● ハイツ=ロシャルデです。何年か前にワイナート誌で見かけ、随分と面白そうなことが書いて有ったので気に掛けていました。
知らぬ間に付き合いの在るエージェントさんが扱い始めていたんですが、ま~・・高い!・・しかも良い畑ばかり持っているもので、そうそう手を出し辛い・・んですよね~。
だって、一通り飲んだら結構な経費になっちゃいますよ。シュヴァリエ=モンラッシェまで持ってるんだから・・(^^;; なので、日本では白が人気のようですよ。一方、赤は放って置かれていたんです・・少なくとも2019年の12月までは・・。まぁ、まともにテイスティングして販売しているショップは少ないですから、いかに新しい情報に目ざとい「ブルゴーニュワインファン」だとしても、ハイツ=ロシャルデは飲んでない方が多いでしょう。

で、noisy も、中々手を出せずにいたんですが・・年末もそろそろ掃除の準備でもしないと・・と思い始めた頃、そのエージェントの担当さんから連絡が有りました。・・そんな時の電話やメールは大抵の場合、ロクなことが有りません。「泣き」が入ったオファーです。数字が行かないと・・どうかお願いと・・(^^;;
で、そのリストを見ると、案の定、白は無いが赤は結構な数量が残っていました・・ので、早速交渉して・・いや、noisy もかなり厳しいですよ。年末に買うだけ買って、余り美味しく無くて売らずに仕舞い込むことになる危険性も飲みこんで、しかも販売は2020年になってしまう訳ですから。
まぁ・・たまには貸しておこう・・と言うことで仕入れてみた訳です。そしたらまぁ・・
「モノポールのクロ・デ・プチュール2016 の美味しいことったら!!」
ですよ。
勿論、リュジアンも良いんですが・・こちらは3年は待たないと出てこない・・と言うか、クロ・デ・プテュールとリュジアンは、造りも違うんじゃないか?・・と思ってしまうほど、味筋が異なって感じられます・・いや、詳細はコラムで書きますんで。
で・・実は年が明けて先日、またかの担当さんからメールが有りまして・・何を言うかと思ったら何と!
「すみません・・今年からハイツ=ロシャルデは完全割り当てになりました。今年の割り当てはエクセルをご覧ください。」
とばかりに書いて有ったので、よほどくれるのかと思ったら!・・もう・・ビックリですよ。
「・・えっ?」
思わず目を疑いました・・。
赤白併せて・・全部で7本・・でした。
勿論、即電話で怒鳴り散らしたのは言うまでもありません。
と言う訳で、ロクに紹介もしない内に「レア」になってしまったハイツ=ロシャルデです。いずれ白もご紹介させていただきますが・・手を出すのがちょっと遅かったかな・・noisyも・・と反省しています。
滅茶美味しいので・・是非飲んでみてください!今のところ超お勧めの生産者です!
■エージェント情報
ワイナリーの歴史を紐解くと1857年にまで遡ります。フィロキセラ害によって売りに出ていた畑をジョルジュ・ロシャルデが購入した事が全ての始まりです。
1983年にジョルジュの孫娘ブリジットがクリスチャン・ハイツと結婚し、ハイツ=ロシャルデの名でブドウ栽培を始めました。収穫したブドウは全てボーヌのメゾン・ジョセフ・ドルーアンに販売していましたが、ブリジットの息子アルマン・ハイツが醸造学を学び、2012年から家族が所有する畑の一部区画でブドウ栽培を始めました。その後、ドメーヌ・ハイツ=ロシャルデを設立し、2013年ヴィンテージを初めてリリースしました。テロワールを最大限に引き出すため、畑ではビオディナミを実践しています。
糖と酸のバランスが最大限に取れたところで収穫し、ピノ・ノワール、シャルドネ双方とも全房発酵を行います。これにより複雑性や凝縮感が増すと考えています。軽くプレスした後、ほぼ濁った果汁のまま澱と共に樽で約一年間熟成させます。毎年少しずつ畑を増やしながら意欲的にワイン造りを行っており、ブルゴーニュの未来を担う若手醸造家としてジャシス・ロビンソンも注目している期待の新星ワイナリーです。