【そろそろ40年にもなろうかと言う古酒です。ポムロールの良さを是非見つけてください。】
最近のものは飲んでいないにせよ、きっと濃くなってるんだろうな~・・と思っちゃうんですね。ポムロールの良さはエキスの美しさ、そこから妖艶に香る艶めかしい香り・・と思ってますんで、アドヴォケイトで高い評価・・と言われてしまうと、
「・・そうか・・濃くなったのか・」
と(何度もすみませんが)・・どこか寂しくなっちゃうんですね。
まぁ、そうは言っても、悪くないんだけどどこかに薄さと言うか、中途半端さの漂う部分は有ったんですけどね。因みにアドヴォケイトは1988年のガザンは87Pointsだと思います。
でもこのガザンは、確かに1970年代・・天候の悪かった年が多かった年代にせよ、上記のように、
「ん・・何か・・薄いか?・・弱いか?・・造り過ぎか?」
と思わせるような印象が多かったにせよ、南側で、あの
「シャトー・ペトリュスと接している」
と言う強みが有ります。もっと言ってしまえば、
「ペトリュスの約半分は元シャトー・ガザン」
ですし、ガザンの5ヘクタールほどを得てからのペトリュスの躍進ぶりは皆さんもご存知でしょう。もうペトリュス
も中々仕入れられない高値になってしまってますよね。noisy のところでも、4~6万でペトリュスが全然売れずに残っていたものです。あっという間に高値になり、するとバタバタっとご注文が入って無くなりましたが、次を仕入れようとしても、売れたお金を全部合わせても1本の仕入れ代金にもならないと言う・・悲惨な状況が有りました。
まぁ、そんなペトリュスも元はかなりの部分がガザン・・と言うことで、
「ガザンを飲めばペトリュスが判る!」
とは言いませんが、どこかに思わせぶりな表情が見当たるかもしれません。もっともペトリュスを飲んだことが無いと、そうとは気付かない訳ですが・・。
それに、noisy の店のお客様はブルゴーニュファンが多いんですが、そのブルゴーニュファンにもピッタリなのがポムロールのワインだと思うんですね。ただし、どうしてもブルファンは冷え目の温度で飲む癖が有りますから、それよりも2度ほどは高めに持って行く努力をすべきかとは思いますが・・。
また、ネットを閲覧していると、この1988年のガザンに高めの評価をしているサイトが多いように見受けられます。PKさんは87点ですが、91点ほどを付けているテイスターが多いです。そして現在38歳のこのワイン、見たところは、
「シャトーにてリコルク、また液足していると見え液量は適正」
です。色合いもポムロールらしい、やや暗めで鈍く艶めかしく輝いています。エチケットは
「木箱の抑えの跡」
が付いていますので、
「高級ボルドーは幾つかを除いてほとんどそういうもの」
とご理解ください。基本的に非常に綺麗です。
まぁ、PKさんは2001年までに飲めと・・それ以上は「賭けでしかない」と言ってますが、シャトー側は、リコルクして新しいキャプスュルを巻き、リリースしてくる訳ですね・・
「ワインには色んな愉しみがあるんだよ」
と・・ぜひ誰かさんに言ってあげてください。非常にコンディションが良いように見える1988年シャトー・ガザン、ご検討くださいませ。