
これは飲めば判りますね・・。ニュイ=サン=ジョルジュ的なスパイスの出方、でも土臭い感じが無く、スパイシー過ぎない、重く無い味わいが響いてきます。
色はそれなりに付いていますが、やはり畑の組成なんでしょう。決して「押しの強いワインでは無く」、もさッともせず、バランスの良さ、飲み口の良さ、軽妙さに利点を感じます。
同じようにリーズナブルなACブルに、毎年かなりの量が売れるロッシュ・ド・ベレーヌ・・・いや、こちらはメゾンものでは有りますが、
「ロッシュ・ド・ベレーヌのピノ・ノワールは少し酸っぱい・・」
と感じられるようでしたら、こちらのルイ・フルーロのACブルが合うかもしれません。
やはりこのヴォーヌ=ロマネ近辺、ニュイ=サン=ジョルジュ近辺は日照が良いのか土壌なのかは判りませんが・・・いや、その両方なんでしょうが、決して酸は尖がらないんですね。むしろ「弱め」と言って良いんだと感じています。
その酸の組成こそが、ワインの熟成・・どの位持つか、ポテンシャルにも関わって来ますが、決してこのACブルは多く無く、柔らかいのが特徴です。
その上で、ニュイ的な味わいをエレガントに表現していると思います。なので、
「本格派が好きな方には少し物足りない」
と言うような側面は有るかもしれませんが、お食事の邪魔をしない・・と言うか、ワインは食に勝ってはいけないバランスがお好みの方には、ピッタリかと思います。
しかも価格はとてもリーズナブルですし、自然派で健康的です。ご検討くださいませ!