【ジュラの気候と地質が生むシャルドネの美味しさに気付いてください。そしてサヴァニャンとの違いの大きさも、このグラン・キュルレをさらに美味しくしてくれます!】

過去最高間違い無しの2022年、グラン・キュルレ・シャルドネです。最高に旨いです。
noisy は贅沢にも、このグラン・キュルレ・シャルドネ2022とグラン・キュルレ・サヴァニャン2022を一緒に・・テイスティングさせていただきました。
そして・・デュ・ペリカンの著しい伸長度に驚き、またこのグラン・キュルレと言う畑のポテンシャルがこの2年・・いや3年かな・・の間にどんどん表現されるようになって来たと感じています。昔はもっと・・大らかだったと思います。
香りも味わいも実に緻密です。密度が驚異的に上がって来た・・と言って良いでしょう。
そして、残糖とか・・甘みに逃げることなく、実に美しいエキスを構成しています。全ての成分がエキスに転換している感覚です。
ちょっと非常に愛らしくヒネくれているサヴァニャンの、何とも言えないほどの魅力を振り撒いてくれる味わいに対し、こちらのシャルドネは・・
「どこまでも美しい!・・しかも清楚!」
なんですね・・その端正な美しさに惚れる・・そんな感覚なんです。

・・なんです・・が・・
まぁ・・noisy のお客様は男性だけではありません。女性の方も多くいらっしゃるので、大変に言い辛い・・。言っちゃいけない?・・ん~・・言うなと言われると言いたくなるので言ってしまいましょうか。
そう・・とんでもなく美しい清楚な女性・・そう思っていただけると良いかと思います。スタイリッシュで、出るところはちゃんとそれなりになっていて・・とか・・何ともシルエットが美しいシャルドネです。
ですが!・・世の男性に問いたい・・女性って・・ちょっと怖い時が有るでしょう?・・ん?・・いつも怖い?・・いや、それはあなただけでしょう。
美しく清楚で、世の中でそんな完璧な人は数少ないと思ってしまいますが、そんな美しい女性も、ふと・・怪訝そうな表情を見せる時があるでしょう?その時に世の男性は、どんな気持ちになるでしょうか。
そうなんですよ・・その時の気持ちは人それぞれだと思うんですが、その・・ちょっと目を伏せたり・・した時の表情をこのシャルドネは持っていると感じます。
それがきっと、ジュラの気候と地質なんでしょう。そして、近くに植わっているサヴァニャンと言うこの地の高貴種の存在です。
サヴァニャンとは全く違うことを気付かされるのに、「高質サヴァニャンの存在を感じるシャルドネ」です。
まぁ・・良く判らない物言いだと思いますが、ジュラ好き、サヴァニャン好きな方なら、きっと通じるものが有ると思います。ぜひこのグラン・キュルレ・シリーズ...ペアで飲んでいただきたいなぁ・・と思っています。お薦めします。判り辛くてすみません。
以下は以前のレヴューです。
-----
【シャルドネの本性・・が滲み出て来た??・・太く、そして繊細な複雑性を持ったアロマが物凄くします!凄い出来!】
実はこれは2020年もののペリカンのシャルドネ、全てに言えることです。安易に言ってみるならば・・、
「・・もう、単純に果汁だけの複雑さでは無い感触」
がします。
いや、2019年ものと同様にとても美味しいんですよ。でも、アルボワらしい・・もしくは・・もっと言ってしまえば、サヴァニャンっぽい?・・(^^;;
もしかしたら勘違いなのかもしれませんが・・どうもギョームさん、産膜酵母系のものはどうでも良く、果皮由来の繊細で複雑なニュアンスに取りつかれてないか?・・みたいなnoisyの理解なんですね。
だって・・まぁ、グラスの色を比べてみてくださいよ。どう有っても・・ちょっと「果皮由来の色」が出ているような気がするんですよね。2019年ものは「綺麗な薄緑を含む黄色」ですが、2020年ものは・・
「ちょっとグレイやレッドが入ったような感じ」
が・・しないでしょうか。

ですので、この上のテクニカルに書いて有るような・・
「混醸のシャルドネよりも辛口で直線的な味わい」
はむしろ2019年までのニュアンスで、2020年ものは・・
「アルボワの醸造の経験者ならではの技術を発揮し始めた!」
んじゃないかと思っています。・・あ、この先はアン・バルビのコラムで書かせていただきますね。
なので、果皮の直下・・そして果皮そのものが持つニュアンスがより深く入った感じがするのが2020年ものグラン・キュルレです。ここはおそらくジャン・マルク・ブリニョさんが持っていた畑からの葡萄でしょう。植え替えた樹はまだ若いので少なく、残した樹が主体なのかな?・・濃密で素晴らしい味わいがします。そしてやはりギョームさんが覗いている感じがします。是非飲んでみて下さい。これも上出来のシャルドネです!
以下は以前のレヴューです。
-----
【グラマラスでファット!ピュアさが光る2018年と、かなりの妖艶さにグラっと来てしまう2019年です!】
素晴らしいシャルドネ!?・・でした。目から鱗・・これほどの穢れ無き妖艶さがシャルドネに載るとは・・そんなイメージです。そもそもそれはおそらく2018年ものにも存在するものなのでしょう。しかし、
「最初から・・リリース仕立てから」
そんな素晴らしいエロティックさが感じられるのは2019年ものです。2018年ものはエロティックと言うよりはもっと清楚な感じです。
2019年のドメーヌ・デュ・ペリカンの白ワインは、押し並べてエロティック、官能的です。そしてそれが「嫌味」にならないのが・・ダンジェルヴィーユなんですね~・・。2008年頃からのダンジェルヴィーユのヴォルネイワインは、それまでの「やや乾いた感じ」を「濡れた表情」に大きく変更し、それとともに世界的な評価もグングン上昇しています。noisy たち、ワイン愛好家?としましてもそれは大歓迎で、
「ダンジェルヴィーユ復活!」
などとはやし立てた訳です。そして最近は、
「ヴォルネイ新時代の幕開け!」
を言い出しています・・いや、そんなことを言ってるのは noisy だけでは有りますが・・。
そんな「濡れた」見事な味わいに、「官能感」がビシッと・・そしてダンジェルヴィーユ的な「高貴」なニュアンスをそのままに・・さらには「ジュラ、サヴォワ、アルボワ」のニュアンスを感じさせてくれる訳ですから美味しくない訳が無いでしょう?

上が2019年、下の写真が2018年です。2019年がより官能的で上出来・・では有ると言えますが、決して2018年ものが大きく劣る訳では有りません。2018年もののピュアで健康的な美味しさは2019年ものに勝ります。2018年ものはむしろ非常にブルゴーニュ的・・であり、2019年ものはジュラっぽい妖艶さが載っている訳です。
2019年ものがジュラっぽいとは言え、「産膜酵母」が織りなすシェリーっぽいニュアンスが有る訳では有りません。やはりそこは「温度感」「気温感」「空気感」かと・・思います。判りやすいのはやはり2018年ものと2019年ものの垂直テイスティングでしょう。
この非常に豊かでピュアな「グラン・キュルレ」の味わいを是非知っていただきたいと思います。2018年もののピュアで清楚感のある美しさと、2019年もののエロさ・・飲んでみて下さい。超お勧めです!