● 2021年~2020年のクリスチャン・ベランです。非常に・・少ないです。また価格も上がっています・・が、Noisy wine としましては出来る限り抑え込んでいます。
2020年の赤(A.Cブル)は全く問題ない・・どころか、非常に素晴らしい出来です。しかも日本初登場で、ムルソーの赤的なちょっと粘性高く、赤を何度も積層させたような果実のニュアンスが有ります。
2021年の白は遅霜の被害の多いムルソーが心配されますし、下級キュヴェもどうなっているかと心配でした。なので、本来は飲める量では無かったんですが、コトー・ブルギニヨンとA.C.ブルを開けさせていただき、
「杞憂に終わった」
ことをご報告申し上げます。コトー・ブルギニヨンもスタイリッシュで瑞々しい、薫り高くミネラリティのしっかりした味わいですし、A.C.ブルはおそらくムルソーの葡萄を格下げしてブレンドしているような高貴ささえ感じさせてくれました。
ムルソーほどの壊滅状態では無かったサヴィニーの貴重な白は、問題無いだろうと・・こちらはテイスティングしませんでした。
これからの1年間は、品薄が続くと思います。リーズナブルに提供してくれている素晴らしいドメーヌです。是非ご検討くださいませ。
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ブルゴーニュワインの高騰が止まらない中、微かな希望をブルゴーニュワインファンに与えてくれる存在・・・
それはもはや非常に貴重な存在です。ヴォルネイのティエリー・グラントネ、ヴォーヌ=ロマネのジャン=ルイ・ライヤールがその代表格と言えますが、2019年のような生産量の少ないヴィンテージは Noisy wine への入荷量も半分、もしくは三分の二以下になってしまっています。
この傾向は2021年まで続くことは決定的で、今まで本当にリーズナブルに出してくれていたグラントネやライヤールも経営保護のための出荷調整や値上げがあると推測されますので、ファンにとっては「ヤキモキ」させられますよね。
ドメーヌ・クリスチャン・ベランの2019年は、2018年までよりも一段とそのポテンシャルを輝かせており、フィネスさんと言うワインの扱いの丁寧なインポーターさんの努力も有って、
「一流どころに引けを取らない素晴らしい出来になった2019~2020年!」
をお楽しみいただけます。
しかも価格は非常にリーズナブルで、フィネスさん扱いのブルゴーニュワインの中では最も安価です。そして、2019年ものの特徴なのか、ドメーヌの底力がしっかり出せるようになったのかはまだ見通しきれませんが、
「ピノ・ノワールの美味しさが大きくブラッシュアップ!」
されたことを noisy 自身で確認しています。
ですので、シャルドネはもう・・コトー・ブルギニョン・シャルドネ・キュヴェ・デ・グート・プレミアム...いつの間にか「プレミアム」が付いたように思いますが・・これでもう、充分に旨いです!レストランさん関係の評判も滅茶良いようでして、フィネスさんの担当さんによりますと、「即完売」だと言うことなんですね。まぁ・・美味しくて安いシャルドネなんですからそうなってしまうのも当然のことなのでしょう。
そしてまたサヴィニー=レ=ボーヌが美味しいんですよ。2018年までは美味しいけれどやや細身・・まぁ、サヴィニーの特徴とも言えるかもしれませんが、それでもそのフレッシュな部分を感じさせつつ、スタイリッシュさも僅かに残しつつ、ふっくらした、少しねっとり、マッタリした部分を加え、何とも完成度の高いは味わいになっています。
ムルソーもまた、サヴィニーのスタイリッシュさとは異なって、ミネラリティを多く含んだ鉱物感を強く感じさせつつ、よりマッタリねっとり・・それでいて、他の生産者よりもリーズナブルですから、シャルム1級でもまだ4桁で収まる訳なんですね。
ピノ・ノワールは2019年と言うヴィンテージの良さなのか、ベランのポテンシャルが上がったのかはまだ判らないとしましても、サヴィニーらしいスタイリッシュなボディと冷ややかな赤果実の融合・・だけに留まらず、ふくよかで大きな構造になってきていますので、これまた2018年までと大きく異なっていますし、ボーヌのロンボワもボーヌのピノらしさ・・ちょっと細やかな襞を感じさせつつ、乾いた土とベリー、チェリーの果実の融合した味わいが、まろやかに感じられるようになってきました。なので安い・・4千円台と言うA.C.ブル並みの価格で村名区画名付きの美味しさを味わえますので、
「これほどリーズナブルな生産者・・価格以上のポテンシャルを高レベルにおいて感じさせてくれるドメーヌは僅少!」
だと言えると感じます。
フィネスさんも、余りに売れすぎて・・いや、この間、担当のK君に言ったんですよ・・。
「あのさ、新しくなったカタログを送ってくれるのは良いんだけど・・全部完売じゃん・・買えるものが何も無いんじゃない?」
すると・・
「・・そうなんですよ・・普段ご紹介できるものが何も無いんです・・困ってます・・」
2019年ものと言う非常に少ない生産量のワインが中心なので・・それに新型コロナの関係で渡仏も出来ず、仕方が無いとは思いますが、何とかしないと・・と言うことろまで来ています。
お客様も2019~2021年ものと言う少ないワインを何とかゲットして今まで同様に楽しみたいと思っていらっしゃると思いますが、そこには「価格」と言う重要なファクターが有ります。そんな時、この・・
「クリスチャン・ベランが凄く良い!」
のは間違い在りませんので、是非ご検討いただきたいと思います。超お勧めです!
フォネスさんが輸入を始めてようやく二年目を迎えたクリスチャン・ベランの2018年ものです。
「クリスチャン・ベラン?・・知らないなぁ・・有名じゃないから、きっと大したことの無い味わいなんでしょ?」
と、おそらくは思われているのでしょう。
ですが飲まれたことの有る方は、決してそうは思っていないはずです。むしろ、
「・・そう・・いや・・大したことは無いから・・買わないで・・絶対に・・」
と、思っているに違い無いんですね。
何故って、心憎いほどブルゴーニュ好きの心を知っているかのような・・
「ちょうど良い・・を少し超える濃度と密度を持ったニュアンスから適度に膨張、巨大化してくれる、実は非常に頼もしく素晴らしい味わいで、しかも滅茶安い!」
んですね・・。
だから、このクリスチャン・ベランは、知っている方にとっては、
「余り人に知られたくない造り手」
なんだと思いますよ。
シャルドネはマロラクティックをしっかり目に掛けた「非常に滑らかな味わい」なのに、「酸もしっかり」有る・・・と言うことは、どういうこと?・・つまり、葡萄の質が良い=選別が厳しい=畑の仕立て、世話をきっちりやっている・・と言うことなんですね。
陰に隠れがちなピノ・ノワールも、実は非常に秀逸でして、例えば2018年もののボーヌ・ロンボワ・ルージュなどは、A.C.ブルに毛が生えた程度の価格ながら、
「ボソボソのテクスチュアでみすぼらしいボーヌ村名が多い中、しっかりミネラリティを含んだ滑らかで厚みのあるボディからエキスに富んだ旨味、そこから生まれるチェリー、ベリーの風味が滅茶素晴らしい!」
と言えるほど、
「実は並みの出来では無い!」
ことに気付くはずなんですね。
しかもですね・・何故か・・「フィネスさんからの割り当てが非常に少ない」んですよ。・・何でだと思います?
そう・・当然ですよね。「安い」「美味い」「早い(・・速くから美味しく飲める)」と、某牛丼チェーンの宣伝文句そのまんまなので、料飲店さんの引きも、ワイン屋の引きも強いらしいんですね。
なので、昨年2020年中にクリスチャン・ベランの古酒の入荷を担当のK君から聞いた時は小躍りして喜んだのですが、結局の割り当ての数が極少だったので・・noisy のように、「テイスティングしてご紹介・・結果として数をこなして利益をいただく」スタイルには、全く合致しなかったんですね。
今回の2018年ものも、決して多く無く・・いや・・非常に少なく、各アイテム1本ずつ飲んでしまいますと、完全に赤字かトントンにしかなりませんが、これもまた仕方が無いかと・・その内に何とか増やしていただこうと思っています。
何度も言いますよ・・おそらくお客様の想像を絶対に超える味わいです。
「海外のメディアも全く注目していない・・アウト・オブ・眼中の生産者」
です。
ある意味、そうだから・・このプライスが成り立っているんじゃないでしょうか。クリストフさんには申し訳ないと思えてしまうほどリーズナブルな、昨今は「非常に希少」な存在、それがクリスチャン・ベランです。是非ご検討くださいませ。お勧めします!
■クリストフ氏による2018年もののコメント
2018年は太陽の年と言ってもいいヴィンテージで常に天候が良く葡萄の開花期も順調に経過した。夏はとても暑かったが適度に雨も降ったので乾燥に悩まされることもなく、糖度と酸度のバランスが素晴らしい葡萄となった。収穫は8月28日から開始し、霜や雹の被害もなく天候に恵まれたおかげで2009年以降で1番収穫量が多かった。とてもリッチだが重くはなく、赤は良く色が出ていてタンニンの質も素晴らしい。どちらかと言えば長熟型のヴィンテージになるだろう。
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シャトー・ド・ラ・ヴェルのベルトラン・ダルヴィオさんがドメーヌを閉じてしまわれたので、
「リーズナブルながら王道の濃密な白が味わえたのに・・」
と悲観していたところ、そのベルトランさんに紹介されたと言う、フィネスさんの新しい生産者のワインが到着しました。
まぁ、新しい生産者さんとなると、noisy の場合はそっくり確かめない訳には行かないので、少量のアイテムも有ったんですが、とりあえず、
「全部開けてみました!」
そしたらまぁ・・
「・・あれっ?・・こう言っちゃ申し訳ないけど、シャトー・ド・ラ・ヴェルより旨いかも!」
と思ってしまいましたよ。
白は明らかに濃密でオイリー。質感も備わる王道の味わいです。一番下のブルギニヨンなどは、プティ・ムルソーとも言いたくなるような充分過ぎるほどの出来です。
それに、ピノ・ノワールもかなり美味しいですよ。ボーヌの村名ワインは、まず・・当たることが無かったし、これからも余り期待はしないとは思うんですが、これが見事な仕上がりです。サヴィニーもスタイリッシュさを生かしたスレンダーで美しい仕上がりです。
良く言われますが、シャルドネの名手のピノは結構に旨い・・なんて、聞いたことは無いでしょうか?・・飲んだらきっと気に行っていただけると思います。ご検討くださいませ!


弊社が長年取引をしてきたシャトードラヴェルがワイン造りを辞めたのに伴い、当主のベルトランダルヴィオ氏からシャトードラヴェルと同じようなコンセプト、ラインナップ、価格帯ということでご紹介いただいた当ドメーヌ。このドメーヌは蒸留設備を所有しており、シャトードラヴェルのマールドブルゴーニュを蒸留していた関係から今回のご紹介となりました。1789年から葡萄栽培をしていたドメーヌで長らくネゴシアンに葡萄を売っていましたが、1995年に現当主クリストフ氏がドメーヌを引き継ぎ、2006年から自社瓶詰でワインを造るようになりました。父方の家系がムルソーの畑を、母方の家系がサヴィニーレボーヌの畑を所有していたので、この2つのアペラシオンを中心に約9.5haの畑を所有しています。フランスのエージェントを通して5~6年前に日本にワインが売られたことがありますが、直接の日本への輸出は今回が初めてになります。
畑はリュットレゾネ農法で有機肥料を使用しながら頻繁に耕作をして畑を活性化させています。収穫は手摘みで厳しく選別を行い、白ワインは圧搾後に低温での澱引きをしたのち、ステンレスタンク又は樫樽で22~23℃の温度でゆっくり醗酵させ、10~18ヵ月間熟成させます。複雑さよりも繊細さを重視して基本的にバトナージュは行わず、瓶詰前にコラージュとフィルターを実施します。赤ワインは100%除梗した後、ステンレスタンクで繊細さを出すために櫂入れと液循環は少なめで約3週間かけて醗酵させ、圧搾したのちに新樽20~30%の樫樽に移して12ヵ月間熟成、その後ステンレスタンクで6ヵ月間寝かせ、瓶詰前に軽くフィルターにかけます。