
ようやく残り2アイテムのご紹介です。だいぶ気温が上がって来ましたので、このような、
「ガス有り弱発泡タイプの赤」
は貴重です。
何せ夏ですから、お刺身でおなか一杯になるほと食べられるような状況をお持ちの方は別にして、どうしても「肉系」の食材に頼りがちなこの季節には、こんな後口のさわやかな弱発泡タイプはピッタリです。
それにガーデンパーティとか、バーベキューなどにも最適です。氷でキンキンに冷やしても、外気温で徐々に温まる程度で美味しく飲めちゃいますからね。糖分たっぷりな葡萄、そして果皮の厚い葡萄故の仕上がりが、これを可能にしているのでしょう。
左はカベルネですが、美しい色合いですよね。他のアイテムに比べるとちょっとガスは弱めです・・まぁ、個体差かもしれません。
カベルネらしい少し厚みのあるタンニン分を感じますが、エグミの無いしなやかなものがそれなりに存在しているので、嫌な感じではなく、むしろ本格的なイメージに直結していると思います。
ドライなんですが、濃密さからの旨みがたっぷり有ります。非常に・・ピュアです。ナチュラル感も有りますが、So2は使う人なんでしょう。危険性はゼロに近いです。(さりとて栓を抜いておくとこの季節、2~3日でお酢に一直線です。)肉系のお料理にはとても良いです。

左の写真はバルベーラとボナルダによるグットゥルニオです。非常にバランスが良い設計です。こちらはカベルネよりもガスが強く、よりドライな味わいでした。ただし瓶差も有りますので・・それにコルク栓ですからね・・その辺はさすがイタリアン・・です。
カベルネの、やや尖がった部分がマイルドになり、テクスチュアも柔らかく、ジューシーさが増しているように思います。結構肉厚なテクスチュアで、これはかなり受けるんじゃないかな・・と感じました。カベルネ同様、ピュアですし、ナチュラルさも同様、健全さも同様です。
やや男っぽいカベルネと女性的なソフトさを持つグットゥルニオと言うような理解で良いかな・・と思います。
また、コルクは柔らかめで太く、さして長くはありません。これは柔らかいコルクを圧力をかけて打栓し、ガスを逃がさない工夫です。抜栓時はその辺りを考慮し、一気に力を入れると吹いてしまいますので、
「台所のシンクなどで若干吹いても問題無い場所で」
「ボトルを必ず斜め30度ほどに傾け、人のいない方に口を向かせ」
「探りつつ・・一気には抜かないように」
「コルクの最後の辺りは圧力で抜けてくるので、逆にコルクを押さえ気味にし」
「ガスを逃がしながら」
「音がしなくなるのを確認してコルクを取る」
のが良いです。
必ずや泡物はボトルを斜めにして、ボトル内の空気との接触面を拡げるのが「肝」です。まぁ・・お祝いなどで派手にやりたい方は、その逆をすれば良いですが、後の掃除が大変ですので・・ご注意ください。
とても良質でリーズナブルな弱発泡性赤ワインです。ぜひご検討くださいませ。お勧めします!