ピュアで美味しいワインをnoisyがご紹介します。 自然派、ブルゴーニュ、イタリアワインを好きな方は是非ご来訪ください。
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■ セシル・トランブレイ来日記念!
2025年2月19日テイスティングセミナーレポート・・by oisy

 お忍びで・・と言うことでは無かったのですが、この2025年2月にひっそりと忍び足でセシルが来日してくれていました。
 少数人数でテイスティングセミナーを行うので是非・・という事で noisyをご招待してくれたのですが、時はまさに決算真っ最中・・新着も何とかこなさないといけない・・激務中と言うことで noisy は参加を断念・・残念でしたが・・。
 せっかくご招待してくれたので、「noisyは都合付かないけど oisy でも良いか?」と尋ねたら二つ返事でOKが出たので、oisy を派遣することに。
 まぁ・・日本初輸入の時から延々と扱わせていただいて、「こんなに凄い存在になられるとは!」・・とは思っていましたが・・(^^;;
 ただ行かせるのも癪なので、oisyにレポートを書いていただきました。
 1級畑だとばかり思っていたレ・ボーモン・バがグラン・クリュを名乗れる部分を含んでいて驚いた・・とか、醸造の時はどんな風に意識しながら行っているかとか・・
「梗の使用は料理に塩で味をつけるようなもの」
「料理人で例えるなら、プレスは火入れ」
などなど、感触や感覚の部分の細かい部分まで話してくれたようですよ。oisy渾身で書かせていただきました。セシルファンならずとも、ワインにご興味のある方ならきっと必見のコラムです!
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ヴァイングート・ヴァーゼンハウス

ヴァイングート・ヴァーゼンハウス

ドイツ Weingut Wasenhaus バーデン
● 万全を期して多くの方にご案内し是非とも一度でも飲んでいただきたい、これ以上の存在は無いと思えるような「飲み心地」を持ち、葡萄のピュアなエナジーが身体に浸透して行く様を楽しむべきシングル・セパージュの競演が楽しめる・・しかもブルゴーニュそっくりのエレガントさで・・唯一の生産者、「ヴァーゼンハウス」の新作をご紹介させていただきます。

 重要なことを2つ・・書かせていただきます。

 ひとつは・・前回の2020年もの(グーテデルは2021年)ご紹介は今年、2023年の2月でした。ですので前年のご紹介よりも3カ月ほど早いと言う状況です。ですので、

「(ほぼ)仕上がっていて美味しく飲める、もしくは飲み始めて良いキュヴェと、瓶熟をもう少しさせるべきキュヴェに分かれる」

ことが言えます。

 2020年ものの時も2~3カ月早まっていますので、同様に・・飲み始めて良いものと待つべきものに分かれましたから、それをお伝えしていました。さらにそれが3カ月早まったので、

「当然ながら少しなりとも瓶熟させるべきキュヴェが増えた」

と言えますが、反対に、

「樹齢が上がったこと、収穫量が減ったことによるワインがもつエキスの密度の上昇が有り、むっちりとした膨らみと細やかな表現が増大した」

ことも上げられます。

 ですので、基本・・

「下級キュヴェから飲み、上級キュヴェは最低8カ月以上瓶熟させる」

と良いと判断しています。


 2つ目ですが、これはもう・・仕方が無いんですね。為替の影響で17パーセントほど値上げになり、収穫減により入荷数量が激減しています。特に上級キュヴェは・・

「中~上級キュヴェは、ほとんどの入荷数量がバラ」

になっています。


 ですので、2020年ものまでは、全てのキュヴェ(ほぼ?)のテイスティングをさせていただきご紹介させていただきましたが、今回の新作につきましては、上級キュヴェはほぼ飲めておりません。ヴァイスブルグンダー・ムーリンは無理を承知で飲ませていただきました。

 そんな訳ですので、そのテイスティング結果からも、

「上級キュヴェは最低8カ月の瓶熟成を要する」

と申し上げておきたいと思います。


 まぁ・・noisy 的には、円安もそろそろ天井かと読んでいますが、キッカケが・・どうなりますか・・そうやっているうちに円にネガティヴな要素が新規に生まれてしまいますと、さらに円安が進まないとも限りませんから・・。ただし、為替とか株とか・・は、人間心理でだいぶ動きますから・・

「円が強くなれ!」

と皆が思っていれば、ワインは安くなるはず・・??


 脱線してすみません。希少なヴァーゼンハウスの新作、これ以上無い素晴らしく心地良い飲み口の超健全なシングルセパージュワインです。ご検討くださいませ。

■ エージェント情報

 2021年ヴィンテージはこれまでのところ、ドメーヌ史上最小の収穫量となりました。Grand Ordinaire. Spätburgunder Kanzel. Weissburgunder Am Kreuz とリースリングといったキュヴェの多くは、これらの区画のブドウの量が非常に少なかったため、生産することが出来ませんでした。

 従って2021年ヴィンテージのスタイルは寒冷な気候を反映しており、アルコール度は低く、とてもフレッシュ。赤は非常に繊細で、生き生きとしており果実味を持ち、すでによく凝縮しています。白はおそらく、これまで生産した中で最も興味深いものとなりました。

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 大変にお待ちかねの方が多い・・飲みたいと思っても中々入手できないヴァーゼンハウスの新ヴィンテージをご紹介させていただきます。




 まず、グーテデル(グートエーデル)のみが2020年で、それ以外は2019年になります。そしてその出来は・・

「素晴らしい!・・繊細系の極致の味わい!・・ブルゴーニュワイン以上にブルゴーニュしてる!」

と申し上げます。しかも、

「2019~2020年は数量が非常に少ない。」

です。なのでほぼ限定数になります。どうぞよろしくお願いいたします。


 その上で・・非常に重要なことをお伝えします

 今回で4ヴィンテージ目になりますが、2019~2020年もののご案内は、

「今までで一番早いご紹介!」

 になります。

 ファーストヴィンテージも春でしたよね?・・2018年もののご紹介も同様です。でも今回は1月末ですので、まだ厳冬期です。

 思い出してみて下さい。ファーストヴィンテージが前年末頃の到着でありながら何故に春のご案内になっていたか・・。それは、

「完全には仕上がっておらず、誰も正確な判断ができなかったから!」

 ・・なんですね。エージェントさんのお話しでは、ファーストヴィンテージのお披露目を2019年3月中旬に行った結果、ほぼ誰も買わなかった・・と言う経緯が有ります。目利きのプロたちがテイスティングしても、「良く判らなかった」結果なのでしょう。それでnoisy のところに話しが来た訳でして、noisy ももし今までの経験が無ければ、「ノー」と言っていたかもしれない訳ですね。


 2019~2020年のヴァーゼンハウスは、「非常に素晴らしい!」です。おそらくまた海外メディアからも高い評価がされることと思います。

 しかし!・・今から飲んで良いキュヴェと、美味しく飲めるけれど今飲むべきでは無いキュヴェと、まだ育ち切っていなくて今飲んではいけないキュヴェが有ります。

 下のキュヴェは総じて美味しいです!・・グーテデルなんぞ・・ボトルを抱えて飲みたい!シュペートブルグンダーも、ヴルカンも同様です!・・でも最上級クラスのキュヴェが有る程度仕上がって飲めるようになるのは5月の連休を過ぎてから・・でしょう。

 日本でもヴァーゼンハウスは、巷での印章はそれなりに分かれていると思います。コンディションも有るでしょうし、好みも人ぞれぞれですし・・。でも、一番の問題は、仕上がっていない・・飲むべきタイミングがいつなのか、盲目の状態で開けていることにあると思っています。

 その辺につきましては、各コラムに記載させていただきますので、是非それはお守りいただくようお願いいたします。勿論ですが、絶対に6月からしか飲んではいけない・・と言う訳では有りません。しかしながら、上級キュヴェをそのように飲まれる場合はご自身の責任において・・そして、「少なくともポテンシャルを取りに行く飲み方」・・それは難しいかと思いますが・・この文章の始めの部分にも書きましたが、

「仕上がって無いキュヴェのテイスティングはプロでも簡単に騙される!・・もしくは理解できない!」

ものだと思って臨んでください。


 それでも2019~2020年のヴァーゼンハウスは超繊細系の見事な味わいをしています。上級キュヴェも本当に素晴らしいです!この1月初旬頃、先にシュペートブルグンダーの下級キュヴェを飲んだエージェントのM君から、興奮冷めやらぬ様子でメールで一報が来ました。

「・・2019年ヴァーゼンハウス・・ルロワでした・・」

と書いて有りました。


 ま~・・人の取り方は様々ですから良いっちゃ良いんですが、noisy 的にはやはり樽の効いてないD.R.C.かな・・と。でも白系については一瞬ルロワ、ドヴネも脳裏をよぎりました。

 しっかり落ち着かせて・・出来ましたら繊細な味付けの、素材の持ち味を生かしたお料理と合わせると素晴らしいお食事の時間を過ごせるでしょう!・・白(シャスラ)のグーテデルも勿論、そのように飲むと、

「・・あれ?・・これってもしかしたら半端無いんじゃ・・」

とご理解いただけると思いますが、そんなに畏まる必要も無く、自宅で少しはっちゃけて、ノリノリで飲んでも滅茶美味しいはずです。


 ムーリンやベーレンなどのトップキュヴェは、決して早く飲むべきでは無いと申し上げましたが、もしご自身のテイスティング能力に相当なご自信をお持ちのようでいらっしゃいま
したら、止めるような野暮は致しません。しかし、全力でポテンシャルを取りに行く飲み方をし、もし判らなければボトルに栓をして一度撤退、また翌日以降、同様にトライする・・と言うようにしていただけましたら幸いです。決して焦燥な判断はされないようにお願いいたします。

 以下は以前のレヴューです。
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 ヴァーゼンハウスの新ヴィンテージをようやくご案内させていただきます。3年目の今回は2018年ものを基本に、ベースの白のみが2019年です。

 見っけたぞ~!・・と、ちょっとウキウキした気分で・・でもお客様に判って貰えるかな?・・まぁ、駄目でも数が無いから手売りすればなんとかなるか・・みたいな感じで始まったものが、実際に蓋を開けたら噴火が続いてもうビックリ・・の1年目、そして昨年の、

「テイスティングして駄目駄目な出来だったらどうしよう・・」

「テイスティング結果が良くても売れなかったら・・厳しいな・・」

から、

「・・良かった・・飲んでもらえた!」

と、シミジミ嬉しさを感じた2年目でした。


 そして今回の3年目ですから、もう、今までの流れから・・いや、全ての入荷アイテムをテイスティングしているのも有ってか、信頼感も感じ始めていますので・・

「勝負の年かな・・しっかりテイスティングして、ちゃんとご紹介しよう」

と意気込んで昨年の2020年12月の最終週にはテイスティング分を購入し、同時期に入ったユベール・ラミーのテイスティングの終了を待って、ヴァーゼンハウスを飲み始めました。

 ま~・・白から始めたんですが・・クーテデル・・旨いですね~・・アルコール分は低めなのに、しっかり「身体に染み入って来て膨らみ、ナチュラルな表情をしっかり感じさせてくれる」みごとな味わいに、ホッとしつつ・・飲み進めたんですね。ユベール・ラミーとは真逆でして・・はい。でも、ラミーも大好きですが、ヴァーゼンハウスも大好きなんですね・・。

 こりゃ・・さっさと1月後半~2月辺りにご案内しようと準備していましたら・・ストップが掛かっちゃいました。

「しっかり落ち着くまで待ちたい・・」

 との輸入元のご意向だったんですね。

 ま~・・判りますけどね~・・おいしさを知っちゃったのにお預けを喰らっちゃったヨダレだらだらなゴールデンの気分でしたが、仕方が無いので残りの分のテイスティング予定を先延ばしして、今回のご案内になった訳です。


 2018年のヴァーゼンハウス・・万全です。ブルゴーニュそっくりなのに・・ブルゴーニュとは違う・・いや、「最近のブルゴーニュとはちょっと違う」と言うのが正しいでしょうね。

 2019年グーテデル、リーズナブルで滅茶美味しいです。アル分の低さは無視してください。穏やかな飲み口になっている・・と言うだけです。超上質な日本のワインにも通じるものが有りますが、敢えて言うなら「ミネラリティの総量」が多い分、美しさが異なっていると思います。

 2018年のヴァイスブルグンダ―ですが・・これはもう文句無しで・・

「滅茶苦茶美味しい!」

です。

 充分に有って、しかも過分にはならない素晴らしいエレガンスを、まるで見事なシャルドネのごとく、そして全くのスッピン美人を感じさせてくれます。驚きの旨さです。

 2018年のシャルドネ(他品種も少々)のフィルツェンもとても美味しいです。冷ややかなテクスチュアと透明なミネラリティを多分に感じさせる「縦伸び系」のスレンダーな味わいで、コルトン系の美味しさを感じさせてくれます。

 2018年のシュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)は・・

「・・これほどまでにキュヴェ毎の表情の方向性が異なるのに、穏やかな起伏が見せる包容力、多彩さ、ピュアさ、ナチュラルさに感動を覚える」

素晴らしい味わいでした。

 しかも2018年ものは、今までのトップ・キュヴェで有った「ベーレン」に加え、「カンゼル」「ムーリン」と言うほぼ同格のキュヴェをリリース、それぞれに異なる見事な表情で楽しませてくれます。しかも「ムーリン」(今まではヴァイスブルグンダ―のみ)は・・実に奥行きの深い表情を、どれだけ神経をとがらせながら・・息を止めたままのように上質に造りこんだ姿が感じられ、驚くほどの精緻さと微細さを感じさせてくれます。

 そのうえで、

「ヴァーゼンハウスはブルゴーニュワインが失ってしまって、まだ取り戻せない先祖の姿を感じさせてくれる!」

はずなんですね。先祖伝来の土地・・と言っても良いかもしれません。それを二人のドイツの若者が造り上げている・・そして日本人がそれを美味しいと言う・・まるで忘れられたバーガンディだと・・。

 是非飲んでみて欲しいと思います。中々大きく量は増えませんが、キュヴェが増えた分だけ、多くいただけました。ご検討くださいませ。


-----
【ブルゴーニュワインが失ってしまった美しさがそのままに復刻!!瑞々しくもエレガントな心洗われる見事な出来です!】

● 「ヴァーゼンハウス」

 と聞いて、何を想像されるでしょうか。どんな印象をお持ちでしょう?勿論、様々な捉え方をされた昨年初リリースの2016年ものだったと思います。

 noisy は、これほどに魂を揺さぶられたのは久しぶりの出来事でした。そりゃそうです・・まるで時が止まったか、いきなりタイムマシンにでも乗せられてしまったかのような強烈ながらも心をシクシクと突かれるようなノスタルジックな感じに包まれてしまったからです。

 勿論、「美味しく無い」とか、「詰まんない」とか、「良く判んない・・」と言うような声も多く在るに違い無いと思っています。それでも相当に・・この狭いワインの世の中を騒がせたような話しを多く聞きました。

 初めてリリースしたワインがヴィニタリーで評判を得て、エージェントさんもやっとの思いで契約までこぎつけ、ウキウキ気分で日本に入れてテイスティングして・・「???」な感じを持ちつつも、そんなはずはないはず・・とお披露目をやっても、これまた余り芳しい話しになって来ない・・。

「どうなっちゃってるの?」

 みたいな状況からのスタートだった訳です。


 それでも結局は何のことは無い・・単に、

「超繊細でアルコール分が強く無いエレガントで偉大なブルゴーニュそっくりのピノ・ノワールが旅の疲れが出てバランスを崩していただけ」

だったと言うことに、輸入されて3~4カ月後には皆さん、気付いた訳なんですね。

 なので、その後のエージェントさん(オルヴォーさん)は、問い合わせが殺到して大変だったそうです。


 確かに、本当に心を洗われるような素晴らしい表情を見せるヴァーゼンハウスのワインでは有りますが、noisy にとっても結構な「賭け」でも有ったのは事実では有りますし・・何せ、

「1万円のドイツのピノやピノ・ブランを誰が買うの?・・」

とか、

「全部で18本しか輸入のないそのワイン、テイスティングするの?」

とか・・です。


 なので、1年経ってもまだまだ心配です。

「2017年は・・どうかな?」

と。

 なので2017年ものも、しっかりテイスティングさせていただきました。そして確信を得ました・・。

「ヴァーゼンハウスはブルゴーニュの心を持ち、いにしえのその超エレガントなブルゴーニュワインを再現出来ている!」

と。


 この、とても香るクセに全くえげつなく感じさせ無いエレガントさは、全てのキュヴェに共通しています。そして液体の瑞々しさは半端無く、まさに「ピュア」そのものだと言えます。

 あの、大昔のD.R.C.も、デュジャックも、その流れを汲むラルロも、もしかしたらトルショーも・・です。まぁ、トルショーは早々にドメーヌを閉じてしまいましたが、今のブルゴーニュワインは、

「強い性格」

をしていると感じます。


 そして、このヴァーゼンハウスのワインを飲むと・・本当に心にグサッと・・刺さるんですね。

 ベースのクラスの「バーデン・ヌーボー赤」 「グーテデル・バーディシャー白」などは、自然派大好き、もしくはビオ大好きな方々までをも虜にするような魅力に溢れています。軽くて飲みやすいのに・・たっぷり沁みて来ます。これで充分かもしれない・・とさえ思うかもしれません。そんなカジュアルな味わいなのに・・です。エレガントさ、フィネスに満ちています。決して汚れの無い、美しい味わいです。

 中級~上級キュヴェはもう、言うことは無いでしょう。もし、90年代中盤までのデュジャックに思い入れが有る方なら、きっと思い出すに違い在りません。

 決して濃くは無く、強く無く、圧縮とか凝縮、密度などとは無縁の味わいで有るとも言えます。

 しかし、「ちゃんと有り、ちゃんと主張はしている」んですね。そしてその姿が見事に「けな気」で、可憐でも有り、でも決して何ものにも負けない芯のしっかりした見事な味わいを見せてくれます。アロマも本当に素晴らしい!・・そして何よりも、

「ブルゴーニュそっくり!」

です。


 そして、白も滅茶美味しいです。中抜けした感じでしか記憶の無いブルゴーニュのピノ・ブランとは少し違いますが、それでも何故かブルゴーニュをしっかり感じさせてくれますし、今回は非常に希少な「シャルドネ」も入って来ました。

 多くのお問い合わせをいただいています。是非お早めにお買い求めください。もう、一推しは間違いありません。どれでも美味しい!・・お勧めします!



━━━━━
 いや~・・素晴らしい造り手を見つけました。驚くべきは・・・何と・・

「2016年がファースト・ヴィンテージ!」

なのに、

「そのワインがぶっ飛ぶような品質!」

なんです。


 そして、「ピノ・ノワール」と「ピノ・ブラン主体」なんですが、

「ブルゴーニュの大御所たちもビックリ・・もしくは驚愕(するはず)!?」

の仕上がりなんですね・・。


 noisy も、最初は例の如く・・

「・・(またM岡君が意味不明なこと言ってるよ・・いい加減、勘弁してくれないかな・・)」

と思っていたんですが、下から二番目のピノ・ノワールをテイスティングしていて思い出したのが、

「・・あれ?・・これって・・70~80年代の日照がきつく無い年のD.R.C.に似てないか?・・」

ってことなんですね・・。



 大体においてテイスティングしていてD.R.C.を思い出すなんてことは余り有りません。まぁ、良いところ、シャルドネのテイスティングで、あの何とももの凄~いD.R.C.のモンラッシェが引き合いにされることは有りますが、アンリ・ジャイエ系の味筋で引き合いには出したとしても、ピノ・ノワールの場合は非常に少ないはずなんですね。(まぁ、ミュヌレ=ジブールはプティD.R.C.だとずっと言ってきましたが・・)

 で、なんでそう思ったかと自身で色々と思い返してみたんですが、そもそも昨今のブルゴーニュは何せ「地球温暖化」の影響を受けて、

「日照不足に悩むことは無い!」

訳で、天候で生産量が落ちることは有っても、日照に恵まれた年で有れば、優れた造り手の生み出すワインは、

「潜在アルコール度との闘い」

になる訳です。


 「アルコール分14度以上のブルゴーニュ・ピノ・ノワール」

なんて、エレガント系のブルゴーニュワインが目指す道には程遠いと言う可能性が有りますが、ヘタをすればそのようになってしまう訳です。事実2009年のブルゴーニュワインには、そんなピノ・ノワールが散見され、noisy も・・

「(・・何だこれ・・)」

と思ったことが思い出されます。


 ところが、ドイツで最も暖かいと言われるバーデンは、アルザスの中心辺りにある「コルマール」の南東にあり、このヴァーゼンハウスに畑まで直線距離で80Km ほどと思われるようなロケーションですから、

「今まで色が出ない・・ピンク色なピノ・ノワール(シュペートブルグンダー)で、冷ややかだけれど酸っぱいだけだったバーデンワインが、エレガント系のブルゴーニュ的ピノ・ノワールの味わいに適した色合い、味わい、アルコール分を実現できる土地になった!」

とも言える訳ですね。


 実際、ヴァーゼンハウスのピノ・ノワールは、ものの見事に12.5度です。(因みに2016年ブルゴーニュ・ル・シャピトル・ルージュ/シルヴァン・パタイユ、2017年ブルゴーニュ・ピノ・ノワール/ユドロ=バイエは13度でした)

 このような状況において、下から二番目のキュヴェを飲んで70~80年代のD.R.C.を思い出した・・・と言うのは、そのエレガンスと複雑性、高貴さ、スタイルが思い起こさせた・・と言うことなんじゃないかと自己分析しています。

 と言うことは、

「こりゃぁ・・見逃せないワインだ!」

と思ったとしても、あながち嘘とは思えないはずなんですね。


 そして彼らが生み出すピノ・ブラン主体の白がまた・・素晴らしいんですよ。でもこちらは、

「気高いブルゴーニュ・シャルドネを思い起こさせる凄いワイン!!」

では無いんです。ピノ・ノワールとは全く異なる立ち位置の白ワインなんです。それは・・


「超リアル・フルーツを想像させるような疑似体験を演出してくれる完全バランスの白ワイン!」

です。


 これはもう・・滅茶苦茶素晴らしいんですが、今までブルゴーニュの白ワインを飲みこんで来たファン達が泣いて喜ぶ・・いや、赤はそうだと思いますが・・と言うよりは、

「ワインを余り知らない女性や、ワイン好きだけれどブルゴーニュの高貴なシャルドネは良く判らない・・」

と言うような方たちが、まず間違いなく・・

「こんな美味しい白ワイン、飲んだこと無い!」

とおっしゃるに違いない味わいなんですね。自然派ワイン大好きな方々にも大受けするかもしれません・・(いや、酢酸・揮発酸の影響は全く有りませんよ)。


 とにかくビックリの連続でしたが、彼らの素性を知れば・・納得できる部分も大きいです。何より、今もあの「モンティーユ」で仕事をしていますし、ドメーヌ・ルフレイヴやコント・アルマンなどの大御所で修行もしています。

 そしてファースト・ヴィンテージなのに、

「すでに世界中で大注目を浴びている!」

と言う事実です。


 乗り遅れなくて良かったかも・・と思い始めています。下から二番目のキュヴェは在庫がもう2ケースを下回ってしまいました。なのでさっさと・・購入して飲んでみるべきです。その上のキュヴェはもう少し有りますが、いずれにしましても少量です。

 久々の大注目の新人、仰天のドイツはバーデンから現れてしまいました!是非とも皆様には飲んでいただきたいと切に願っています。


━━━━━
■エージェント情報
 Baden(バーデン地方)Staufen im Breisgau(シュタイフェン・イン・ブライスガウ村)にある醸造所。バーデン地方は、ドイツにある13のワイン産地の最南に位置する生産地域。北はタウバー川、南はボーデン湖に達しドイツで3番目に広い産地です。またドイツで最も温暖な地域であり、年間日照時間が1.700時間以上・年間平均気温が11度。ドイツで最も太陽に恵まれたワイン産地。シュタイフェン・イン・ブライスガウ村は、ドイツの南西部にあり、フランス国境も近いです。アルザスのコルマールへは車で約1時間、ブルゴーニュのボーヌへでも約3時間で行ける場所です。

 蔵の名前「ヴァーゼンハウス」は、クリストフが育った家と農園に付いていた名前。町から外れた、牧草地や畑に囲まれた、ヴァ―ゼン(畑や草原の意味)の家という意味。
クリストフは「ヴァ―ゼンハウス」で自然、農業とブドウ畑に囲まれて育つ。両親は農業・酪農に関わっており、その影響で子供の頃からオーガニックやビオディナミに触れていた。

 またアルバイトで近所のブドウ畑で収穫を手伝う事もあった。2011年から2013年はオーストリアの首都ウイーンに留学して農業大学に通う。ワイン好きだった彼は、ブドウ栽培にも興味があり、大学でブドウの栽培やワイン醸造に関しても少し勉強していた。卒業後はドイツの実家に戻り農業の手伝いを始める。2013年の夏、クリストフはバイクでのスペイン旅行を決める。しかし、出発の数日前に彼の人生に大きく影響を与えるワインを飲むことになった。ブルゴーニュの生産者「*Bernard Van Berg(ベルナール・ファン・ベルグ)」のワインを飲んだクリストフは、すぐに生産者に会いたくなりバイクでブルゴーニュを訪れた。

*Bernard Van Berg
ベルギー出身の有名な元プロ写真家。元々趣味だったワインを自ら造るためにムルソーに移り住み、ワインの醸造を行っていたが、現在はワイン造りを行っていない。

 2013年、クリストフはベルナール・ファン・ベルグを訪問。スペイン旅行は取りやめすぐに研修を始める。ベルナール・ファン・ベルグで約一年間研修する。ベルナール・ファン・ベルグは規模が小さく仕事量が少ない為、ベルナール氏の紹介でビオディナミを実践するルフレーヴでの研修も同時に行う。

 2014年、ベルナール氏の紹介でワインを勉強に来ている学生が集まる寮で暮らすことになり、そこでアレクサンダーと出合う。

 2015年、ボーヌのワイン醸造学校に通う。ベルナール氏の所にも定期的に通いながら、ポマールのコント・アルマンでも研修を行う。

 アレクサンダーは、ドイツ・ドレスデン出身。元はランドスケープ・アーキテクト。仕事の関係でワイン生産者達と交流していた。ワインへの興味が大きくなり、彼は仕事をやめ、2012年からクリストフとは違うボーヌの栽培・醸造学校に通う。同時にピエール・モレで研修。翌年からドゥ・モンティーユで働き始める。学生寮で出会ったクリストフとアレクサンダーの友情は深まり、その後、ドゥ・モンティーユ家のシャトーで、1年間二人で暮らしていた。二人は沢山のワインを飲み交わし、語り合い、そして互いを刺激し合っていた。またその間、アレクサンダーもクリストフの地元に何度も遊びに行っていた。そして、クリストフが地元に戻り、まずはネゴシアンとして一緒にワイン造りを始める事を決心する。

 クリストフの地元にはブドウ畑が多く存在し、元々ワイン文化が根付いていたところ。しかし戦後の貧しさの影響で、品質ではなく、大量生産ワインへシフトしてしまい、ワイン造りの文化は衰退していた。素晴らしいテロワールを無視するかのように、多くのブドウが協同組合などへ安価に流れていました。

 クリストフ曰く

「テロワールはブルゴーニュに似た粘土石灰で、ブドウ品種はピノノワールやピノブランが多く存在している。ブドウ畑は家族代々守られたものも残っており、有機栽培やビオディナミ栽培が進んでいる地方なのです。良質なブドウや畑を比較的格安に入手できるなどなど、多くの可能性と将来性を秘めた場所だと信じている」

 2016年の初頭に急斜面で機械が入れないブドウ畑も手に入れ、自社畑のブドウと買いブドウで念願のワイン造りをスタートさせた。現在クリストフはヴァ―ゼンハウスに常駐して栽培と醸造を行っている。アレクサンダーは現在でも、ドゥ・モンティーユで栽培責任者として勤めているが、ヴァーゼンハウスの収穫・醸造には蔵に戻る。栽培・醸造に関しては二人で相談しながら、二人で判断・決定している。

 2018年末の時点での自社畑は約2Ha。ピノノワール、ピノブラン、シャルドネ、シャスラ(ドイツ名Gutedel)、エルブリング(Elbling)自社畑のブドウから、Bellen(赤・白)、Filzen(白)、Mohlin(白)が醸造される。自社畑は有機栽培で、ビオディナミも少しずつ取り入れる。斜面が急で列も狭い畑なので、トラクターや機械は一切使えなので全て手作業で行う。素晴らしい畑だが作業や管理が大変なので入手出来た。

 ビオディナミの調合剤は友達が作る500や501などを使用。すべての自社畑をすぐにビオディナミ栽培に切り替える事はしないが、将来的には完全ビオディナミ栽培へ移行する予定。その他のキュヴェは購入したブドウから造られる。購入するブドウは、友達・知人の畑から多く、栽培はビオディナミがほとんどで、最低でもオーガニック。

 ファーストヴィンテージとなる2016年の生産本数は約9000本。湿気が多くべト病も多かったヴィンテージで、予想よりも収穫量はかなり減ってしまった。しかし、収穫できたブドウはとても上質でバランスも良かった。成熟度も高く凝縮したブドウになった。

■エージェント雑感

 ベルナール・ファン・ベルグ、ルフレーヴ、コント・アルマン、モンティーユ、ピエール・モレ…。ブルゴーニュを代表する数々の名ドメーヌで研鑽を磨いたクリストフとアレクサンダーの二人がフランス国境にほど近いバーデンの地でごくごく小さな規模で念願のワイン造りをスタートさせました。

 ファーストリリースとなった2016年のワインは今、ドイツのみならず最先端のワインシーンで最も注目を集めるワインのひとつです。ブルゴーニュで言えば20年前のフィリップ・パカレの登場がそうであったように10年にひとり、世界各地のワインシーンを新たに塗り替える生産者の一人として『恐るべきデビュー!』と称賛されています。

 ブルゴーニュで出会ったクリストフとアレクサンダー。現在、クリストフはヴァーゼンハウスに常駐し栽培、アレクサンダーはドメーヌ・ドゥ・モンティーユの仕事をしながら週末にバーデンに戻りヴァーゼンハウスの仕事をしています。ドイツ南西バーデンと言ってもアルザスのコルマールまで車で1時間ボーヌまでもおよそ3時間という距離が彼らの仕事を可能にしているのです。

 ごくごく小さな自社畑と、ほぼ人たちで栽培を手掛ける買い葡萄ですがすべてのワインは非常に少ない生産量です。今回ご案内いたします6アイテムのうち5アイテムを試飲しました。

 ドイツ…というよりは世界的に見ても非常に高いレベルでのピノ・ノワールの登場です。どうぞお見逃しのないようお願いいたします。


2022 Gutedel Badischer Landwein
グートエーデル・バーディシャー・ラントヴァイン

18182
自然派
白 辛口
ドイツ
バーデン
ヴァイングート・ヴァーゼンハウス
お一人様1本限定
◆◆◆お一人様1本まで限定
■エージェント情報
葡萄:シャスラ(グートエーデル)
樹齢:20年、40年
栽培:ビオディナミ
畑・土壌:南東向き。粘土質土壌、黄土レス土壌。
アルコール度数:10.5%
醸造・熟成:75%をダイレクトプレス。600リットルの大樽に入れてアルコール発酵。発酵の最後に軽いバトナージュ。そのまま樽で澱引きしないシュールリーで6ヵ月熟成。
樹齢の高い25%のシャスラは除梗してスキンコンタクト12日間。圧搾。軽くピジャージュ、プレスして600リットルの古樽で熟成。タンクでブレンドして1か月後にボトリング。収穫から醸造中はSO2無添加。フィルター無し、ベントナイトで軽いコラージュ。

 噛み応えのあるビターな柑橘果実が小さいながらも球体然として膨らみを見せます。個々の要素がしっかりと調和して鮮やかな果実の余韻。グートエーデル(シャスラ)はスイスとこの近辺だけの地葡萄です。
(2023年6月 村岡 現地試飲)
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥4,090 (外税) 
【名作第二章!・・めっちゃ美味しいです!・・最高の飲み口と心地良さに「むっちり!」とした膨張感を口内で感じながら優しく浸透してくる葡萄の神聖なエキスを受け入れてください!】
 アルコール分10.5パーセントの優しいふんわりとした感触の液体です。

「ブルゴーニュの葡萄は10年に1~2回ほど成熟すれば良い方だ」

と言われた時代を思い出すには最高のワインです。まぁ・・お隣とは言え、それをドイツワインで思い出す、思い返させてくれる訳です。

 まぁ・・稀に熟して素晴らしいワインになるのがブルゴーニュだったと・・そして、その出来もしっかり既知のヒエラルキーに沿っているのが当たり前だった訳です。

 この葡萄はシャスラですね。ヴァーゼンハウスらしく、非常にピュアで繊細です。

 しかしながら..2021年までとはちょっと違います。エキス感、そしてそのエキスから生まれていると思える「膨張感」が・・むっちりとしてノーズで、口内で感じられるんです。

 果実も尖がった酸では無く、非常に滑らかです。今飲んで非常に美味しいですし、これから数年間は変化を楽しむことが出来るでしょう。


 この2022年のグーテデル(グートエーデル)や2021年の他のワインも、メディアの評価は・・

「まだ全く出ていない」

です。

 まぁ・・日本の代理店・インポーターさんが今までは、年末に入荷したものを落ち着かせるために・・当初は半年近く、最近は3カ月近く・・寝かせていたんですね。

 その気持ちは判りますよ・・シツコイですが、ファーストヴィンテージの時は、余りに正体不明の味わいで、全く誰にも相手されなかった訳ですから。でもそのお陰で Noisy wine は今でも・・2021~2022年ものが少なくなったとは言え、相当量を扱わせていただけている訳です。

 このグーテデル、いつの写真を見ても・・何となくですが、

「不透明感が感じられる絵」

になってますよね。

 非常に軽いコラージュ・・と思えますが、ほとんどフィルター掛かっていないんですね。なので、

「とてつもなく細かい澱が舞っている状態」

だと感じます。

 それを飲む訳ですから・・その途轍もなく細かい澱が舞っているのが・・通常の状態と言えます。

 この見事な飲み心地は、この低めのアルコール分とフィルターがほぼ掛かっていないことと、So2 を醸造中に使用しないこと(おそらくですがボトリング中にほんの少量は入れているんじゃないかと思います)により生まれ、さらには、

「最高の酔い心地!」

も生んでいます。


 2022年もののグーテデルは入荷が余り多く無く、しかもこれに関しましては20%以上の値上げになっていましたので・・noisy も泣く泣く・・

「掛け率を大幅に下げてご案内」

し、お客様にまず飲んでいただき、ヴァーゼンハウスを知って理解していただこうと言う趣旨です。どうぞよろしくお願いいたします。


 以下は以前のレヴューです。
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【もはや名作と言いたい・・たったアルコール分10%のシャスラがもたらす幸福の時間!「どうしてこんなに・・xxx」と言葉が出てくるはずです!】

 「きゃ~・・!・・2020年ものと、色彩がほとんど同じ!」

と、思わず noisy も写真をアップしていて驚いてしまいました。そんなことがこの小さな小さなヴァイングートで可能なのか・・・と思ってしまいますが、

「この多幸感、身体に優しく染み入って来て、何不足無いドライな味わいと優しいアロマに振れることが何より嬉しい!」

 そう・・感じさせてくれます。

 そして2023年になった今も、この何とも邪悪な意思と行動に満ちた世界にいながら、またヴァーゼンハウスのワインに振れることが出来たと言う幸せも感じます。

 まぁ・・2019年にはアドヴォケイトもこのワインに90点も付けた訳でして・・noisy にとっては寝耳に水、青天の霹靂でした・・

「濃くて甘~~いワインが大好きな海外メディアの面々が、ヴァーゼンハウスが造る一番下の弱~~いシャスラの魅力など、判るはずが無い!」

とタカをくくっていた訳ですよ。

 そうしたら・・驚くなかれ、ヴァーゼンハウスの上級キュヴェには97ポイントとか・・この誰にもあげたくない、愛らしくも愛しいクートエーデルに90ポイントとか付けてしまったもんだから、日本でも・・

「・・え~~~~っ!?」

と・・。

 日本に初めて入って来たファーストヴィンテージはほぼ全く誰にも見向きもされず、ワイン屋も飲ませて貰っても・・「・・う・・む・・」と黙り込むだけだったようなので、noisy としましては非常に嬉しいことになってしまった訳です。


 そりゃぁ・・Noisy wine も大きなリスクを背負って、日本に入荷したほとんどの数を仕入れさせていただいた訳です。

「・・誰がドイツの12000円のヴァイスブルグンダーを買うの?」

とは、ワイン屋ならずともそう思ったでしょうし、noisy 本人も・・

「まぁ・・美味しいからいいや・・」

と、完売するとは思っていなかった訳で、売れなかったら少しずつ手売りして行けば良い位の乗りだった訳ですね。

 それが今や輸入元のオルヴォーさんには、是非とも仕入れさせてくれと電話が数多く入るし、お客さんからは「どこに行けば買えるのか?」と問い合わせも入るそうでして、さりとて量がそんなに増える訳もないので、お断りするのが大変だそうです。

 まぁ・・やはり飲まないとね・・何も判りませんから・・もっとも最初は飲んだとしても誰にも何も伝わらなかった..と言うことで、ワインは本当に難しい・・


 この、やや濃い目の黄色の強い・・色彩は、2020年ものの再来とも言えるしなやかな優しい味わいです。ですがしなやかなだけじゃない・・したたかでも有るんですね。

「何の不足感も感じさせない見事なバランス!」

「何の化粧もしない、ドすっぴんでナチュラル・・だけれどアヴァンギャルドな姿などはどこにも見られないピュアな味わい!」

「何より身体に優しい侵入角度を持った、古き良きブルゴーニュワインとしか思えないようなバランス!」

 もう、この言葉だけで良いんじゃないでしょうか。noisy はこのワインなら・・

「山ほど欲しい!」

と思っていますが、何故か年々減ってしまう・・2021年は24本だけです。申し訳ありませんがお一人様1本に限定数を減らさせていただきました。是非飲んで、振れて、感じてみてください。超お勧めします!



 以下は以前のレヴューです。
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【優しくふんわりと包んでくれる不思議な感覚・・じんわりと浸透しつつ穏やかな果実に抱かれる・・もしかしたら最上のワインとは、このようなものかもしれないと思ってしまいます!】


 勘弁してほしい・・です!・・ヨクヨク調べましたら、昨年ご紹介させていただきました2019年のクーテデル(グートエーデル)にアドヴォケイトは90点!も付けているじゃないですか・・。

 アル分10パーセント程度のリーズナブルワイン(日本は地理的経済的にちょっと高目になってしまいますが)、高級ワインの合格点たる90点も付けられてしまっては、この先が困ってしまう訳ですね。

 ポテンシャルはあるけれど、それを大っぴらに見せずに穏やかで優しい味わいを感じさせてくれるから良いんです。上のキュヴェは良いにしても、このグートエーデルは60点でも良いから・・余り宣伝して欲しく無い・・なんて思ってしまいます。

 でも、いや~・・絶に旨いです・・なんだろう・・とても懐かしい感じもします。長く実家を離れて暮らしていて、しばらくぶりに戻って、地元の食事をしているような・・感じでしょうか。

 色が凄いですよね・・黄色が強いです。果実はバッチリ・・黄色と白の果実がしっかりあるんですが、自己主張は激しくは無く、あくまで優しく、ふんわりと・・です。酸の尖った部分などは全く意識することは有りませんが、不足しているなどとも全く感じません。

 アルコール分は10.5度ですが、これもまた・・

「これで良いんだ・・」

と頷きたくなるような優しさと充足感・・。そう・・コタツに入って、座椅子に寄っかかって、ドリフターズかトップテン・・いや、アニメかな・・見ているようなイメージでしょうか・・古くて最近の方には判らないかもしれませんが・・。

 シャスラと言う品種です。まぁ・・これが実に不思議な品種に思えて来ます。そもそもは、食通の方が最後にたどりつくワイン品種・・などとも言われてもいるようです。

 どこか、ソーテルヌのような振る舞いも感じますが、全くのドライで甘さは皆無です。食と合わせていても塩辛く無い食塩のように、「暖簾に腕押し」のようでいて、ナトリウムのようなふんわりとした存在感、言い換えるなら、餡かけの出汁でしょうか・・それも薄味のベストな塩味・・。余韻はそれほど長く無いようでいて、実はいつまでも良いニュアンスが長続きしている・・石灰的なミネラリティ感は高いんですが、それほど意識させてはくれないバランスをしています。

 いや・・これは絶妙に旨い!・・惚れてしまいます・・。でももしここに、最近の先進的なビオにはつきものの「アヴァンギャルドなアロマ」が入って来てしまったら、きっと全てを台無しにしてくれちゃうでしょう。

「・・シャスラ?・・白ワインなんだ・・へ~・・」

とか、

「・・穏やかな味わいのビオ?・・そんなのいっぱい有るし・・」

と思われるかもしれませんが、

「重要なのはバランスとセンス!」

です。非常に素晴らしいと思います。是非飲んでみて下さい!超お勧めです!


 以下は以前のレヴューです。
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【これは超上質な「ヴァン・ド・ソワフ」!?・・滅茶心地良い浮遊感さえ得られるよな「ふわっふわ」な味わいです!10度と言う低めのアルコール度の気持ちよさと美味しさを体験してみてください!】

「シャスラ種?・・知らないからなぁ・・」

 そう思ってスルーされる方は多いでしょうね・・。判ります。知らない世界は、覗き見るのは良いけれど体験するのは・・

「誰かが人柱になって背中を押してくれないとなぁ・・」

ですよね。


 でも、2018年、昨年ご紹介させていただいた「クーテデル(グートエーデル)」をお飲みの方は・・全く障害なく、ご購入いただけるはずですよね。

 ですが2019年もの・・もっと進化していましたよ。ビックリの素晴らしい飲み口でした。

 なんと「アルコール分 10.0度」と言う低アルでして・・普通なら、

「・・ん~・・物足りないんじゃない?」

となってしまいますよね。


 ですが・・テイスティングした本人が言うので間違いは有ろうはずがありません。

「10度・・それで良いんです!」


 すこしカッチリ目の、白い石灰系ミネラリティを多分に含んだ土壌由来の「シャルドネ」のような感じでして、非常にドライでほのかな旨味と酸バランスの良さから、「スイスイ」飲めてしまうんですね。

 スイスイ飲める・・これは重要ですが、その後が無いとワイン好きには「物足りない」となってしまいますし、ファーストノーズも、中盤の適度な拡がり・膨らみも、余韻の厚みと長さ、そしてそこからのノーズへの香りの還りも重要じゃないですか?・・そして切れの美しさも。

 こんな出来、ワインを心底判っていなければ設計すらできないと思うんですよね・・。末恐ろしささえ感じる・・10度の白ワインなんですよ。


 そもそもドイツの白ワインは低アルでした。葡萄が良く熟さないので、その分を補糖で補ってボディを造り出し、アル分7度ほどのワインを造る・・それが「ドイッチャー・ターフェル」のやや甘口ワインでした。40年前の日本ではガンガン売れたワインです。甘くて美味しい本格的ワイン・・と錯覚していたんですね。

 ですが、実際にはボディなど無きに等しく、添加した甘みに頼ったどうしようも無い設計から出来たものだった訳です。

 ヴァーゼンハウスは、この「グーテデル」を古来の大樽仕込みで、しかもSo2をほぼゼロで仕込み(僅かに仕上げに添加している)、自然由来の糖分だけをアルコール分に変え、凄いバランスに仕上げていると言う点で、驚愕に値します。

 柔らかでふんわりとナチュラルに香る柑橘・果実・・初期にSo2を全く使わないのに、全く色落ち無く・・ピュアな果実を感じさせてくれます。クイクイ飲めるのに、クイクイ飲めば、じんわりと深みを感じさせてくれるんですね。

 お勧めしない訳にはいかない・・見事な「ヴァン・ド・ソワフ」だと思います。是非飲んでみて下さい。超お勧めです!


 以下は以前のレヴューです。
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【おそらく皆さんの想像をはるかに超えた出来・・です!・・シャスラと言う品種を知り尽くしていなければ生まれないはずの見事な真ん丸パレットに驚いてください!】

 いや~・・美味しいですよ・・。充分だと思ってしまいます。

 ただし、半分を漬け込んでいますので、

「マセラシオン系なの~?・・ちょっと苦手かな~・・」

とか、

「ん?・・オレンジ系なの~?・・それにしちゃ黄色いよね~・・」

などと、結構に相反するご意見を頂戴することになるかもしれません。


 でもまぁ、フレデリック・コサールのマセラシオン系の白のような、醸造由来の個性が際立ったものでは全く有りません。

 また、「シャスラ」と言う葡萄も良く判らないですよね・・。スイスが原産のようですが、フランス語圏で多く栽培されています。フランスでは、アルザスで並酒に使われます・・が、ロワールではプイィ=シュル=ロワール地域のA.O.C.として、プイィ=フュメとプイィ=シュル=ロワールが認定されており、プイィ=シュル=ロワールにはシャスラも使用されます。なのでこちらは高貴種です。

 スイスやドイツではやはり高貴種としての扱いが多く、また並酒も造られます。

 つまり、品種由来、個性としての香りや味わいがとてもニュートラルで有り、収穫量は基本は多産なので、収穫制限をするか、元から収量が多くならない個性の畑で育てることで、高級なワインとしてリリースが出来る・・と言うことになるのでしょう。


 美しい黄色をした・・少し緑が入ってますでしょうか。マセラシオンによる個性は・・判別できない程度と申しておきましょう。ナチュラルな白ワインだと思っていただいて結構ですし、

「シャルドネとは違う」

と言い切れるほどのシャスラを意識した経験も無く、またその能力は著しくありません。


 しかし、中域にボリュームを多く持つシャルドネに近い風情とは言え、全体としては僅かに細身、スタイリッシュで縦伸びする感じかもしれない・・とは感じます。

 透明なミネラル感に満ち、柑橘系の果実に穏やかながら、常に放出してくる見事なアロマに、オーストリア系の自然派の良い部分も感じます。

 ブルゴーニュのシャルドネとどう違う?・・と考えてみても、いや・・さして違わない・・と言うか、そもそも区別できるかどうかも判らないとも感じます。

 ただし、樽を結構に掛ける傾向の有るブルゴーニュのシャルドネでは無く、柔らかく、自然にミネラリティを誇る姿勢の良さが第一印象を良くしていますし、中盤における振る舞いの自然さ、後半~余韻の瑞々しくもわざとらしさの無い姿に、さらなる好印象を持たされてしまいます。

 いや~・・これ、2年目ですよ・・。もう素直に驚きです。

「ここまで・・出来るのか~!」

と。


 そしてこのシャスラ、誰が飲んでも否定できない・・いや、したくない・・もっと飲みたい!・・と思うはずです。ヴァーゼンハウス、只者ではないと思わせるベースの白ワインです。・・是非ビックリしてください。お勧めです!