
フルボディなボルドーのピュアな美味しさに加え、ナチュラル系ワインの「ディテールの美しさ」「中間色的細やかさ」が危険性無く表現されている右岸ボルドーです。
流石に・・しっかり有るタンニンですが、とても目の細やかな高質さが伝わって来ます。非常にドライながら滑らかです。後に残るタンニンの残像は甘やかで、柔らかい酸と相まってとても飲みやすいです。
果実感もしっかり有り、コーヒーやカカオと言ったメルロに出易いニュアンスが心地良く、そこに赤や紫の果実が差し込んでくる感じです。
そもそもボルドーのワインは酸のバランスの良さ・・ブルゴーニュに比べれば酸度の低さが特徴であり、ブルゴーニュがタンニンに頼らず、多めの酸の美しさやミネラリティの多さに寿命を頼らせているところ、タンニンの多さとその質で有るところは、全く異なると感じられることが多いです。
また、このワインの輸入元はヴィヴィットさんですが、あの素晴らしい「ジャン=ルイ・ライヤール」や、飲まれてぶっ飛ばれた方の多い「ティエリー・グラントネ」も輸入されていらっしゃいます。コンディションもとても良かったでしょう?
なので、こんなボルドーワインも毛嫌いせず、飲んでみてください。こちらの、「プティ・ブランドー」と「シャトー・ブランドー」は、クラシカル・ボルドータイプで豊かなボディを感じさせてくれます。一方の「ジュ・フラン・ジュ」と「レ・デルニエール・フレール」はナチュラル系のポップさを感じさせてくれます。ご検討くださいませ。