【むっちりとぶ厚く・・果皮さえネットリしているんじゃないかと思えるほどに濃密です!「・・サヴァニャン・・旨い!」とおっしゃる方が増えている、その意味がお判りいただける「素のサヴァニャンの最高峰」でしょう!】

サヴァニャンって、ワインを良くご存じの方ほど、ハマる品種だと思うんですね。
たしかに、シャルドネのニュートラルな味わいは、どんな人も「美味しい!」と理解できると思うんですね。
でもサヴァニャンって・・どうでしょうか?・・シャルドネの素直さに対し、産膜酵母を動かさない「素」の状態でも・・どこか、
「一発捻れてる?」
と感じる訳です。
ハッキリとした言葉では言い辛いんですが、マセラシオンして果皮抽出せず、収穫してからすぐ圧搾してしまうのに、
「果皮からのヒネリの効いた香りと味わいが抽出される?」
んじゃないかと・・(^^;; noisy は勝手に思っています。
その「ヒネリ」は、何となくどこか懐かしくも有り、高質でもあり・・飲んでしまって何もなくなっているのに、何かずっと良い感じが残っている感覚が有るんですね。
それがさらに深まるのが、「産膜酵母由来の要素や表情」であると・・思います。

それが良く判るのが、このグラン・キュルレのサヴァニャンとシャルドネの比較です。
2022年のグラン・キュルレ・サヴァニャンは・・とんでもなく高質です。しかもサヴァニャンならではの口内でのヒネリ・・いや、振る舞いと言い換えましょうか・・アロマと味わいがなせる業が、
「シャルドネのとことん素直な美しさとは異なる」
と感じます。つまり、中高域の香りの中に、高尚なアロマと味わいがヒネリを効かせたかのように存在しているように思います。
エネルギッシュで密度が高く、単に・・糖分をアルコールと炭酸ガスに変換しただけではない・・それ以外の要素の素晴らしさを感じます。もっと言ってしまえば、
「産膜は動いていないのに、それがほんのりと効いているかのように感じるアロマと味わい!」
と言うことでしょうか。
満ち溢れた味わいの中に、キラキラと・・いやヒネヒネでしょうか・・それがもう、素晴らしく良いんですね・・是非体験してみてください!
その部分を除いたとしてもワインとして非常に高質であり、ポテンシャルが相当高いです。超お薦めします!凄いサヴァニャンです!
以下は以前のレヴューです。
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【ピュア系サヴァニャンの最高峰!?・・そしてナチュラル感もバッチリ!・・エキセントリックじゃない美味しいサヴァニャンを是非ご賞味ください!】
・・太いですね~・・味わいが太い!・・そして凄く輝いています!グラン・キュルレのサヴァニャンです。
おそらくここは、現在、佐渡にお住まいのジャン・マルク・ブリニョさんが持っていた畑だと思います。サヴァニャンもシャルドネも有りますのでご注文の際はお間違いの無きよう・・。
単純に2019年ものよりも2020年ものの方が、全てのキュヴェで色合いは濃いです。アルボワの地の葡萄にドメーヌが凄いスピードで進捗、適応しているのが伝わって来ます。「凄み」が備わって来たんですよね。2019年も凄く良いヴィンテージだったと思うんですが、2020年ものはその上を行っていると感じます。
同じ畑と言うことなのでしょうから、グラン・キュルレはサヴァニャンとシャルドネの2種有ります。同じ畑だから・・似た部分も勿論、有ります。しかしその品種の違いや、植わっている畑の場所の個性?・・みたいなものも有るのでしょう。
この2種は同じように「ド太く、そしてふんわりと良く香る」と言う点で似ています。そしてこのサヴァニャン・ウイエは・・アルボワ・サヴァニャン・マセラスィヨン・ペリキュレール の渋みや厚みみたいな部分は無いんですが、ちょっと近いようなイメージが有ります。

柑橘果実、果実のニュアンスは非常にしっかりしています。複雑さや変化振りも半端無いです!膨らみもバッチリで・・言うことは有りません。
ある意味、サヴァニャンのペリキュレールよりも高価なんですが、全く違うようでいて・・結構近いようにも思えてしまう不思議さが有ります。その上でやはり強く感じるのは、
「エレガンスと高貴さ」
かな・・と。
ヴィンテージを追う毎にダンジェルヴィーユを強く感じて来ているように思います。ちょっと写真が暗くて申し訳在りませんが、凄く深く輝いています。こちらも数日掛けて楽しませていただきました。・・強いですね~・・ふんわりとふくよかなニュアンスは、
「いずれ硬くて平坦になるかもしれない・・」
と思っていましたが・・
「ほとんどなりませんでした!」
数日間(1週間ほどです・・)でしたが、いつでも美味しく飲めてしまったんですね・・ビックリです。相当ポテンシャルも高いと思います。是非飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【サヴァニャンの複雑に織り込まれたような美味しさ、そして妖艶さをダンジェルヴィーユ的な高い気品と共に味わえる逸品です!】
これは素晴らしい!口入れで張りは漲るように口内に満ち、ホロホロと崩れながら・・また口内の感覚器官を細やかに揺らし、濃密な果実感覚を覚えさせつつ、美しい減衰を見せつつ、ノーズから官能感を覚えさせられる・・そんな感じです。
まぁ・・言ってしまえば、ダンジェルヴィーユのパワフルで滑らかなムルソー=サントノをもう少し細やかな表情に持って行ったような感じで、むしろムルソー=サントノの方が直情的じゃないか?・・などとも思ってしまいます。もっとも、底から湧き上がるかのようなムルソー=サントノの力強さがこのグラン・キュルレには有りませんが、もう少しだけ腰高にした部分からの凄い表情もムルソー=サントノには有りません。
じゃぁ、なんで似ていると思ってしまうのか?・・ですが、そこはやはり、「ダンジェルヴィーユらしさ」なのでしょうね。まだ始まったばかりの頃のドメーヌ・デュ・ペリカンのワインには、余りダンジェルヴィーユらしさは感じなかったものですが、
「このワインはサヴァニャンでは有るけれど、しっかりダンジェルヴィーユの影を感じる味わい!」
であると思っています。
noisy 的には、今後、ジュラやアルボワ、サヴォワのサヴァニャンは世界を席巻するんじゃないか・・と想像しています。そもそもすでにそんな感じが取れますよ。結構にエージェントさんは、
「ジュラ、売れないと思っていたんですが最近は入るとすぐなくなっちゃうんですよ。」
などと何度か聞きました。
Noisy wine でも結構にその傾向は有りまして、以前から・・40ケースも売れた某ワインも有るくらいですから・・はい。
2018年ものは例によって・・飲めてはいません。ですが2019年ものは圧巻でした!・・おそらくこのサヴァニャン・グラン・キュルレがトップ・キュヴェになるかと思いますが、それだけの存在感をしっかり感じさせていただきました。是非飲んでみていただきたいと思います。お勧めします!