ピュアで美味しいワインをnoisyがご紹介します。 自然派、ブルゴーニュ、イタリアワインを好きな方は是非ご来訪ください。
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■ セシル・トランブレイ来日記念!
2025年2月19日テイスティングセミナーレポート・・by oisy

 お忍びで・・と言うことでは無かったのですが、この2025年2月にひっそりと忍び足でセシルが来日してくれていました。
 少数人数でテイスティングセミナーを行うので是非・・という事で noisyをご招待してくれたのですが、時はまさに決算真っ最中・・新着も何とかこなさないといけない・・激務中と言うことで noisy は参加を断念・・残念でしたが・・。
 せっかくご招待してくれたので、「noisyは都合付かないけど oisy でも良いか?」と尋ねたら二つ返事でOKが出たので、oisy を派遣することに。
 まぁ・・日本初輸入の時から延々と扱わせていただいて、「こんなに凄い存在になられるとは!」・・とは思っていましたが・・(^^;;
 ただ行かせるのも癪なので、oisyにレポートを書いていただきました。
 1級畑だとばかり思っていたレ・ボーモン・バがグラン・クリュを名乗れる部分を含んでいて驚いた・・とか、醸造の時はどんな風に意識しながら行っているかとか・・
「梗の使用は料理に塩で味をつけるようなもの」
「料理人で例えるなら、プレスは火入れ」
などなど、感触や感覚の部分の細かい部分まで話してくれたようですよ。oisy渾身で書かせていただきました。セシルファンならずとも、ワインにご興味のある方ならきっと必見のコラムです!
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ドメーヌ・クリスチャン・ベラン・エ・フィス

クリスチャン・ベラン・エ・フィス

フランス Domaine Christian Bellang et Fils ブルゴーニュ
● ブルゴーニュワインの高騰が止まらない中、微かな希望をブルゴーニュワインファンに与えてくれる存在・・・

 それはもはや非常に貴重な存在です。ヴォルネイのティエリー・グラントネ、ヴォーヌ=ロマネのジャン=ルイ・ライヤールがその代表格と言えますが、2019年のような生産量の少ないヴィンテージは Noisy wine への入荷量も半分、もしくは三分の二以下になってしまっています。

 この傾向は2021年まで続くことは決定的で、今まで本当にリーズナブルに出してくれていたグラントネやライヤールも経営保護のための出荷調整や値上げがあると推測されますので、ファンにとっては「ヤキモキ」させられますよね。

 ドメーヌ・クリスチャン・ベランの2019年は、2018年までよりも一段とそのポテンシャルを輝かせており、フィネスさんと言うワインの扱いの丁寧なインポーターさんの努力も有って、

「一流どころに引けを取らない素晴らしい出来になった2019~2020年!」

をお楽しみいただけます。


 しかも価格は非常にリーズナブルで、フィネスさん扱いのブルゴーニュワインの中では最も安価です。そして、2019年ものの特徴なのか、ドメーヌの底力がしっかり出せるようになったのかはまだ見通しきれませんが、

「ピノ・ノワールの美味しさが大きくブラッシュアップ!」

されたことを noisy 自身で確認しています。

 ですので、シャルドネはもう・・コトー・ブルギニョン・シャルドネ・キュヴェ・デ・グート・プレミアム...いつの間にか「プレミアム」が付いたように思いますが・・これでもう、充分に旨いです!レストランさん関係の評判も滅茶良いようでして、フィネスさんの担当さんによりますと、「即完売」だと言うことなんですね。まぁ・・美味しくて安いシャルドネなんですからそうなってしまうのも当然のことなのでしょう。

 そしてまたサヴィニー=レ=ボーヌが美味しいんですよ。2018年までは美味しいけれどやや細身・・まぁ、サヴィニーの特徴とも言えるかもしれませんが、それでもそのフレッシュな部分を感じさせつつ、スタイリッシュさも僅かに残しつつ、ふっくらした、少しねっとり、マッタリした部分を加え、何とも完成度の高いは味わいになっています。

 ムルソーもまた、サヴィニーのスタイリッシュさとは異なって、ミネラリティを多く含んだ鉱物感を強く感じさせつつ、よりマッタリねっとり・・それでいて、他の生産者よりもリーズナブルですから、シャルム1級でもまだ4桁で収まる訳なんですね。

 ピノ・ノワールは2019年と言うヴィンテージの良さなのか、ベランのポテンシャルが上がったのかはまだ判らないとしましても、サヴィニーらしいスタイリッシュなボディと冷ややかな赤果実の融合・・だけに留まらず、ふくよかで大きな構造になってきていますので、これまた2018年までと大きく異なっていますし、ボーヌのロンボワもボーヌのピノらしさ・・ちょっと細やかな襞を感じさせつつ、乾いた土とベリー、チェリーの果実の融合した味わいが、まろやかに感じられるようになってきました。なので安い・・4千円台と言うA.C.ブル並みの価格で村名区画名付きの美味しさを味わえますので、

「これほどリーズナブルな生産者・・価格以上のポテンシャルを高レベルにおいて感じさせてくれるドメーヌは僅少!」

だと言えると感じます。


 フィネスさんも、余りに売れすぎて・・いや、この間、担当のK君に言ったんですよ・・。

「あのさ、新しくなったカタログを送ってくれるのは良いんだけど・・全部完売じゃん・・買えるものが何も無いんじゃない?」

 すると・・

「・・そうなんですよ・・普段ご紹介できるものが何も無いんです・・困ってます・・」


 2019年ものと言う非常に少ない生産量のワインが中心なので・・それに新型コロナの関係で渡仏も出来ず、仕方が無いとは思いますが、何とかしないと・・と言うことろまで来ています。

 お客様も2019~2021年ものと言う少ないワインを何とかゲットして今まで同様に楽しみたいと思っていらっしゃると思いますが、そこには「価格」と言う重要なファクターが有ります。そんな時、この・・

「クリスチャン・ベランが凄く良い!」

のは間違い在りませんので、是非ご検討いただきたいと思います。超お勧めです!




 フォネスさんが輸入を始めてようやく二年目を迎えたクリスチャン・ベランの2018年ものです。

「クリスチャン・ベラン?・・知らないなぁ・・有名じゃないから、きっと大したことの無い味わいなんでしょ?」

 と、おそらくは思われているのでしょう。


 ですが飲まれたことの有る方は、決してそうは思っていないはずです。むしろ、

「・・そう・・いや・・大したことは無いから・・買わないで・・絶対に・・」

 と、思っているに違い無いんですね。


 何故って、心憎いほどブルゴーニュ好きの心を知っているかのような・・

「ちょうど良い・・を少し超える濃度と密度を持ったニュアンスから適度に膨張、巨大化してくれる、実は非常に頼もしく素晴らしい味わいで、しかも滅茶安い!」

 んですね・・。


 だから、このクリスチャン・ベランは、知っている方にとっては、

「余り人に知られたくない造り手」

なんだと思いますよ。


 シャルドネはマロラクティックをしっかり目に掛けた「非常に滑らかな味わい」なのに、「酸もしっかり」有る・・・と言うことは、どういうこと?・・つまり、葡萄の質が良い=選別が厳しい=畑の仕立て、世話をきっちりやっている・・と言うことなんですね。

 陰に隠れがちなピノ・ノワールも、実は非常に秀逸でして、例えば2018年もののボーヌ・ロンボワ・ルージュなどは、A.C.ブルに毛が生えた程度の価格ながら、

「ボソボソのテクスチュアでみすぼらしいボーヌ村名が多い中、しっかりミネラリティを含んだ滑らかで厚みのあるボディからエキスに富んだ旨味、そこから生まれるチェリー、ベリーの風味が滅茶素晴らしい!」

 と言えるほど、

「実は並みの出来では無い!」

ことに気付くはずなんですね。


 しかもですね・・何故か・・「フィネスさんからの割り当てが非常に少ない」んですよ。・・何でだと思います?


 そう・・当然ですよね。「安い」「美味い」「早い(・・速くから美味しく飲める)」と、某牛丼チェーンの宣伝文句そのまんまなので、料飲店さんの引きも、ワイン屋の引きも強いらしいんですね。

 なので、昨年2020年中にクリスチャン・ベランの古酒の入荷を担当のK君から聞いた時は小躍りして喜んだのですが、結局の割り当ての数が極少だったので・・noisy のように、「テイスティングしてご紹介・・結果として数をこなして利益をいただく」スタイルには、全く合致しなかったんですね。

 今回の2018年ものも、決して多く無く・・いや・・非常に少なく、各アイテム1本ずつ飲んでしまいますと、完全に赤字かトントンにしかなりませんが、これもまた仕方が無いかと・・その内に何とか増やしていただこうと思っています。

 何度も言いますよ・・おそらくお客様の想像を絶対に超える味わいです。

「海外のメディアも全く注目していない・・アウト・オブ・眼中の生産者」

です。

 ある意味、そうだから・・このプライスが成り立っているんじゃないでしょうか。クリストフさんには申し訳ないと思えてしまうほどリーズナブルな、昨今は「非常に希少」な存在、それがクリスチャン・ベランです。是非ご検討くださいませ。お勧めします!
 

■クリストフ氏による2018年もののコメント

 2018年は太陽の年と言ってもいいヴィンテージで常に天候が良く葡萄の開花期も順調に経過した。夏はとても暑かったが適度に雨も降ったので乾燥に悩まされることもなく、糖度と酸度のバランスが素晴らしい葡萄となった。収穫は8月28日から開始し、霜や雹の被害もなく天候に恵まれたおかげで2009年以降で1番収穫量が多かった。とてもリッチだが重くはなく、赤は良く色が出ていてタンニンの質も素晴らしい。どちらかと言えば長熟型のヴィンテージになるだろう。

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 シャトー・ド・ラ・ヴェルのベルトラン・ダルヴィオさんがドメーヌを閉じてしまわれたので、

「リーズナブルながら王道の濃密な白が味わえたのに・・」

と悲観していたところ、そのベルトランさんに紹介されたと言う、フィネスさんの新しい生産者のワインが到着しました。


 まぁ、新しい生産者さんとなると、noisy の場合はそっくり確かめない訳には行かないので、少量のアイテムも有ったんですが、とりあえず、

「全部開けてみました!」


 そしたらまぁ・・

「・・あれっ?・・こう言っちゃ申し訳ないけど、シャトー・ド・ラ・ヴェルより旨いかも!」

と思ってしまいましたよ。


 白は明らかに濃密でオイリー。質感も備わる王道の味わいです。一番下のブルギニヨンなどは、プティ・ムルソーとも言いたくなるような充分過ぎるほどの出来です。

 それに、ピノ・ノワールもかなり美味しいですよ。ボーヌの村名ワインは、まず・・当たることが無かったし、これからも余り期待はしないとは思うんですが、これが見事な仕上がりです。サヴィニーもスタイリッシュさを生かしたスレンダーで美しい仕上がりです。

 良く言われますが、シャルドネの名手のピノは結構に旨い・・なんて、聞いたことは無いでしょうか?・・飲んだらきっと気に行っていただけると思います。ご検討くださいませ!



 弊社が長年取引をしてきたシャトードラヴェルがワイン造りを辞めたのに伴い、当主のベルトランダルヴィオ氏からシャトードラヴェルと同じようなコンセプト、ラインナップ、価格帯ということでご紹介いただいた当ドメーヌ。このドメーヌは蒸留設備を所有しており、シャトードラヴェルのマールドブルゴーニュを蒸留していた関係から今回のご紹介となりました。1789年から葡萄栽培をしていたドメーヌで長らくネゴシアンに葡萄を売っていましたが、1995年に現当主クリストフ氏がドメーヌを引き継ぎ、2006年から自社瓶詰でワインを造るようになりました。父方の家系がムルソーの畑を、母方の家系がサヴィニーレボーヌの畑を所有していたので、この2つのアペラシオンを中心に約9.5haの畑を所有しています。フランスのエージェントを通して5~6年前に日本にワインが売られたことがありますが、直接の日本への輸出は今回が初めてになります。

 畑はリュットレゾネ農法で有機肥料を使用しながら頻繁に耕作をして畑を活性化させています。収穫は手摘みで厳しく選別を行い、白ワインは圧搾後に低温での澱引きをしたのち、ステンレスタンク又は樫樽で22~23℃の温度でゆっくり醗酵させ、10~18ヵ月間熟成させます。複雑さよりも繊細さを重視して基本的にバトナージュは行わず、瓶詰前にコラージュとフィルターを実施します。赤ワインは100%除梗した後、ステンレスタンクで繊細さを出すために櫂入れと液循環は少なめで約3週間かけて醗酵させ、圧搾したのちに新樽20~30%の樫樽に移して12ヵ月間熟成、その後ステンレスタンクで6ヵ月間寝かせ、瓶詰前に軽くフィルターにかけます。


2020 Beaune Rouge Vieilles Vignes
ボーヌ・ロンボワ・ルージュ

17080
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ボーヌ
ドメーヌ・クリスチャン・ベラン・エ・フィス

■エージェント情報
 ピノ・ノワール種100%。粘土石灰質土壌の「Longbois(ロンボワ)」の区画に植えられている1968年植樹の葡萄が中心。ステンレスタンクで約3週間醗酵させ、新樽20~30%の樫樽で12ヵ月間熟成させた後、ステンレスタンクで6ヵ月間寝かせます。フレッシュなハーブ香やミネラルを感じさせる石の香りも感じられ、甘い果実味としっかりとしたタンニンがあるエネルギッシュな味わいです。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥4,380 (外税) 
【滅茶旨いです!ピュアな赤いチェリーの濃密な風味に白い石灰が多く溶け込んだ、村名とはちょっと思えない出来!リーズナブル過ぎです!】
 今やリーズナブル・ブルゴーニュの救世主みたいな立ち位置のドメーヌになった感のあるクリスチャン・ベランです。まだ日本に入って来て何年も経ってはいませんが、多くのA.C.ブルゴーニュが4~5千円以上のプライスになっているのが普通ですから、ボーヌとは言え村名でA.C.ブル並みで購入できるこのレ・ロンボワは魅力たっぷりじゃないかと思うんですね。

 しかもです!・・2020年ものは・・

「間違い無く過去最高!」

です。それは写真の色彩からも伺えるはずです。

「赤が濃い~!」

でしょう?

 そう・・しっかり赤の積層感が写真に出ていると思うんですね。ですから、

「果実のピュアさ」

もしくはそこに、「新鮮さ」を言っても良いかと思いますが、上から5枚目、6枚目の写真と是非比較してご覧ください。


「もはや同じワインとは思えないレベル!」

でしょう?


 2020年は少雨にたたられ、小粒で果皮が凝縮した葡萄が得られた(はず)と思うんですね。ですが、雨待ちで熟度が高くなり過ぎると糖度は上がるもののピノ・ノワールらしい美しい伸びやかな酸が削られてしまいます。

 ですが、黒く無いこのレ・ロンボワ・・・あ、ここはボーヌでも最西端、西の丘の麓近くにある村名ですが、おそらく・・風が通ったんでしょうね・・

「熟度がバッチリ!・・雨待ちで酸を失わないで済んだ!」

と想像される「涼やか」なニュアンスなんです。暑くて水分が無くて、熟度は上がったがダレてしまいがち・・な感じなどは微塵も無いんですよ。しかもアルコール分は13.0度で、エレガントさを極自然に感じさせてくれます。

 ですから赤いチェリーの風味がバッチリ濃密に感じられ、酸の構成も複雑ながらバランスが良く、ミネラリティも西の丘からたっぷり頂けたような出来に仕上がっています。

 こんなに安くてすみません!・・と言えるブルゴーニュワインは本当に少ないですが、

「・・ボーヌ・・じゃぁ・・なぁ・・」

とは思わずに、

「A.C.ブルを買うつもりで??」

いかがでしょうか。きっと嬉しい悲鳴を上げていただけると思います。ご検討ください。追加は期待しないでくださいね。



 以下は以前のレヴューです。
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【二次発酵由来の滑らかさ!チェリーな果実が滅茶美味しい・・A.C.ブルに毛の生えた価格の村名ボーヌ・ルージュです!】

 私の記憶が正しければ・・(^^;; 古っ・・ 初めてこのベランのボーヌ・レ・ロンボワをテイスティングした2017年ものは、もっとフレッシュなニュアンスで、野生のベリーっぽい果実だったんですね。

 でも2018年ではそれが「チェリー」に変わっていまして・・いや、さっき気付いたんですけどね。2019年ものも素晴らしいチェリーな果実が、滑らかさを伴って感じられるボーヌの村名になっていた訳です。しかも滑らかながらも新鮮さも在りつつ、バランスも相当に良いと言うおまけ付きです。

 そもそもボーヌのワインは、昔はPKさんが、

「1級以外は買わない方が良い」

 みたいなノリだったと思います。と言うよりも、ほとんどが1級畑で村名はちょぼちょぼとしか無く、1級でも大したものは少ないから・・と言うような言い方だったかもしれません。

 勉強したての noisy は、

「そうなのか~・・」

 とは思ったものの、まだ若く大した給料も得られないので、ワインは凄く高く感じたんですね。それでも意を決して数千円もするそこそこ評判の良いボーヌワインを飲んでみると、確かにPKさんの言うように、

「マジで良いのに当たらない・・」

と思った記憶があり、よほどPKさんも良い目を見なかったんだなと思ったものです。

 良いなぁ・・それなり良いものもあるよと思い始めたのは、1級ド定番のクロ・デ・ズルシュルやクロ・デ・ムーシュの状態の良いもの、そしてコサールが造った名も無い造り手の村名やコート・ド・ボーヌ(実際にはボーヌ)辺りの白でした。ボーヌの村名は、本当に選ばないとダメだとずっと思っていた訳です。

 そして中国がブルゴーニュワインに目覚めてしまって価格が高騰してきた現在は、造り手たちも・・

「ちゃんとワインを造れば高く買ってくれる!」

ことに気付いたんだと思うんですね。それまで二束三文でしか売れなかったワインが数倍で売れるようになった訳で、それが今のブルゴーニュワインの質の高さを生んでいると感じます。


 このロンボワも、2018年ものが美味しくて将来が楽しみだった訳ですが、2019年ものは本当にそれを感じます。

 色合いもまた・・全然異なりますよね?1枚目の寄った写真が凄く良く撮れているので、是非良く見てください。とてもきれいな血っぽいニュアンスも在りつつ、チェリーな果実がリアルに感じられます。価格も素晴らしくリーズナブルで、A.C.ブル並み・・です。

 先ほどボーヌワインを昔、頑張って飲んだ・・と言いましたが、実は・・

「今も価格は余り変わっていないアペラシオン」

なんですね。まぁ、少しは上がっていますが、日本の景気と同じで、


「忘れられた30年」

みたいなものです。


 その中でもこのようなリーズナブルで質の高いピノ・ノワールが生まれて来ていまして・・非常に有難い!・・是非飲んでみて下さい。お勧めします!



以下は以前のレヴューです。
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【ボッソボソのテクスチュア、スッカスカな中域のボーヌ村名ワインがほとんどですが、石灰系+石英系のミネラリティとチェリッシュな果実が充実した、隠れた銘酒だと思います!】

 いや~・・写真が上手く撮れて良かった~・・!実に美味しそうでしょう?・・これはもうチェリーが見事に味わえる、酸バランスも見事でミネラリティたっぷりの味わいが「見えて来そう!」な出来に見えないでしょうか?

 でも本当は余り、大きく宣伝したくはないんですよ。6本しか無いのに1本テイスティングしてしまいまして、しかもこの価格ですから・・はい・・完全に赤字です。

 なので、今回の2018年クリスチャン・ベランの滅茶美味しいピノ・ノワールのテイスティングはこのボーヌ・レ・ロンボワだけにさせていただき、サヴィニーの方はお休みさせていただきました。それで何とか「行ってこい」です。

 見てお判りのように、非常に・・美しいですよね?・・淡く無く、濃くない・・です。

 だから、「ちょうど良い」などとご紹介してしまいますと、

「そうか・・普通なのか・・」

で終わってしまうんですね。


 でもこのロンボワ、決してそうじゃ無くて、その想像をしっかり超えてくる見事な味わいなんですよ。「ちょうど良い」ところから始まって、飲み進めるうちにどんどん膨らんでくるんですね。

 一般的に「ボーヌ村名赤」のワインのほとんどは、余り良い印象は有りませんよね?・・noisy も同様に余り良いイメージを持ってはいません。

 しかしながら・・少なくともこのワインは素晴らしいです!・・積層したチェリー、華やかに伸びて行くベリー・・・しっかり支えてくれる石灰系と石英系のミネラリティをたっぷり感じていただけます。

 A.C.ブル並みの価格ですから、試してみても損はない・・と思えたら、是非飲んでみて下さい。きっと2019年も飲みたくなってしまう・・もしくは、シャルドネにも手を出したくなってしまうと思いますよ。超お勧めです!・・いや・・適当にお勧めです。ご検討くださいませ。



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もっさりしてない貴重なボーヌ村名!フランボワーズ系果実のエレガントでバランスに優れる味わい・・しかもA.C.ブル並みのプライスです!】

 ボーヌでは、昨今の醸造中における酸化のコントロールが上手く働いたボーヌのピノ・ノワールはまだ少なく、二次発酵を含めて適度な酸化を必要とする西側の丘のシャルドネの方に人気は集まっています。少しライトなムルソー風で、これがまた滅茶美味しいんですよね。

 ですが、フィネスさんが最近輸入しているこの「クリスチャン・ベラン」のボーヌ・ロンボワは、その酸化のコントロールが実にお上手で、愛らしい小果実を生き生きと感じさせてくれる佳酒だと言えます。そして、とても美味しいけれどまだ余り注目されていないので価格も良い感じの、ボーヌの西の丘にあるシャルドネたちと同様に、西の丘・・ここは麓近くですが、そこに存在するのが「ロンボワ」です。

 少し野性っぽさが入った苺・・・フランス語だと苺はフレーズ、木苺はフランボワーズのようですが、今回はフランボワーズを採用・・・(^^;; これがまた適度なスピードでノーズに入って来てとても心地良いですし、大き過ぎない、太過ぎないボディから、実際にその実を食しているような感覚に包まれます。酸バランスがピュア感が有って良いんでしょう。

 さすが村名だけ有って、A.C.ブルよりもやや大きさを感じさせますが、物凄く無い・・のがむしろ実に心地良いんですね。ポテンシャルを取ろうと思って飲めばそれなりに感じさせてくれますし、何も考えずとも、その充分な反応から満足いただけてしまうと思います。

 重厚に造ろうとして上手く行かず、野暮ったくもっさりしてしまうボーヌやボーヌ1級より、むしろこのA.C.ブル並み価格のロンボワに軍配を上げたいと思います。是非飲んでみて下さい。美味しいです!


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【新樽もしっかり使用したエレガントなボーヌ・ルージュ!・・しかも価格はA.C.ブル+アルファほどです!】

ボーヌの村の西側には丘が有って、その周辺では、さして名高くも無く、また1級でさえも無く、もしくは村名でさえも無いシャルドネの中に、目を見張るような素晴らしいものが散見されることは皆さんもご存じかと思います。

 その昔、かのフレデリック・コサールが支えたドメーヌ・ド・ラ・コンブのボーヌ・オ・ルナールの赤白もそんなワインの一つでしたが、たっぷりの透明なミネラリティを持ちつつ、下手な1級を凌ぐようなパフォーマンスを見せてくれたものです。

 その、オ・ルナールの下部、南に接するのが「レ・ロンボワ」で、ド・ラ・コンブのオ・ルナール赤を彷彿とさせるような見事なバランスを感じさせてくれます。

 ここはやや南に向いて開けた畑で丘の麓に近い部分に有ります。苺系の小さな果実が凝縮しています。甘く無く、全くのドライですが、口内を収斂させるような出っ張りや、薄辛さは有りません。

 白の造り手と言うことで、余り期待せずに飲んだんですが、これ、ボーヌ村名格なんですよね・・。A.C.ブルを探すのが難しいボーヌとは言え、村名でこのプライスは嬉しく無いですか?しかも、ボーヌ的な粗野なテクスチュアじゃぁ無いんですよ。実に質の良い、しかも生まれも育ちも良いところの出ですか?・・と尋ねたくなるような感じ。

 最も、滅茶大柄なワインにはなってはいないものの、今飲んで非常に美味しく、しかもエレガントで流れてくような味わいですので、きっと喜んでいただけるんじゃないかと思いますよ。

 クリスチャン・ベランのサヴィニーも、サヴィニーらしい愛らしい味わいで非常に好みでした・・が、サヴィニーの方が高いんですよね~。なので、取りあえずはこのボーヌ・レ・ロンボワを飲んでみてくださいよ。何しろ安い!・・そしてエレガントです。きっとクリスチャン・ベランの美味しさに気付いていただけると思います。超お勧めです!