【濃度がしっかりなクロ・サン=ローランとは真逆の性質?・・劇的にチャーミングで淡く、しかしちゃんと骨格と肉がバランスしています!スレンダーな超エキス系ピノ・ノワール・・が一番イメージに近いかも!】---すみません、3本だけです。以前のレヴューを掲載しています。

決して煮立たせないようにして上質な出汁を取る和食のテクニックのような感じでしょうか。それも、
「これでもかっ!」
位の沢山の本枯節・・まぁ、noisyなら勿体ないから3番出汁位まで取っちゃいそうですが・・。
こんな系統のワインは、noisy は結構に好きなんですよね。色合いは強く無いし、タンニンや僅かな甘さに守られた果実も無いハードボイルドなドライさ、でもエキスが凄くしっかり有って旨味は人一倍、余韻にも美味しさが漂い、そこからまたノーズに却って来る果実のアロマが何とも言えない・・みたいな。
この間の2017年ペルナン=ヴェルジュレス / マリウス・ドラルシェは、時間が経つほどに、
「美味しいですね・・もう無いですか?」
と・・随分言われました。
「すみません・・終わっちゃったんですよ・・」
と返すしか無かったですし、何せ・・ピッキングミスで違うアイテムをお送りしてしまったり、何度も在庫数と出荷表の数を数えては・・と大変でしたが、誰がやったにせよ全てはnoisyの責任ですから・・その際は大変ご迷惑をお掛けしました。
で、そのペルナン=ヴェルジュレスとちょっと被るなぁ・・と。

もっとも、構造の骨格自体はこちらのプールサールの方がしっかりしているかな・・と思うんですね。当然ながらまだ若さも有りますんで、フレッシュな魅力が有ります。
皮の非常に薄い葡萄だと思われ病気には弱そうですが、この実に良い健康さとエレガントなエキスからの美しい果実表現がまたそそるんですね。
ペリカンの泡m「S」のコラムでも書きましたが、ジャン・マルク・ブリニョやピュフネイの畑からの葡萄がデュ・ペリカンで使われている訳ですし、長い歴史を持つダンジェルヴィーユならではの醸造技術も生きている訳で・・もう、これからのデュ・ペリカンは目が離せないようになるんじゃないかと思います。
なお、たった3本だけの入荷なので・・お早めにご検討くださいませ。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【グラスの写真が物語る2018年(まで)と2019年の違い!・・超妖艶さを得た2019年と超ピュアな2018年!可能なら是非飲み比べてみて下さい!】
プールサールと言う葡萄は余り馴染みが無いかもしれませんが、noisy のお客様にはとても多いピノ・ノワールファンの方には、
「全く問題がないと思われるほど繊細でピノっぽい」
と思います。まぁ、細かいことを言い出せばキリは無いですが・・。
で、上の写真が2019年で、下が2018年です。以前のレヴューを読んでいただけましたらお判りかと思いますが、
「2018年までは超ピュアで超繊細!」
なスタイルです。
そして2019年ものは、さらなる密度の上昇と共に、「エレガントな妖艶さ」を得ています・・これが・・以前のものと相当に違う!・・と言いたい部分なんですね。ちょっとルジェが入っちゃった感じ・・でも有りますし、もう少し正確に言うなら、
「マロラクティック発酵(二次発酵..実際には発酵では無く、酸っぱみのあるリンゴ酸系を乳酸系に変換させる)の相当な深さが2019年ものには有る」
と言うことでしょう。

近年のエマニュエル・ルジェほどには、ペリカンの2019年の赤はマロは深くはないですが、ペリカンの2019年の白は「滅茶苦茶深い!」掛かりです。なので、ある意味・・その2019年もののペリカンの美味しさを簡単に理解するには、
「ペリカンの白を飲んでみる」
のが良いです・・ちょっと感動ものの深~~い味わいです。
赤の方は・・実際にはマロも充分に掛かっているんですが、アルボワの地のマンモスな量のミネラリティゆえでしょうか、そこまで簡単には判らないんですね。
でも、2018年ものと2019年もののこのプールサールを比較してみますと、明らかに違う・・。超繊細でピュアな2018年ものの美味しさと、そこに存在している美しい酸を妖艶に、ふくよかに変え、繊細さはそのままにした2019年もの・・です。
いや・・これは相当に楽しいですよ。ブルゴーニュファンの皆様にも、充分に楽しんでいただけると思っています。是非・・トライしてみてください。
「ドメーヌ・ペリカンから目が離せない!」
超お勧めします。
以下は以前のレヴューです。
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【これは素晴らしい!アロマにも味わいにも、一点のシミさえ見当たらない!!ナチュラルでピュアです!非常に高質!】
どうも・・noisy の場合はマイペースが身についてしまっているようで、例えばフィネスさんのテイスティング会なども2~3カ月に1回のペースで行われてはいるものの、まず出席することは無く・・と言うか、物理的にほとんど不可能なので、こんなナチュラル&ピュアなアルボワが有ることも、何となくはテイスティング会に参加している息子から情報をもらってはいたとしても、
「・・その良さがどこまでのレベルかの判断が出来ていない」
と言う・・ある意味、人の意見に耳を貸さない・・と言うか、独善居士のような感じになっちゃっているのかもしれません。
なので、巷ではこの「ペリカン」、かなり売れているようで、もうフィネスさんにも在庫が無いような感じになっちゃってました。
「しまったなぁ・・」
とは思いましたが、我が道を行くスタイルだとスタートで出遅れるとどうにもなりません。
この上の写真はトロワ・セパージュですね。アルボワの伝統的なセパージュで、ピノを主体にトゥルソーとプールサールをブレンドしています。
これがまた・・良い感じに「カッチリ」しています。口入直後はやや硬いんですが、もう5分もすると、
「ふるふる・・」
と、そのやや硬いカプセルのような粒子から、細やかな表情が出て来るんですね。まぁ・・すぐに無くなっちゃいます。
「・・美味しいじゃん・・」
と脳裏に即、刻まれちゃいますから・・非常に素晴らしいです。熟成もかなり期待できますが、今飲んで美味しいものはさっさと飲んじゃいましょう。昨今のダンジェルヴィーユさんらしい、非常に美しいエキス系の味わいです。

一方のプールサールですが、これもかなり良いです。でももう・・評判が良かったようで、フィネスさんには在庫が無いと・・予定数を削られ6本しか届きませんでした。
プールサールって、非常にブルゴーニュのピノ・ノワールが熟してきたときに出す妖艶なアロマに非常によく似たアロマが有って、この若い状態でもすでに・・妖艶です。
まぁ・・売れているのが判るような、直感的に美味しさが伝わってくる味わいです。数が無いので・・クドクドは書きませんが・・お早めにどうぞ。
今回はとりあえず「ペリカン」の赤だけをご紹介しました。時間が無いので短いですが・・次回の白もお楽しみに!お勧めします!