
どのように判断して良いのか、未だに戸惑っています。もしこの素晴らしさがヴィンテージの恩恵だけに寄るものでないので有れば、
「アラン・マティアスはとんでもないほどの成長をこの2~3年で遂げたことになる!」
と言えます。
この1級ヴォ・ド・ヴェイは、アリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールも借りて造っていましたので、noisy も飲んだことが有りますが、
「少なくとも今まで飲んだ1級ヴォ・ド・ヴェイでは一番素晴らしい!」
と言えますし、
「1級畑のシャブリとしてみても、この肉付きの良さ、オイリーさ、ミネラリティの深さ・量、そして何と言っても高質シャブリの華やかなアロマ!」
が、シャブリのトップスターたちに肉薄して来たことが信じられないほどです。
そもそもシャブリはキンメリ土壌が何といっても特徴では有りますが、キンメリなニュアンスがあまり感じられないことも・・「まま」有ります。
しかしながら、この冷涼ながらも熱を閉じ込めたような、何とも素晴らしい「果実感」と「鉱物感」が、
「若いシャブリ特有の硬い殻を突き破って表情を出している」
と言えるような美味しさを見せてくれるんですね。

やや濃い目の、実に美しいゴールドでしょう?・・質の良いピュアな黄色い果実がたんまり有りますが、それに終始しない・・絶妙なビター感覚の中に、豊富なミネラリティからの微細な表情が感じられます。
非常に緻密に凝縮している感じですが、余りの愛想の良さに、そんなに言うほどまでに?・・と思われるかもしれませんが、いつもよりも「ゆっくり、時間をかけて」楽しんでいる自分に気付かれることでしょう。
オイリーさとミネラリティが織りなす表情、果実感とミネラリティが膨らんでくる表情・・いずれも見事!・・
実はですね・・あまりのこの2019年もののアラン・マティアスのヴォ・ド・ヴェイが素晴らしいので、
「・・・ホント?・・」
と・・自分自身を疑いまして・・(^^;
フィネスさんにいただいたサンプルだけではなく、Noisy wine に届いた販売用のボトルまで開けてしまいました。なので、
「2020年シャブリ、2019年シャブリ1級ヴォ・ド・ヴェイは2本ずつ飲んでます・・」
から間違い在りません。
今飲んでも美味しく、7~10年経過するとさらに凄いでしょう!・・ちょっとどころか、大いに驚いた今回到着のアラン・マティアスです。
あ、フィネスさんは余り言ってくれなかったんですが、どうやら余り数は日本には入っていないようで、探すのは大変でした。是非飲んでみてください。相当素晴らしいです!