
取りあえずシルヴィオ・メッサーナさんのワインを2ケースずつ・・みたいに発注したんですが、まともな数が届いたのはこのキャンティ・クラシコとロゼの発泡だけでして、売れ筋の一番下のロッソが6本だけ・・とか、もう滅茶苦茶です。
ですがシルヴィオさんのキャンティ・クラシコは美味しいです。まぁ・・好みも有りますから、
「絶対飲んでね・・」
なんて言いませんよ。
キャンティ・クラシコには珍しい・・
「薄旨系・・シミジミ系」
なんですね。
なので、濃い味わいに慣れた方が飲まれると・・
「・・何・・これ・・味がしない・・」
なんてね・・思われるかもしれませんが、最近の日本のワインが大好きな方には、饒舌すぎるくらいにしっかりアピールしてくるのを感じられるかもしれません。

「でも・・それなりに色合いはしっかりしているように見えるけど?」
と思われるかもしれません。確かに全然濃くは無いものの、色付きはそれなりに有ります。
しかし、飲めば判りますよ・・優しくもしっとり。シミジミと旨味を伝えてくるタイプです。酸のバランスも有るかと思うんですが、
「イタリアワインの大部分を占める、果実味たっぷり、凝縮感が凄いタイプ」
では無い・・んですね。
ですので、そのようなタイプがお好きの方には向きません。非常にドライでピュア、ナチュラルさが突出することは無いが、アヴァンギャルドには陥らない清らかさが特徴です。トライしてみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴュー
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【エレガント系、エキス系、超ドライ系のトスカーナワインのピュアな側面を感じさせてくれる貴重なキャンティ・クラシコです!】
まぁ、ロッソもそうなんですが、このキャンティ・クラシコも非常に穏やかでピュア、優しい味わいなんですね。ナチュラルな造りでは有りますが、最近流行りの・・時に暴力的なまでの表情を持つアヴァンギャルド系ビオワインでは、全く有りません。
どこまでも澄んで、どこまでも真っすぐ、樽の化粧も無し、マロラクティックさえ・・しないか、自然に軽やかに掛かる程度・・、とても冷涼で抽出は弱く、しかし、
「決して煮立たせない・・純な出汁を取るが如く」
に、キャンティ・クラシコを醸造しています。
これを基本にしてしまうと、いかに他のワインが樽臭いか、人的関与が大きいかを感じてしまいます・・良くも悪くもです。
時代と言うのは恐ろしいもので、少し前までは二束三文で、もしくは、
「持って行ってくれるならタダでも良いよ!」
とばかりに売られていた古いもの・・車でも何でも・・少し前のゲーム機でも・・ですが、モノによってはビックリするような価格で流通されるようになってきました。
これにはまぁ、世の中の「オークション」が結構に関与したんじゃないかとも思いますが、人間のノスタルジックな感情、古くても良いものは大事に使いたい、昔は手が出なかったけど今は中古なら何とか手が出る・・とかの思いが重なって、そんな市場が出来上がり、
「モノの正当な評価」
が普通になって来たんじゃ無いかとも思います。

日本人はモノを大事にする・・とはよく言われますが、noisy 的には
「どうなんだろう・・微妙かな・・」
と思っています。
まぁ、お上の意向で保存されたものは長く大事にされていたり、地の有力者が代々伝えて来たものなどは残っていますが、せいぜい30年が使用期限な住宅を、一生掛かって支払を続けながら生き、次の瞬間には壊されているのがオチなの日本の真の姿だとも思ってしまいます。
それでも、「味わい」とか「料理」とか「感覚」などの無形のものは知らず知らずのうちに伝わっていて、優れた素材の味わいがちゃんと伝わって来る、でも派手じゃないお料理などに出会った時は、震えが来るほど感激したりしてしまいます。
まぁ、このキャンティ・クラシコがそうだ・・とは言いませんよ。でもきっと、どこか感じるものがちゃんとある、滅茶ピュアな味わいが有ります。
ただし、タイミングも有りますので・・(^^;; ちょっと今は閉じ気味でしょうか。9月の暑い盛りを過ぎてから・・がお勧めです。ロッソの方は大丈夫ですので、暑い時期はそちらで乗り越えてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【滅茶美味しいです!・・ピュア、ナチュラル、エレガント、酸の美味しさ、そして集中・・お見事!】
キャンティ・クラシコと聞いて、その味わいを想像出来る方は少なくは無いでしょう。果実がしっかり有って、適度にふくよかで、もしかしたら僅かな甘みが有って酸は緩く飲みやすい・・特に有名なエノロジストが手掛けたものは、果実感たっぷりで・・
「フルーツ爆弾的?」
なご紹介の仕方を・・noisy もしていた時期が有ります。でも・・
「決してエレガントだとは言い辛い・・」
んじゃないかと思うんですね。
そういった一般的な・・もしくは高評価を得がちなキャンティ・クラシコとは全く異なるタイプの、
「エレガントで美しい・・しかもピュアでナチュラルなキャンティ・クラシコ!」
がこちらのシルヴィオ・メッサーナさんによる「モンテセコンド・キャンティ・クラシコ」です。
ビオをある程度強調した「ティン」とは異なってもいますが、伸びやかで美しい冷ややかな酸を持った、ある意味・・
「どこにもないキャンティ・クラシコ」
です。
ヴィンテージによっては、ブルゴーニュワインとそっくりな味わいにもなります・・香りと後口は少し違いますけど・・。
2017年ものは良い年だったのかな?・・それでも果実感はしっかり有り、冷やかで豊かな円形パレットを描いてくれる酸と、ビオならではのミネラリティの豊かさ・・それがこのキャンティ・クラシコの最大の特徴でしょう。
ロッソも美味しいんですが、2018年ですので・・秋口になって来てからの方がまとまると思いますし、キャンティ・クラシコとの差額が余り無い・・(^^;; のも、こちらを一推ししたい理由なんですね。
エレガントで酸も美味しい・・果実もしっかりな冷ややかキャンティ・クラシコ、是非飲んでみて下さい。旨いです!超お勧め!
以下は以前のレヴューです。
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【この淡~~いサンジョヴェーゼの美しくもエレガントな味わいにあなたは何を思うでしょう?・・ルイ・ユエラン好きにぜひとも飲んでいただきたい超エキス系ピュア・キャンティ・クラシコです!】
いや~・・写真はムズいですね~・・これ、結構な感じの濃度に見えるかもしれませんが・・
「色合いはかなり・・かなり淡い!」
と思ってくださいね。noisy の撮り方が下手なんです・・でもまるで、
「・・ブルゴーニュか!」
って色のニュアンスでは有りますよね。そもそも、サンジョヴェーゼって・・この位が普通なんじゃないかと・・感覚的には思ってます。
実はこのモンテセコンドのキャンティ・クラシコですが、3年半ほど前にご案内させていただき、大きな反響をいただいた、
「noisyのお客様的嗜好のサンジョヴェーゼ」
なんですね~。
いや、他のショップさんじゃぁ中々売れないと思いますよ・・。その理由は言いませんけどね~・・。
それに、前回も特売で2千円ほどで販売させていただきましたので、そりゃぁお買い得ですよ。エキス系で超エレガントですから・・。しかも、
「アヴァンギャルドさは全く無いのにナチュラルでピュア!・・しかもシミジミ系!」
ですからね。
ん?・・じゃぁ何で今まで続けて販売しなかったかって?・・そりゃぁ色々有るんですよ・・。
沢山仕入れることでリーズナブルな価格にすることに成功していた訳です。このキャンティ・クラシコも、この下のクラスのロッソも・・です。そりゃぁ noisy にとってはえげつなくも半端無い数ですよ・・もっとも、ショッピングモールのショップさんの「6本セット」みたいな、とんでも無い数じゃ無いですよ。たまに覗いてみてますが、
「現在53セット、カゴに入れられてます」
なんて表示されてますからね・・53×6=318・・・なんだそりゃ!・・です。そのセット数は、今、カゴに入ってる分だけですから・・。そんなに数の有る安いワインが滅茶苦茶美味しい訳が無いだろ!・・って思っちゃいますけどね。
ま、人の事はとにかく、リーズナブルに仕入れられるようにしてくれるのは良いんですが、余り良いと言えないお願いをされまして・・。noisy としてはそんなことは出来ないし、また、そのようなグダグダには巻き込まれたくないので、モンテセコンドはやりたいけれど出来なくなったと言う訳です。
今回は普通に出た特売の案内での仕入れですので、普通に価格を付けてのお客様へのご案内です。でも非常にリーズナブルですよ。前回の2011年が2千円ほどですからね。万々歳です。
淡い色合いに、サンジョヴェーゼらしいしなやかでソフトなテクスチュアを感じさせてくれます。サンジョヴェーゼというのは強い抽出をしてしまうとテクスチュアが良く無いです。ザラつくんですね。そんな部分は全く無い、しなやかな味わいです。
中域もしっとり・・です。強い味わいでは無く、とても優しいです。スミレのようなフラワリーなアロマ、わずかにほんのりガレストロチック、突出した酸が無く、丸く柔らかい酸です。シミジミしていて、しかしながら、ジンワリと旨味が拡がり、徐々に表情が豊かになってきます。
押し出しが強いワインが多いキャンティ・クラシコですが、そのようなアイテムに慣れた方が飲まれると・・
「・・あれ?・・」
と、ちょっと腰砕けのように感じるかもしれません・・。
でも、
「それが良いんです!!」
よね。そこからが良いんです。少しずつ出てくるんですよ・・表情も、アロマも。エキスが空気に触れてジンワリジンワリと出してくれます。それこそが・・
「サンジョヴェーゼの美味しさ」
なんですね~。抽出の強い、甘く派手なサンジョヴェーゼも、時には良いかもしれませんが、疲れてしまいますよね。
さらにはキャンティ・クラシコ地区では最北のサンカッシャーノ・イン・ヴァル・ディ・ペサの畑で、厚みよりもエレガンスが出やすいのが特徴かな・・と思ってます。因みにアンティノリのソライアやティニャネッロも確かここですよね。
それに、自然派だ、ビオだ、と言うのに託けて、
「揮発酸ビシバシ」
出てるのは・・嫌ですよね~。
そんな風情は全くない、非常にピュアな味わいです。
もっとも、So2 は適時適量使用する人ですから、
「So2否定派」
のバリバリのナチュラリストさんには、少し向かないかも・・しれませんね。不向きなのはそのような嗜好の方だけかと思います。
そう、あの、
「ルイ・ユエラン」
のワインを彷彿とさせてくれる感じと思ってください。
食の邪魔をほぼせず、素材の持ち味を殺さないのに、主張すべきタイミングではちゃんと仕事をしてくれる・・そんな味わいです。
まぁ・・物足りない人もおられるかな?・・でも、飲み進めるにつれ・・、また、熟が進むにつれ、
「これだよこれ!」
とおっしゃってくれる方が増えると思いますよ。ぜひご検討くださいませ。美味しいです!
以下は2011年のこのワインのレヴューです。
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【滅茶苦茶美味しい!・・凄くピュアです!】 いや~・・・こんなプライスでご案内できるのは嬉しいです。価格以上・・どころか、価格を度外視して公平に評価してみても、全くマイナス面が無いどころか、トップクラスに来るんじゃないか・・?とさえも感じられます。しばらくはこれを一推しにしようと・・何せ、ロッソはこんな価格ですんで・・余り沢山ご注文いただいても、嬉しいんですが・・・送料負担分が・・(^^・・難しい時代になってしまいました。

毎日のように某運送会社の伝票発表ソフトと「睨めっこ」していますが、これがまたね・・出来が何ともXXなもので、ちょっと動かすと・・・
「システムエラーです・・」
「不明なエラーです・・」
でストップしてしまいます。
何とかしてもらおうとシステム係りに電話すると、
「何のブラウザをご使用ですか?でしたら設定をクリックしていただいて・・・」
と、さもソフト自体には何のバグもトラブルも無いかのように振る舞い、
「いや、だから、それは前にも同じことやったでしょ?」
というと、
「途中で変わっている可能性が有りますので・・」
と、延々と設定をチェックし、
「様子を観て下さい・・」
まぁ、呆れるばかりです。10回アクセスして、普通にログアウトできるのが40%ほどの確率しかなく、何度も同じことを繰り返させるという・・状況です。ログファイルをチェックしたなら、手を付けられないほどのエラーが記録されているに違い無いのに人の性・・です。
それに、画面をインデックスに移動するたびに、
「~~に戻ります。よろしいですか?」

と、もし間違って移動したら戻ればいいだけなのに不要なチェックボックスを常に出してくるので、余計にイライラさせられるんですね。おまけにシステムエラーでジ・エンドです。皆さんもそんな思いをされたことがあるんじゃないかと思います。
そんな嫌な思いをした後に楽しむしなやかでピュアな味わいのトスカーナワインがこれ!モンテセコンドです。
エージェントのテクニカルには
「アンフォラがどうこう」
と書いて有りますが、そんなことは全く気にしなくて大丈夫です。
「
異常に旨いキャンティと、よりタイトなロッソ!」
と覚えてください。
味わいはピュア・・です。妙な酸化や揮発酸はまず見当たりません。
ロッソは、この価格では信じられないほどのコストパフォーマンスを見せます。充実した中域と、キャンティ・クラシコよりは濡れていませんが、非常に細やかでドライ、完成度が高いワインです。サンジョヴェーゼのしなやかでしとやか、何気無さが素晴らしいです。
時間の経過でさらに複雑性も出てくるはずで、これは旨安ワインの候補ですね!
先日のリアルワインガイドのテイスティングで、徳丸さんに、旨安を選んで送ってほしい・・と頼まれたんですが・・
お断りしました~!
だって、うちの旨安はすぐに売り切れちゃうもんでね・・・中々出せないんですよ・・・残念・・
もとい・・ロッソ・・安くて旨くてドライでピュア!超お奨めです!デイリーにはこれ以上無い美味しさかと思います。
一方のキャンティですが・・・これが超旨い!絶品です!・・やや暗めな赤系果実、ほんのりとキャンティ・クラシコらしいオカマな黒果実・・・(^^;;そして出来の良いブルゴーニュ・ピノ・ノワールのように、びちっと濡れた風情をかもしだしつつ、下品にならない程度の中域を膨らませつつ・・エキス感からの要素を感じさせつつ長く濡れた余韻に辿りつきます。
出っ張りがあるようで無い様で・・しかし精緻でも有り、大きさも有り、キャンティ・クラシコらしくも風情はどこかピノのエキス系を漂わせている・・・そして徐々に変化して行く・・・そんなワインです。
これは非常に旨いです。ビオ好きもビオ嫌いもどちらもOK!是非飲んで欲しいです!どちらも・・一推し!・・なんせ、ロッソは1500円切っちゃってますしね。キャンティ・クラシコも2000円切り!是非ご検討ください!