ドメーヌ・ジャック=フレデリック・ミュニエ
ジャック=フレデリック・ミュニエ
フランス Jacques-Frederic Mugnier ブルゴーニュ
● とっても秀逸なミュジニーを生むシャンボールのビッグネーム、「シャトー・ド・シャンボール=ミュジニー」と言えば、ドメーヌ・ジャック=フレデリッ ク・ミュニエです。ここ十数年のミュジニー、レ・ザムルーズの価格暴騰を見ていると、色々と複雑な想いが駆けめぐってきます。
思い起こせば**年も前、駆け出しと言われ全然売れなかったこのドメーヌのワインも、いつの間にか徐々に売れるようになりましたが、まだ安かったグラン クリュを noisy も数本、清水の舞台から飛び降りる思いで仕入れたんですね..。その頃はまだ、欲しい分だけ買えたんですから..。徐々に仕入は増えましたが、こと今に 至っては、その頃と変わらない数量しか買えなくなっちゃんたんですね..。それもアソートメントみたいなものです..。
と、そんな話聞いてられないですよね。まあそんな訳で、この数年はいただけない状況に陥っていましたが、極少量になってしまったとしても・・
「これは激レアでは?」
と言うワインが入って来たのでご紹介いたします。
しかも、この数年は大看板の「ミュジニー・グラン・クリュ」をリリースしていませんでした。その理由は・・
「適正な評価を得られていない」
と言うことらしいです。
すなわち、もっと高い評価を得られて当然だとドメーヌは考えている訳ですね。
また、2018年ものから「ボンヌ=マール・グラン・クリュ」をミュジニー同様に引っ込めてしまいました。また5~6年ほどドメーヌのセラーで熟成させてからリリースするようです。
●2018 Nuits-Saint-Georges 1er Cru Clos de la Marechale
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・クロ・ド・ラ・マレシャル・ルージュ
【返還後10数年を経て、高い評価を得ています!・・ついに94ポイント!】
クロ・ド・ラ・マレシャルがジャック=フレデリック・ミュニエに戻ってから、しばらくはnoisy も時折ご紹介させていただいておりました。赤も白もリーズナブルで、特にnoisy は白が好きでしたね。本当に安かった・・(^^;;
赤の方は、まだ畑の特徴を生かし切れていないような感じでは有ったんですが、それでも並みのニュイでは無かったと認識していました。いずれ花咲く時が来ると・・思っていた訳ですが、まさか・・
「テイスティングさえできない入荷数になってしまう」
などとは思っていませんでした。本当に残念です。
こうなってしまいますと・・
「インポーターも飲まない。」
「ワイン屋も飲まない。」
から、どんな成長、変化を遂げたかを認識・判断する人間がいなくなってしまう・・そして、
「価格は上昇・・高いから買わない」
「ポテンシャルが判らない・・から買わない」
「どんなワインなのか判らない・・から、大人気のアイテム以外は買わない」
と言う流れになってしまい、ワインの扱いなど全く気にしない・・「セラーに入れておけば大丈夫」位の認識の大きな電気屋さんに高級ワインが並ぶ・・と言うような、悲惨な将来が目に浮かんできます。「セラーに入れておけば大丈夫」じゃなくて、その前後も・・それ自体の内容も重要なんですけどね。
残念ながら飲めませんが、ティム・アトキンMWが94ポイントも付けているのであれば、クロ・ド・ラ・マレシャルも確実にジャック=フレデリック・ミュニエ流になったと認識して良いかと思います。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【ジャック=フレデリックのご自慢、クロ・ド・ラ・マレシャル!】
ジャック=フレデリックはこのクロ・ド・ラ・マレシャルがフェヴレイから戻って来るのをずっと心待ちにしていたと聞きます。そして「ニュイのグラン・クリュ」だと思っていると言っていたと・・その昔、聞いたことが有るような気がします。
彼の曾おばあさんが日本人だそうで・・どうやらE社さんの招きでこの3月に日本にジャック=フレデリックさん、いらしたようなんですね・・。この大変な状況の中・・ご苦労なことでした。
でもきっと、ジャック=フレデリックさんは日本に来たかったのでしょうね。何度目かの来日かと思いますが、自身の目で故郷でもある日本を見たかったんじゃないかと思います。
確かに、フェヴレイ社のクロ・ド・ラ・マレシャルは余り良い味だとは思わなかったんですが、それでも2004年以降、日本に少しずつ入っていたクロ・ド・ラ・マレシャルの赤白を、1万円にも全く届かない価格で何度かご紹介させていただきました。
年を追う毎にエレガンスや濃度に磨きのかかる赤、リリース開始から結構に美味しかった白・・そんな風に思い出します。
昨今は、ジャック=フレデリック・ミュニエのような大御所のワインは、ほぼ1本ずつくらいに小分けされてワイン屋に届くのが良い方でして、昔のように、飲んでお勧めする・・なんて芸当は全くできず、右から左へと流すだけになってしまっています。それがにわかワイン屋を生み、美味しい美味しくない・好き嫌いは判ったとしても、売り辛いものはたたき売り、売れるものは超高額で・・と言うような風潮を生んでいますから、そんなワイン屋モドキにドメーヌを育てて行くことなどできないと考えています。
このクロ・ド・ラ・マレシャルも久しぶりの入荷ですが、何と・・赤白1本ずつです。詰まらないものですがこれだけ文章を書いても、「ただ働き」 みたいなものなんですね。何とかならないものかと思ってしまいます。ご検討くださいませ。
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