
40年もののムーラン=ナヴァンです。クリュ・ボジョレーですから・・ガメイですね。因みに左の写真は2007年の冬にご紹介させていただいたメゾン・ジャック・シャルルの1979年、ムーラン=ナヴァンのハーフボトルですのでお間違い無く。
今回の1976年ムーラン=ナヴァンもそうですが、時折このように、古いガメイの放出が有ります。カーヴを精査していて見つかったとか、奥になっていて見えなかったとか・・、もしくは売りに出された造り手のカーヴから入手したとか、ネゴスの手段は様々です。
古酒に目が無い noisy としましては、そんな出物が有ると頑張って仕入れてしまいます・・・が、今回はたったの6本しか割り当てが無く、残念ながらテイスティングには至っていません。
しかし、昔はこのように古いワインが二束三文で売りに出されていて、ワインをお勉強中の noisy は、随分とお世話になったものです。
勿論ですが「期待外れ」に終わることも有りますが、それでもワインがつぶやく声が聞こえたような気になったものです。
その声は、
「どう?・・俺はまだまだ若いだろう?」
とか、
「・・色っぽいでしょ・・うっふん~!」
とか、まぁ・・色々です。noisyは今でも勉強中ですから、そんな声を一生懸命聞くようにしていますが、ガメイが良い感じに熟すと本当にエロいです。そしてきちんと保存されたワインは30年~50年は当たり前で熟成を続けます。勿論それぞれに色んな由来が有りますんで、予想よりも若かったり、反対にもう古ぼけていたり・・しますが、アドヴォケイトが付けるような安易な飲み頃とは全く異なる、とても長い寿命を持っているのに気付くわけです。
なので、おそらくnoisy がネット販売を始めた1998年頃からお付き合いしてくださっていらっしゃるお客様はご存知かと思いますが、事あるごとに「アドヴォケイトの飲み頃予想は全く信じられない」と言い続けていた訳です。まぁ・・ワインのネット販売を始めてからもう18年ですか・・もうそんなになるのも信じられないですが!
熟したガメイの芳香は本当に素晴らしい・・です。香りはピノ・ノワールにも似ていて、エレガントながらもエロティックに艶かしい・・。一度嗅いだら忘れられない、強い印象として残ります。
まぁ、このムーラン=ナヴァンがそうである・・とは言い切れませんが、中々にリーズナブルと言えるんじゃないでしょうか。
このような機会はどんどん減ってきていると思います。一期一会がワインの世界・・気になるようでしたら是非挑戦してみてください。