レ・マルコンソールはご存じかと思いますが、まさにテート・ド・キュヴェに相応しい・・「ラ・ターシュ」の南側に接する畑です。しかもレ・ゴーディショでは無い・・元々の「ラ・ターシュ」にも接していて、
「ラ・ターシュの一部はレ・マルコンソールに飛び出した形にもなっている」
んですね。
その性では無いにせよ、昔から
「リーズナブルなレ・マルコンソール...と言うワインは無い」
と言うのが定説で、まぁ・・今はあのクロ・パラが有りますから、これまた一概には言えませんが、
「レ・マルコンソールはヴォーヌ=ロマネの1級畑のトップ!」
と言う位置付けがブルゴーニュを知る人の一般常識だった訳です。
2019年のこのワインのご案内価格が7万円でしたから、ちょっと・・ね・・余りの値上がりの厳しさでは有りますが、ふとしたことで調べてみて・・ビックリしたと言いますか、
「なるほど・・」
と思えることが有ったんですね。
オーストラリアの大学生がスーパーでアルバイトをしていて・・その時給が幾ら位か..ご存じでしょうか?
なんとですね・・時給3000円ちょっとだそうですよ・・それでも安過ぎると・・彼、彼女らは感じていると・・言うことなんです。軽めのちょっとした食事をしただけで2~3千円は掛かるそうでして、現地の方が出されているラーメンが1杯、安くて2200円位・・日本のラーメン屋さんが出て行って出しているラーメンがほぼ3000円だそうで、
「大きく丸めて、最低賃金とラーメンの価格差は、最低時給でラーメンの大盛りが食べられるくらい」
なんじゃないかと・・。
しかも・・これはそのコラムで書きましたが、2021年のシルヴァン・カティアールのアリゴテは、Noisy wine で5千円台ですが、オーストラリアでは12000円ほどです。つまり、
「日本のワインの価格はオーストラリアの二分の一ほど(・・アリゴテに関して)」
なんですね。
日銀総裁が変わりゼロ金利政策も終わりを告げられ、大企業のトップが基本給上げを経団連で口にしています。長い間、人々の給与を抑え込むことで危機を乗り越えようとしてきた政策は破綻したと言えますから、これから我々の給与も増える方向に行くのは間違いありません。
しかし、どうしても「値上げが先」ですから・・何とも厳しい訳ですが、昨年7万円が・・この価格ですから、昨年ご案内させていただいたレ・マルコンソールをご購入の方は、ほぼ40%の利回りな訳です。なので転売屋さんが跋扈している訳でして・・もしそこに直接流すようなことを我々がやってしまえば、ワイン屋をやっている意味が無いし、その資格さえ無いのかもしれません。
バーガウンドのアレン・メドゥズさんは、なんとこのワインに上値96ポイントと言う凄い評価をしています。カティアールの他のキュヴェにはちょっと意味不明の低い評価をしているジャスパー・モリスさんも同じ96ポイントです。
ですので、まぁ・・間違いの無い選択のワインと言うことになろうかと思います。
しかしながら、アレン・メドゥズさんも、
「2038年から」
と・・(^^;;
何と今から15年後からと..ご指定されていらっしゃいますので、その辺を重々承知の上、ご検討いただけましたら幸いです。
いずれ日本人の給与も上がると言うことで、その時を楽しみにしていたいと思います。・・まぁ・・noisy の場合は個人事業主ですから自分で自身の給与を決められる立場におりませんが、会社組織にしたところで結局は同じこと・・多く取ったところで、取り過ぎれば赤字、少なく取ってしまえばその分多くの税金を支払うことになるだけです・・多分。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【シルヴァン・カティアールの看板のワイン、オー・マルコンソールです!】 希少なオー・マルコンソールです。決して早飲み厳禁です。海外は安くて7万円ちょっと、高いと10万円超えます。
2016年ものはいくらで販売したのか、ちょっと気になって調べてみましたら、5万円しない位でしたので少し上がりましたね。
まぁ、ラ・ターシュがD.R.C.のモノポールである以上、他の生産者は造ることが出来ませんが、
「ラ・ターシュと接するマルコンソールなら!」
と言う気持ちになるのは、生産者も飲み手も同様でしょう。ご検討くださいませ。
【あのロマネ=サン=ヴィヴァンに勝るとも劣らないワインです!】 価格の事ばかりですみません・・飲めないのでそれ位しか書けないんですね・・情けないですが。
フランス国内の事情は判りませんが、wine-searcher.com の情報では、アメリカのショップで77000円、香港で91000円、スイスで140000円、平均では107000円ほどのようです。
評点についてはトップ・キュヴェのロマネ=サン=ヴィヴァンとは上値で1ポイントだけ劣るか、ほぼ同様な感じです。アラン・メドー氏は、
「Don't Miss! Outstanding!」
とのことです。・・つまり、
「見逃すなよ!呆れるほど凄いワインだぞ!」
みたいなニュアンスなんでしょうね。
そりゃぁ・・noisy だって、このワインは飲みたいですけどね。でも販売価格は海外のほぼ半額では有りますが、完全にグラン・クリュのものですよね。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【2015年のシルヴァン・カティアールはかなり良いようです!今までで最高の評価のロマネ=サン=ヴィヴァン等!早飲み厳禁の超本格派です!】 2015年もののグラスに入った写真が無いのは残念では有りますが、これだけのアイテム数が有っても十数本の入荷量ですので申し訳ない・・。
ただし上記の造り手紹介欄にも書きましたが、2014年のクラシカルさはやや薄まり、より外交的に、ピュアなノーズになっているようですし、さらに大柄に、評価ポイントも上がっています。
まぁ、結局このような少量入荷の造り手さんのワインは入荷時には中々手は出せず、もし余るようなら折を見て飲んでみる・・と言うようなスタイルを取らざるを得ない状況に追い込まれます。そしてまたエージェントさんが変わってしまったりすると、もうどうにも入手できないようになってしまうんですね。
また、今回ご紹介させていただくシルヴァン・カティアールは「正規代理店輸入品」です。高いように見えるかもしれませんが、決してそうではありません。
もし今、シルヴァン・カティアールのワインを市場で調達(つまりブローカー経由)しようとすると、この販売価格ではとても仕入れは不可能です。特に上級キュヴェになればなるほどその傾向は顕著です。某ショッピングモールで2013年の正規品のロマネ=サン=ヴィヴァンが入った3本セットと言うのをようやく見つけましたが、ニュイの1級がそれぞれ付いて、50万とのことで・・ワイン屋として気持ちは判らないでも無いですが・・どうなんでしょうね。長い間、D.R.C.のロマネ=サン=ヴィヴァンは2万円だと思い込んでいた noisy にとっては非常に複雑な心境では有ります。
因みにシルヴァン・カティアールのロマネ=サン=ヴィヴァンは、ロマネ=コンティから真っすぐずっと下がってきた最下部に有り、デュジャックの南、アルヌーの北、ポワゾの東(下)です。昔モワラールが持っていた部分をアルヌー(借りていた畑を1980年代に購入)、カティアール(1980年代に購入)、デュジャック(2004年頃に購入)で分けた形ですね。noisy もついこの間まで1986年のアンドレ・カティアール名義のロマネ=サン=ヴィヴァンを販売していました。ま~・・感動するような物凄い色をしていました・・。

さらに因むと、トマ・モワラールの1995年のロマネ=サン=ヴィヴァンは・・もう、勘弁してくれと言葉が出るほど散々・・飲みました。デュジャックが購入した部分、このカティアールの北の畑からのワインですね。これがもう、日本に山ほど残ってまして・・
「x千円で良いから買って欲しい」
と。
でも・・それこそ何本も飲んで・・断りました。・・美味しく無いんですよ。細かなことは言いませんがロマネ=サン=ヴィヴァンとして・・どころの話しじゃ無いんですね。こんなレベルのものを販売して恨みを買うようなことは、noisy の主義ではございませんので決して手を出しませんでした。結局、そのワインは他の方が安く購入されたようです。あれだけの数のどうしようもない味のロマネ=サン=ヴィヴァン・・・どう処分したのか気になってしまいますけどね。
いずれにしましてもロマネ=サン=ヴィヴァンは1本だけです。貴重なワインです。
ご存じマルコンソールはラ・ターシュに接する準特級畑・・ですね。まぁ、ラ・ターシュに成り損ねたような畑で、実力はグラン・クリュ並みに有ります。それって、1級として造るか、グラン・クリュとして造るかでは仕上がりが違うんですね。畑にはそれぞれ決められたイールド(反収)が有ります。グラン・クリュが一番低い訳ですが、グラン・クリュの格でもそれは異なります。ロマネ=コンティとかミュジニーとかは最も低いイールドです。なので、1級と特級では徴収される税金も異なり、収穫できる葡萄の量も異なる訳で、それがワインのポテンシャルにも響いてくる訳です。こことレ・スショは狙い目でも有ります。
その他、どれもクラシカルで大柄なワインです。詳細は以下の2014年の転載文にも書いていますので参考にされてください。ご検討くださいませ。
以下は2014年のヴォーヌ=ロマネのコラムより転載しています。
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【ブルゴーニュ・ピノ・ノワールの聖地だからこそのスタイル!半端無いポテンシャルです!決して早飲みは厳禁・・昨今の軟弱ブルと一緒にしないように!】
本当に久しぶりのシルヴァン・カティアールです。上記のような事で、途絶えていたシルヴァン・カティアールの扱いが復活しました。残念ながらトップ・キュヴェのロマネ=サン=ヴィヴァンは入手できませんでした。
まぁ、それでも随分前に一度だけ、頼んで無いのにカティアールのシャンボールが届いたことが有ったんですが、それは日本の正規代理店からでは無くBBRさんからでした。
「・・あ、そう言えばカティアール、どうなったんだっけ?」
と思いつつも、いつしか忘却の彼方へ記憶は飛んで行ってしまってたんですね。
このところは少し個人的に贔屓の評論家・・と言っても、評価の内容はほとんど知らず、ただただ評点を見るに過ぎないんですが、ティム・アトキン氏の型にハマらない自由なポイント付けが良いですよね・・彼がかなり高く評価しているのと、他でも非常に高い評価を得ていて、しかも、
「もともと5ヘクタールのみで、日本には微々たる量しか入って来ないヴォーヌ=ロマネのトップ・ドメーヌ」
で有って、さらには、
「その余りの少なさから、ブルゴーニュ・ファンでも知らない人が多い」
と言うことで、久しぶりに扱おうと決めたんですね。
ですが以前、余りの高値に嫌気がさして、仕入れを止めてしまった位ですから、価格は安くは無いです。
それでもヴォーヌ=ロマネのトップドメーヌとするならば、現在では決して高い水準では無く、平均的なものだと言えます。むしろまだラマルシュとか、ジョルジュ=ミュヌレ=ジュブールは安いんです。
ちょっと考えてみてくださいよ・・。あのラ・ロマネは今、一体幾ら出せば入手できますか?・・ロマネ=コンティは、ラ・ターシュは?グラン・クリュの歴史は浅いですがラ・グランド・リュなどは評価はむしろDRCを超えるほどなのに、価格は1/10ほどでしょう?ラ・ロマネの1/5ほどです。そう考えると非常にリーズナブルなんですね。
カティアールのマルコンソールなどはもう、ラ・ターシュ然とした感じとかはグラン・クリュ並みだったです。それでも1万以下だったものがいきなり2万を超えるようなオファーになったもんですから、止めちゃったんですよ。
今回は非常に少ないですが、いただけただけ有難いと思って、とりあえず村名ヴォーヌ=ロマネを開けちゃいました。雰囲気は変わらないですね~・・。クラシックな超高級ブルゴーニュです。
存在感、構造の大きさは半端無いです。非常に美しいスタイルです。「壮麗な・・」と言う言葉が似あうと思います。
「出来るだけよけいな手を掛けず、葡萄のなりたいようにまかせて軽~く造りました~!」
などとは、全く無縁です。
なるべき姿が有り、それに向けて一生懸命に手を掛け、その上でなるべくして成った高質ピノ・ノワールの姿が有ります。おそらくそれはやはり、「ヴォーヌ=ロマネ」と言う至上のアペラシオンの命題でも有り、ロマネ=コンティ、ラ・ロマネ、ラ・ターシュ、リッシュブール、ロマネ=サン=ヴィヴァンといった極上クリマの姿を常に見ているからでも有ります。
DRCを始めとする壮麗なドメーヌのワイン、その葡萄、その造りを見ているからこそのシルヴァン・カティアールのワインが有る・・そのように思えます。
かのカティアール=モリニエもDRCで働きながら、メタヤージュで得た葡萄をネゴシアンに売っていたそうで、その後に少しずつ畑を購入して行き、今のシルヴァン・カティアールが有ります。ここはDRCのコラムでは無いので端折りますが、DRCとは、決してただの一つのドメーヌでは無く、ヴォーヌ=ロマネの村人たちの誇りで有り、自分たちの醸造所でも有り、自分たちの働く場所でも有るんです。
味わいは、もしフーリエとかルーミエとか、リリース直後はむしろ美味しく飲める、酸化を極力させないものでは有りませんで、決して最初から美味しく飲めると思わない方が良いです。
しかしながら剛健だけれどエレガントで、何も不足していないのに贅肉も無い・・壮麗でフィネスの塊と言えます。
例えばタンニン、ブルゴーニュワインの場合、余り特筆しない部分では有りますが、もう・・あり得ないほどに涼やかで超上質、それなりの量が存在しています。タンニンを言う時に「上質で甘いタンニン」などと言いますが、こちらは全く甘く無く、ただその存在に気付くか気付かないか?・・気付くと、
「・・あっ・・そうなのか!」
と、その存在の美しさにハッとさせられます。
中域も「密」で引き締まってタイトです。長い余韻の最後までそのニュアンスは果てしなく続きます。決して軽く無く、重厚ですが
「濃いワインでは無い」
んです。物凄い密度をした複雑性が存在しています。
また、一応自然派に区分けしましたが、あくまでリュット・レゾネ(減農薬栽培)です。ビオ系のような、「パンッ」とスピードの有る、ノーズへ一目散に飛び込んでくるようなアロマでは無く、地の底からジンワリと、ゾクゾクっと湧いて来るマグマのようなニュアンスのアロマです。迫力満点です。
ミネラリティも・・ま~・・凄いです。現時点では中域に寄った感じの帯域ですが、やがて高域~超高域へと拡がりを見せるでしょうし、そこからがこのワインの飲み頃になると思われます。
酸の豊富さも見事です。一般的にヴォーヌ=ロマネのワインには、他の村のような冷ややかな酸が無く、また総酸量も少ないワインに仕上がることが多いですが、DRCを始め、ヴォーヌ=ロマネのトップワインは普通は決してそのようなことは無いんですね。また、残糖と思われるような甘味はゼロ。全くの甘さを感じません。エキス感ももの凄いですが、これまたエキスに甘味はまだ感じません。日和った造りでは無い・・と言えるでしょう。
また今、果実感がどうこうとは言えません。黒果実、赤果実があり得ないほど凝縮しています。もしこの村名ヴォーヌ=ロマネを今どうしても飲みたい・・とおっしゃるなら、数日前に抜栓しデキャンタに落としておくべきでしょう。それでもタイミングを見て飲むようになるかと思います。決して若くして飲むべきワインでは無いんです。まともなワインファンなら誰しもロマネ=コンティをリリース直後に開けようとは思わないでしょう?それでもDRCなら、シルヴァン・カティアールを始めとするヴォーヌ=ロマネのドメーヌより、1年もエルヴァージュが長いので、より安定した状態で市場に出て来る訳です。ただ瓶詰めが遅いのでは無く、DRCなりに仕上がってからリリースしているんですね。シルヴァン・カティアールの場合はDRCほどの余裕は有りませんので、落ち着いてはいるが仕上がってリリースした訳ではないと理解すべきです。
造り的にはヴォーヌ=ロマネ伝統の・・と言うか、DRC的と言うべきか、比較的高温で短期間の発酵をした味わいをしています。アンリ・ジャイエ系とは正反対です。(皆さんはアンリ・ジャイエは熟してナンボとおっしゃいますが、noisy的には言うほど長熟では無いと思っています。むしろ早いうちから美味しいのがジャイエの特徴です。ある程度熟しても美味しいですけどね。でも大局で見ると早熟なんです。)
この村名ヴォーヌ=ロマネにティム・アトキンさんは93ポイント、付けました。ほぼドンピシャリでしょう。noisy的、リアルワインガイド的評点法で敢えて言うなら、今飲んで89 ポテンシャル93+ 飲み頃予想 2020 ~ 2047 です。巷に有る普通のヴォーヌ=ロマネ村名とは、構成要素の密度が全く違いますので、おそらく寿命は半世紀以上にも渡るはずです。2030年には物凄いパフォーマンスを見せてくれるはずです。少なくとも3~4年は我慢してください。凄いワインでした。
ヴォーヌ=ロマネ・オー・マルコンソールはシルヴァン・カティアールの看板ワインです。当然ながらラ・ターシュの真横の1級畑ですが、カティアールのものはまるで「グラン・クリュのようなマルコンソール」と言われており、密度が高く、気高く、エレガントで、存在感の大きなワインです。
ラ・ターシュやロマネ=サン=ヴィヴァンに多分に良く似ています。因みにアドヴォケイトは95~97 Points、ティム・アトキン氏も 97Points と、完全に振り切れています。もっと因むと、ティム・アトキン氏はロマネ=サン=ヴィヴァン2014年もテイスティングしており、こちらは98Points と言う驚異的な高評価でした。最も、今回noisy は仕入れられませんでしたが、仮に買えたとして販売価格は10万超えです・・。でもマルコンソール・・飲みたいですね~・・素晴らしいワインです。昔は・・1999年頃まではこのワイン、1万円もしなかったと記憶していますが、その後に暴騰しちゃいまして、それから疎遠になっちゃったんですね。
ヴォーヌ=ロマネ・レ・スショはロマネ=サン=ヴィヴァンの北、リッシュブールの東(下部)に接する1級畑です。荘厳さでマルコンソールに及ばないイメージが有りますが、ティム・アトキン氏は 95Points と、こちらも振り切れた高評価です。非常に少ないワインです。
ヴォーヌ=ロマネ・オ・レニョは、かの「ラ・ロマネ」の上部に接する1級畑です。ま~・・仮にも下部がラ・ロマネですからね・・超エレガントで荘厳なワインになっているでしょう。ティム・アトキン氏はもう振り切れまくりですが、こちらも94Points です。
ヴォーヌ=ロマネ・アン・オルヴォーは、シャンボール=ミュジニーとの境に有る1級畑で、アン・オルヴォーの一部はグラン・クリュ・エシェゾーになります。上部の一部が1級で、北向かいがシャンボール=ミュジニー・ラ・コンブ・ドルヴォーに成ります。
この辺りはミュジニーに近いので、上部エシェゾーの重くならない赤いニュアンスとミュジニー風の香水系アロマが混ざり合う、フィネスたっぷりに仕上がる場合が多いと思います。重厚さよりも華やかさが出て来ているんじゃないかと思うんですが、何せ飲めてないので・・飲まれた方、是非教えてください。ティム・アトキン氏は何と、
96Points !と完全に、グラン・クリュ・・・でも上位の評価と同様になっちゃってます・・うわお・・です。
シャンボール=ミュジニー・レ・クロ・ド・ロルムは1級レ・シャルムの北、1級レ・プラントの下にある村名リューディです。こちらはバリックを強く使わないようにして、エレガントさを失わないキレイなシャンボールに仕上げているはずです。こちらもたった3本の入荷ですんで・・昔は5千円位でしたが、非常にエレガントなベリー系の味わいでした。ティム・アトキン氏はこの村名シャンボールに・・
94Points も奢っています。ここまでくると笑っちゃいます。是非飲んでみたいものです。
ブルゴーニュ・ルージュは有る意味、もっともレアなワインです。価格は高めですが、まず入手は不可能・・かと。ティム・アトキン氏は 91Points と、これも非常に高い評価です。まぁ、ティムさんはシルヴァン・カティアールの非常に希少な2014年ものをロマネ=サン=ヴィヴァンからACブルゴーニュまで、すべて飲んだようですから、すっかりカティアールのフィネスにやられちゃったんでしょう。
そんな訳で、本当に久しぶりのシルヴァン・カティアールのご紹介です。知らない方は多いと思います。滅多に出回らないワインだと思ってください。購入されたら飲むのはしばらく遠慮すべきワインです。どうしても・・とおっしゃるなら、ACブルを、もしくはマルコンソールクラスを早めに飲むのは良いかと思いますが、それ以外は数年躊躇してください。腰の据わったピノ・ノワールに久しぶりに再び出会いました。ご検討くださいませ。