
全部で5アイテムも届いていますので、まだ全部テイスティング出来ていません・・。一日数本ずつ開けないと間に合わないようなペースですが、さすがにそこまでは出来ないのでどうしようかと・・。なので今回は約半分の3アイテムをご紹介いたします。
こちらはロマーニャのバルベーラです。結構濃い色合いをしていますよね~?・・果皮の厚みがしっかり有ります。ボトルの液面ですが・・結構ボトルによってバラバラですし、オータ社長も述べておられますが、
「・・だっさ~!」
なエチケッタは、キレイに貼られて届いたのは少なく、ちょっと擦れてキズものだったり・・します。でも陽気なイタリアンは・・
「・・そんなことは気にしないで~!・・外身が身体に入るんじゃないし~!美味しければ良いのよ~!」
的なニュアンスなんでしょう。
味わいは、あの濃密でしっとりしたエリオ・アルターレさんのバルベーラ・ダルバをさらに陽気に、ガスを充填したような・・感じです。・・いや、ガスを充填・・などと言ってはいけませんね。そんな自然じゃない作業は全くしないんですから。
そして非常に・・ナチュラルなんですが、揮発酸とか妙な酸化はほぼゼロです。「ミスター揮発酸検知器!」とまで言われた noisy がそう言うんですから間違い無い・・です。もしくは、仮に有ったとしても検知できないレベルです。でも非常にナチュラルなんですよ。
発泡していますがドライ過ぎないので、生の果実のニュアンスがそのまま伝わって来ます。木苺とかブラックベリーのニュアンスです。とても外交的ですから、しかめっ面をして飲むようなワインでは有りません。そして案外・・どんな料理にも合っちゃいます。

次にご紹介するのは同じくフリッザンテ(弱発泡)のトレッビアーノです。色合いがそれなりに濃いですね。noisy の開けたボトルはややガスは弱めで、味わいはスタイリッシュながらしっかりと濃密さも有りました。もっとも、この後でご紹介する「モンテロッソ(白)」の方が濃密です。
ガス圧はさほどではないんですが、濃密さにはちょっと蜜っぽさまで漂う気配が有り、かなり上出来に熟した葡萄を使用しているのが判ります。自然な酸化は有るんですが、酸化臭はしないのが・・不思議です。一般に言われるトレッビアーノ・・とは言っても何十種類もあるそうですから、このように濃い色合いになる品種なのかもしれませんし、たまたまこのボトルがそんな感じになってるのかもしれません。
ドライですが濃密さも有りますんで、薄辛くはなりませんし、非常に外交的で楽観的な気楽さが伝わって来ます。果実はやや南のものも混じりますが、基本的には北の冷たい果実が良く熟したものが中心です。これも美味しいです。それに安いですよね?このご時世に・・2千円もしないでこのレベルが維持できているのが不思議です。コート・デュ・ローヌのデステザルグと共に、リーズナブルワインの代表になるかもしれません。

3アイテム目は「モンテロッソ」です。ロッソと付きますがビアンコ(白ワイン)ですのでお間違いの無いように・・。いや、noisy が出荷の時にピッキング間違いをしそうで今から怖いです・・。
品種はマルヴァジーア、モスカート、オルトゥルーゴ、トレッビアーノ、べヴェルディーノと、何と5種類の地葡萄のブレンドです。かなり古木のようで、これは比較的・・比較的ですよ、比較的軽めのトレッビアーノに比較すると複雑感や重量感、飲み応えが有ります。非常に充実しています。
じゃぁ・・この白2アイテムをどのように選択すれば良いか・・と言いますと、重量感が有れば良いってものでも無し、軽さが良い・・と言う訳でも無いですよね?・・
なので、「サクッと飲みたい」と思われれば「トレッビアーノ」を、ちょっと複雑感を増やして欲しいな・・と思われれば「モンテロッソ」を・・と安易なお答えで恐縮ですが・・、それで良いと思います。
色合いもこちらは白っぽく、先のトレッビアーノと比較するとアヴァンギャルドさに欠けるかもしれませんが、結局はどちらもナチュラルでピュアですので、妙な酸化のニュアンスは無いと思ってください。ただし、
「個体差、ボトル差は結構有ると思う」
ので、むしろその辺りに楽しさを持っていただいても良いでしょう。
ロマーニャのご気楽な弱発泡のフリッザンテです。まず・・誰が飲んでも、「美味しくない!」と思われる方はかなりの少数派かと思われます。しっかりと出来ています・・と言うより、外見よりも、先入観よりも、しっかりしています。
是非ご検討ください。パスタでもニョッキでも・・和食のおでんでも魚でも・・何故かマリアージュしてしまう不思議な陽気さを持っています。お勧めです!