
いや~・・ワインは難しい・・でもこの色合いを見れば判りますよね?とてもちゃんとしています。
とてもちゃんとしています・・って紹介の仕方も無いかと思うんですけどね。アヴァンギャルド期待のナチュラルオンリー、ピュア感ゼロを期待されても困ります・・って話しですね。ナチュラル感もバッチリあるアリャニコですが、むしろ「普通なピュア感」と、樹齢70年と言う古木由来の濃密な美味しさを持っています。
この地域だとアリャニコは「タウラージ」になったりする訳ですが、質的にはタウラージとほぼ同等・・と言って良いでしょう。濃密ですし、スパイス感もしっとり、ミネラリティは非常にたっぷり・・です。大きく違うのは、どこからともなく漂ってくる・・
「気楽さ、楽観的気分、陽気さ」
でしょう。
タウラージになると、どことなく、構えた感じが漂います。飲み手もどこか構えて飲みに掛かる感じです。しかもエナジーのベクトルは内向きで開放方向に向いていない気がします。
ですが、このクラウン・エノローグは、そのあたりの「煙たさ」が一切在りません。
「・・いいじゃん・・そんなに気にしなくてもさ」
と言われているような気がします。
そのくせ、余り欠点が見当たらないのが憎らしいんですね~・・。今までのカンティーナ・ジャルディーノだと、
「(揮発酸)臭いな~」
とか、
「濁ってるし・・」
「これ、何の匂いかな」
とかですね・・結構不安定要素があったんですが、こちらはまず感じない・・仮に発見したとしてもプラス方向の捉え処に感じてしまうんですね。
ビオ系ワインのナチュラルさが良い方に出た高貴種アリャニコでした。ぜひご検討くださいませ。