看板とも取れる「アジリ」です。まぁ・・良さが判りやすい畑・・と言うことなんでしょうね。アンスージャストはいつも99点のような気がします。2016年は、高い評価が結構に揃った・・つまり、良い年だったと言うことなんですね。
これも国内への入荷は24本、Noisy wine へは1本。史上最少でした。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【バルバレスコ・ヴィッキエ・ヴィーティ3兄弟のうち2人がワイン・アンスージャスト99ポイントと言う快挙です!?】 2012年のトップ・キュヴェ、「クリケット・パイエ」は98ポイントですから、2015年のV.V.3兄弟は同じ評価か、もしくは超えてしまっている訳ですよね。たしか、2014年のパイエV.V.は98ポイントだったと思いますので、ある意味、
「3兄弟で(2012年の)トップ・キュヴェ超え!」
をしてしまった訳ですが、そもそも「パイエ」で96点、「パイエV.V.」で99点と言うことは、
「2015年のクリケット・パイエには何点付けるのか?・・どう評価する(つもりな)のか?」
と、先行きのことを考えていないようなワイン・アンスージャストの評価に、少し心配している訳です。
時折言っていると思うんですが、
「99点と100点の評価の差に正当な意味はまず無い」
と思っています。
そして、このトップ・キュヴェとそれに続くキュヴェの、同じヴィンテージでの各々の海外メディアの評価が逆転することは、非常に良く有ることです。noisy 的には、その評価はまぁ・・間違いで有る場合と正解で有る場合が半々ほどかなぁ・・などとは思っていますが、海外メディアの評価者の皆さんには、そこまで深くは考えていないような気もしています。実際にnoisy も、そのような評価をしたことが有りますしね。
でも、99点って・・非常に微妙ですよね。ある意味、
「100点はクリケット・パイエ2015のために開けておいた!」
とも見えちゃう訳です。
noisy としましては、今のところは「パイエ」「ファセット」のクリュクラスまでのテイスティングに留まっています。それでも、
「パイエ2015の余りの美味しさに愕然」
としている訳ですし、
「ファセット2015の柔らかくも重厚なミネラリティの表情にビックリ」
させられた訳で、そこから「パイエ・ヴィッキエ・ヴィーティ2015」の99点は、結構に遠く感じるのに、パイエ2015の96点は低いんじゃない?・・とも思える訳です。
やはりワインは飲まないと何も判らない・・と言うことなのでしょう。追加が効くようでしたら何としても飲みたいと思っています。ご検討くださいませ。
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【物凄い出来になったと思われる2014年を中心にお届けいたします!】 先だっての「ドルチェット」はいかがだったでしょう?・・2千円は安いですよね。それでもロアーニャの、ロアーニャならではの味わい、香りはしっかり感じることが出来たと思います。
ロアーニャが持つ何とも柔らかで、優しい色彩を連想させる有機な味わいが非常に好ましいですが、ここまで海外で評価されているとは気付かず・・ちょっとどころか大いにビックリしています。
まぁ、ワイン・アンスージャストは直売もやっているようですので、そのままストレートに受け取るのはどうかとも思うんですが、古木のバルバレスコ・・つまり、「ヴィッキエ・ヴィーティ」を名乗るキュヴェは軒並み98点以上、名乗らないキュヴェでも97点がほとんどと言う、異常とも思える評価なんですね。
なので、それを少し(1~2点?)差し引いたぐらいが妥当なんじゃないかと想像はしています。それにしても・・ビックリです。コムーネのバローロだって94点ですよ。
なので、ヴィッキエ・ヴィーティの各キュヴェは相当にお買い得ですし、新しくリリースし、初めて日本に入って来たファセット、アルベサーニ、ガッリーナなどは評価も高いし価格も妥当・・非常に興味深いと思います。
また、最高の区画のV.V.で造る2011年のクリケット・パイエは、流石に価格も良い感じでは有りますが、日本に24本しか入っていないそうですので・・激レアは変わりません。
今回はテイスティング出来る量が来ていませんので、ほぼ特売価格で頑張って値付けしました。是非ご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
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【ロアーニャの素晴らしさはボトルとしっかり向き合ってこそ理解出来ます。そしてこの真のナチュラルさ理解したら・・もう離れられないかも!】
ロアーニャと言ったらやはりこれでしょう。「バルバレスコ・パイエ」です。2012年もので、評価も高いです。勿論ですが、ヴィッキエ・ヴィーニュ・・・現在はヴィッキエ・ヴィティとイタリア語に変更になっています・・・も、そして超古木の「クリケット・パイエ」は垂涎のワインですし、単独所有になったバローロ・ピラは何と「ピエ・フランコ(自根)」で、どのキュヴェも素晴らしいです。
noisy にとっても久し振りの「パイエ」・・・今回は開けさせていただきました。良い景色ですね・・。イタリアでは普通なら40年を超えるような古木は植え替えられてしまいます。このグラスの色合い、グラデュエーションは古木ならではの深みのある色合いと言えるでしょう。
味筋は・・・例えば、noisy も好きですが、バルバレスコ・ラバヤのブルーノ・ロッカとは・・正反対です。こちらは「カッチリ」とした・・エッジがしっかりと判る味わいです。
しかしながらロアーニャのワインは、すべてが、
「グラデュエーション」
です。
そしてデジタリックでは無く、どこまでも「アナログティック」です。連続で可変して行く感じなんですね・・。
誰に似ているか?・・・と問われましたら・・、生産地は異なりますが、
「マッサヴェッキア」
でしょう。
そして、むしろマッサヴェッキアはミネラリティが膨大で、飲んでいてもそれが目立ちますが、ロアーニャはそこも「アナログティック」なんですね・・。
抜栓すると、もう・・柔らかくフカフカしたニュアンスでアロマが立ち昇ります。妖艶ですが行き過ぎない・・ちょうど、どっちとも取れないベストなポジションです。果実が目立つだけには絶対行かないが、実は呆れるほど存在していて、官能感をも醸し出している感じ・・でしょうか。
良く出来た飲み頃のブルネッロのように枯れたニュアンスも内包しつつも、「枯れているな」などとは全く感じない「生きの良さ」を感じます。これも中域がたっぷりで、エッジに向かって見事なアナログ的グラディエーションで描かれているから・・だと思います。
余韻も実に長く、バルバレスコ的なハーブのニュアンスが、キツク無く、適度なバランスでノーズに抜けつつ、旨味のエキスが収束して行きます。そして・・残り香・・これも実に良い・・優しく柔らかくしっとりとしています。
「無いのでは無く、たっぷり有るのに奥ゆかしい」
んですね。
果実ももう・・知っている果実を次から次へと書きたい位ですが、そんな野暮はしません。スイカとかキンカンとかまで・・感じます。勿論、各種果皮のニュアンスも・・素晴らしい味わいでした。是非飲んでみていただきたい!
因みに、ワイン評論家さんたちの評価を探してみましたが、最新のものは余り無く、ようなっと見つけたのはアントニオ・ガッローニさんのもので、
「95Points」
でした。
普通の「パイエ」でこの評価ですんで・・はい。凄いですよね。
因みに自根の2012年バローロ・ピラは96Points、2008年のバルバレスコ・クリケット・パイエは97Points とのことです。個人的にはガッローニさんのパイエ95ポイントはほぼ同じ意見です。ですがどうも彼は・・noisy には全然判らないんですね。なのであくまで参考と言うことでお願いいたします。
バルバレスコ・パイエ・ヴェッキエ・ヴィティは、樹齢の高い葡萄のキュヴェのみで仕上げた特別バージョンです。バルバレスコの最高のワインと言って良いかと思います。ガッローニさんは2008年のクリケット・パイエと同じ97Points・・だそうです。
クリケット・パイエは良年のみリリースされる超限定のバルバレスコです。1999年ものがレスプレッソ誌で満点を獲得し、ロアーニャの名を世に知らしめています。最近では珍しく2007年、2008年と続けてリリースされています。飲んでみたいですよね~・・これは!
バルバレスコ・アジリ・ヴェッキエ・ヴィーティは、ロアーニャのワインの中では最も力強いと言われる味わいです。まぁ、ロアーニャのワインは女性的・・と言われますが、これはその中でも最強。アマゾネスみたいなワインです。勿論超古木です。ガッローニさんの評価は 95Points で入荷は3本。
バルバレスコ・モンテフィーコ・ヴェッキエ・ヴィーティは、パイエをさらに繊細にしたような・・感じです。縦伸びする・・と言うか、良く香る・・と言うか、イメージ的には長身の美人さんです。こちらも超古木の限定品です。入荷は3本だけ。
バローロ・ピラは何と「ピエ・フランコ」です。(ルイージ・)ピラ家がピラ畑を所有していない・・と言うのは、どこか「グッチ」を思い起させますが・・そんなことはどうでも良いですね。カスティリオーネ・ファレットの名畑で、重厚さよりもエレガンス、芳香に振れたバローロです。
バローロ・ピラ・ヴィッキエ・ヴィティはピラの古木のみで仕上げた限定品です。超古木の80年以上のもので入荷は少なく3本のみです。ガッローニさんは通常のピラが96ポイントでヴィッキエ・ヴィティの評価が見当たらず・・一体、何点付けたのか・・ある意味、興味を持ってしまいました。
ようやく念願適って、ロアーニャのご案内が出来ました。でも・・白も滅茶苦茶旨くて感動しました。この季節・・美味いんですよ・・白ワインが!是非ご検討くださいませ。さすがの「ロアーニャ」!絶品です。