
これ・・おいしいです!・・そしてちょっとノスタルジック・・いや、個人的に・・・です。
まぁ、ピノー・ドニス100%で自然派と言えば・・あの、パタリロでは無く、クリスチャン・ショサールが造っていたパタXXを思い出してしまいます。そして結構に・・味わいもソックリ!・・むしろ昨今のパタXXはクリスチャン・ショサールが造っていた頃の味わいでは無いとさえ思えてなりません。
あの、漏斗を頭に乗せたパタXXの図柄は、発売当初、結構に評判を得ました。そして、ショサールが造る他のワインも大人気でした・・・。
何せ、あのティエリー・ピュズラの醸造学校の先生でしたから・・。彼の造るロワールワインは、今や伝説になってしまったと思います。
このワインが持つ空気感や存在感は、正にそんなショサールが造っていたロワール・ワインに似通っていると感じます。エージェントさんの情報にも、立場上でしょうか、言葉は濁して有りますが、ショサールだと言いたいんだろうと・・感じますよね?
一般的なピノ・ノワールよりも粘土臭く無く、よりピュアな果実感が有りながら、重厚さも感じられる素晴らしい出来です。甘く無く、酸とミネラリティとアルコール分のバランスで旨味を形成しています。
勿論ですが相当にナチュラルでは有りながら、アヴァンギャルドでは有りません。なので、中盤から終盤・余韻に掛けての表情の欠如は感じられず、見事な減衰の仕方を美しく見せてくれます。
また、とても充実しているので「初期の」パタ・・・と言いたいですね。中期以降は結構に味わいはドタバタ変わってました。軽かったり・・ちょっとパレットがイビツだったりもしたクリスチャン・ショサールでしたが、ピノー・ドニスに賭ける彼の思いはしっかり感じました。
これはとても美味しい!・・ビオファンも、自然派ワインファンも、そしてブルゴーニュワインファンにも喜んでいただけるワインじゃないかと思います。是非飲んでみて下さい!お勧めします!