【お~・・こちらはポンソの面影が結構に残っています!・・何とも中庸な感じがポンソらしい・・エレガント系だが中域も結構たっぷりなピノです!】

良いですね~・・この絵面の色彩。ポンソはやっぱりこうじゃ無きゃ・・。独特の個性を持ち、80年代からブルゴーニュワインの持つエレガンスを若者たちに教えつつ、どんなにPKさんが、
「新樽を使え!」
「遅熟させろ!」
と声高に言ったとしても、決して自身のポリシーを曲げることは無かった・・結果としてアドヴォケイトでは、総論では絶賛されつつも、各アイテムのレヴューになると、コンディションが悪いだのなんだのと、その原因や理由を追求もせず、結局はさしたる評価もしてもらえなかった訳ですね。
時代がようやく彼に追いついたのは2000年以降でしょう。ヴァン・ナチュール、So2無添加、古樽使用などは、ポンソのお家芸だった訳ですから。
コート・ド・ニュイ的な明るい赤な味わいのするA.C.ブルです。「パンソン」と言われると・・そんな気もします。どこか「ほのぼの」としたイメージと柔らかなテクスチュアを感じます。
中域は以前よりも「密」な感じで、より締まって感じられます。好みとすれば・・いや、回顧主義かもしれませんが、もっと「粗」でも良いかなぁ・・などと思ってしまいますが、美味しいワインだと思います。
ただし、白のシャルドネの方は今飲んでも徐々に開いていきますが、こちらの「キュヴェ・デ・ププリエール」の方は、その開き方がまだ遅い感じですね。もう少し時間を置く・・輸入の疲れが取れる時間が、このワインをより美味しく飲める方法かと思います。
しかしながら、ローラン・ポンソのピノ・ノワールに触れて・・やはりブルゴーニュはエレガンスが命なんだ・・と再確認出来たと感じます。2001年のローラン・ポンソ名のパストゥグランは2千円台前半の価格で滅茶美味しかったですし、同じく2001年のブルゴーニュ・キュヴェ・デュ・パンソンもエレガントでした・・これは4千円はしなかったと思いますので、いまは50%ほどのアップですね。
こちらのププリエールは正規ものの2018年が6000円上代ですので、実売は5千円以上になっていると思われます。ブローカー仕入れですがコンディションも良く、結構にお買い得かと思います。ご検討くださいませ。