シャトー・サン=ピエール/ドメーヌ・アンリ・マルタン
シャトー・サン=ピエール/アンリ・マルタン
フランス Chateau Saint-Pierre Domaines Henri Martin ボルドー
● 長くボルドーワインを飲まれていらした方は特に「ノーマーク」なサンジュリアン第4級、「シャトー・サン=ピエール」をご紹介します。
まぁ、そうは申しましても、アドヴォケイト等の評価に敏感な方は、
「知ってるよ!」
とおっしゃるに違い無いんですけどね。
●2009 Chateau Saint-Pierre A.C. Saint-Julien
シャトー・サン=ピエール A.C.サン・ジュリアン
【全くノーマークの第4級シャトーが急激に成長!何とアドヴォケイトは 98~97Points と、第1級と遜色無いどころか一部超えるような評価です!!】
2010年の左岸のグレーテストなワインの評価は、ラトゥール 98Points(アドヴォケイト)、ラフィット 97Points(アドヴォケイト。アンスージャストは100Points)、ムートン 97Points(アドヴォケイト)、マルゴー 96Points(アドヴォケイト。ティム・アトキン 100Points)、オー=ブリオン 100Points(アドヴォケイト)と、軒並み超クラシックなものになっていますが、昔は、
「サン=ピエールって何級だっけ?確か、格付けだったよね・・」
としか思えないような、もしくは、名前は知っていても中々思い出せないような・・、そう・・余りしゃべったことが無い他のクラスの子のような感じでしたよね?
noisy も全くのノーマークでしたが、知らぬ内に高い評価を得るようになっていました。シャトー・グロリアを醸すドメーヌ・マルタン所有のサンジュリアンのシャトーです。
この2010年に限らず2000年台初頭以降は90点オーバーが常になっていますが、グレートイヤーと言えるこの2010年には何と、アドヴォケイトも97Points、ジルベール・エ・ガイヤール95Points、タンザー94Pointsと、トップ・シャトーに肩を並べうるヴィンテージになっています。
しかもメドック第2級、スーパーセカンドであり、サン=ジュリアン筆頭のレオヴィル・ラス・カーズ2010年はアドヴォケイトで同じく97Points で有り、このところ絶好調だったベイシュヴェル(95Points)さえ超えてしまう評価ですから、少なくともその実力は第2級程度にまで登って来ていると言えるでしょう。
まぁ、カベルネ・ソーヴィニヨン主体ですから(3/4 カベルネ、その他メルロ&フラン)、そこそこの熟成が求められる訳で、多くの評価者が「2020~2022年より飲める」としています。早くからそこそこには美味しく飲めるメルロと違って、ボトルでの熟成が必須の典型的な左岸のグレートなクラレット・・と言う訳ですね。
第4級でここまでの評価を得るようになったのは、勿論、様々な努力の積み重ねの上では有りますが、やはりその畑の位置、ポテンシャルも重要でして、ベイシュヴェル、デュクリュ・ボーカイユ、レオヴィル・バルトン、グリュオ・ラローズなどに囲まれ、隣接している畑の古木から造られることが大きいでしょう。
因みにグレートイヤーの1982年のサン=ピエールはスペクテイター88Points、1990年はスペクテイター90Pointsに過ぎず、全く目立たない普通の子・・と言う感じです。何せ名前もね・・平凡に見えてしまいますよね。
それだけに noisyもこのワインへの興味はとても大きくなっていて、
「(・・絶対いつの日か飲んでやろう・・)」
と思っていたところ、最高評価と思える2009~2010年シャトー・サン=ピエールのオファーが有ったので、飛びついてしまいました。
最も、ここまで高い評価の年でなければ、この半分ほどのプライスで購入でき、しかも飲み頃も早いのも魅力ですから、これから見つけるたびに購入するかもしれません。さすがにラフィットやラトゥールはもう高くてね・・手も足も出せない状況ですから・・。
左岸のホープと言って良いかと思います。是非左岸のグレートワインも飲んでみて欲しいと思います。
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