
ジャルディーノのワインですから・・あの、「アダム」のように、
「・・なんじゃこりゃ~!」
と思わず声が上がるような、アヴァンギャルドに仕上がったモロビオ系かと思って、恐る恐るテイスティングしたんですね~・・。
何せあのアダム、白なのにロゼだか赤だか良くわからん仕上がりで、まして抜栓して1週間も置いておくと、
「ドロドロのヘドロ」
のような濁った液体になっちゃいまして・・
ところが、その「ドロドロヘドロ状態」の味わいが何とも素晴らしい・・ことで、アヴァンギャルド系ビオワインファンの中では、その存在を高く評価されていたんですね~。
翌年の「アダム」は、そこまでドロドロヘドロにはならなくて、
「・・なんだ・・詰まんない・・」
と言う声まで上がる始末。・・noisy 的には、
「なんだかなぁ・・本末転倒な気もするんだけど・・」
とは思いつつも、あの超濁った液体の持つ不思議な魅力は重々承知の助でしたので・・ホント、何だかな・・です。
この、黒ブドウによるロゼ色ペティアン的なフリッザンテですが、良い自然派ワインが持つ外向きなベクトルのパワーが素敵な仕上がりです。非常にソフトながら、ほんのりと比重の重い成分が含まれています。僅かに不透明な、「糊」のようなミネラリティが写真から見えないでしょうか?・・有りますよね~。
そう・・やってはいませんが、あの、ドロドロヘドロのアダムのようになりそうな気配を持っているんです。
でも、この状態でバランスが凄く良くて、普通以上に美味しいので・・
「あっという間に無くなってしまい、1週間も置いておくことが出来ない」
結果になってしまうんですね・・。
普通にベリー系のフレーヴァーのしっかりある、美味しいペティアン・・冷たくないけどややフローズン系なトロミ付きです。どうしても「ドロドロ」にしたい方は、自己責任でやってみてください。普通に飲んで充分美味しいから、やらなくて良いと思いますけどね。ご検討くださいませ!
ある意味、それは残念な結果なのかもしれませんが、これはこれで非常に旨い!