が多かった影響で葡萄の成熟はゆっくり進んだ。結果的にストラクチャーはあるが硬さのないきれいなヴィンテージになっていて、これまでで最も軽やかな味わいになっている。優雅で上品、控えめながらも心地よいバランスがあり、一般的なアメリカ産のワインとは全く違う味わいになっている。ブルゴーニュのヴィンテージで例えるとするならば、2011年かもっと古ければ2001年といった印象になっている。本来であれば来年リリースするはずの2020年ヴィンテージはアメリカ西海岸で起きた大規模な山火事の影響でピノノワールが全く収穫できず、赤ワインは醸造していないので2019年ヴィンテージを長く楽しんで貰えれば嬉しい。
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 フィネスさんからメオ=カミュゼの新プロジェクト、アメリカはオレゴンの「ニコラ=ジェイ」をご紹介します。ブルゴーニュ的感覚を持った造り手ジャン・ニコラ=メオと、音楽関係で育ったジェイ・ボバーグ、そしてボランティアをしていたと言うトレーシー・ケンダルのジョイントです。

 ジャン ニコラ メオ氏はブルゴーニュ地方ヴォーヌ ロマネ村の「DOMAINE MÉO-CAMUZET」の3代目当主。師匠であるアンリ ジャイエ氏の教えを受け継ぎながら素晴らしいワインを造り続けています。ジャン ニコラ氏はパリ生まれの都会人で元々はワイン造りではなく経済学などを学んでいました。アメリカにも留学していた時期があり、その時に将来「NICOLAS-JAY」の共同経営者となるジェイ ボバーグ氏との出会いがワイン造りへ情熱を注ぐきっかけとなりました。




 ジェイ ボバーグ氏はデジタル音楽配信会社の社長で様々なミュージシャンを育て、世に送り出してきました。同時にブルゴーニュの
「シュヴァリエ デュ タスト ヴァン」
の会員でもあり音楽同様にワインも深く愛し、1983年からオレゴンのワインを飲み続けてその可能性を探ってきました。2011年にウィラメット ヴァレーを訪れた際、この地域が持つ類稀なるポテンシャルに惹かれ、ジャン ニコラ氏と共にビショップ クリークの畑でのワイン造りを始める決意を固めました。


 トレーシー ケンダル女史は米国の太平洋岸北西部生まれ。ワシントン大学で公衆衛生や人類学について学び、ブラジルのスラム街でのボランティア活動を通して様々な経験をしました。

 その後、カリフォルニア大学でワイン醸造と葡萄栽培の修士号を取得。アメリカを始めオーストラリアやニュージーランドの生産者の元でワイン造りの修業をし、2014年にジャン ニコラ氏とジェイ ボバーグ氏と出会い、彼女の人生は大きな転機を迎えることになります。



 経済学を学ぶため、アメリカに留学中だったジャン ニコラ氏のクラスメイトにジェイ ボバーグ氏の妹が居たことが2人の出会いのきっかけでした。彼らはすぐに意気投合してお互いワインへ情熱を傾けることになり、ジャン ニコラ氏は故郷のヴォーヌ ロマネに戻ってドメーヌを継ぎました。

 その後も度々アメリカを訪れ、オレゴンのウィラメット ヴァレーの気候風土がブルゴーニュに共通するものを持っていると感じ、オレゴンワインの将来に興味を抱くようになりました。2012年、長年オレゴンワインの可能性を探っていたジェイ ボバーグ氏からウィラメット ヴァレーでのワイン造りの話を持ちかけられ、ジャン ニコラ氏はヴォーヌ ロマネで培った知識と経験をオレゴンのピノ ノワールに注ぐことを決意。そしてアメリカを始め様々な地域でワイン造りを経験し、ジャン ニコラ氏&ジェイ ボバーグ氏と同じ情熱と精神を持つトレーシー ケンダル女史がチームに加わり、「Nicolas-Jay」は完成しました。

 「Nicolas-Jay」のワインに使われるピノ ノワールはウィラメット ヴァレーの中心にあるビショップ クリークと呼ばれる畑に植えられています。ワイン造りはジャン ニコラ氏の指導の下、トレーシー ケンダル女史が中心となって伝統的なブルゴーニュの手法で行われています。手摘みでの収穫後は葡萄が潰れないように小さな容器に入れて醸造所まで運び、選別台で厳しく選別します。アルコール発酵は樫樽で21日間行い、ワインに固さを出さないように圧搾も軽めに抑えてシルクのように滑らかな舌触りになるよう努めています。その後、新樽32%のフレンチオークで15ヵ月間熟成させてワインに厚みや深みを与えています。



2022 Pinot Noir Willamette Valley l'Ensemble
ピノ・ノワール・ウィラメット・ヴァレー・ランサンブル

19245
自然派
赤 ミディアムボディ
アメリカ
オレゴン
ウィラメット・ヴァレー
ニコラ・ジェイ

■メディア情報
◇2022年もの
 18.5/20 Points (≒97 Points) Matthew Jukes
 95 Points Decanter
 94 Points Jeb Dunnuck
◇2021年もの
 19+/20 Points Matthew Jukes
 96 Points 2025-2040 Audrey Frick jebdunnuck.com
 93 Points Decanter

■エージェント情報
 今までのウィラメット・ヴァレー・ピノ・ノワールに新しく「L`Ensemble(ランサンブル)」というキュヴェ名を追加。フランス語で「調和」を意味する言葉で、葡萄畑の自然と醸造テクニックの調和を表現するためにこのキュヴェ名を付けました。基本的な醸造方法は変わりませんが、以前よりもシングルヴィンヤードの比率が上がり、さらに収穫量を抑えてよりクオリティの高い洗練された葡萄を使用するようになりました。ウィラメットヴァレーの8つのヴィンヤードの葡萄を区画ごとに別々に醸造して造られたワインのより良い樽を選抜して複雑さと深み、繊細さなどを表現できるように何度もブレンドを繰り返して完成させています。濃厚な黒い果実味と熟成のポテンシャルを感じさせるタンニン、複雑味もあり、価格は維持したままでより高品質のワインを造ることにチャレンジしています。

◇造り手より
 甘い木の香りや土の香り、ハツラツとしたラズベリー酒、藁を切ったときのようなフレッシュな香り、そこに赤い花や白胡椒、ローストしたローズマリーや良く熟したブラックチェリーの香りも感じられる。白い桃や柑橘類を連想させる果実味にぎっしり詰まった緻密なタンニン、口の中で広がるにつれて赤や青色のたくさんのフルーツも感じられるようになりワインに複雑さを与えている。フレッシュさもあるがジューシーで飲みごたえのあるワインになっている。このキュヴェを造り始めて4年目になるが、毎年葡萄の収穫を繰り返すことで畑の特性が分かったきたのでこれまでで最高の出来になっていると思う。
750ML 在庫  3   ご注文数   本
¥12,800 (外税) 
【なんとベースのキュヴェに97ポイント、95ポイント、94ポイントと言う凄い評価!・・フラワリーで軽やかなアロマに溌剌さを乗せたブルゴーニュそっくりの味わいです!】
 まぁ・・海外のメディアは誰かに忖度しているのか、本気なのかは不明ですが、少なくとも・・

「オレゴンでブルゴーニュそっくりの凄いワインが生まれている!」

そのことに驚いているのかもしれません。

 オレゴンと言えば・・まぁ・・過疎地でしょうか。人よりも家畜の方が多く、畜産や農業で頑張る方が少々いらっしゃる・・みたいな感じなんじゃないかと思うんですね。もちろん、葡萄を育て、ワインにして生計を立てる方も多くいらっしゃいますし、日本から和牛を育てるためにオレゴンに行かれ頑張っていらっしゃる方もおられるようです。ですが・・まぁ・・人は少ないと思います。

 で、この・・「ランサンブル」と途中で名前と内容が変わった、ニコラス=ジェイのベースのキュヴェ、2022年ですが、マチュー・ジュークスさんは97ポイント、デカンター誌は95ポイント、ジェブ・ダナックさんは94ポイントと・・ブルゴーニュの生産者さんたちが聞いたら・・

「・・んな訳有るかい!!」

と焼餅を焼くに違いないほどに高い評点が出ています。

 noisy も、2022年のニコラス=ジェイはこのランサンブルしか開けられない状況でしたので、noisy のコメントは後回しで・・まずはマチューさんがこんな感じのことを言っていると・・申し上げます。

「このフレーバーの「組み合わせ」には 9 区画以上のブドウの木が使用され、2022年ものはシア産の果物を加えることにしました。」

「ジェイは、一度閉じて後で再び開花するタイプと考えており私もそう思います。」

「2022年は病気の問題のためモンタジが減ったので、このワインはよりフルーティーなワインになる可能性が高い。」

「これはブレンドの芸術の一例であり、単独のワインよりも無限に複雑なワインを作ることができますが、見事に達成されました。」


 普通は入ることの無い上級のモンタジの葡萄までブレンドすることによりフルーティーで若々しく、しかも深く複雑な味わいになった・・と言っているようです。


 では破格の95ポイントまで付けたデカンター誌はどうでしょうか。

 このワインのかなりの部分は最大 1/3 までビショップ クリークから来ていますが、他の 5 ~ 6 ヶ所の産地も含まれています。

「このワインのアイデアは、ヴァレーとヴィンテージの両方を表現することです」

とジャン=ニコラ・メオは言います。

 ブドウ畑と樽の両方を厳選し、新樽を30%使用しています。アロマティックな香りは赤いフローラルを基調としており、土のタッチとスパイスのきいたブラッド オレンジの香りが感じられます。味わいはエレガントで洗練されており、タルトベリー、絹のような構造、そして風味豊かなスパイスの美しい余韻が特徴です。私たちは単一畑のワインを作る前に、まずこのワインの樽の選択を行います。

「これらは最高の場所であり、ヴィンテージからの最高の樽です。」

とパートナーのジェイ・ボバーグは言います。


 なるほど・・まぁ、ある意味、マチュー・ジュークスさんとデカンターは同じことを言っているようですね。


 では noisy としてはどうでしょうか・・。

 若々しく複雑でハツラツとしたノーズ。フラワリーでスパイシー、ハーブのヒントに赤果実が遅れて支配的になってきます。非常にドライでナチュラルだが、決してアヴァンギャルドに感じるものは皆無、健康的で適度な中域の膨らみ、余韻に掛けて若々しいアロマがノーズに還流して来ます。ブルゴーニュワインにそっくりです。

 で・・ちょっと悪ふざけではないんですが、メオのニュイ=サン=ジョルジュ2022年と色彩を比べられる写真を撮ってみました。一緒にテイスティングしたものですから・・。

 左奥が2022年のメオのメゾンもの、右手前がニコラス=ジェイの2022年のランサンブルです。

「・・え~・・?そんなに違うの?」

と思われるかもしれませんね。

 メオの2022年ニュイ=サン=ジョルジュですが、やはり粘土由来の深く充実した味わいと、樹齢の高い畑特有の深い複雑性が感じられる・・やや黒み掛かった色彩です。

 一方、ランサンブル2022年の方はと言いますと、

「明らかに明るく、赤く、よりフレッシュに見える」

と思うんですね。

 比較して言ってみるならば、若々しく(粘土的なものは少し少な目で)非常にフローラル、フルーティさもより赤く、複雑で純粋な味わい・・です。

 ですので、非常に素晴らしい出来栄えですが、noisy的には95点は付けないと思います。最大で94ポイント・・でしょうか。

 
ん?・・何故って?・・


 まぁ・・考えてみてくださいよ。メオのメゾンものの2022年ニュイ=サン=ジョルジュ・・滅茶苦茶旨いんですね・・でも、彼らは・・

「メゾン・メオ=カミュゼのニュイ=サン=ジョルジュは評価さえしない」

「このランサンブル2022年に95ポイントのデカンター誌は、メオの2022年オー・クロ・パラントーにも95ポイントと評価」

 これはちょっとね・・。ベンチマークがズレズレじゃないかと思ってしまう訳ですね。


 さりとて noisyもこの2022年ランサンブルを貶している訳では有りません。非常に素晴らしいと・・心から感じています。素直に言えば、

「今飲んで92+ ポテンシャル94 飲み頃予想 今(2026)~2040」

です。

 まぁ・・自分のサイトで余りポイント付けはしたくないんですが、流石に97ポイントは盛り過ぎだと思うので敢えて出させていただきました。

 ミネラリティが見えるような素晴らしい「赤」が感じられる、しかもブルゴーニュとの認識しかしえないような高級リーズナブルピノ・ノワールです。ぜひ飲んでみてください。超お薦めです!

















【山火事で造れなかった2020年ものの被害を乗り越え、2021年ものは理解しがたいほどの支持を得ています!・・このベースのキュヴェで19.0+/20 ポイントと信じられないほどの評価です!】

 2020年ものは酷い山火事で、素晴らしかった2019年もの・・特に、

「新世界臭さが無く、美しいブルゴーニュ的なピノ・ノワールの味わい!」

が、滅茶魅力的だったと・・お伝えし、残念だったんですね。

 で、その山火事の被害も甚大だったと思います。かなりのブドウの樹が焼けたと思いますし、営業的にも厳しかったはずです。そんな中で煙がまとわりついた「ピノ・ノワール」で造られた、

「2020 ビショップ・クリーク・フルール・ブランシュ・ヤムヒム=カールトン」

と言うブラン・ド・ノワールが絶品の美味しさだったともお伝えしました。なので、

「2021年こそは!」

と言う思いが伝わってくる見事なランサンブルの味わいには、何かこう・・目の辺りがじわっとする感覚が有りました。

「・・めちゃおいしい・・」


 で、あれこれとネットを検索してみましても、中々2021年のニコラ・ジェイの評価が出て来ないんですね。やっとのことで見つけたところ、

「・・えっ?・・そこまで・・高く付けたの?」

と・・(^^;;


 いや、高い評価は当たり前だとは思いますよ・・noisy もちゃんと飲んでますから・・。

 しかしながら、

「19.0+/20ポイント!」

って・・100点法に換算すると

「98+ポイント」

ですよ?

「・・このランサンブルは・・ベース・キュヴェなんですけど・・」

と言いたくなってしまいました。

 この19.0+ポイントを付けたのは、シャルドネも同様に高く評価されたイギリスのワインライター、マシュー・ジュークス氏です。彼も、

「このワインがこれほどまでに凄い魅力を持っているなんて、私自身信じられません。」

と書いていました。

 たしかに・・素晴らしい出来のシャンボール=ミュジニーのようにビロードのテクスチュアを持ち滑らかで、果実表現もその美しさに負けず劣らず・・美しい表情を出してくれます。中域も・・多くの新世界のワインのように、ただ力強さや濃度をアピールはせず、適度な膨らみからの余韻と、還ってくる美しいアロマが素晴らしいです。

 まぁ・・確かに素晴らしい・・それは認めざるを得ないです。でも98+ポイントが正しいか?・・と言われますと・・中々に微妙です。

 ジェブ・ダナックさんのサイトでも96ポイントと言う高い評価をされています。noisy 的にはこの位だと・・(^^;;

 いや、反対に言いますとですね・・マシュー・ジュークス氏のこのランサンブルに対する高い評価は良いとしても・・

「彼のこの2021ランサンブルの評価は、他の上位のキュヴェ、オウン・ルーテッド、ニーサ、モンタジを上回っている!」

と言う点で・・noisy 的には納得がいかないんですね。

 まぁ・・オウン・ルーテッドとランサンブルですと、人によりましては入れ替わるかと思いますが、ニーサとモンタジは・・少なくともこのランサンブルと同等か、それ以上だと感じるからです。

 実を言いますと、「現状」と言う部分では noisy 的には、「ほぼ同等」だが、ポテンシャルはニーサとモンタジが上である・・と感じた訳ですね・・。

 ですので、素晴らしい出来だ!・・誰もが美味しいと言うに違い無いとは思いますが、98+ポイントは付け過ぎで96~96.5までだろう・・と考えています。

 いや~・・それにしても凄い評価でビックリしました。今飲んでも美味しく、この先15年ほど大丈夫でしょう。最高のベースワインです。ご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
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【・・えっ?・・あのウィラメットヴァレーが・・この凄い締まりを持ったブルゴーニュ風ボディを手に入れた?・・と言うより、2019年のニコラ・ジェイのキュヴェ全てがとんでも無く素晴らしい出来でした!】

 いつも言っているんですが、余りに凄い、滅茶良くなった・・などと言い続けていると、

「・・ちょっとどこかで一旦、休みたいんだけどなぁ・・」

と言うような気持ちが生まれて来てしまいます。

 まぁ、オオカミ少年にならないための経験則・・みたいなものでしょうか・・それとも何とか今まで生きて来れた自身に課した人生訓のようなものかもしれません。

 しかしながら2019年もののニコラ・ジェイを軒並みテイスティングさせていただいたのですが、これもまた、言わなければなりません。

「2019年のニコラ・ジェイは物凄い出来です!」


 ただし・・おそらくもう皆さんはお気付きでしょう。

「2019年ものニコラ・ジェイはグラスの写真の色合いが今までと全然違う!」


 この、とても締まった素晴らしい紫・・赤と、赤を積層させたかのような濃い紫・・ですよね・・黒じゃない・・しかも相当に美しい・・そこがポイントかと思います。


 なんと・・ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、「ワインの味の科学」と言う本まで出されているイギリス系のジェイミー・グッドさん・・ワイン・ライターの方ですが、Wine Anorac と言うサイトもやっておられまして、評点も出されています・・

「96ポイント!」

でした!・・あのベースキュヴェのウィラメットヴァレーが・・です。

 しかしながら noisy も、少なくとも95点は付けると思いますし、他のキュヴェと一緒にテイスティングしたので正確なところは出せないにせよ、

「2018年ものまでとは大きく異なる」

のは確認しています。


 カリフォルニアとか、オレゴンなどのワインで感じる「強い温度感」「甘さ」は微塵もなく、

「これ・・ブルゴーニュだよ・・ね?」

といきなり訊ねられたら、

「・・多分・・」

ときっと言ってしまうに違いないのです。


 それほどまでにブルゴーニュ的エレガンスを感じさせてくれる「締まりのあるボディ&残糖感の無い果実感」と「軽妙なバランスの良いミネラリティ」を持っています。

 これ、かなりビックリすると思います!・・と言うか、2019年もののニコラ・ジェイはどれもビックリですが!・・

「ベース・キュヴェで・・これか!」

と思っていただけると思います。是非飲んでみて下さい!超お勧めです!・・数は無いです!




 以下は以前のレヴューです。
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【短い間に超上質なピノ・ノワールに成長しました!ブルゴーニュの村名格並みは充分ある見事な味わいです!】

 2018年からは、ウィラメット・ヴァレーが、ウィラメット・ヴァレー・ランサンブルに名称変更になっていますので、今回ご案内させていただいている2016年、2017年は「ウィラメット・ヴァレー」になりますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 非常に上質なビショップ・クリーク、ニーサ、モンタジには届きませんが、非常にバランスの良い柔らかで近しい味わいをしています。年々凝縮度は上がっていて、むしろ2018年ものは締まり気味・・とも取れますが、それは樹齢の上昇による要素の凝縮感と言うことなのかもしれません。

 ですので、2016~2018と言うご案内になりますと、2018年ものが一番凝縮度が高い・・となりますが、ワインの場合は単にそれだけでは判断できないですから・・少なくとも、瓶熟の長さがワインの味わいに与える影響は、計り知れないものが有ります。テイスターとしますとその辺はきちんと評価に織り込むのが普通ですが、最近はどうも・・直近のことしか受け取らない傾向が有るような気もして来ています。

 上級キュヴェのビショップ・クリークは、ニュイ=サン=ジョルジュ風、もしくはヴォーヌ=ロマネ風ですが、こちらのウィラメット・ヴァレー(・ランサンブル)も同系統です。ビショップ・クリークほどのミネラリティの多彩さ、よりメオらしい荘厳さは追いつきませんが、それでも相当に美味しいです。2013年ものの緩さが何か・・懐かしいとさえ思えます。

 一枚目の写真は2018年ものです。ランサンブルの名前が付いている方ですね。

 キュッとウエストの締まった感じが素晴らしいです。これは2016年ものから出て来た「締まり」ですが、そもそもある程度「出るところが出ていないと締まるウエストも無い」訳ですから、2016年ものあたりから、締めるに値するボディになってきたになってきた・・と言うことだと思います。

 一般的なカルフォルニアのピノ・ノワールのように、甘さでダレることが無く、ドライでやや白っぽさのある石灰感がほんのり漂います。飲み心地は正にブルゴーニュのピノ・ノワールと言って良く、チェリーやベリーの締まった果実感と滑らかでピュアな味わいが特徴です。「濃いな~・・」と言う感じはしないですね。

 やはりその辺はピノ・ノワールの聖地で育ったジャン=ニコラの感性が優先されているんだと思います。

 実は2017年と2018年だけでなく、2016年もテイスティングしているので写真を探しましたが、機種変更時にゴチャゴチャになってしまい、未だに探し出せていません。申し訳ありません。

 でも、2016年からは非常に見事な・・緩慢さの無い味わいになったと確認しています。是非とも飲んでみて下さい。リーズナブルだと思います。お勧めです!


 以下は以前のレヴューです。
-----
【高い評価の2014年よりもドライでエキス系の美しく品位高い仕上がり!とても好印象です!】

 ニコラ・ジェイのワインは2013年からリリースされ始めたと思いますが、noisy は昨年の2016年に2014年ものから扱わせていただいています。

「noisy さんのところじゃカルフォルニアは売れないんじゃないの?」

等と思われているかもしれませんが、実は2014年ものも早々に完売してるんですよね~。

 因みに2014年もののウィラメットヴァレーはワイン・アンスージャストが94Points、スペクテイターが93Pointsと、かなり好意的に評価されているようです。さすがに2015年ものの評価はまだ上がっていないようですが。

 で、早速飲んでみたんですね・・。いや、たった一年でこれだけ変わるか!・・と言う位、良くなってますね~・・かなりドメーヌ・エ・メゾンのメオ=カミュゼものが持つ美しいエキスと酸の姿に酷似してきています。

 是非2014年ものの色合いと比較してみていただきたいんですが・・、比べると2014年ものは全体が白っぽく見えるかな・・と思うんですがいかがでしょうか?

 やや半透明に白っぽいミネラリティ、ナトリウムっぽいようなニュアンスのミネラリティが全体を覆っているように見えるのが2014年、比べて2015年はそのような白っぽさは無く、むしろ透明でややハードなミネラリティ、クリスタルっぽく見えるんじゃないかと思うんですが、その差は非常にハッキリと香りや味わいに現れて来ています。

 やや柔らかいテクスチュアでポマールっぽさを感じさせてくれた2014年でしたが、2015年はむしろもう少しハードで、最近のメオ=カミュゼのニュイ=サン=ジョルジュ的な、荘厳華麗なピノの姿に近いと感じました。

 まぁ、

「想像しているより甘く無いですよ・・」

と2014年ものに付いて評しましたが、2015年は、

「全く甘く無いですよ・・」

と言えるかと思います。


 とてもエキシーでほんのり複雑性の有るスパイスが香り、チェリー系果実が品位を持って表現されていると思われ、ブルゴーニュのピノ・ノワールが大好きな方々にも大いに許容される姿じゃないかと思います。

 昨今のメオ=カミュゼのワインは非常に素晴らしいです。ですが、「アンリ・ジャイエの薫陶を受けた・・」と言うことについては、それを引きずってはいないな・・と言う印象で、むしろDRC的なエキスの味わい + 品格 を感じさせてくれるものであって、それがまたニコラ・ジェイにも感じられることはとても嬉しいです。

 この左にかなり寄った写真も掲載させていただきましたが、とてもブルゴーニュ的な色合いを感覚として受けますよね。そして、温かく雨が余り降らない地で、葡萄の生育を見ながらベストのタイミングで収穫し、アルコール分や残留糖度を見て丁寧に醸造したことが伺えます。アルコール分は13%に仕上がっていてほぼドライですから、エキス系ブルゴーニュ・ピノ・ノワール的なのも伺えるかと思います。

 とても良い出来のウィラメットヴァレーでした、お勧めします!


 なお、シングル・ヴィンヤードもののビショップ・クリークは今回が初入荷で、2014年と2015年の両方が入って来ています。ただし非常に少量ですので、今回はテイスティングを見送っています。

 話に寄ればシングル・ヴィンヤードものはウィラメットヴァレーよりもポテンシャルが高いとのことで、かなり期待できそうですが、売れ行きを見て飲めるようなら飲みたいと思っています。量的には無いようでして、海外の評価機関でもテイスティング出来ていないようです。是非ご検討くださいませ。



 以下は2014年ウィラメットヴァレーのレヴューです。
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【カルフォルニアとも違う緯度感!柔らかく滑らかなポマールに似たニュアンスです!】





「カルフォルニアのピノは甘くて・・」

とおっしゃる方が多いはずの noisy のお客様の気持ちは良~く・・判ります。カレラなら良いけど飲むタイミングが難しいし・・オ・ボン・クリマまでかな?・・などと言うようなものかと思います。

 でも安心してください・・いや、Xいてますよ・・とは言いません。おそらく想像されるより甘く無いです。オレゴンの持つ緯度的要素かな?・・と思いますが、バランスの良いソフトな酸、滑らかでやや太めのボディ、やや温かみを感じるタンニン以外は、ブルゴーニュ系のピノ・ノワールのフィネスを持っていると思います。

 それに、樽臭さも無く、いつ飲んでもおそらくとても美味しいはず・・まぁ、それもブルゴーニュのピノには無いものかもしれません。

 メオさんとジェイさん、そして醸造家の女性、トレーシーさんのジョイントでオレゴン・ピノ・ノワールを始めた訳ですが、トレーシーさんの苗字はケンダルさんだそうで、もしかして?・・そっちの絡みも有るのかな?・・などと邪推しています。もちろん、全然関係無いかもしれません。

 単にジューシーなピノでは無く、オ・ボン・クリマのジム・クレンデネンさんのピノ・ノワールのような冷ややかさも持つ、エレガントさも充分な、いつ飲んでも美味しいポマールっぽいワインです。美味しいと思います。是非ご検討くださいませ。