
美味しいですね~!これは旨い。2017年ものは二度入って来たので、二回もテイスティングしてしまいましたが、その性で半年~1年後の姿をしっかり確認することが出来ました。
2018年ものは糖度がしっかり乗った葡萄が得られたのでしょう、充実したエキス感を感じます。どこか、トロっとしたような・・例えは悪いですが、「餡掛け」をしたかのような充実した、濃密な味わいです。それに、白っぽいミネラリティはフリンティで、軽やかで、スピードが速いです。柑橘系果実と共に、抜栓直後からノーズに飛び込んで来ます。
そして、もっと硬いかと思ってテイスティングに臨んだのですが・・結構なしなやかさも有り、スイスイ飲めて、しかもポテンシャルの高さを感じさせつつの中盤以降が実に心地良い仕上がりになっています。
「なるほど・・今までで一番良いな・・」
と感じさせてくれる仕上がりでした。
それに、何故かは判らないんですが、
「なんと・・このご時世に、値下げ!」
です。思わず伝票を見返してしまいましたが間違い無いようです。noisy のところの売値で10%弱、下がってますから・・かなりお買い得なんじゃないかと思います。
少し冷やし目にして飲んだとしても、味わいは沈み切らないと思いますよ。香りは少し細くなるかもしれませんが、エキスがたっぷりですから。美味しいと思います。是非飲んでみてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【扱い始めて最高の出来!ベストな状態で収穫できたことを思わせる、見事に村名シャブリらしい味わいです。掟破りのWテイスティングでその良さを再確認しまいした!】

昨年、2018年の6月よりご紹介させていただいていた2017年のシャブリですが、再度テイスティングさせていただきました。
いや~・・ワインって、本当に面白いですね~~。特に良い仕上がりのシャルドネは、その成長具合で味わいが大きく異なって来るんですね。
昨年の6月に書いた文章を自身で確認してみると・・
「・・なるほど・・ふんふん・・確かに・・」
と感じる部分と、
「あ~・・これ、書かなきゃダメだったな・・」
と思う部分が交錯します。
現状は構成分子、粒子へのミネラル分のコーティングがやや弱まり、要素がだいぶ表面に出てきているんですね。なので、果実感に加え「蜜っぽさ」まで出て来てます。そこ、書いてないですよね。ただし、
「ワイン単体で完結できる」
と記載してまして、これで済ませてしまってるんですね。1年後位からさらに要素が表に出始め、滅茶美味しくなりますよ!・・と位に書いておけば良かったと後悔しています。
なので、
「今、非常に美味いです!」
表情は多彩になってきていますし、中域も適度に膨張してくれてます。そして終盤の僅かなビターがまた良いんですね・・。これが無いとむしろダメなんですね。単純な味わいになってしまいます。
なので、
「村名格シャブリとして、今絶好調になりつつある状態!」
と言って良いと思います。
非常に美味しいと思います。コンディションも良いです。是非飲んでみてください!
以下は昨年6月に書いた同じワインのレヴューです。
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【シャブリとしての完成度の高さ!バランスの良さが光ります!】
とても完成度の高い、シャブリらしいシャブリです。アロマもフリンティーさに少しの煙、石、そして白、黄色果実が混じり、適度に中域が膨れ、ほんの少しジョリジョリっとしたキンメリの舌触りを感じさせるようなミネラル感を与えつつ、ややスタイリッシュな余韻を見せます。
色合いも実にシャブリらしく、黄色が余り強くは無く、透明~やや半透明なミネラリティが見えるように感じます。密度はそれほどでは有りませんが、薄さを感じさせることは全く無く、むしろ「たっぷり」としているようなレベルです。
ブルゴーニュ・トネール・ブランでも書きましたが、この生産者を選ぶフィネスさん・・と言う目で見ると、また非常に面白いです。ピュアですし、ナチュラル感が無い訳じゃありません。でもラシーヌさんなら、もっとナチュラルな方向に向くだろうし、でもそこには危険性も見え隠れはするだろうと・・。フィネスさんはそんな選択は絶対しないだろうと・・。
ある意味、このシャブリは非常に自己完結できていると思います。ワイン単体でも充分に美味しいからです。でも、自己完結出来るとは言え、思いっきり出しゃばってくるような自己主張の強いタイプでは無いんですね。
「食事は・・いらないよ」
とは絶対に言わないんですよね。食とワインとを感じさせる中での自己完結出来るシャブリ・・と言うことでしょう。とても良くできていると思います。
また、そろそろ牡蠣の季節です。生牡蠣にも何とか・・合わせられるこのシャブリですが、ベストはやはり焼き牡蠣でしょう。殻を剥き、殻の半分の上に身を置いて七輪などの上で、
「身から少し濁った(鉛色に近い感じ)液が出た瞬間に火から外し・・」
て、このシャブリで合わせてみてください。
勿論ですが、牡蠣を殻から外すのは危険を伴いますんで、
「決して刃の向かう方向に手や体を置かない」
「余りググッと力を入れない」
「必ず軍手をする」
などを心がけてくださいね~・・。
昔、牡蠣を食べようと殻を剥いていて、ザックリと掌から手の甲まで衝いちゃった現場も見てますんで・・危ないですよ。
また、むしろ、生牡蠣でしたらこの下のクラスのプティ・シャブリの方が合うでしょう。美味しいシャブリでした。ご検討くださいませ。