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ドメーヌ・シルヴァン・カティアール・エ・フィス

シルヴァン・カティアール・エ・フィス

フランス Domaine Sylvain Cathiard et Fils ブルゴーニュ
● 2014年もので取り扱いが復活したドメーヌ・シルヴァン・カティアールの2017年をご紹介します。

 ヴォーヌ=ロマネに拠を置く非常に小さなドメーヌですが、その昔から・・ドメーヌ・カティアール=モリニエと名乗っていたころから、素晴らしいワインを造るので有名だった造り手です。


 筋としましてはクラシカルな造りで、今風の、

「リリース = 飲んでOK」

と言うようなスタイルでは有りません。


 まぁ、D.R.C.のワインをリリース直後に飲もう・・などと思う人は極めて少数派で有るのと同じ意味と理解してください。その辺は、リリース時期や新樽の使用率などにも関わってきます。


 久しぶりでしたので、2014年ものを「非常に無理して」開けてしまいました。ヴォーヌ=ロマネ村名を1本開けただけでは有りますが、元々の数量が非常に厳しい数でしたので、

「貰えたのは良いけれど利益率は忘れるしかない・・」

と言う状況でした。


 今回の2017年ものは2016年ものよりは多くいただけました。あの、知っている人なら誰もが欲しいと思うはずの「ロマネ=サン=ヴィヴァン」も1本だけですがいただけました。激レアです。でも高いですよね~。でもレア過ぎるくらいですので、他のワインを何本か添えて40万円で販売しているショップさんもあるようです。まぁ、ヴォーヌ=ロマネ村のグラン・クリュは須らく6桁になるのもそんなに先の事では無いでしょう。看板のひとつでも有る1級のマルコンソールなどもそれに近い感じになって行くと思われます。


 で、誠に申し訳無いのですが、2017年は飲めそうも無いです。何せ1本しか入荷しないアイテムが多いもので、例えばACブルも・・1本だけです。ほぼ、

「イッチ、ニッ、イッチ、ニッ!」

と号令を掛けられているような伝票です。

「それじゃぁ全く飲めないやんか~!」

と言いたいところですが、無いものねだりをすると嫌われますので、決してそんなことは言いません。


 ですので、必死こいてネット上の情報を見て回りました。すると・・居るもんですねぇ・・

 例えばカティアールのトップワイン、2017年ロマネ=サン=ヴィヴァンの価格は、海外のサイトでは22万円からです。中心価格は28万円だそうで・・D.R.C.並みですね。評価は、ヴィノスが97ポイント付けています。

 また、もう一つの看板、マルコンソールの価格は7~10万円、やはりヴィノスが95ポイント、セラー・トラッカーの平均値が96.7ポイントでした。

 そもそもヴォーヌ=ロマネのグラン・クリュは当然ながら、秀逸な1級畑もほぼ優良ドメーヌの所有になっていますので、価格は元より、評価も下がることはまずないでしょう。そして、シルヴァン・カティアールの面白さは、何と言ってもその所有する畑ですよね。

 1級は、マルコンソールは勿論のこと、オ・レイニョ、アン・オルヴォー、レ・スショと揃います。オ・レイニョは、かの「ラ・ロマネ」の上部に接する畑ですが、ま~・・まともには見ないワインですよね。アルヌーかオーディフレッドか・・後はネゴスが少々でしょうか。それに、アン・オルヴォーとしてリリースされているワインもホントに見ないです。ここはほとんどが「エシェゾー」としてリリースされます。上部の少しの部分が1級になっています。

 偉大な仕上がりになったと想像される、2017年シルヴァン・カティアールです。ぜひご検討くださいませ。


 以下は以前のご紹介文です。
━━━━━
 久しぶりのシルヴァン・カティアールです。ヴォーヌ=ロマネの非常に小さな、しかしトップクラスのドメーヌです。アンドレ・カティアールの1988年ロマネ=サン=ヴィヴァン以来のご紹介になるかと思います。

 密度が高くエレガントでヴォーヌ=ロマネらしい複雑性に富んだエキス系の味わいの凄腕ですが、一時期より、とんでもなく高価になってしまいまして・・一度仕入れを躊躇したところ、それ以後全く案内が来なくなっていました。エージェントさんも扱いを止めたのかな?・・と思っていたんですが、昨年になって「はた」と気付き、

「そう言えばシルヴァン・カティアールって、どうなった?」

と担当に聞いたところ、

「いや、普通にやってますよ・・。」

とのこと・・。


「・・何で案内しないのよ!」

と少し強く出ると・・

「・・いや、いらないのかと思って案内してなかったんです・・」


 まぁ、買わなかった noisy が一方的に悪いんですが、2014年ものは一応案内してくれるとのことで一件落着しました。


 しかし、それにしても昨今のカティアールは凄い評価です。それに、極小ドメーヌですから生産量が非常に少なく、価格は暴騰しています・・まぁ、これも評価や人気、生産量により、供給よりも需要が遥かに上回っている訳ですから仕方が無いのかもしれません。

 それに日本国内を見渡しても、シルヴァン・カティアールの在庫にはまずお目に掛かれません。トップ・キュヴェのロマネ=サン=ヴィヴァンは評価も凄いですが価格も目を疑わんばかりです。それでもどこにも残ってないし、まともに販売されてる形跡が少ないです。

 シルヴァン・カティアールの場合、ほとんどロマネ=サン=ヴィヴァンとソックリのヴォーヌ=ロマネ1級レ・マルコンソールが素晴らしく、カティアールのラインナップ中ではそれなりの数が期待できます。このマルコンソールはかの「ラ・ターシュ」(レ・ゴーディショ・オ・ラ・ターシュと元のラ・ターシュ)の真横にある1級で、グラン・クリュに成って無いのが不思議なほどの畑です。

 その他のキュヴェも並みの造り手とは出来が違い、大きな構造をしつつもエレガンスを失わない村名やシャンボール、そしてむしろ非常に希少なACブルゴーニュをリリースしています。

 今回は何とか村名ヴォーヌ=ロマネをテイスティングしてご案内致します。



《歴史》 1984年、父から独立する形で設立。元々のドメーヌの設立は1930年。公務員だった祖父は分益耕作でワインを造り、少しづつ畑を購入。50年代後半にドメーヌ元詰を始めました。シルヴァン氏は結婚後、若手ヴィニュロンの集まりに参加したり、様々なワインをテイスティングするにつれ、自分なりのワインを造りたくなり、父の畑を分益耕作することで独立。以来、収穫時以外は夫婦2人だけで栽培から醸造、販売までを手がけています。95年にアンドレ氏が退職すると姉妹3人と4人で一旦ドメーヌを会社組織にし、シルヴァン氏が会社を買い取る形で全ての畑を相続、現在5haを所有しています。 現在は息子セバスチャンが4代目として2011年より単独でワイン造りを行っています。

特徴》ボルドーのように色が黒くてタンニンのしっかり造りは、ピノ・ノワールの特徴である果実香やアロマを隠してしまうと考えているため、色調が濃く、凝縮感がありながらも、タンニンと果実感のバランスが取れたワインを目指しています。

《ワイン造り》 リュット・レゾネで栽培。有機肥料を使い、生えた雑草を枯らす薬品と鋤入れを併用。害虫対策には、ブルゴーニュの中でいち早く導入されたホルモンカプセルを使用しています。手摘みで収穫されたブドウは100%除梗され、2~10日間低温浸漬されます。果汁濃縮は、本来ブドウが持つアロマとテロワールが損なわれるとの理由から使用されていません。醗酵は、30~31度で12~20日間かけてコンクリートタンクで行われ、空圧式プレス機で圧搾。1~2時間ほど静置し大きな不純物を除き樽へ。村名には50%、1級には60~70%、グラン・クリュには100%の新樽を使用します。マロラクティック醗酵終了後は澱の上で3ヶ月熟成され、清澄されずに、澱の多い年のみ軽くフィルターをかけ瓶詰めされています。




2017 Vosne-Romanee 1er Cru aux Reignots
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・オー・レニョ

15081
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ヴォーヌ=ロマネ
ドメーヌ・シルヴァン・カティアール・エ・フィス
お一人様1本限定+他の生産者のワイン1本
◆◆◆お一人様1本限定+他の生産者のワイン1本
93 points Vinous - Antonio Galloni When to drink: 2022 to 2040
91~93 points Allen Meadows - Burghound


ラ・ロマネの真上の区画オー・レニョを0.24ヘクタール所有。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥33,600 (外税) 
【超エレガント系のオ・レイニョ!】
 だいぶ前の印象にはなるんですが、例えばロマネ=コンティの真上がラ・ロマネですよね。その頃はまだブシャール社が販売、ドメーヌ・フォレが耕作と醸造をしていました。素晴らしいロマネ=コンティやラ・ターシュを飲むに付け、

「ラ・ロマネの薄くて平板な味わい」

が気になったものです。言ってみれば、

「xラ・ロマネ」
「xラ・グランドリュ」

で、印象はどちらも余り変わらない・・でした・・すみません・・。

 まぁ、その頃のラ・ロマネは3万円前後だったか・・全然売れませんでしたが、ヴィコント・リジェ・ベレールがコント・リジェ・ベレールに変わる頃?・・いきなり残らず売れてしまいました。今の価格は10倍?・・でしょうか。

 そして、そんな印象と同様であったラ・グランドリュも復活し、その卓越したナチュラル・エレガンスに磨きを掛けています・・が、このオ・レイニョもその流れに有ると思いますので、結構に似た感じを受けることが出来るんじゃないか?と思います。

 海外のメディアは良いところ、93ポイント止まりでしょう。それで良いんです。でも、エレガンスを理解できる日本人には、きっと代えがたいワインなのでは無いかと思います。ご検討くださいませ。


以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【残念・・評価は見当たらず!】

 流石にこの2016年オ・レニョの評価はまだ見当たりませんでした。簡単にテイスティング出来るほど数は無いのかもしれません。

 あの、ラ・ロマネの真上の1級畑ですし、一部ラ・グランド・リュにも接していますから、似た様なニュアンスは出てくるでしょう。思い出しましたが、そう言えばラ・ロマネとラ・グランド・リュは・・似てると思うんですね。最近は飲んでないので、そのまんまを信じられてしまうと困りますが、エレガンスと言う部分では非常に酷似しているイメージが有ります。残念ながらオ・レニョに関しては数をこなしていないので、語ることが困難ですけどね。それ位・・無いワインです。海外のプライスは、この倍以上します(フランス国内は判りません)。ご検討くださいませ。


以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【2015年のシルヴァン・カティアールはかなり良いようです!今までで最高の評価のロマネ=サン=ヴィヴァン等!早飲み厳禁の超本格派です!】

 2015年もののグラスに入った写真が無いのは残念では有りますが、これだけのアイテム数が有っても十数本の入荷量ですので申し訳ない・・。

 ただし上記の造り手紹介欄にも書きましたが、2014年のクラシカルさはやや薄まり、より外交的に、ピュアなノーズになっているようですし、さらに大柄に、評価ポイントも上がっています。

 まぁ、結局このような少量入荷の造り手さんのワインは入荷時には中々手は出せず、もし余るようなら折を見て飲んでみる・・と言うようなスタイルを取らざるを得ない状況に追い込まれます。そしてまたエージェントさんが変わってしまったりすると、もうどうにも入手できないようになってしまうんですね。

 また、今回ご紹介させていただくシルヴァン・カティアールは「正規代理店輸入品」です。高いように見えるかもしれませんが、決してそうではありません。

 もし今、シルヴァン・カティアールのワインを市場で調達(つまりブローカー経由)しようとすると、この販売価格ではとても仕入れは不可能です。特に上級キュヴェになればなるほどその傾向は顕著です。某ショッピングモールで2013年の正規品のロマネ=サン=ヴィヴァンが入った3本セットと言うのをようやく見つけましたが、ニュイの1級がそれぞれ付いて、50万とのことで・・ワイン屋として気持ちは判らないでも無いですが・・どうなんでしょうね。長い間、D.R.C.のロマネ=サン=ヴィヴァンは2万円だと思い込んでいた noisy にとっては非常に複雑な心境では有ります。

 因みにシルヴァン・カティアールのロマネ=サン=ヴィヴァンは、ロマネ=コンティから真っすぐずっと下がってきた最下部に有り、デュジャックの南、アルヌーの北、ポワゾの東(下)です。昔モワラールが持っていた部分をアルヌー(借りていた畑を1980年代に購入)、カティアール(1980年代に購入)、デュジャック(2004年頃に購入)で分けた形ですね。noisy もついこの間まで1986年のアンドレ・カティアール名義のロマネ=サン=ヴィヴァンを販売していました。ま~・・感動するような物凄い色をしていました・・。

 さらに因むと、トマ・モワラールの1995年のロマネ=サン=ヴィヴァンは・・もう、勘弁してくれと言葉が出るほど散々・・飲みました。デュジャックが購入した部分、このカティアールの北の畑からのワインですね。これがもう、日本に山ほど残ってまして・・

「x千円で良いから買って欲しい」

と。


 でも・・それこそ何本も飲んで・・断りました。・・美味しく無いんですよ。細かなことは言いませんがロマネ=サン=ヴィヴァンとして・・どころの話しじゃ無いんですね。こんなレベルのものを販売して恨みを買うようなことは、noisy の主義ではございませんので決して手を出しませんでした。結局、そのワインは他の方が安く購入されたようです。あれだけの数のどうしようもない味のロマネ=サン=ヴィヴァン・・・どう処分したのか気になってしまいますけどね。


 いずれにしましてもロマネ=サン=ヴィヴァンは1本だけです。貴重なワインです。


 ご存じマルコンソールはラ・ターシュに接する準特級畑・・ですね。まぁ、ラ・ターシュに成り損ねたような畑で、実力はグラン・クリュ並みに有ります。それって、1級として造るか、グラン・クリュとして造るかでは仕上がりが違うんですね。畑にはそれぞれ決められたイールド(反収)が有ります。グラン・クリュが一番低い訳ですが、グラン・クリュの格でもそれは異なります。ロマネ=コンティとかミュジニーとかは最も低いイールドです。なので、1級と特級では徴収される税金も異なり、収穫できる葡萄の量も異なる訳で、それがワインのポテンシャルにも響いてくる訳です。こことレ・スショは狙い目でも有ります。

 その他、どれもクラシカルで大柄なワインです。詳細は以下の2014年の転載文にも書いていますので参考にされてください。ご検討くださいませ。


 以下は2014年のヴォーヌ=ロマネのコラムより転載しています。
━━━━━【ブルゴーニュ・ピノ・ノワールの聖地だからこそのスタイル!半端無いポテンシャルです!決して早飲みは厳禁・・昨今の軟弱ブルと一緒にしないように!】

 本当に久しぶりのシルヴァン・カティアールです。上記のような事で、途絶えていたシルヴァン・カティアールの扱いが復活しました。残念ながらトップ・キュヴェのロマネ=サン=ヴィヴァンは入手できませんでした。

 まぁ、それでも随分前に一度だけ、頼んで無いのにカティアールのシャンボールが届いたことが有ったんですが、それは日本の正規代理店からでは無くBBRさんからでした。

「・・あ、そう言えばカティアール、どうなったんだっけ?」

と思いつつも、いつしか忘却の彼方へ記憶は飛んで行ってしまってたんですね。


 このところは少し個人的に贔屓の評論家・・と言っても、評価の内容はほとんど知らず、ただただ評点を見るに過ぎないんですが、ティム・アトキン氏の型にハマらない自由なポイント付けが良いですよね・・彼がかなり高く評価しているのと、他でも非常に高い評価を得ていて、しかも、

「もともと5ヘクタールのみで、日本には微々たる量しか入って来ないヴォーヌ=ロマネのトップ・ドメーヌ」

で有って、さらには、

「その余りの少なさから、ブルゴーニュ・ファンでも知らない人が多い」

と言うことで、久しぶりに扱おうと決めたんですね。


 ですが以前、余りの高値に嫌気がさして、仕入れを止めてしまった位ですから、価格は安くは無いです。

 それでもヴォーヌ=ロマネのトップドメーヌとするならば、現在では決して高い水準では無く、平均的なものだと言えます。むしろまだラマルシュとか、ジョルジュ=ミュヌレ=ジュブールは安いんです。

 ちょっと考えてみてくださいよ・・。あのラ・ロマネは今、一体幾ら出せば入手できますか?・・ロマネ=コンティは、ラ・ターシュは?グラン・クリュの歴史は浅いですがラ・グランド・リュなどは評価はむしろDRCを超えるほどなのに、価格は1/10ほどでしょう?ラ・ロマネの1/5ほどです。そう考えると非常にリーズナブルなんですね。


 カティアールのマルコンソールなどはもう、ラ・ターシュ然とした感じとかはグラン・クリュ並みだったです。それでも1万以下だったものがいきなり2万を超えるようなオファーになったもんですから、止めちゃったんですよ。


 今回は非常に少ないですが、いただけただけ有難いと思って、とりあえず村名ヴォーヌ=ロマネを開けちゃいました。雰囲気は変わらないですね~・・。クラシックな超高級ブルゴーニュです。

 存在感、構造の大きさは半端無いです。非常に美しいスタイルです。「壮麗な・・」と言う言葉が似あうと思います。


「出来るだけよけいな手を掛けず、葡萄のなりたいようにまかせて軽~く造りました~!」

などとは、全く無縁です。


 なるべき姿が有り、それに向けて一生懸命に手を掛け、その上でなるべくして成った高質ピノ・ノワールの姿が有ります。おそらくそれはやはり、「ヴォーヌ=ロマネ」と言う至上のアペラシオンの命題でも有り、ロマネ=コンティ、ラ・ロマネ、ラ・ターシュ、リッシュブール、ロマネ=サン=ヴィヴァンといった極上クリマの姿を常に見ているからでも有ります。

 DRCを始めとする壮麗なドメーヌのワイン、その葡萄、その造りを見ているからこそのシルヴァン・カティアールのワインが有る・・そのように思えます。

 かのカティアール=モリニエもDRCで働きながら、メタヤージュで得た葡萄をネゴシアンに売っていたそうで、その後に少しずつ畑を購入して行き、今のシルヴァン・カティアールが有ります。ここはDRCのコラムでは無いので端折りますが、DRCとは、決してただの一つのドメーヌでは無く、ヴォーヌ=ロマネの村人たちの誇りで有り、自分たちの醸造所でも有り、自分たちの働く場所でも有るんです。


 味わいは、もしフーリエとかルーミエとか、リリース直後はむしろ美味しく飲める、酸化を極力させないものでは有りませんで、決して最初から美味しく飲めると思わない方が良いです。

 しかしながら剛健だけれどエレガントで、何も不足していないのに贅肉も無い・・壮麗でフィネスの塊と言えます。

 例えばタンニン、ブルゴーニュワインの場合、余り特筆しない部分では有りますが、もう・・あり得ないほどに涼やかで超上質、それなりの量が存在しています。タンニンを言う時に「上質で甘いタンニン」などと言いますが、こちらは全く甘く無く、ただその存在に気付くか気付かないか?・・気付くと、

「・・あっ・・そうなのか!」

と、その存在の美しさにハッとさせられます。

 中域も「密」で引き締まってタイトです。長い余韻の最後までそのニュアンスは果てしなく続きます。決して軽く無く、重厚ですが

「濃いワインでは無い」

んです。物凄い密度をした複雑性が存在しています。


 また、一応自然派に区分けしましたが、あくまでリュット・レゾネ(減農薬栽培)です。ビオ系のような、「パンッ」とスピードの有る、ノーズへ一目散に飛び込んでくるようなアロマでは無く、地の底からジンワリと、ゾクゾクっと湧いて来るマグマのようなニュアンスのアロマです。迫力満点です。

 ミネラリティも・・ま~・・凄いです。現時点では中域に寄った感じの帯域ですが、やがて高域~超高域へと拡がりを見せるでしょうし、そこからがこのワインの飲み頃になると思われます。

 酸の豊富さも見事です。一般的にヴォーヌ=ロマネのワインには、他の村のような冷ややかな酸が無く、また総酸量も少ないワインに仕上がることが多いですが、DRCを始め、ヴォーヌ=ロマネのトップワインは普通は決してそのようなことは無いんですね。また、残糖と思われるような甘味はゼロ。全くの甘さを感じません。エキス感ももの凄いですが、これまたエキスに甘味はまだ感じません。日和った造りでは無い・・と言えるでしょう。

 また今、果実感がどうこうとは言えません。黒果実、赤果実があり得ないほど凝縮しています。もしこの村名ヴォーヌ=ロマネを今どうしても飲みたい・・とおっしゃるなら、数日前に抜栓しデキャンタに落としておくべきでしょう。それでもタイミングを見て飲むようになるかと思います。決して若くして飲むべきワインでは無いんです。まともなワインファンなら誰しもロマネ=コンティをリリース直後に開けようとは思わないでしょう?それでもDRCなら、シルヴァン・カティアールを始めとするヴォーヌ=ロマネのドメーヌより、1年もエルヴァージュが長いので、より安定した状態で市場に出て来る訳です。ただ瓶詰めが遅いのでは無く、DRCなりに仕上がってからリリースしているんですね。シルヴァン・カティアールの場合はDRCほどの余裕は有りませんので、落ち着いてはいるが仕上がってリリースした訳ではないと理解すべきです。


 造り的にはヴォーヌ=ロマネ伝統の・・と言うか、DRC的と言うべきか、比較的高温で短期間の発酵をした味わいをしています。アンリ・ジャイエ系とは正反対です。(皆さんはアンリ・ジャイエは熟してナンボとおっしゃいますが、noisy的には言うほど長熟では無いと思っています。むしろ早いうちから美味しいのがジャイエの特徴です。ある程度熟しても美味しいですけどね。でも大局で見ると早熟なんです。)


 この村名ヴォーヌ=ロマネにティム・アトキンさんは93ポイント、付けました。ほぼドンピシャリでしょう。noisy的、リアルワインガイド的評点法で敢えて言うなら、今飲んで89 ポテンシャル93+ 飲み頃予想 2020 ~ 2047 です。巷に有る普通のヴォーヌ=ロマネ村名とは、構成要素の密度が全く違いますので、おそらく寿命は半世紀以上にも渡るはずです。2030年には物凄いパフォーマンスを見せてくれるはずです。少なくとも3~4年は我慢してください。凄いワインでした。



 ヴォーヌ=ロマネ・オー・マルコンソールはシルヴァン・カティアールの看板ワインです。当然ながらラ・ターシュの真横の1級畑ですが、カティアールのものはまるで「グラン・クリュのようなマルコンソール」と言われており、密度が高く、気高く、エレガントで、存在感の大きなワインです。

 ラ・ターシュやロマネ=サン=ヴィヴァンに多分に良く似ています。因みにアドヴォケイトは95~97 Points、ティム・アトキン氏も 97Points と、完全に振り切れています。もっと因むと、ティム・アトキン氏はロマネ=サン=ヴィヴァン2014年もテイスティングしており、こちらは98Points と言う驚異的な高評価でした。最も、今回noisy は仕入れられませんでしたが、仮に買えたとして販売価格は10万超えです・・。でもマルコンソール・・飲みたいですね~・・素晴らしいワインです。昔は・・1999年頃まではこのワイン、1万円もしなかったと記憶していますが、その後に暴騰しちゃいまして、それから疎遠になっちゃったんですね。


 ヴォーヌ=ロマネ・レ・スショはロマネ=サン=ヴィヴァンの北、リッシュブールの東(下部)に接する1級畑です。荘厳さでマルコンソールに及ばないイメージが有りますが、ティム・アトキン氏は 95Points と、こちらも振り切れた高評価です。非常に少ないワインです。


 ヴォーヌ=ロマネ・オ・レニョは、かの「ラ・ロマネ」の上部に接する1級畑です。ま~・・仮にも下部がラ・ロマネですからね・・超エレガントで荘厳なワインになっているでしょう。ティム・アトキン氏はもう振り切れまくりですが、こちらも94Points です。


 ヴォーヌ=ロマネ・アン・オルヴォーは、シャンボール=ミュジニーとの境に有る1級畑で、アン・オルヴォーの一部はグラン・クリュ・エシェゾーになります。上部の一部が1級で、北向かいがシャンボール=ミュジニー・ラ・コンブ・ドルヴォーに成ります。

 この辺りはミュジニーに近いので、上部エシェゾーの重くならない赤いニュアンスとミュジニー風の香水系アロマが混ざり合う、フィネスたっぷりに仕上がる場合が多いと思います。重厚さよりも華やかさが出て来ているんじゃないかと思うんですが、何せ飲めてないので・・飲まれた方、是非教えてください。ティム・アトキン氏は何と、96Points !と完全に、グラン・クリュ・・・でも上位の評価と同様になっちゃってます・・うわお・・です。


 シャンボール=ミュジニー・レ・クロ・ド・ロルムは1級レ・シャルムの北、1級レ・プラントの下にある村名リューディです。こちらはバリックを強く使わないようにして、エレガントさを失わないキレイなシャンボールに仕上げているはずです。こちらもたった3本の入荷ですんで・・昔は5千円位でしたが、非常にエレガントなベリー系の味わいでした。ティム・アトキン氏はこの村名シャンボールに・・94Points も奢っています。ここまでくると笑っちゃいます。是非飲んでみたいものです。


 ブルゴーニュ・ルージュは有る意味、もっともレアなワインです。価格は高めですが、まず入手は不可能・・かと。ティム・アトキン氏は 91Points と、これも非常に高い評価です。まぁ、ティムさんはシルヴァン・カティアールの非常に希少な2014年ものをロマネ=サン=ヴィヴァンからACブルゴーニュまで、すべて飲んだようですから、すっかりカティアールのフィネスにやられちゃったんでしょう。




 そんな訳で、本当に久しぶりのシルヴァン・カティアールのご紹介です。知らない方は多いと思います。滅多に出回らないワインだと思ってください。購入されたら飲むのはしばらく遠慮すべきワインです。どうしても・・とおっしゃるなら、ACブルを、もしくはマルコンソールクラスを早めに飲むのは良いかと思いますが、それ以外は数年躊躇してください。腰の据わったピノ・ノワールに久しぶりに再び出会いました。ご検討くださいませ。