
え~・・見た感じはこんな感じです。どうでしょうね・・一般的な白ワインをイメージしていらっしゃる方にとっては、
「・・僅かに色落ちした感じ」
に見えるかもしれません。
しかしながら、僅かに茶が入ると言うより・・そう、酸化のニュアンスが強く入るのか?・・と思われるかもしれませんが、決して・・
「そこまで強い酸化の香りはしないレベル」
でして、むしろ、
「深い黄色をイメージさせられる」
と思われるような非常に軽い酸化のニュアンスです。
なので、酸化臭と言えるようなニュアンスでは有りませんが、「ブルゴーニュ・シャルドネ命!僅かな酸化臭も気になって仕方が無い・・」と言う方には、マイナスポイントになるかもしれない・・と思われます。
しかしながら、そんな低レベルな酸化防止剤の使用率・・もしくは「使ってないかも・・」と思わせるような感じですから、
「アロマのスピードは速くテクスチュアがとても柔らかく滑らか。縦伸びするアロマが心地良い」
と言えます。

また、開けたては、アロマはずんと伸びて来ますが、味わいの方が幾分拡がらない・・
「・・などと思っているとボディがぶわっと拡がり・・」
始めます。もう、早い方ならほんの数秒で気付くレベルですが、5分もしますとかなり出て来ますし、それと同時にバランスを崩さず複雑に成って来ますんで、
「・・お・・いいじゃんこれ・・」
と感じていただけるかと思います。今回の3キュヴェ全てにおいて、そんな感じです。

ヤーコットはご存知フリウラーノですね。ややグラッシーな・・透明感の高い、少し「カッチリ」したミネラリティが特徴です。畑の特徴ですかね・・安いフリウラーノは平板なことが多いですが、最初の口入で・・
「おやっ・・お前もか」
と思われたとしても、次の瞬間に、
「ほ~・・良い感じに伸びてくるじゃん!」
と褒めていただけるでしょう。フレッシュ&フルーティーなタイプでは無く、滑らかで高質さの有るものです。
マルヴァジーアはさらに面白いですよ。おそらく最初から安い葡萄で安いワインだ・・と言う頭で飲まれるでしょうから・・ね。
「・・えっ?・・そこまで行くんだ!」
と・・かなりの高質さを見せてくれます。これ、かなりお気に入りです。
レブーラも旨いです。でも本当に良く判らないのがこのレブーラ、リボッラと言う葡萄・・印象的にはユニ・ブランに近いようなイメージを持っていますが、ユニ・ブランでもめちゃんこ美味しいワインも有りますからね。
そんなレブーラはややオイリーさを持ち合わせた、結構にフルなボリュームの有る味わいで、アロマも太く、柑橘系の果実を煮詰めたようなニュアンスがとても心地良いです。それでいてドライで、決して現状で横に拡がり過ぎて破綻してしまうようなだらしない感じにならないのが素晴らしいです。
どれを飲んでも・・美味しいと言っていただけると思います。もう少し仕入れて置きたかった・・ちと読みを失敗したリーズナブルな自然派ワインでした。超お勧めします!お早めにどうぞ!