
「・・あれ?・・2022年ものの後は2015年と2017年なの?」
と思われたかもしれませんが、・・実はそうなんです。色々ありまして・・(^^
思い起こせば数年前、フィネスさんからロワイエのワインを分けていただいたのですが・・仕上がり具合が noisy 的には今一つ気に入らず、今まで時折テイスティングしつつ、熟成具合を見て来ました。熟で美味しくなるのにこの状態では・・と思った訳です。価格は安いですが、そのワインをお客様が数年寝かせてから飲まれると言うシュチュエーションが想像できなかったと言うことなんですね。
そんなことをやっていましたら・・ドメーヌ・ロワイエの最新作、2022年を中心としたアイテムが凄く良くなっていまして、
「この出来、仕上がり具合なら・・勘違いされることも無いだろう」
と言う判断で、2022年ものを先に・・oisy がご案内させていただいたんですね。
で・・この度・・再度テイスティングしまして、N.V.2017年クレマン・ド・ブルゴーニュと、2017年ブルゴーニュ・シャルドネ、2015年ブルゴーニュ・ピノ・ノワールをご案内させていただくことにしました。2017年ものはブルゴーニュ・ピノ・ノワールも有りますが、これはまだちょっと仕上がっていないので先送りです。
ある意味、
「ワインの熟成の不思議を体験できる!」
と言う、数少ないチャンスでもあるかと思っています。それでも反対に、リリース時の姿が判らないとは思います。最新作の2022年はエルヴァージュが上手くなった性か非常に良く出来ていますから比較にはならないです。でも、
「フレッシュさや荒々しさが消え、平板だったボディが膨らみ、ブケと熟成で生まれたエキスの一体感と旨味の美味しさ!」
から、反対に若い時の姿を想像していただけると思うんですね。
非常にリーズナブルですが数が無いので、早い者勝ちになってしまうと思います。もちろん Noisy wine の昔の入荷分オンリーですので再入荷は有りません。ぜひお楽しみになられてください。どうぞよろしくお願いします。
-----
[ oisy wrote ]● ブルゴーニュ・コート・デュ・クーショワより、コスパの素晴らしいワインを造るヴァンサン・ロワイエのご紹介です。
コート・デュ・クーショワ?どこ?というのが大方の反応かと思いますが、オイジーも初めて認識したアペラシオンだったので調べてました。
場所はコート・シャロネーズの北限、コート・ド・ボーヌとの境目にあり、町の中心部から西、少し山間部に入った方に位置しています。ブルゴーニュの中では変わったロケーションですね。
現当主のヴァンサン氏の父、ジャン・クロード氏のインタビューによると、
「地域の造り手はこのアペラシオンを得るために20年以上も活動をしてきました。1955年にはブルゴーニュ・オート=コート・ド・ボーヌのアペラシオンの獲得を目指しましたが、パリ=ロピタルが承認された一方で、クーショワは取り残されました。1980年代後半にもう一度申請したものの、オート=コートの生産者に拒否され、またしても実現しませんでした。そこでINAOがブルゴーニュ・コート・デュ・クーショワを提案し、2000年に日の目を見ました。ある意味、ブルゴーニュ・コート・デュ・クーショワは偶然生まれたアペラシオンなのです。」
とのことで、アペラシオンを獲得するために世代を超えて並々ならぬ努力をしてきたことが伺えます。
またジャン・クロード氏によると、コート・デュ・クーショワは「マルチカラー・テロワール」で、
「少なくとも青、黄、赤、グレー、白のカラフルな粘土が混在している」
そうです。そして、
「赤い粘土はフルーティーなワインを生み出します。黄色の粘土は軽いワインを、青い粘土はより力強く、頑丈なワインを生み出す。」
とのこと。

現当主はヴァンサン・ロワイエ氏です。2020年ビンテージより「ドメーヌ・ロワイエ」から「ヴァンサン・ロワイエ」へ名称変更しました。
写真やインタビューを拝見すると、お父様もまだドメーヌには関わっておられるようで、世代交代の真っ最中という感じでしょうか。新当主のヴァンサン氏とともに、これからどのように成長していくのか楽しみな造り手です。
ブルゴーニュが高騰を続ける中、リーズナブルなワインを提供してくれる貴重なドメーヌです。ぜひご検討くださいませ。
■エージェント情報
コート・シャロネーズの最北端、コート・ド・ボーヌとの境界であるコート・デュ・クーショワ(Cotes du Couchois) に位置する当ドメーヌ。ボーヌの町から車で1時間近くかかり、葡萄畑よりも牧草地帯のほうが多い山間の村にひっそりと佇んでいます。今まではフランスの個人客のみに販売しており、弊社が初の海外取引となりました。 所有する畑は12haで約7割がピノ・ノワールで残りがシャルドネとアリゴテになります。畑の土壌は粘土泥灰質で標高250~350mほどの丘の東~南東向きの斜面に位置します。
現当主のジャン・クロード氏の祖父が3haの畑を開墾したことから始まり、1966年に両親がワイン造りを始め、1980年までにピノ・ノワールの畑を増やすなどして6haまで畑を広げ、この時代はすべてネゴシアン売りをしていました。1984年になって現当主がドメーヌに加入、アリゴテとシャルドネの区画を増やす努力をして現在では12haの畑となり、その内訳はシャルドネが2ha、アリゴテが1.9ha、ピノ・ノワールが7ha、ガメイが1haになります。 収穫はすべて手摘みで行ない、ピノ・ノワールは100%除梗した後に18日間マセラシオンを行い、圧搾後に樫樽で6ヵ月間熟成、澱引きとフィルターをしたあとに瓶詰されます。シャルドネは18度に設定したステンレスタンクで約3週間醗酵させ、澱引きした後に6ヵ月間ステンレスタンクで熟成。フィルターにかけた後に瓶詰されます。