【これぞマルキ・ダンジェルギーユのシャルドネ!・・そしてアルボワの「むわっ」とした空気感・・(^^;; ・・そのものを感じさせてくれます!】

旨いです!・・あ、でもこれは中々表現がムズいのでどうしようかと。ここから行くとなるとちょっと遠いかもしれませんが頑張ります。
ダンジェルヴィーユさんは素晴らしいシャルドネもムルソーで造っています。飲んだことのある方は非常に少ないと・・思いますが・・ムルソー1級サントノです。
これ、凄いんですよ・・
「ヴォルネイ的ムルソーの代表格!」
とも言える凄いワインです。ちょっと高めのプライスが玉にキズでして・・なので、余り飲んでもらえないんですね。
しかし飲まれた方には、
「ダンジェルヴィーユのムルソー=サントノ!・・滅茶苦茶旨いじゃないですか!」
と、電話が掛って来たほどですよ・・これ、本当に有った話しです。
ムルソーもヴォルネイ側とピュリニー側では、結構に違います。そして中央上部も有る種、特殊です。
ヴォルネイ側は粘土が結構に存在感を持っていて、村の中央下部の村名畑の粘土とも・・異なるんですよね。ねっとり感が気品と格を持っている・・そんな感触です。

で、このアルボワのシャルドネも、ちょっとそのサントノを思い起こさせるフレーズを弾いてくれる感じが有りまして、ネットリ感、ちょっとした蜜のニュアンス、硬質さと軟質粘土が交差する感じ、その上での果実表現が似ているように感じます。
・・あれ?・・と思って以前のレヴュー(この下です・・)を見返してみましたら、
「・・あらま・・結果として・・同じことを書いて無いか?」
といきなり気付きました・・すみません・・。でも、意図せずに同じ結果を書けると言うことは、2019年ものと2020年ものは似ていると言うことなんでしょう。
そして2019年ものよりもエキスが濃密でナチュラル感がアップしていると思います。それはグラスの写真を見ていただいてもお判りかと思うんですね。
ですので、
「ダンジェルヴィーユのシャルドネを飲んだ気になれる!」
もしくは、
「ダンジェルヴィーユのシャルドネの作風を知ることが出来る!
上に、
「アルボワ、ジュラのむわ~っとした空気の感じがちょっと判る・・(^^;;」
と思うんですね。そして、そこにはいい男のギョームさんがひょっこりはんのようにいらっしゃると思います。ムルソー=サントノまでは手が出なくても、このペリカンのアルボワ・シャルドネが有ります。徐々に皆さんも周知していただいてまして、「お問い合わせ」さえも入りました。是非飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
-----
【シャルドネのベース・キュヴェですが、ドメーヌ・デュ・ペリカンを知るのにベストな味わいです!2018年と2019年、比較してみてください!】
実は2018年ものは昨年届いていまして、ベース・キュヴェでは有るものの、数が無かったもので・・2018年ものはテイスティングしていなかったんですね。ですが、上級キュヴェの2つはしっかり飲んでいますので、傾向は判っています。一応ですが、
「2019年ものに比較して妖艶さは劣るもののピュアな味わいは勝る」
と言って良いかと思います。
実際のところ・・2018年ものと2019年もののベース・シャルドネの違いは想像に過ぎませんが、2019年ものはおそらく・・少なくとも新樽率は上がったんじゃないかと想像しています。
ただし、2019年もののこの「官能感」は絶品でして、
「ここまでしっかり官能さが出ているシャルドネは、ブルゴーニュにも探すことが出来ないかも・・」
と思えるくらいなんですね。
まぁ、サヴォワやアルボワの温度感と言いますか、「空気感」と言うべきか、それとも「細菌環境」と言うべきか・・・(^^;; まぁ、酵母も細菌ですから、ドメーヌ・デュ・ペリカンの畑もしっかり地元に馴染んだ性・・と言えなくも無いかもしれません。
noisy が2019年ものドメーヌ・デュ・ペリカンの白を飲んでビックリしたのは、その変わり様です。2018年ものまでのペリカンのワインは非常にピュアでした。そしてシャルドネはブルゴーニュのシャルドネに非常に近しい感じがしたんですが・・2019年ものは、
「ジュラ!」
そして、
「ダンジェルヴィーユ!」
を見事に感じさせてくれました。
もし近いものがあるとするなら、それは「ダンジェルヴィーユのムルソー・プルミエ・クリュ・サントノ」です。そして、それをさらにジュラやサヴォワ、アルボワの空気で育てた風の空気感です。なので、
「非常に官能的ながらもダンジェルヴィーユ的な品の良さ!」
を感じさせてくれます。
面白い教材だと思います。是非飲んでみて下さい。お勧めします!
【サヴァニャンよりさらに飲み易く親しみやすい美しいシャルドネです!】
まぁ・・サヴァニャンだと言うだけで「駄目かも・・」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、ドメーヌ・ペリカンの白ワインに限っては、
「受け付けられないようなアロマは無い」
と申し上げておきましょう。全く問題無いと言えます。
ブルゴーニュのシャルドネとは、やはり微妙に違うイントネーションが有りますが、それでも似ているのは地域的に近いと言うこと、酸膜系酵母を動かさないことに寄るでしょう。
柑橘系の白や黄色の果実が詰まったアロマ、伸びやかなやや黄色い石灰系のミネラリティ、中域が適度に膨らみ、ややオイリーさとほんのりと存在する残糖感が、丸みのある味わいを生み出しています。凝縮していて密です。緯度感はコート・ド・ボーヌ同様ですが、熟れて凝縮したニュアンスや粘度がブルゴーニュ南部のプイィ=フュイッセ辺りの上質なシャルドネに重なって感じられます。
また弦とか若芽とかの緑色を感じさせるアロマや酸も有り、全くの滑らかさだけの味わいとも違う印象ですね。サヴァニャンはとにかく滑らかで、高周波な酸のレベルは低いんですが、こちらのシャルドネに関しては、例えばマロをしていないようなシャブリにも通じるような若々しく鮮烈さを持つシャープな酸も感じられ、低いところから高いところまで全域の表現がされています。
ほんのりとした残糖感は、まだ到着間もないうちにテイスティングしたことによるのかもしれませんので、おそらくボディと大分、一体となっている頃だと想像しています。
新生ドメーヌですが、ブルゴーニュの大御所でもあるダンジェルヴィーユが新境地を描いたアルボワです。是非ご検討くださいませ。