● 昨年の2021年ものは上級キュヴェが全く入って来ず、大変申し訳なかったカティアールの2022年もののご案内です。アリゴテのみ、2023年になります。
カルトな人気を持つドメーヌ・シルヴァン・カティアールですので、もはや入手は非常に困難になっているドメーヌです。
2022年ものは非常に評価も高く、特にニュイ=サン=ジョルジュ1級オ・ミュルジュは95ポイントと、評価も価格もアンリ・ジャイエ銘柄でもあるメオ=カミュゼと同等以上にもなっていますし、ヴォーヌ=ロマネ1級うオ・マルコンソールに至っては、ジャスパー・モリスさんがロマネ=サン=ヴィヴァン2022と全く同評価の96~98 Points としているほど・・まぁ、禁断の評価では有りますが、飲めない分驚かされます。
シルヴァンの後を継いだセバスチャンですが、ノリに乗っている状況・・と言って過言では無いでしょう。どうぞよろしくお願いします。
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カティアールの2021年(アリゴテは2022年)のご案内です。余りに少ないのと上級キュヴェをまったく送って来ないので相当お冠です。1/5になったとか言ってましたがそれは一切関係の無いことですから、腹に据えかねています。テイスティングどころの話しじゃなくなってしまったので、そのままのご案内です。申し訳ありません。
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カティアールの新ヴィンテージです。入荷数量は昨年の2019年ものの25%減でした。余りに少なく、飲めそうなのはアリゴテだけ・・6本と言う厳しい状況でした。じゃぁ・・アリゴテを開けようかと思ったんですが、基本、カティアールはピノ・ノワールですからね・・もし残ったら良い時分にアリゴテを飲んでみることにさせていただきました。
価格はもう・・爆上がり系です。最近はもう余り驚きません。むしろ海外よりも相当安いことに気付いていますから、
「今までが幸せだったんだよ」
と慰めることにしています。
ですが・・まぁ・・こう言ってしまうと身も蓋も無い訳ですが、こうして海外からの何となくの圧力が、日本のゼロ金利政策由来の収入抑制策を改めさせるキッカケにもなっているようで、まさに国際的に流通しているワインだからこそ、世界中を何となくかき回し平均化して行く..つまり、日本人の収入も増えるような情勢になって来たと・・何となく思っています。
アメリカの大都市で間借りでもしようものなら・・安くても40万円からって..noisy の給料より高いんじゃないの?・・と思えてしまいますし、ラーメンが一杯3千円からって・・朝食をとろうと街に出ると最低2千円から・・なんて、
「日本人の今の常識からはかけ離れている」
訳ですが、海外の方の常識から言えば日本の方がおかしい訳です。30年間以上、何も変わらなかった・・いや、政策として変えない、変わらないようにしていた訳ですから。
オーストラリアの学生さんの時給は3000円から・・だそうです・・どっひゃ~・・です。ですがいずれ・・日本もそうなって行くと思います。時勢がようやくそうなって来た..むしろ、海外を思えば今のワインの価格の上昇は常識なんだと・・言うことなんでしょう。まぁ・・どこかのサイトで某ドメーヌのGCミュジニーが9千万以上で販売されていましたが、幾らで販売しようが販売者の自由です。・・わたしゃ絶対買わないけどね・・。
ですが、このカティアールにしましても、2019年もののレ・マルコンソールを7万円で販売させていただき、noisy としても・・「高い!」と思っていましたが、2020年ものは倍までは行かないにせよ・・近い価格です。言ってしまえば・・2019年ものを販売せずにnoisy が持っていれば、ほぼ倍で販売出来た訳です。もっと言ってしまえばその2019年ものをゲット出来た方は・・言わずともお判りでしょう。
カティアールの2020年ものですが質的には、ヴォーヌ=ロマネやニュイ=サン=ジョルジュのワインはほぼほぼアルコール分14~15度で濃密、その他のキュヴェは12.5~13度で果実感のしっかりあるエレガントなワイン..と言えます。またアレン・メドゥズさんは今より7~10年後からが飲み頃だと言っていますので、これはやはりジャン=ニコラ・メオさんと同じことを言っているようですね。
ですので、やはりカティアールの2020年ものは、さっさと飲むべきでは無い・・と思っていてください。ご検討いただけましたら幸いです。
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シルヴァン・カティアールの2019年(アリゴテは2020年)をご紹介させていただきます。
今やヴォーヌ=ロマネの新たな旗手として素晴らしい評価を得ている小さなドメーヌです。日本には極少量しか入らないので余り知られていないかもしれませんが、ワインレポートの山本さんによれば、カティアールのロマネ=サン=ヴィヴァンは「飲む宝石」だと・・評されていらっしゃいます。
このところはそのロマネ=サン=ヴィヴァンさえ、1級レ・スショさえ入らなくなってしまいましたが、もう一つのドメーヌの看板でも有るレ・マルコンソールは何とか死守しています・・(^^;;
それに非常に希少な「1級アン・オルヴォー」や「「1級オ・レイニョ」も何とか死守。5~6年寝かせて、1本でも良いから飲みたい!・・そう思わずにはいられません。
上級キュヴェは毎年減らされ続けていますが、2019年ものは何と、
「新キュヴェが3アイテム!」
入って来ました。
ドメーヌがジュヴレに一区画、オート=コートに二区画、買い足したようです。
なので、おそらく上級キュヴェとバーターで下級クラスをいただくようになったようです・・ただでさえ日本へのアロケーションは増えない・・どころか、減らされているのが現状ですから、余り文句も言えないような状況になっています。
またそんな状況ですから、本来でしたら新たな3アイテム、飲んでご案内するのが本筋では有りますが、
「シルヴァン・カティアールはそもそも割り当て数が少ない」
ので、
「テイスティングすると無くなってしまう」
キュヴェがほとんどです。
誠に申し訳ございませんが、普通に販売出来ているだけマシ・・と思っていただけましたら幸いです。もう、普通なら原価割れ近くで販売している安売り屋さんでさえ、仕入れの何倍かの凄い価格で値付けしています。
是非とも転売などはされぬよう、お願いいたします。
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シルヴァン・カティアールです。知ってはいても飲んだことが無い方が圧倒的に多いヴォーヌ=ロマネの造り手です。もはや noisy も、そのキャプスュルの瓶口にソムリエナイフを当てることさえ、安易には出来ない状況です。
「・・何やってくれるの!・・ただでさえ少ないのに・・!・・あんたは飲まなくていいからその分売ってくれ!」
と言われるのがオチ・・。そんな恐怖と戦いつつのご案内です。
それにしても高くなりました。毎年上がってます。まぁ、世界のワインファンが認める超大柄なヴォーヌ=ロマネのワイン・・D.R.C.を比較対象にして誰も憚らない訳ですから、高値になってしまうのはどうしようもないですよね。
そしてまた、評価も鰻登りで凄いです。各メディアも中々飲めないのか、余り評価が見当たりませんが、ティム・アトキン氏だけはしっかり評価を上げていました。その一部をご紹介しましょう。
●2018 Sylvain Cathiard Romanee-Saint-Vivant Grand Cru 97 Points Tim Atkin
95~97 Points Robert Parker The Wine Advocate
●2018 Sylvain Cathiard Aux Malconsorts 95 Points Tim Atkin
●2018 Sylvain Cathiard Aux Reignots 96 Points Tim Atkin
●2018 Sylvain Cathiard En Orveaux 97 Points Tim Atkin
●2018 Sylvain Cathiard Les Suchots 96 Points Tim Atkin
●2018 Sylvain Cathiard Aux Murgers 95 Points Tim Atkin
●2018 Sylvain Cathiard Aux Thorey 94 Points Tim Atkin
●2018 Sylvain Cathiard Chambolle-Musigny Les Clos de l'Orme 94 Points Tim Atkin
●2018 Sylvain Cathiard Vosne-Romanee 92 Points Tim Atkin
●2018 Sylvain Cathiard Bourgogne Rouge 90 Points Tim Atkin
どうでしょう?・・Noisy wine に入荷の無かった2018 ロマネ=サン=ヴィヴァンが97Point なのは、「さもありなん」と言うような気がしますが、他の1級群の評価がとんでもないことになっちゃってますよね。エシェゾーを名乗れる部分が多くを占める「ヴォーヌ=ロマネ・アン・オルヴォー」は、1級で有りながらも、
「ロマネ=サン=ヴィヴァンと同じ97ポイント!」
です。
いや~・・どうなっちゃってるんでしょう。飲んで確かめたいのは山々ですが、飲んだら無くなっちゃう量しか入って来ないもので、どうにもなりません。
ですが他の1級も凄いですよね。ラ・ロマネの上部の「オ・レイニョ」は96Points ですから、2018年のラ・ロマネがアドヴォケイトで96~98Points、ティム・アトキン氏が97Points で肉薄しています。と言うか、ティム・アトキン氏はラ・ロマネとアン・オルヴォーが同評価と言うことになります。
相当に出来の良いと思われる2018年のシルヴァン・カティアールです。短くとも5年はセラーで熟成させてください。ご検討くださいませ。
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久しぶりのシルヴァン・カティアールです。ヴォーヌ=ロマネの非常に小さな、しかしトップクラスのドメーヌです。アンドレ・カティアールの1988年ロマネ=サン=ヴィヴァン以来のご紹介になるかと思います。
密度が高くエレガントでヴォーヌ=ロマネらしい複雑性に富んだエキス系の味わいの凄腕ですが、一時期より、とんでもなく高価になってしまいまして・・一度仕入れを躊躇したところ、それ以後全く案内が来なくなっていました。エージェントさんも扱いを止めたのかな?・・と思っていたんですが、昨年になって「はた」と気付き、
「そう言えばシルヴァン・カティアールって、どうなった?」
と担当に聞いたところ、
「いや、普通にやってますよ・・。」
とのこと・・。
「・・何で案内しないのよ!」
と少し強く出ると・・
「・・いや、いらないのかと思って案内してなかったんです・・」
まぁ、買わなかった noisy が一方的に悪いんですが、2014年ものは一応案内してくれるとのことで一件落着しました。
しかし、それにしても昨今のカティアールは凄い評価です。それに、極小ドメーヌですから生産量が非常に少なく、価格は暴騰しています・・まぁ、これも評価や人気、生産量により、供給よりも需要が遥かに上回っている訳ですから仕方が無いのかもしれません。
それに日本国内を見渡しても、シルヴァン・カティアールの在庫にはまずお目に掛かれません。トップ・キュヴェのロマネ=サン=ヴィヴァンは評価も凄いですが価格も目を疑わんばかりです。それでもどこにも残ってないし、まともに販売されてる形跡が少ないです。
シルヴァン・カティアールの場合、ほとんどロマネ=サン=ヴィヴァンとソックリのヴォーヌ=ロマネ1級レ・マルコンソールが素晴らしく、カティアールのラインナップ中ではそれなりの数が期待できます。このマルコンソールはかの「ラ・ターシュ」(レ・ゴーディショ・オ・ラ・ターシュと元のラ・ターシュ)の真横にある1級で、グラン・クリュに成って無いのが不思議なほどの畑です。
その他のキュヴェも並みの造り手とは出来が違い、大きな構造をしつつもエレガンスを失わない村名やシャンボール、そしてむしろ非常に希少なACブルゴーニュをリリースしています。
今回は何とか村名ヴォーヌ=ロマネをテイスティングしてご案内致します。

《歴史》 1984年、父から独立する形で設立。元々のドメーヌの設立は1930年。公務員だった祖父は分益耕作でワインを造り、少しづつ畑を購入。50年代後半にドメーヌ元詰を始めました。シルヴァン氏は結婚後、若手ヴィニュロンの集まりに参加したり、様々なワインをテイスティングするにつれ、自分なりのワインを造りたくなり、父の畑を分益耕作することで独立。以来、収穫時以外は夫婦2人だけで栽培から醸造、販売までを手がけています。95年にアンドレ氏が退職すると姉妹3人と4人で一旦ドメーヌを会社組織にし、シルヴァン氏が会社を買い取る形で全ての畑を相続、現在5haを所有しています。 現在は息子セバスチャンが4代目として2011年より単独でワイン造りを行っています。
特徴》ボルドーのように色が黒くてタンニンのしっかり造りは、ピノ・ノワールの特徴である果実香やアロマを隠してしまうと考えているため、色調が濃く、凝縮感がありながらも、タンニンと果実感のバランスが取れたワインを目指しています。
《ワイン造り》 リュット・レゾネで栽培。有機肥料を使い、生えた雑草を枯らす薬品と鋤入れを併用。害虫対策には、ブルゴーニュの中でいち早く導入されたホルモンカプセルを使用しています。手摘みで収穫されたブドウは100%除梗され、2~10日間低温浸漬されます。果汁濃縮は、本来ブドウが持つアロマとテロワールが損なわれるとの理由から使用されていません。醗酵は、30~31度で12~20日間かけてコンクリートタンクで行われ、空圧式プレス機で圧搾。1~2時間ほど静置し大きな不純物を除き樽へ。村名には50%、1級には60~70%、グラン・クリュには100%の新樽を使用します。マロラクティック醗酵終了後は澱の上で3ヶ月熟成され、清澄されずに、澱の多い年のみ軽くフィルターをかけ瓶詰めされています。