【マチュー・ジュークスさんは「プラス」を取ってほんの僅かに下げ・・しかしデカンター誌は1ポイント上げて、名刺代わりのこのワインに95ポイントも献上!】
ビショップ・クリーク・シャルドネの凄い評価に気後れしてしまいますが、このシャルドネのベースの格である「アニフィテ」も、デカンターで95ポイントも付けています。
しかも2021年ものから1ポイント上げ・・です。
ニコラス=ジェイに結構高い評点をだしているマチュー・ジュークスさんは、逆に2021年から「+」を取っての下げで、それでも97ポイントと高い評価を維持しています。
マチューさんはこんな感じです。
「ビショップ・クリーク・(ヤムヒル=カールトンAVA)、スピリット・ヒル (エオラ・アミティ)、フォン・エーセン (エオラ・アミティ) から造られ、気楽に上品なシャルドネ。」
「熟してコントロールされており、美しい果皮と皮由来の酸味と噛みごたえがあり、そのバランスは素晴らしく、フルーツの香りはバレエのような落ち着きの瞬間とともに刺激的で爽快です。」
「今でも美味しいワインが、12か月ほど熟成させるべき。」
2024年11月末のテイスティングのようですから、もし熟度を得たいなら来年末まで待った方が良さそうです。
一方の95ポイントまで上げたデカンター誌はこんな感じです。
「2022年の霜でシャルドネは本当に苦しんだので、このヴィンテージの熟成状況を心配していましたが、全体的にはうまくいきました」
とジャン=ニコラ・メオ氏は言います。ビショップ・クリーク、スピリット・ヒル、エオラ・アミティ・ヒルズにある樹齢 20 年のブドウの木があるフォン エセンで採れた果物。ミネラル感がたっぷりあります。
「シャルドネに関しては、これは超熟したヴィンテージではなく、ブリックス21か22程度です。一般に糖分は低く、ワインは素晴らしいフレッシュさを持ち、シャルドネは非常に軽い状態で最適な熟度を達成しました。活気がある」
とメオは結論付けた。このワインは素晴らしいミネラル感、豊かなスモーキーなレモンの皮、塩分を通した風味を持ち、偉大なウィラメット・ヴァレー・シャルドネの名刺です。
ふ~ん・・名刺代わりが95ポイントですか・・。ブルゴーニュもその位ポンポンと評価を上げていただけるとお薦めするのも楽なんですけど!・・などと思ってしまいます。
まぁ・・noisy 自身は、自分の「基準」にはそれなりの自信を持っています。なので余計に・・
「ブルゴーニュのあれが92点で、日本のワインのあれが93点?・・新世界のそれが95点?・・おかしくないすか?」
と。
言いたいことは多々様々ですが、余り言い過ぎると角が立つので止めておきます。相当良さそうです。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【ちょっとヤバいほどの評価になって来たニコラス・ジェイですが、この下位のシャルドネでも97ポイントが出るほど・・確かに滅茶美味しいし、フレンチワインライクな味わいです!】

山火事で大きな打撃を受けた2020年ものでしたが、このシャルドネ・アフィニテは2020年もリリースされ、非常に素晴らしい出来だったと・・お知らせしました。
ところが2021年ものがリリースされ、noisy もテイスティングしてみますと・・
「・・あれ?・・」
まぁ・・脳がバグることはしょっちゅうでは有りますが、何だか昨年の・・あの素晴らしかったアフィニテを凌ぐんじゃないかと・・感じたんですね。
それにシャルドネでは無いですが半年ほど前だったか、バックヴィンテージのベースのピノ・ノワールをご案内させていただいた時に、物凄い違和感を感じたんです。
それは・・2014年ものから扱わせていただき、2015年ものや2016年ものが半年ほど前にバックヴィンテージで入荷、そしてテイスティングした時に・・
「2015~2016年ものが当初のリリース時に見せていた、やや浅いニュアンスや新世界風な印象が全く無くなっていて、美しいブルゴーニュ風のピノ・ノワールに大変身していた!」
と言うことなんですね。
noisy も・・僅かな熟成期間で、そのようなエレガントでたっぷりな味わいに変身するとは思っておらず、相当驚きました。そしてそれをコラムでお伝えしたつもりだったんですが、今ひとつの売れ行きでして・・ちょっと残念です。

このアフィニテですが・・いや・・文句のつけようが全くありません。オレゴンだと言われて飲めば、それらしい要素を探しに行きますから、何かしらの似たような表情を見つけて、
「やっぱりね・・」
と言うことは出来るでしょう。
もしその辺で言えることが有るとするなら、
「もしかしたら・・ブルゴーニュ・シャルドネよりもほんの幾分か、総酸量が少ない・・かも・・」
と言うことだけです。
フィネスたっぷりで、キラキラと口内で輝きを見せるような石灰系のミネラリティに、柑橘、果実のアロマが非常に心地良く感じられます。バランスも最高・・酸っぱく無く、冷ややかさまで・・ブルゴーニュ的です。
2020年もので95ポイントまで付けていた「インターナショナル・ワイン・リポート」は、2021年ものに97ポイントと2ポイントのアップ、イギリスのワインライター、マシュー・ジュークスさんも18+/20 ポイントで、100点法換算で97ポイントと同様の評価です。
まぁ・・ブルゴーニュのシャルドネで97ポイント以上の評価を得ることは非常に難しい中、オレゴンのシャルドネで・・と思ってしまう部分も有りますが、本当に良く出来ていると・・感心してしまうに違いないでしょう。是非飲んでみてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【旨いです!ニコラ=ジェイ、乗って来ました!山火事で大変だった2020年、赤ワインは全滅でしたがシャルドネは凄い評価です!】
高質さがそのまま見えてくるような写真が撮れて嬉しいです!・・(・・そこか?)
2020年はニコラ=ジェイも、山火事の被害を避けることは出来ませんでした。直接の被害は少な目だったようですが・・
「火事の煤が葡萄に付いてしまった」
訳でして、黒葡萄は全くダメ・・ビショップ・クリークのごく一部のピノ・ノワールがフルール・ブランシュになっただけのようです。また、シャルドネもビショップ・クリークが比較的被害が少なかったようです。
収穫したブドウを洗う訳には絶対に行かない訳ですから、ここで・・ピンチをチャンスに変えたんですね・・。
「つまり、煤を抽出しないように・・優しく絞って醸造した!」
と思われるんですね。

果皮を漬け込むとかは全くできなかったはずですが、その優しい抽出が、物凄い「フリーラン・ジュース」を生んだのかと理解していますが、海外メディアの評価を見ましても・・ちょっと2019年までとはだいぶ異なり、ブルゴーニュで言えばグラン・クリュ並みの評価になって来ています。
硬質さ、ミネラリティから2019年ものはコルトン=シャルルマーニュに近いと評しました。2020年ものは・・2019年ものとやはり似たニュアンスは有るんですが、
「繊細さが凄くて、硬質なコルトン=シャルルマーニュとは言い辛い・・」
んですね・・。
敢えてそのコルトン=シャルルマーニュと言うフレーズを使うなら、
「若いまま見事に熟した?」
みたいな、余りに正確性を欠く言葉になってしまいます。
質感が凄いんですね・・だから評価も上がってしまうのでしょう。通常は・・
「2020年のオレゴンは山火事でダメ!」
となってしまったはずです。
不死鳥の如くの2020年、ニコラ=ジェイでした・・滅茶美味しい!・・しかもレアです。3本のみ!・・お早めにどうぞ!
以下は以前のレヴューです。
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【・・これはもはやコルトン=シャルルマーニュ??・・硬質なミネラリティの中に潜む見事に冷ややかな柑橘の美しさ!・・素晴らしいです!】
激少のシャルドネ、アニフィテ2019です。少ないとは言っても、このアニフィテはそれでもネット上で見つけることは可能です。ビショップ・クリークはもはや評価も見当たりません。
2018年ものに引き続き、開けさせていただきました。2019年ものは3本のみ、ビジョップ・クリーク2019も3本のみの入荷なので、非常に苦しいですが美味しいので・・どちらを開けようかと悩んだのですが、経費的に安い方で・・。
しかし、2018年ものも滅茶美味しかったんですが、2019年ものはそれ以上だと感じました。ですが海外メディアは・・例えばSNSのセラートラッカーは、
2018年ものに93ポイントで2019年ものに92ポイントと下げていました。2019年ものに93ポイント付けていたメディアも有りました。
どうなんでしょう・・noisy 的にはコルトン=シャルルマーニュ的な
「キュッと締まった感じの中の要素」
「ミネラリティにコートされた要素」
それらが少しずつコートされたものが崩壊して行くに連れて現れる表情が、確実に2018よりも上だと判断しましたが、海外メディアは逆のようです。
ですがその表情の美しいこと!・・冷ややかなこと!・・柑橘の果実のアロマの美しさったら・・まさにコル=シャル的だと思った訳ですね。

まぁ、それでも販売できるのはたったの2本だけですから、書いていると段々気持ちが落ち込んでしまいます。
ワインの仕入と言うのは非常に難しいものでして、
「ほとんどの場合、飲まずに買わなければならない!」
訳です。
そりゃぁ・・デイリーワインなら良いですよ。そんなには高くは無いんですから。
でも、ブルゴーニュワインや、このニコラス=ジェイは安く無い・・しかも数が無い・・(^^;;
普通なら、試食なり試飲なりが先に有って、それを気に入った方が購入する・・訳ですが、高級ワインの世界は中々にそうはならないんですね。ですので、お客様も結局は同様に、
「飲まずに買う!」
と言うことになりますから、少なくともある程度は信頼を置いている方から・・そのワインの様子、味わい、将来性などをたずねて購入されていらっしゃるのでしょう。その意味では、Noisy wine は多少なりともご信頼いただけているのかな・・と思います。
このワインは、相当旨いです!・・価格もリーズナブルです。ちょっとアメリカのワインとは思えない・・(^^;; 完成度の高さに驚かれてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【驚きの味わい!・・相当旨いです!】
いや~・・ちょっと驚きました。確かに2016、2017、2018年と、飛躍的に美味しくなって来たニコラ・ジェイのピノ・ノワールでしたが、シャルドネがリリースされ、その美味しさたるや・・
「・・えっ?・・マジすか・・?・・シャルドネの理想の味わいのひとつとも・・言えるんじゃない?」
と感じてしまいました。
実はニコラ・ジェイのシャルドネは昨年、2017年もののビショップ・クリーク・シャルドネも届いていたんですが、余りに数が無くてテイスティングを諦めていたんですね。それにこのところは年末に届くので、
「正月に飲んでみるか・・」
と言うような弱気の虫が誘ってくれちゃいまして、そのまま放置する羽目になってしまっていた訳です。
そもそもブルゴーニュワイン・ファンが多いですから、
「アメリカのワインはちと甘い」
と刷り込まれていらっしゃる方も多く、しかも数が無ければワイン屋も当然飲めない訳で、そんな状況ではお客様も購入するはずがなく、ネットを徘徊したところでまるで情報が無く、ただただ価格と在庫数、そしてフィネスさんからのテクニカルだけが空しく掲載されているのみ・・になってしまう訳ですね。
この「アニフィテ」はドライでピュア、ほんのりナチュラルな「ピュリニー=モンラッシェ」風の味わいです。幾分、シャブリのようなミネラリティも感じられましたが、上級キュヴェのビショップ・クリークよりも肉付きが良く、豪奢で、しかも繊細です。
例えば、キスラー・ヴィンヤードのワインのような豊かで甘みのあるスタイルでは、全く有りません。敢えて言うならカレラのスタイルでは有りますが、カレラほど平板では有りません。もっと言えば、オ・ボン・クリマよりもドライですし、アルコール分が高くなることも無いと言えます。
ミネラリティは前述のような細やかなものが非常に豊かに存在しています。
なので、今飲んでも美味しいし、
「まるでフランスのワインのような・・」
と形容したくなるような味わいなんですね・・。
なのでピュリニー=モンラッシェ・・・と形容させていただきましたが、人に寄り・・シャサーニュとか、シャサーニュ1級とか・・変化は有ると思いますが、
「自分自身が非常に慣れた味わい」
に酷似しているのにも関わらず、それがどこだとハッキリ言えないもどかしさと、素直に美味しいと言うのがちょっと恥ずかしい・・みたいな感情が錯綜しました。
これ、かなり美味しいです。価格もブルゴーニュの村名並みです。偏見を捨て、是非飲んでみて下さい。こんな選択も有ったと思っていただけると思います。