【貴重なアルド・コンテルノ4年目のバローロはヴィンテージ的に星3つです!(星5つが最高)外観から見える色は薄めです!】
1974年のバローロは非常に出来の良い年でしたが、その前年の1973年、アルド・コンテルノが独立して4年目のヴィンテージでした。
マイケル・ブロードベントさんによれば「星3つ」の年で、まぁまぁ・・と言ったところでしょうか。
色合いを透かしてみますと、結構薄い感じですね。しかしヴィンテージを考えると適正でしょう。アルドは決して色は濃くは無いですしね。エキス系の味わいで、リリース直後はタンニンもギシギシに有ったでしょう。それがおそらく完全に溶け込んでいるかと思います。
ピークを考えるので有れば、おそらくですが「過ぎている」と思いますよ。しかしながら、ワインはピーク時が全てでは無いですから・・。過ぎないと出て来ない、生命のあがき・・みたいな物凄い香りや味わいも有ります。
最も、だからと言って、誰にでもお勧めをする訳ではないですよ。向かない方もいらっしゃるかもしれません。
今回は、1964年もののお兄さん、ジョヴァンニのバローロ、ジャコモ・コンテルノのバローロもご案内させていただいてますが、こちらはまだしっかりとパワーが有るでしょう。1973年のこのバローロは、エレガント系になっているでしょうし、それでももしかしたら・・物凄く素晴らしい状態になっているかもしれません。
まぁ、それは飲まないと判らないんですよね。どうしたら美味しく飲めるか・・は、ジャコモの64年のコラムに書いてありますんで、是非、読んでみてください。それでも何も出て来ないとか、表情が乏しいとかも考えられますが、それはそれ、ワインはそう言うものですから・・。
努力したけれど残念ながら美味しくは飲めなかった・・と言うことも有ります。それはそのワインが悪い・・と言う考え方も出来ますが、美味しく飲んでやれなかった・・と言う人側の問題も有ります。
また、他のコラムにも書きましたが、随分昔のこととは言え、1952年のエンリコ・セラフィーノのリゼルヴァが滅茶苦茶素晴らしくて感動しました。それで今回の1964年のエンリコ・セラフィーノの同じものを仕入れてしまったんですが、調べてみますと1952年のバローロ・リゼルヴァは16年前の商品登録になっていましたから、2000年~2001年頃に飲んだのかな?・・と思います。もしかするとPCの登録関係が有りますから、それより前かもしれません。
その1952年バローロ・リゼルヴァは大当たりと言われた年ではありましたが、ま~・・ひどく汚い外観でエチケッタはボロボロで朽ち、ボトルも汚れていて、とてもじゃないが売れるような感じじゃ無かったんですね。価格は安かったですよ。おそらく7~8千円だったかと思います。
なので、しばらく立てて置き、余り期待せずに飲んでみたところ、これがもう・・物凄い香りでね・・完熟エキス系バローロのむせるような芳香と、正に甘露ともいうべき甘~く角の無いスムースな味わい、余韻からまた官能さがノーズに抜けて行くと言う、素晴らしい経験をさせていただいたのを覚えています。
1964年も大当たりでしょうから・・と言うつもりで仕入れたんですが、こればかりは飲んでみないと判りませんで、価格もその頃の1.5倍に過ぎませんから、
「失敗覚悟で・・」
「お勉強のつもりで何とかして美味しく飲む方法を試す・・」
みたいに楽しんでいただければ良い・・と思いますが、こちらのアルド・コンテルノの1973年の方は、決して安くは無いですからね。
それに、ネット情報をアチコチ探してみましたが、さすがにほとんど見当たらず・・です。
なので申し訳ありませんが、自己責任にて・・この貴重なアルド独立4年目のバローロをご検討下さればと思います。
1973年が記念の年の方は良いかもしれませんね。この年はボルドーもブルゴーニュも今一つですから、バローロ辺りが最も成功したと言えると思います。
やはり飲んでいないと昔話ばっかりになっちゃいますね。申し訳ございません。ご検討いただけましたら幸いです。