以下はコエノビウム(白)のコラムより転載しています。

まあ、何が自然かって話しですが、何よりオータ社長のお言葉が自然ですよね。
「彼女たちの話によると、コエノビウムは瓶内で若干の2次醗酵を起こしてしまったそう。ますます飲み心地が良くなって、素敵じゃありませんか!」
思わず笑っちゃいましたが・・(^^;; 確かに、ワインは宇宙と言う環境の中で生きる「植物と微生物と人間」が生み出す結晶ですから、人間が意図しないで起こった瓶内二次発酵さえも「自然」と位置付け、結果が良いのであれば何の問題も無いとするのも、
「自然」
なんでしょう。
写真を見ていただけましたら一目瞭然。グラスに沈んだように引っ付いている小さな泡がそれ(二次発酵)を伺わせます。決して嫌な感じでは受け取れず、僅かにワインを爽やかにしているように思います。
葡萄は「トレッビアーノ、マルヴァジーア、ヴェルディッキオ」と言う、イタリアが誇る安い葡萄たちです。それをワインを語るには欠かせない「シトー派」の修道女たちが、今昔物語のような感じ?・・で醸造しています・・から、なおさら自然です。
シトー派と言えば一番頭に浮かぶのは所有していたクロ・ド・ヴージョでしょうか。かのロマネ=サン=ヴィヴァン修道院もベネディクト会ですから、シトー派はそこから分かれたそうですよ。
味わいはほんのり麦わら系のフラワリーな、でもありがちな青々しさばかりの感じではなく、ほんのり奥行きも感じる軽量級です。無理せずナチュラルに仕上げています。例えば無理やり重厚に仕上げたヴェルデッキオは、結局はその「無理やりさ」が気になってしまって、美味しくいただけないことが多いですよね。充分に美味しいと思います。勿論上質ですが、凄さは全然有りません。また、
「アヴァンギャルド」
では有りませんで、揮発酸系のニュアンスは有りません。期待された方・・すみません。
なお、「ルクスム」の方は、果皮まで漬け込んで仕上げたキュヴェです。「赤ワインの仕込み」をしたキュヴェだと思ってください。飲めないので・・すみません。お早めにご検討くださいませ。