ピュアで美味しいワインをnoisyがご紹介します。 自然派、ブルゴーニュ、イタリアワインを好きな方は是非ご来訪ください。
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■ セシル・トランブレイ来日記念!
2025年2月19日テイスティングセミナーレポート・・by oisy

 お忍びで・・と言うことでは無かったのですが、この2025年2月にひっそりと忍び足でセシルが来日してくれていました。
 少数人数でテイスティングセミナーを行うので是非・・という事で noisyをご招待してくれたのですが、時はまさに決算真っ最中・・新着も何とかこなさないといけない・・激務中と言うことで noisy は参加を断念・・残念でしたが・・。
 せっかくご招待してくれたので、「noisyは都合付かないけど oisy でも良いか?」と尋ねたら二つ返事でOKが出たので、oisy を派遣することに。
 まぁ・・日本初輸入の時から延々と扱わせていただいて、「こんなに凄い存在になられるとは!」・・とは思っていましたが・・(^^;;
 ただ行かせるのも癪なので、oisyにレポートを書いていただきました。
 1級畑だとばかり思っていたレ・ボーモン・バがグラン・クリュを名乗れる部分を含んでいて驚いた・・とか、醸造の時はどんな風に意識しながら行っているかとか・・
「梗の使用は料理に塩で味をつけるようなもの」
「料理人で例えるなら、プレスは火入れ」
などなど、感触や感覚の部分の細かい部分まで話してくれたようですよ。oisy渾身で書かせていただきました。セシルファンならずとも、ワインにご興味のある方ならきっと必見のコラムです!
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ヨハネス・ツィリンガー

ヨハネス・ツィリンガー

オーストリア Johannes Zillinger ニーダーエステライヒ

 オーガニック栽培された葡萄によるワインは、重要視され需要も高まってきています。ヨハネス・ツィリンガーは家族経営のビオヴァイングートで、フェルム=ゲッツェンドルフ最大の功労者です。ヨハネスの父ハンスは1980年代に既にオーガニック栽培に回帰しており、オーストリアにおけるナチュラルなワイン造りの先駆者のひとりです。畑と葡萄は30年以上、健全な状態で活力を与えられています。

 2013年、ヨハネス・ツィリンガーはワインにより葡萄の生命力と香りの力を反映させるため、新たな畑を開墾しました。設備は一新され、ワインはこれまで以上に自由な熟成を経ることとなりました。ツィリンガーでは新旧合わせた手法を採用しています。彼のワインはすべてが特別な個性を持ち、魅惑的で飲みやすさを備えています。350年の歴史にまた新たな1ページが加わりました。

歴史
 ヴァインフィアテル東部のこの地域は、イリュリア人とケルト人が葡萄を栽培してワインを造ったのが始まりとされています。フェルム=ゲッツェンドルフは、時のバイエルン州パッサウの修道院によって設立されました。この地域で最も古い葡萄畑Steinthal(シュタインタール)は、1520年の文献でその名を見ることが出来ます。


 現在、ツィリンガー家が管理しているKellerberg(ケラーベアグ)の地下ケラーは、戦時中には防空壕として使われていました。1673年、ダヴィッド・ツィリンガーがヴァイングートを創始。1980年代までは多くの家族同様に葡萄栽培は副業であり、当時は養豚に力を入れていました。1984年にすべてを有機栽培へと転換し、1994年には純粋なワイナリーとなったのです。

哲学
 ハンス・ツィリンガーは、オーストリアにおけるオーガニック栽培の先駆者の一人です。彼は当時すでに、古代の葡萄品種やクローンを探していました。オーガニック栽培の手法は養豚経験の結果から生まれました。

ハンス
『私たちの豚は、非常に過保護に育てられていましたが、しばしば病気がちでした。抗生物質を用いた治療を試みたりしたのですが、治すことが出来ず、何度か豚達を屠殺せざるを得なくなりました。1980年代、子豚たちが瘢痕から来る病気に苦しんでいた時のこと、従来の治療法は効果がありませんでした。私の父は、その昔は酢を塗付して治療したことを私に教えてくれました。そして、解決したのです。これが私の転機となりました。私はドイツの有機栽培農園を訪れ、見聞を広めました。1984年に、有機農法に転換しました。養豚を含め、様々な農業のすべてに有機栽培を実行することは不可能だったので、事業は自然と絞り込まれ、1994年にはワイン醸造を開始しました』。

彼をワイン造りに導いた決定的事項はSteinthal(シュタインタール)に植わる樹齢100年のSt.Laurent(ザンクト・ラウレント)でした。

『年を問わず、この畑は常に健全で熟した葡萄を育んでくれます。この葡萄は房は少ないものの、とても上質な葡萄です。無農薬栽培に取り組んだ契機であり、知名度の低い品種であっても同様に手間をかけます。』

 今日では、30年に渡って有機で栽培された畑はヨハネスに引き継がれています。生命力を引き出された葡萄は、ヨハネスの哲学、セラーでの最低限の干渉によって、長い生命力と多彩な魅力を持ったワインへと昇華します。2013年からは葡萄の購入を止め、すべて自社栽培の葡萄によるワインとなりました。

 畑のコンポスト治療のために、畑には50種類ものハーブが植えられています。


『除草と殺虫の効果を持つタイムだけでなくペパーグラスやシトラス・タイムが必要です。畑の緑化だけでなく植物の保護にも繋がります。』



■エージェント雑感
13/07/2017 Johannes Zillinger (Weinviertel)

 2017年7月、スロヴェニア訪問を兼ねてオーストリア訪問と開拓という重要な機会を頂戴しました。当然、オーストリアに何のコネクションも持っていなかったため、大使館にお願いして日本に興味のある生産者を教えてもらったら100軒ぐらい紹介され眩暈がしましたが…その中でひときわ興味を惹いたのが、ウィーン北部、ヴァインフィアテルにあるこのヨハネス・ツィリンガーでした。

 何よりも目を引いたワインが、“レヴォリューション”と呼ばれる品種のみならずヴィンテージまでブレンドしたワインでした。

面白いな。若い造り手だし、美味しかったらいいな。

 少し予感めいたものを感じての訪問は、衝撃的な体験となりました。


WeinvertelのVelm-Gotzendorf(フェルム=ゲッツェンドルフ)。

 この地で30年以上前から有機栽培を手がけたパイオニア。Demeter認証。2012年から1980年生まれの現当主ヨハネスに代替わりしています。下草に覆われた自然なブドウ畑。動物対策として柵で囲われています。畑はタイムなど50種類以上のハーブに覆われており、除草と殺虫の効果があるそうです。

 どの生産者も口を揃えて言っていましたが、訪問した2017年7月時点では異常なまでに乾燥した日が続いていて、皆、水不足に悩まされていました。ザンクト・ラウレントの古木は樹齢100年を越えています。この、家族の宝のようなブドウがヨハネスをワイン造りに導くきっかけとなりました。

 ブドウ畑の脇に設置されたミツバチ小屋。受粉を助けてくれます。綺麗な環境であることが大事だそうです。ケラーベルグ(セラーの山)の名前の通り、丘陵の上、葡萄畑の横に古いワインセラーがあります。地下16メートルの深さ。先程見たザンクト・ラウレントの古木の根が黄土、レス土壌を貫通しているのが見えます。

 ビオディナミに必須となるプレパラートも自作です。ケラー地下にはアンフォラもあります。ジョージアに行った時にアンフォラを見て、導入しました。

 このワインを造ったきっかけは?と聞いたところ

「2013年のリースリングは広がり過ぎる味わいだったのに対して2014年は直線的だったから、遊んでみた。」

とのこと。

 変に哲学的にならず、素直に思いつきを作為的になりすぎず具現化出来る。彼の良い意味で軽い性格がワインにも現れています。


 この2015年 グリューナー・ヴェルトリーナー ニューメンは最新ゴー&ミヨー誌でも19点とトップ10となる非常に高い評価を受けています。ピヒラー、クノール、ユルチッチ…錚々たる面子の中でオーストリアのベストワインとして輝かしい最高評価となります。すべてに共通するのは予想を大きく越える味わいの良さ。アタックの滑らかさ、恐ろしくスムーズな入り口に対しエキス感と複雑さを持つ中間の果実、しかし重たさや難解さがなく、恐ろしく抜けの良いアフター。

 簡単に言うと、すごくセンスの良い生産者。センスは生まれ持ったものではなく、膨大な知識と経験、そして貪欲に追及する姿勢に裏付けされています。ヨハネスのワインはモダンとクラシックが融合したような見たこともない世界を見せてくれます。ワインのスペックだけに目を向けると、アンフォラの部分使用やヴィンテージブレンドなど、人為的な意志に基づいたアプローチが多く加減を間違えれば、歪んだ立体感の味わいになってしまうように思いますがヨハネスのワインは極めて自然な立体感。苦労を微塵も感じさせない香りの立ち方と抜けの良さに驚かされます。

 オーストリアと言えば音楽文化です。興味半分で、

「君のワインに音楽を合わせるとしたらどんな音楽が良い?」

と尋ねてみました。

 結果は…

Velue Weschriesling – https://www.youtube.com/watch?v=gGdGFtwCNBE Or https://www.youtube.com/watch?v=iKlnG_155M8

Revolution White –
https://www.youtube.com/watch?v=Rbm6GXllBiw Or https://www.youtube.com/watch?v=B4zc-f0TIZ4

Revolution Red – https://www.youtube.com/watch?v=1k8craCGpgs Or https://www.youtube.com/watch?v=XFkzRNyygfk

Numen Fume Blanc – https://www.youtube.com/watch?v=v2AC41dglnM Or https://www.youtube.com/watch?v=S9MeTn1i72g

Numen Gruner Veltliner – https://www.youtube.com/watch?v=IS6n2Hx9Ykk Or https://www.youtube.com/watch?v=VpdHMaccjw4

Revolution natural sparkling-   https://youtu.be/1G8V6ta9Auk

(残念ながらラストのリンク先は閲覧不可能です。)


飲む前から楽しみになってきませんか??


2016 Numen Fume blanc
ヌーメン・フュメ・ブラン

14253
自然派
白 辛口
オーストリア
ニーダーエステライヒ
ヴァインフィアテル
ヨハネス・ツィリンガー

ヴィンテージ【2016】
ブドウ品種:ソーヴィニヨン・ブラン 樹齢:30年
栽培:30年間有機無農薬、5年間ビオディナミ
畑・土壌:フェルム=ゴッツェンドルフ、様々なハーブが共生、常にハーブが薫る。丘陵最上部、標高190メートル、砂岩質。
醸造:天然酵母で自発的な発酵、500リットルのアンフォラで果皮浸漬。圧搾後、100%樽発酵。温度管理せず。
熟成:バトナージュも澱引きもせずに600リットルのアカシア樽で16か月熟成。

 2015年と比べると鮮烈なグリーンノート、ハーブというよりはより実体感のあるカシスの芽、フキノトウのような香り。内側から滲み出るように熟した黄桃が立ち上がってきます。エキスたっぷりで若々しい酸とコントラストが美しい。完熟したグレープフルーツにアクセントとして清涼感ある香りが加わる。ダイナミックに口の中でうねり、広がりを見せる。ヨーグルト的な酸味を伴う長い余韻。(2018年4月 村岡)
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥4,290 (外税) 
【素晴らしいです!実に「オツな」味わい・・(^^;; そもそもフュメ・ブランはソーヴィニヨン・ブランなのかと考えさせられる見事なフュメぶりです!必飲の一つ!】
 何とも旨い・・心をくすぐる見事な味わいです。ワインって・・こうじゃないとね・・しっかり楽しませてくれますよ。

 そもそも「フュメ・ブラン」と言うのは「ソーヴィニヨン・ブラン」のこと・・と習うのが普通です。でも実は noisy的にはそうは考えて無くて・・いや、すみませんね~・・ソムリエ協会絡みの方とか、その筋の方は、

「・・あんた、何言ってんの?!」

と怒られそうですが、それでも、

「フュメ・ブランはソーヴィニヨン・ブラン」

みたいに頭の固い覚え方をしてしまうと、簡単に判るものも、また造り手が伝えようとしていることさえも受け取れない事態に陥るんじゃないかと。

 「フュメ」と言う言葉の中には、「香り」に関する部分に大いに関係してくる訳でして、直接的には特に「煙」とか「いぶされた」と言う意味が含まれています。

 それに、Fume には、それこそパフューム(Perfume)とかですね・・煙を出す、煙のもうもうとした、たばこの煙、たい肥を撒く、燻製にする・・などの直接的な意味が有ります。

 それをね・・ロバート・モンダビさんが造語で造ったとか、訳の判らん説明をされちゃいますと、もう・・へそを曲げちゃいますよ。あのディディエ・ダグノーだって、昔からのワインの名前として、

「ブラン・フュメ・ド・プイィ」

としてリリースしている訳で、決して「プイィ=フュメ」ではないんですね。


 つまり、フュメ・ブランと言うのはロワールの品種で有って、「煙っぽい」とか「燻された」とかのニュアンスの有る品種で、たまたまそれが遺伝学的に「ソーヴィニヨン・ブラン」であるとされているだけです。そこを知らずに単に

「フュメ・ブランはソーヴィニヨン・ブラン」

だけ頭の中に入っていても、何の意味も有りません。


 こちらは「フュメ・ブラン」による、正にフュメ・ブランっぽい煙や燻されたニュアンスの有る高品位な味わいのオーストリアの白です。

 実に複雑性の高い、ち密な味わいをしています。何かが口内でアチコチ動き回るような味わいでして、アチコチの味蕾が見事に時間差で刺激されます。

 美しい酸に裏打ちされた見事な構成です。滅茶苦茶深~い縦構造・・などとは申しませんが、

「こんなフュメ・ブランはフランスでも中々無いぞ!」

と言いたくなります。


 ディディエ・ダグノーのブラン・フュメは、美味しくなるのに時間を要しますが、こちらのニューメン(奈良名物ではありませんし、白石名物のうーめんでもありません)は、今から飲んでま~‥美味しいです。エキスの旨味、その拡がり、先ほどの味蕾への刺激、ノーズに抜けて行く高質なメロンや柑橘のアロマ・・そして何より、見事なまでにピュアでナチュラルです。ビオを名乗ることで許されると思っている自由からの「揮発酸」は微塵もないです。そして、アロマのスピード、柔らかさこそ、このワインの魅力です。

 こんなのばかりを飲んでいると、

「・・やっぱり白、旨いよなぁ・・赤、重いから飲みたくないな~・・」

などとも感じてしまいますよ。


 そうは言っても赤偏重の日本のワインの世界ですから、ヘタなことは言いませんが、この滅茶美味しいヨハネス・ツィリンガーのニューメン・フュメ・ブラン、是非とも味わってみてください。下手に臭いソーヴィニヨンには反対しますが、こんな美味しいフュメ・ブランには大賛成!頭で飲まず、身体で飲もう!・・と言いたくなる・・ん?・・逆か?・・とにかく飲んでみて下さい。お勧めします!